青色ドラゴン娘は夢を見る

2章《旅・立》

（1）進化。

朝…

今日は隊の皆でテントを片付け、出発の準備を始めた。

すると、コクウ国からの使者がこちらにやって来た。

今後の方向性について研究施設からの結果をまとめて報告にきたそうです。

僕らは、大きな荷馬車に乗り込み、討伐隊は出発する。

…この時僕の額の魔石が額で熱を持ち始め、僕は荷馬車で深い夢に落ちていった。

＊

真っ白な空間に佇む小物ドラゴンたちがいた。

番つがいとその二頭の子供。

《私たちの願いを叶えてくれてありがとう。》

『…でも、僕一人では叶わなかったこと。仲間たちのお陰なんです。』

《ええ、見ていました。私たちの邪心は消えました。魂がとどまっていたのですが、ようやくあの世に行くための使者が来てくれました。今後のためにも魔石の（私たち家族の魔力）力をあなたに渡したい。》

『僕でいいんですか？』

《ええ。あなたもドラゴンでしょ？種族は違えど…平安を望むのは私たちと同じ…ですよね？》

『そうだね。』

《迎えがきたので…サヨウナラ。》

白く大きな頭の梟がばさりと舞い降り、魂の光を背に、空高く舞い、消えた。

＊

目が覚めた僕は起き上がると、未だ走る荷馬車の中、仲間たちの心配そうな視線とぶつかる。

『アイちゃん！石が消えたぞ！』

『おでこ！ブルーの点に変わってる！』

どうやら夢の話は本当だったようです。

僕は空へ祈りを捧げました。

幸せな来世を…そう願って。