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〔5章〕結婚へ。後編
子供じみた嫌がらせ。
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部屋に入れば、部屋着に着替えて寝室に隠る圭樹さん。
あんたは子供か?と突っ込みたいが、様子を見に行くことにした。
脱いだスーツをハンガーにかけていた圭樹さんのおでこは赤く少し張れていた。
「お邪魔するよ。」
私は救急箱をてに部屋へ入れば目をそらされる。
「私のせいなの?なんかあった?まずそこに座って。」
私は、ベットに座る圭樹さんの、おでこに湿布を張る。
おとなしく従うところをみるとかわいくてなぜすねているか理由が知りたいが…抱き締めたくなる。
「ギュッしてもいい?」
「う、ん。」
下を向いたままコクンと頷く彼がまた可愛く思えてめいっぱい抱き締めれば私の胸に埋まる彼の顔。
彼の体温が熱くなるのを感じていたら、延びてくる2本の腕。
私はさっと離れてベット前に仁王立。
「話してくれたらハグしてあげる。」
私は心を鬼にしてキッと彼を睨むように見下ろす。
ベットに座り項垂れる彼がちらりと上目遣いに見上げる圭樹さんは切ない顔で開いたままのクローゼットに掛かるスーツを指差し一言をゆっくり発した。
「写真、あいつから…」
私はスーツのポケットにてを突っ込み写真を取り出す。
出てきたのは私の昔の写真だった。
「なにこれ、はあ~そうゆうことか。」
「うん?」
私は圭樹さんの肩をつかみ揺すった。
「過去につきあってた訳だからこんな写真あってとうぜんでしょ?気にしないで‼それに今の方が色っぽいでしょ!」
私はブンブン揺する。
めそめそしている彼に腹が立ち…。
「玲は面白がってるだけ、真に受けずに堂々として、圭樹さんの強面は何のためにあるの?威嚇してやりなよ!」
「い、威嚇?」
「本気で怒ってやるの、一回くらいガツンと言えば応えるから!」
「うん。」
「じゃあ、ハグしていいよ。」
私が目の前に両手を広げれば、彼は立ちあがり私を抱き締めベットに押し倒し…このあとは仲直りのいちゃラブです。
2月の終りの土曜は結婚式。
あともう少し。
邪魔しないでよ玲!
私は心の中で呪文のように“邪魔するな”を100回唱えたのだった。
あんたは子供か?と突っ込みたいが、様子を見に行くことにした。
脱いだスーツをハンガーにかけていた圭樹さんのおでこは赤く少し張れていた。
「お邪魔するよ。」
私は救急箱をてに部屋へ入れば目をそらされる。
「私のせいなの?なんかあった?まずそこに座って。」
私は、ベットに座る圭樹さんの、おでこに湿布を張る。
おとなしく従うところをみるとかわいくてなぜすねているか理由が知りたいが…抱き締めたくなる。
「ギュッしてもいい?」
「う、ん。」
下を向いたままコクンと頷く彼がまた可愛く思えてめいっぱい抱き締めれば私の胸に埋まる彼の顔。
彼の体温が熱くなるのを感じていたら、延びてくる2本の腕。
私はさっと離れてベット前に仁王立。
「話してくれたらハグしてあげる。」
私は心を鬼にしてキッと彼を睨むように見下ろす。
ベットに座り項垂れる彼がちらりと上目遣いに見上げる圭樹さんは切ない顔で開いたままのクローゼットに掛かるスーツを指差し一言をゆっくり発した。
「写真、あいつから…」
私はスーツのポケットにてを突っ込み写真を取り出す。
出てきたのは私の昔の写真だった。
「なにこれ、はあ~そうゆうことか。」
「うん?」
私は圭樹さんの肩をつかみ揺すった。
「過去につきあってた訳だからこんな写真あってとうぜんでしょ?気にしないで‼それに今の方が色っぽいでしょ!」
私はブンブン揺する。
めそめそしている彼に腹が立ち…。
「玲は面白がってるだけ、真に受けずに堂々として、圭樹さんの強面は何のためにあるの?威嚇してやりなよ!」
「い、威嚇?」
「本気で怒ってやるの、一回くらいガツンと言えば応えるから!」
「うん。」
「じゃあ、ハグしていいよ。」
私が目の前に両手を広げれば、彼は立ちあがり私を抱き締めベットに押し倒し…このあとは仲直りのいちゃラブです。
2月の終りの土曜は結婚式。
あともう少し。
邪魔しないでよ玲!
私は心の中で呪文のように“邪魔するな”を100回唱えたのだった。
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