ある時計台の運命

丑三とき

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王都

頑張りすぎない

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ーーーーーーーーside Akioーーーーーーーーーーー



ボリュームたっぷりのお昼ご飯を食べた後、ジルさんは仕事に戻り僕は図書館に行ってオグルィ先生の講義の続きを受けた。


相変わらず広々とした図書館は、とても静かで集中できる。
入り口近くのカウンターを勉強机にしてオグルィ先生のマンツーマン授業。なんて贅沢。


授業終盤で、気になっていたことがわかった。僕が居るウッデビア以外の国についてだ。


先生曰く、この世界はウッデビアと、それからストネイト、モンテ、オーシニア、デジェルという計5つの大国とその他いくつかの小国で成り立っているとのこと。
ウッデビアでは樹木を基盤とした生活スタイルを築いているが、なんとその他4カ国にも地球とは比べ物にならない雄大な自然が根付いているという。

ストネイトは石、モンテは山、オーシニアは海、デジェルは砂。

石?石を積んで家をつくるのかな?
砂?砂漠?

気になることは色々あるけど、国名を聞いたところで授業時間が終わってしまった。


続きはまた明日。
先生の話は面白いので、あっという間に時間が過ぎる。





夜はあまりお腹が空いてなかったので食堂へは行かない事にした。
もしお腹が空いたら最後の町で大人買いしたお菓子があるからそれをつまもう。
でも絶対空かない自信あるな。お昼のボリュームすごかったもん。



ジルさんの部屋に行くまでも、たくさんの人とすれ違った。
「こんにちは」とあいさつすると、みんなニコニコ「こんにちは」と返してくれる。

時折、僕の杖を見て手助けをしようとしてくれる人も何人かいたけど、皆さんお疲れなのにそんなことはさせられない。
丁重にお断りをするたびに方々ほうぼうから「なんて謙虚なお方…!」という声も聞こえて来た。

軍人というのは大袈裟な人が多いらしい。


あいさつを交わしながら部屋に着き、先にお風呂を済ませ、昨日下書きしていたお城の全体図を清書していく。

結局今日は、受診が入ったことやユリの宮廷業務が長引いたことで訓練施設や宮廷には行けなかったが、急ぐものでも無いし、のんびり色々見せてもらおう。

早くこの世界のことを全て理解しなければと焦ってしまっていたけど、焦りは何も生まない。


僕は”頑張り過ぎない”を覚えた!
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