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王都
一度ならず二度までも③※
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ーーーーーーーーーside AKIOーーーーーーーーーー
いつのまにかこんなことになっていた。
頭の中に靄がかかったようにぼーっとしている中でも覚えているのは、どうしようもなく体が疼いて、ここがジルさんの部屋だなんて事を考える前に自分の熱を治めようと手が動いていたことと、何度出しても一向に治まってくれなくてもう訳がわからなったことと、働かない頭で状況を処理しようとしていたらいつの間にかジルさんが目の前にいたこと。そしてその姿を見た瞬間、ジルさんに触れられた時の感触を思い出し、触って欲しくて仕方なくなってしまったこと。
……全部じゃないか。
そして飴を食べたことを話すと、ジルさんはこれでもかと言うほど深く眉を顰めた。
「アセナの実を使った飴玉だな。
アセナの実には滋養強壮の効果がある。あの町には肉体労働者も多い。少量であれば眠気覚ましや疲労回復にも効くため、飴玉に加工して持ち歩くのが一般的だ。
しかし多量摂取すると気分が高揚する効果がある。アセナの実を原料にした媚薬も作られているほどだからな。
これは推測に過ぎないが、私たちにとって滋養強壮の薬でしかないそれが、純粋な人間であるアキオには、その飴玉だけで媚薬の効果が発現した可能性がある。
…純人間と始祖の血が混じった私たちとでは体質が違う可能性があると聞いてはいたが…本当にすまない。私の注意不足だ」
…あの、ジルさん。説明してくださるのはありがたいんですけど、そろそろ限界なんです…。
推測が本当なら、今の僕は媚薬を摂取した状態になっているってことだ。
そんな状態の人間を目の前にして冷静に説明なんかしているジルさんが今は少し恨めしく感じてしまう。
早く触ってほしいのに。
「はぁ、はぁっ、ぅ、ジルさん……もい…っ、かい…」
もう、どうにでもなれ。
そんな投げやりな気持ちになった自分から出る言葉は、どれもこれも聞いていられるもんじゃなかった。
「……っアキオ、少し過激なことをするが、任せてくれるか?」
何でもいい。
治まるなら何でもしていいから。
何度も何度も頷く。
僕の頭は、この熱から解放されることしか考えていなかった。
「一度脱がせるぞ」
突如、膝までおろしていたズボンとパンツをすぽっと抜き取られ、仰向けに転がされる。
「じ、ジル…さっ……」
ーーーバサっ
「……ん?」
僕から脱がせた衣類をベッドの下に落としたジルさんは、次の瞬間何故か固まりだして、不思議そうにある一点を見つめた。
そして一度ベッドを降りて、その興味の対象の方へ手を伸ばす。
「これは……?」
目の前には、僕がおばちゃんから貰ったおまけを手にするジルさん。
ああ、床に散らばったままにしてたんだ。
「それ…も、らった…」
あの………わかる?
僕今そんなこと説明している場合では無いんです。
もう……もう無理だ。
「…っあぁ、んぅ」
「アキオ!?」
自慰をする姿なんて二度と見られたく無かった。
でも今はそんなこと考えていられない。
この体に快感がほしくて仕方が無くて、情けない姿を見せつけてしまう。
嫌だ、こんなの嫌なのに…
しかし僕の意を無視して、手は勝手に動く。
「でき……な、い……」
どんなに触っても気持ちよくなれない。
この大きな手で触って欲しい。
体のどこでもいいから触って欲しい。
もうなんか、悲しくなってきた。
涙が頬を流れる感覚がやけに鮮明に皮膚へ伝わる。
もう感情ぐちゃぐちゃだ。
「っすまない、アキオ。苦しかったな」
えぐえぐ涙を流しながら自分のものを触るなんていうトンデモない姿を晒していると、焦りを見せたジルさんが僕に覆い被さり、待ち望んでいた大きな手でぎゅっと抱きしめてくれた。
すまない、なんて、ジルさんは何も悪く無いのに。そんなことを言わせてしまう自分が情けなくてはしたなくて、汚くて。
もうダメだ、ネガティブ再発だ……。
「大丈夫。すぐに楽にしてやる」
「ぁ、よごれ、ちゃう……」
抱きしめられたせいでジルさんの上質そうな服が、僕の出したものでどろどろになってしまった。
なんてことをしてしまったんだと思って焦っていたら、当の本人は「問題無い」と言って汚れたシャツを脱いだ。
鍛え上げられた上半身が目に飛び込む。
お腹の傷、もうあんなに治ってる。
なんてことを思ったのも束の間、発情状態の僕は好きな人の裸を見た途端、体に燻っていた熱が再沸騰して全身に駆け巡った。
本当、もう嫌だ、恥ずかしすぎる。
正直な自分の下腹部を見てしまい、羞恥心に蝕まれていると突然脚を持ちあげられた。
膝を曲げ、赤ちゃんがおむつを替えるときのような体勢にされてしまった。
ちょっとちょっとちょっと、え、え?なに?なにが?
「な、…」
「心配ない。指で少し刺激を与えるだけだ。ゆっくりやるからな。痛かったらすぐに言ってくれ。これは使わせて貰うぞ」
何をするの?何を使うの?
指で何?なんて言った?
混乱していると、何ということでしょう、ジルさんはおまけの瓶の蓋を開け、中身の液体を手のひらに出し、僕のお尻の穴に塗り込んできた。
そのまま揉み込むように解される。
お尻の穴から性器までの道のり、足の付け根までをゆっくりともみほぐされ、なんとその間にも前への刺激を続行された。
いつのまにかこんなことになっていた。
頭の中に靄がかかったようにぼーっとしている中でも覚えているのは、どうしようもなく体が疼いて、ここがジルさんの部屋だなんて事を考える前に自分の熱を治めようと手が動いていたことと、何度出しても一向に治まってくれなくてもう訳がわからなったことと、働かない頭で状況を処理しようとしていたらいつの間にかジルさんが目の前にいたこと。そしてその姿を見た瞬間、ジルさんに触れられた時の感触を思い出し、触って欲しくて仕方なくなってしまったこと。
……全部じゃないか。
そして飴を食べたことを話すと、ジルさんはこれでもかと言うほど深く眉を顰めた。
「アセナの実を使った飴玉だな。
アセナの実には滋養強壮の効果がある。あの町には肉体労働者も多い。少量であれば眠気覚ましや疲労回復にも効くため、飴玉に加工して持ち歩くのが一般的だ。
しかし多量摂取すると気分が高揚する効果がある。アセナの実を原料にした媚薬も作られているほどだからな。
これは推測に過ぎないが、私たちにとって滋養強壮の薬でしかないそれが、純粋な人間であるアキオには、その飴玉だけで媚薬の効果が発現した可能性がある。
…純人間と始祖の血が混じった私たちとでは体質が違う可能性があると聞いてはいたが…本当にすまない。私の注意不足だ」
…あの、ジルさん。説明してくださるのはありがたいんですけど、そろそろ限界なんです…。
推測が本当なら、今の僕は媚薬を摂取した状態になっているってことだ。
そんな状態の人間を目の前にして冷静に説明なんかしているジルさんが今は少し恨めしく感じてしまう。
早く触ってほしいのに。
「はぁ、はぁっ、ぅ、ジルさん……もい…っ、かい…」
もう、どうにでもなれ。
そんな投げやりな気持ちになった自分から出る言葉は、どれもこれも聞いていられるもんじゃなかった。
「……っアキオ、少し過激なことをするが、任せてくれるか?」
何でもいい。
治まるなら何でもしていいから。
何度も何度も頷く。
僕の頭は、この熱から解放されることしか考えていなかった。
「一度脱がせるぞ」
突如、膝までおろしていたズボンとパンツをすぽっと抜き取られ、仰向けに転がされる。
「じ、ジル…さっ……」
ーーーバサっ
「……ん?」
僕から脱がせた衣類をベッドの下に落としたジルさんは、次の瞬間何故か固まりだして、不思議そうにある一点を見つめた。
そして一度ベッドを降りて、その興味の対象の方へ手を伸ばす。
「これは……?」
目の前には、僕がおばちゃんから貰ったおまけを手にするジルさん。
ああ、床に散らばったままにしてたんだ。
「それ…も、らった…」
あの………わかる?
僕今そんなこと説明している場合では無いんです。
もう……もう無理だ。
「…っあぁ、んぅ」
「アキオ!?」
自慰をする姿なんて二度と見られたく無かった。
でも今はそんなこと考えていられない。
この体に快感がほしくて仕方が無くて、情けない姿を見せつけてしまう。
嫌だ、こんなの嫌なのに…
しかし僕の意を無視して、手は勝手に動く。
「でき……な、い……」
どんなに触っても気持ちよくなれない。
この大きな手で触って欲しい。
体のどこでもいいから触って欲しい。
もうなんか、悲しくなってきた。
涙が頬を流れる感覚がやけに鮮明に皮膚へ伝わる。
もう感情ぐちゃぐちゃだ。
「っすまない、アキオ。苦しかったな」
えぐえぐ涙を流しながら自分のものを触るなんていうトンデモない姿を晒していると、焦りを見せたジルさんが僕に覆い被さり、待ち望んでいた大きな手でぎゅっと抱きしめてくれた。
すまない、なんて、ジルさんは何も悪く無いのに。そんなことを言わせてしまう自分が情けなくてはしたなくて、汚くて。
もうダメだ、ネガティブ再発だ……。
「大丈夫。すぐに楽にしてやる」
「ぁ、よごれ、ちゃう……」
抱きしめられたせいでジルさんの上質そうな服が、僕の出したものでどろどろになってしまった。
なんてことをしてしまったんだと思って焦っていたら、当の本人は「問題無い」と言って汚れたシャツを脱いだ。
鍛え上げられた上半身が目に飛び込む。
お腹の傷、もうあんなに治ってる。
なんてことを思ったのも束の間、発情状態の僕は好きな人の裸を見た途端、体に燻っていた熱が再沸騰して全身に駆け巡った。
本当、もう嫌だ、恥ずかしすぎる。
正直な自分の下腹部を見てしまい、羞恥心に蝕まれていると突然脚を持ちあげられた。
膝を曲げ、赤ちゃんがおむつを替えるときのような体勢にされてしまった。
ちょっとちょっとちょっと、え、え?なに?なにが?
「な、…」
「心配ない。指で少し刺激を与えるだけだ。ゆっくりやるからな。痛かったらすぐに言ってくれ。これは使わせて貰うぞ」
何をするの?何を使うの?
指で何?なんて言った?
混乱していると、何ということでしょう、ジルさんはおまけの瓶の蓋を開け、中身の液体を手のひらに出し、僕のお尻の穴に塗り込んできた。
そのまま揉み込むように解される。
お尻の穴から性器までの道のり、足の付け根までをゆっくりともみほぐされ、なんとその間にも前への刺激を続行された。
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