【完結】眠れぬ異界の少年、祓魔師の愛に微睡む

丑三とき

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続編その②〜魔力練習編〜

19.※好きなように2※

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フレイヤさんは日を追うごとに僕の服を脱がすのが上手くなっている。快感に息を切らしている間にいつのまにか剥かれているのだ。職人技というほかない。

いつも通り、気がついたら生まれたままの姿にになってしまっていて、全身にくまなく口付けを施されている。
長い指で内側から愛撫され続け、頭が回らなくなるほどの快感が育ってゆく。いつもよりしつこく這う指に吐息が漏れる。

とにかくお腹の奥が疼いて、熱くたぎった彼のもので埋め尽くされたい。

「ね……、もう、いいでしょ?」

「まだ慣らしていないから、もう少し我慢しなさい」

彼はいつまで経っても僕を初めてのように扱う。もう何度だってしているのに雑にされたことは一瞬もない。僕としてはもっともっと激しくされても、少しくらい大雑把に扱われても、彼にされることなら何だって興奮する要素になるのだけれど、彼はいつだって大切にしてくれる。

発情期の時はいつもよりすこし激しかったけど、それでも彼が理性を失って僕を貪るなどということはなかった。

獣のような目をしているのに暖かい手は思いやりに溢れているから、その度に愛が溢れる。溢れて溢れてたまらないから、発散させないといけない。溢れたものを逃すようにフレイヤさんの二の腕を強く掴む。
筋肉の硬さを指で再認識してしまい、再び情がどぷっと溢れ出てしまった。


時間をかけて、指先からお腹の奥までじっくり愛を与えられれば、ふやけて解けそうになった僕の身体は、もう存在するだけで精一杯。

「フレイヤさん、がまんできないよ……」

力を振り絞って必死に訴えれば、フレイヤさんは鋭い目で僕を射抜いた。体が原型を保てなくなるほどに激しく疼く。

ゆっくり覆い被さってくる彼をこの腕に受け止めれば、じわじわと胎内を脅かすように熱が侵入してきた。

「ぁ……あ、んんっ」

一気に突き立てて欲しいようなもどかしさと、ねっとりへばりつくような快楽で理性が飛びそうになる。彼がなにをしても、僕の中には悦びしか生まれないのだと自覚させられる。

「ハル、オミ……っ」

「ぁぁっ、ァアッ、んんぁあ」

名前を呼ばれただけで体の奥が痙攣して頭の中がビリビリと痺れるなんて。僕をこんなふうにさせるのは世界中で彼しかいない。
大切な人とこうやって密着して愛を分かち合って、互いの情をいっしょくたに混ぜ合わせて、ただの一瞬が、かけがえのない宝物として生成されてゆく。

陶酔しきった僕にフレイヤさんが口付けをすれば、じんわりと電流のような刺激が駆け、それが全身に渡る頃には体は溶け切っていた。

皮膚が邪魔だ。

この一枚を何とか取り去って、一つの塊になってしまいたい。

「ぁぁあっ」

ゆっくりと、時間をかけて中の壁を熱い塊で愛撫される。熱が奥の壁に到達したとき、得も言われぬ幸福に包まれる。

行き止まりのところを優しく丁寧に突かれるたびに、目の前がチカチカと瞬いた。

「あっ、あっ、だめだめこれ、やだでちゃう」

「いいよ、ハルオミ。好きに出して」

「やぁぁっ、あ、んんんっ、はずかしい」

ひっきりなしに先から漏れ出る水が、お腹に滴る。腕で顔を覆うと、優しく外され代わりに口付けが降ってくる。

「止まらないね、ハルオミ。奥をつくたびに君の中が震えて私を愛撫しているのがわかるかい?」

息の詰まったフレイヤさんの声で、鼓膜が犯される。

「ぁっ、きもちい? フレイヤさん」

「ああ。っ、とても良い」

「ぁぁた、もっと奥、っきてもいいよ? いっぱいきてもいいよ……んっ、ぁぁ」

行き止まりの先を抉じ開けて欲しくてフレイヤさんをけしかけるが、彼は持ち前の理性で僕を諭した。

「っ! 君はなんてことを……今の君に激しいことをすれば負担になる」

僕を深く抱きしめ、肩までその長い腕に巻かれると、体の密着する面積がさらに増え、彼の全身で押さえつけられている感覚に陥る。

「っ、これで我慢してくれっ、」

「ぁぁあっ、ア、はぁっ、はっ、あああ!」

身動きが取れないほどの重みが僕を押さえつけていて、その束縛感に自分が興奮しているのが嫌でもわかる。

「あぁっ、きもちい、フレイヤさん」

「私も、ったまらない、」

肩にかかる吐息すら、肌が敏感に感じ取る。フレイヤさんの髪を撫でる手のひらも、彼の背骨をなぞる指も、全てがぴりぴりと震えていまにも弾けてしまいそうだ。
もっと全身で強くフレイヤさんを感じたくて、頬のすぐ横にある彼の耳を口に含んでみる。形のいい襞や柔らかい軟骨が、僕の口内で甘く蕩ける。

「っぁ……っ!!!」

「ぁっ、あああ、フ、フレイヤさん……?」

熱い。熱湯が体内で湧き上がっているみたいだ。どくどくと全身の血管がそれを感じ取っている。

「でちゃったの……?」

きつく抱きしめていた腕を緩めると、彼もまた体を起こし、僕の目をまっすぐとらえた。

「……ほんとうに、いけない子だハルオミ。私を悪魔にでもしたいのかい?」

紅潮した頬には、額から垂れた汗が艶かしく光っている。

ああ、可愛い、可愛い、たまらない。

弾けてしまった彼の塊は、すでに硬さを取り戻している。本当に悪魔のようだ。
僕のせいでフレイヤさんがこんな姿になってることに、何とも言えない気持ちになる。
どういう言葉で表現すればいいのかわからない。とにかく、もっとぐちゃぐちゃにしたい。そうしたいのに、思いっきり大切にしたい。
ああ、フレイヤさんも、こういう気持ちなのかな。

僕も悪魔になってしまう。

腰を動かして奥まで誘い込んでみる。

「もっと、くる?」


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