1 / 1
少年だった人と大切だったもの
しおりを挟むあるところに、
優しくておとなしい少年がいました。
少年にはとっても大切なものが2つありました。1つは毎日一緒にいて、1つは毎日ではありませんがほぼ毎日一緒にいました。
しかし、ある時少年は、毎日一緒にいる方が自分にとって毒であることがわかりました。
少年はそれが毒であることに気づかず、
離れることも捨てることもできないので、
日に日に毒に犯されていきました。
少年の心は半分黒くなりました。
それでも少年は、半分の心でもう1つの毎日ではないですが、ほぼ毎日一緒にいる方を以前より大切にしようと思いました。
そして時がたち、ほぼ毎日一緒にいた大切なものはだんだん、一週に一回、一ヶ月に一回という風に一緒にいる時が少なくなりました。
それも一緒にいるときは、とても幸せでした。
少年はずっとずっと大切にしていこうと思いました。
少年はずっとずっと大切にしていましたが、
少しずつそれが本当に大切なものなのか
変な気持ちになってきました。
その大切なものは、少年が成長するにつれ、
だんだんわがままになり、少年に嘘をついたり、ひどいことを言ったり、
少年を都合よく利用しだしました。
それでも少年は変な気持ちを押し潰してとっても大切なものだと信じて大切にしていました。
ある時、少年の誕生日がありました。
少年の大切なものは、誕生日をお祝いしてくれました。
ですが、少年はその日が一年で一番嫌いな日になりました。
なぜならその大切だったものにこう言われたからでした。
「今まで遊んであげてたけど、あんたの生まれた日だから正直に言ってあげる、優しいから最初は利用できると思って相手してあげたけど、
結局全然使えねーし、察しわるいし、
飽きたから、もう関わらないでね。」
少年は、その時なんとか感情を押し殺して、我慢しました。
そして、お家に帰って泣きました。
少年はもう1つの大切だったものがバイ菌だったことに気づきました。
それは少年を自分にとって都合の良い人間にするためだけに少年と一緒にいるだけでした。
もう少年には手遅れでした。
バイ菌によって体を蝕まれていました。
少年が幸せだったとおもった気持ちは
バイ菌よってそう思わされただけの幻でした。
実際は利用されてるだけでした。
少年にとって大切だと思っていたものは、
毒とバイ菌でした。
少年は絶望しました。
少年は自分がなんのために生きているのかわかりませんでした。
少年はもう生きていても意味がないから命を終わらせようと思いました。
しかし、怖くてできませんした。
何日かたって少年の気持ちも少し落ち着いた頃、少年は、少し考え、自分にとって大切なものは、他にないだろうかと一生懸命探し始めました。
難しい本をたくさん読んでみたり、たくさんの人といろいろなことを話してみたり、時には遠くに旅してみたりしました。
ですが、もう少年にはすべてが遅かったのです。確かに、様々な経験をしたことで頭では二つ以外にも大切なことがありそうという考えは考えれそうでした。
でも、もう遅かったのです。
少年はすでに心が真っ黒になっていました。
どんなに美しい話を聞いても嘘に聞こえ
どんなに優しい人と出会っても、偽物にしかみえなかったのです。何を聞いても、何を見ても、全部汚れて見えました。
少年は毒に犯され、バイ菌に蝕まれてただ何も感じない日々をだらだらと過ごしていくのでした。
その大切だったものに苦しめられながら
逃れられず
永遠に救われないことを嘆きながら、、、
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
二本のヤツデの求める物
あんど もあ
ファンタジー
夫の父の病が重篤と聞き、領地から王都の伯爵邸にやって来たナタリーと夫と娘のクリスティナ。クリスティナは屋敷の玄関の両脇に植えられた二本の大きなヤツデが気に入ったようだ。
新たな生活を始めようとするナタリーたちだが、次々と不幸が襲いかかり……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる