若き竜の王様の寵愛

yu-kie

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 キキョウは怒濤の1年をすごし、この日ようやく婚姻を結んだ。

 カイは城の外のグランドのような広場で観衆を前に竜になった。前竜王よりも巨体でごつごつとした竜になったカイは瞳と同じ真っ赤なドレスのキキョウを背中にのせると空高く舞い上がった。

後ろに続くのは竜士団の竜たちと、その背中には侍女数名が各々の竜の背にのり、手にもつ篭には花ビラに似せた紙が敷き詰められていた。

 空を飛ぶ竜のパレードは国一帯を2日掛けて周り、途中たちよった領地の屋敷で休息をとり、夕暮れ時に帰還した。

 疲れた二人は最後のイベント、披露宴会が城で行われた。

 日付も変わるころ、ようやく二人は、同じ寝所に入ることに…

「キキョウ、ずっと一緒に居ようね。」

 ベッドの端に二人並んで座り恥じらうように少しずつ距離を縮めて肩と肩がぶつかり沈黙が続いた。

「カイ様…私を選んで下さり…ありがとうございます。ずっと一緒に居ましょうね?」

「ああ。勿論!」

 どちらともなく互いの手が重なりみつめあう。

 この夜数日、二人は身も心も結ばれたのでした。






 5年後、二人は仲睦まじく誰もが羨む夫婦となり…親となり、二人の間には小さな少年が右にたつ父のてを握り、左にたつ母のてを握り城の庭で遊んでいた。

 カイは子供たちの未来のため平和な国を築いてゆく。

 「どちらか先に逝く事なく夫婦仲良く年老いて行こう」

 二人は毎年、記念日にそれを誓う。

これからもずっと。

〈END〉

 ・・・・・・・・・・・・・・

あとがき。

 最後までお付き合いくださりありがとうございました。

まだまだ未熟者ではございますが、これからも、いろいろ物語を書いて行けたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

・yu-kie・
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