強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔2章〕想定外なこと。

深雪は何を思う。

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一日寝ながら色々と考えた。

昨日を振り返り、教室に来た、中村ゆいさんを思い出す。

よくよく思い出せば彼はすぐ戻ると言って先にしたに降りて行き、結さんが、私にだけ聞こえるように一時間借りると言った。

綺麗で見とれてしまって素直に頷いてしまったけど…後悔がのこった。

あの時の出来事は…想定外で…美人の登場に動揺してた。

圭樹さんの同期は男性はがりだったと、店の入り口をみて思った。

中村結さんと並んでたっては居たけど…

顔も合わさず、同期の男達には何度も、彼女をこれ以上待たせれないからと言っていた声が思い出される。

   ◇  ◆  ◇  ◆

これって怒るべきだよね。だって私は待ってたんだから。

   ◆  ◇  ◆  ◇

数日、私は彼からの電話にも出ず、仕事に力をいれた。

プー・メッシュには一度も顔を出していない。

飛んでくるメールも読みはするが、返事をする気にはなれなかった。

そんなある日、中村結さんそっくりな美人がお客として現れたのだ。

「友達の結婚祝いなんだけど、一緒に選んでもらえます?」

私は駆け寄り満面の笑みで接客した。

ペアのカップ&ソーサーのギフトを買われた。

要望を効き一緒に決めたもので、結さん似の彼女も満足げにお金を支払った。

彼女は私に耳打ちした。

「妹が圭樹くんとあなたに意地悪したみたいでごめんなさい。妹の悪質ないたずらは昔からなの。あの子も結婚控えてるのに、落ち着かなくてね。」

「圭樹さんも悪いんです。私が注意します!後、結さんに会ったら伝えてください。私の邪魔をするならただではすまないと…。」

「おーこわ。了解、伝えとく。ふふふ。圭樹はいい子を選んだみたいで安心した。じゃあ、またどこかでお会いしましょ。」

私はこの時ある意味腹をくくったのかもしれない。

…ちょっとのことで体調をすぐ壊す私は気持ちもわりとデリケートだった。

でも、思ったのだ。

私が変わらなければ周りも変わらないのだと。
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