148 / 176
続編その②〜魔力練習編〜
19.※好きなように2※
しおりを挟むフレイヤさんは日を追うごとに僕の服を脱がすのが上手くなっている。快感に息を切らしている間にいつのまにか剥かれているのだ。職人技というほかない。
いつも通り、気がついたら生まれたままの姿にになってしまっていて、全身にくまなく口付けを施されている。
長い指で内側から愛撫され続け、頭が回らなくなるほどの快感が育ってゆく。いつもよりしつこく這う指に吐息が漏れる。
とにかくお腹の奥が疼いて、熱くたぎった彼のもので埋め尽くされたい。
「ね……、もう、いいでしょ?」
「まだ慣らしていないから、もう少し我慢しなさい」
彼はいつまで経っても僕を初めてのように扱う。もう何度だってしているのに雑にされたことは一瞬もない。僕としてはもっともっと激しくされても、少しくらい大雑把に扱われても、彼にされることなら何だって興奮する要素になるのだけれど、彼はいつだって大切にしてくれる。
発情期の時はいつもよりすこし激しかったけど、それでも彼が理性を失って僕を貪るなどということはなかった。
獣のような目をしているのに暖かい手は思いやりに溢れているから、その度に愛が溢れる。溢れて溢れてたまらないから、発散させないといけない。溢れたものを逃すようにフレイヤさんの二の腕を強く掴む。
筋肉の硬さを指で再認識してしまい、再び情がどぷっと溢れ出てしまった。
時間をかけて、指先からお腹の奥までじっくり愛を与えられれば、ふやけて解けそうになった僕の身体は、もう存在するだけで精一杯。
「フレイヤさん、がまんできないよ……」
力を振り絞って必死に訴えれば、フレイヤさんは鋭い目で僕を射抜いた。体が原型を保てなくなるほどに激しく疼く。
ゆっくり覆い被さってくる彼をこの腕に受け止めれば、じわじわと胎内を脅かすように熱が侵入してきた。
「ぁ……あ、んんっ」
一気に突き立てて欲しいようなもどかしさと、ねっとりへばりつくような快楽で理性が飛びそうになる。彼がなにをしても、僕の中には悦びしか生まれないのだと自覚させられる。
「ハル、オミ……っ」
「ぁぁっ、ァアッ、んんぁあ」
名前を呼ばれただけで体の奥が痙攣して頭の中がビリビリと痺れるなんて。僕をこんなふうにさせるのは世界中で彼しかいない。
大切な人とこうやって密着して愛を分かち合って、互いの情をいっしょくたに混ぜ合わせて、ただの一瞬が、かけがえのない宝物として生成されてゆく。
陶酔しきった僕にフレイヤさんが口付けをすれば、じんわりと電流のような刺激が駆け、それが全身に渡る頃には体は溶け切っていた。
皮膚が邪魔だ。
この一枚を何とか取り去って、一つの塊になってしまいたい。
「ぁぁあっ」
ゆっくりと、時間をかけて中の壁を熱い塊で愛撫される。熱が奥の壁に到達したとき、得も言われぬ幸福に包まれる。
行き止まりのところを優しく丁寧に突かれるたびに、目の前がチカチカと瞬いた。
「あっ、あっ、だめだめこれ、やだでちゃう」
「いいよ、ハルオミ。好きに出して」
「やぁぁっ、あ、んんんっ、はずかしい」
ひっきりなしに先から漏れ出る水が、お腹に滴る。腕で顔を覆うと、優しく外され代わりに口付けが降ってくる。
「止まらないね、ハルオミ。奥をつくたびに君の中が震えて私を愛撫しているのがわかるかい?」
息の詰まったフレイヤさんの声で、鼓膜が犯される。
「ぁっ、きもちい? フレイヤさん」
「ああ。っ、とても良い」
「ぁぁた、もっと奥、っきてもいいよ? いっぱいきてもいいよ……んっ、ぁぁ」
行き止まりの先を抉じ開けて欲しくてフレイヤさんをけしかけるが、彼は持ち前の理性で僕を諭した。
「っ! 君はなんてことを……今の君に激しいことをすれば負担になる」
僕を深く抱きしめ、肩までその長い腕に巻かれると、体の密着する面積がさらに増え、彼の全身で押さえつけられている感覚に陥る。
「っ、これで我慢してくれっ、」
「ぁぁあっ、ア、はぁっ、はっ、あああ!」
身動きが取れないほどの重みが僕を押さえつけていて、その束縛感に自分が興奮しているのが嫌でもわかる。
「あぁっ、きもちい、フレイヤさん」
「私も、ったまらない、」
肩にかかる吐息すら、肌が敏感に感じ取る。フレイヤさんの髪を撫でる手のひらも、彼の背骨をなぞる指も、全てがぴりぴりと震えていまにも弾けてしまいそうだ。
もっと全身で強くフレイヤさんを感じたくて、頬のすぐ横にある彼の耳を口に含んでみる。形のいい襞や柔らかい軟骨が、僕の口内で甘く蕩ける。
「っぁ……っ!!!」
「ぁっ、あああ、フ、フレイヤさん……?」
熱い。熱湯が体内で湧き上がっているみたいだ。どくどくと全身の血管がそれを感じ取っている。
「でちゃったの……?」
きつく抱きしめていた腕を緩めると、彼もまた体を起こし、僕の目をまっすぐとらえた。
「……ほんとうに、いけない子だハルオミ。私を悪魔にでもしたいのかい?」
紅潮した頬には、額から垂れた汗が艶かしく光っている。
ああ、可愛い、可愛い、たまらない。
弾けてしまった彼の塊は、すでに硬さを取り戻している。本当に悪魔のようだ。
僕のせいでフレイヤさんがこんな姿になってることに、何とも言えない気持ちになる。
どういう言葉で表現すればいいのかわからない。とにかく、もっとぐちゃぐちゃにしたい。そうしたいのに、思いっきり大切にしたい。
ああ、フレイヤさんも、こういう気持ちなのかな。
僕も悪魔になってしまう。
腰を動かして奥まで誘い込んでみる。
「もっと、くる?」
59
あなたにおすすめの小説
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。
おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。
✻✻✻
2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
イケメンダブルセンターとアンチ>ファンな平凡な俺
ユッキー
BL
アイドルグループ【オーバーウェルミング】は圧倒的な歌唱力の深山影月、圧倒的なパフォーマンス力の漣陽太、そして圧倒的な平凡力な俺間桐真緒の3人で結成されている。
大人気の二人と違いアンチしかいない俺だが、メンバーからもファンからも愛される日が果たしてくるのか!?
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと
mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36)
低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。
諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。
冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。
その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。
語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる