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2章《旅・立》
(10)力の共有。
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僕が見上げる先でゼイヤさんは黒いマントの人物と闘っていた。
黒いマントの人物は、動きが弱まる事がない。
僕は自然に首につけたペンダントを握りしめ祈りを送った。
*
『丈夫な体だなドラゴン。』
『まだまだ!』
『ならば《鎌鼬!!》』
黒マントの全身を黒い渦が発生し…覆った。
その渦は勢いを増す。
ゼイヤの体は大きな渦に巻き込まれた。
『《閃光!》』
渦の中、眩しい光が放たれた。
鎌鼬は消えた。
姿を現した…金色の瞳の黒いドラゴンは黒マントの人物へ勢い良くぶつかっていった。
その体にアイから送られてきた浄化の力を纏い、青白い光の粒が彼を包んでいた。
ゼイヤはアイとの意思を通じていた。
『《癒しの風!》』
ゼイヤの声がアイの声と重なる。
まるでアイもそこにいて…一緒に闘うかのように、ゼイヤを包む青白い光の粒が色を増す。
翼を羽ばたかせると青と翠の光の粒たちが突風と共に黒マントの人物にぶつかり、覆った。
『うわあ~』
黒マントの人物は地上へと落下し、古城の床でアイがキャッチして、浄化の力を注いだ。
黒いマントは塵となり、初老の魔法使いの男性が現れた。
すると、今度は部屋の扉をぶち破り、ダナリーとダーニャが仲間たちと現れた。
『アイー!魔獣の妨害がしつこくて大変だったよ!』
ダナリーはそうしてアイに抱きつこうとして、ダーニャに捕まり、寸前で阻止された。
*
僕の前に横たわる初老の魔法使いは浄化が完了し…邪悪な煙が消えかけながら体から離れ…最後の力を振り絞り…
『《暗黒の爪!》』
刃物のような鋭利な爪が僕の前に現れ…肩を深く切りつけ消えた。
僕は力を大分使ってしまい、強化もできづ倒れた。
意識が遠退き…
皆の見下ろす姿がグニャリと歪んで見え…意識を手放す。
人に姿を変えたゼイヤさんがこちらに来て、僕の傷を回復させ…
にゃんこさんが僕に回復魔法を注いでくれ…
ゼイヤさんと駆けつけた仲間たちのお陰で…僕は命を繋ぎ止めれた。
*
今度はひどい睡魔に襲われてそのまま深い睡眠に入ってしまった。
ゼイヤの腕の中でアイは…
猫のように丸くなり、
気持ち良さそうな寝息をたてて…。
黒いマントの人物は、動きが弱まる事がない。
僕は自然に首につけたペンダントを握りしめ祈りを送った。
*
『丈夫な体だなドラゴン。』
『まだまだ!』
『ならば《鎌鼬!!》』
黒マントの全身を黒い渦が発生し…覆った。
その渦は勢いを増す。
ゼイヤの体は大きな渦に巻き込まれた。
『《閃光!》』
渦の中、眩しい光が放たれた。
鎌鼬は消えた。
姿を現した…金色の瞳の黒いドラゴンは黒マントの人物へ勢い良くぶつかっていった。
その体にアイから送られてきた浄化の力を纏い、青白い光の粒が彼を包んでいた。
ゼイヤはアイとの意思を通じていた。
『《癒しの風!》』
ゼイヤの声がアイの声と重なる。
まるでアイもそこにいて…一緒に闘うかのように、ゼイヤを包む青白い光の粒が色を増す。
翼を羽ばたかせると青と翠の光の粒たちが突風と共に黒マントの人物にぶつかり、覆った。
『うわあ~』
黒マントの人物は地上へと落下し、古城の床でアイがキャッチして、浄化の力を注いだ。
黒いマントは塵となり、初老の魔法使いの男性が現れた。
すると、今度は部屋の扉をぶち破り、ダナリーとダーニャが仲間たちと現れた。
『アイー!魔獣の妨害がしつこくて大変だったよ!』
ダナリーはそうしてアイに抱きつこうとして、ダーニャに捕まり、寸前で阻止された。
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僕の前に横たわる初老の魔法使いは浄化が完了し…邪悪な煙が消えかけながら体から離れ…最後の力を振り絞り…
『《暗黒の爪!》』
刃物のような鋭利な爪が僕の前に現れ…肩を深く切りつけ消えた。
僕は力を大分使ってしまい、強化もできづ倒れた。
意識が遠退き…
皆の見下ろす姿がグニャリと歪んで見え…意識を手放す。
人に姿を変えたゼイヤさんがこちらに来て、僕の傷を回復させ…
にゃんこさんが僕に回復魔法を注いでくれ…
ゼイヤさんと駆けつけた仲間たちのお陰で…僕は命を繋ぎ止めれた。
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今度はひどい睡魔に襲われてそのまま深い睡眠に入ってしまった。
ゼイヤの腕の中でアイは…
猫のように丸くなり、
気持ち良さそうな寝息をたてて…。
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