星紋仔猫の魔法使い

yu-kie

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① 章

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サイハセ国の最初の街の門前。
ジラードフ国の兵の一団が、門前で揉めていた。

「なに?」

荷車から顔を出したミンは御者をするリクトの背に声をかける。

「パマロフィ国に近いサイハセ国の端の領地はここ数年治安はあまり良くない状態だと聞いてるからな…」

「うそ~兄さん何かやらかしたの?正規のルールで国を出てきたんじゃなかったの?」

「ん…たとえ国に属さない騎士になれても…国から出る時は色々あるからな。」

「えっ!」

「大丈夫にゃ、リクト狙われてないにゃ。」

黒紫のローブを靡かせ飛び出した仔猫のリアはリクトの膝に着地し、小さな右の前足を掲げた。

荷馬車右側、リアの指すその先に捕まえたのだろう縛られた賊と思われる男たちが縛られていた。

「なるほど、引き渡すか回収するかでもめてるのか。」

「にゃるほどにゃ。」

「問題ないだろう入口に向かおう。」

リクトは馬の手綱を操作し、足を止めていた馬は足取り軽く入口へ向け歩き出した。

ジラードフ国の兵士の集団を横切り、リクトの馬車は街の入口での通行受付を難なく済ませ、街へと足を踏み入れたのだった。

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