【完結】眠れぬ異界の少年、祓魔師の愛に微睡む

丑三とき

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続編その②〜魔力練習編〜

30.側仕え交流会after

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーafterーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 任務を終えて屋敷に戻ったビェラは、疲れた体を引きずるように自室へと向かった。
 扉を開け、部屋に入る——その瞬間。

「これは………」
 ビェラは思わず足を止めた。
 客間のベッドに、三人の側仕えが身を寄せ合って眠っていたのだ。

 中央にハルオミ、その左右にイザベラとパネース。三人とも穏やかな寝息を立てて、すやすやと眠っている。

 ビェラは静かに扉を閉め、兄たちの部屋へと向かった。



「兄さんの愛しい愛しい側仕え、お部屋にいなかったでしょ?」


 ビェラはニエルドとフレイヤの部屋を順に訪れ、二人を連れて自室へと戻った。

「何だ、どういうことだ?」

 ニエルドが不審そうに言う。

「まあまあ、見てよ」

 ビェラは部屋の扉を開けた。ニエルドとフレイヤが中を覗き込む。そして二人揃って息を呑んだ。

「……なんだこれ」

 ニエルドが呆れたように呟いた。

「なんだかとっても可愛いことになっちゃってるでしょ?」

 ビェラは嬉しそうに笑った。

「ほぉ、眼福とはこのことだな」

 ニエルドは腕を組んで、三人の寝顔を眺めた。

「猫が身を寄せ合って寝てるみてえだ」

 フレイヤも穏やかに微笑む。

「三人とも、とても気持ち良さそうに眠っている」

「起こすのは可哀想だよね」

 というビェラの感想に、フレイヤとニエルドは賛同した。

「しばらくそっとしておこう」

「だな」

 ニエルドも同意した。ビェラは三人を見つめながら、ふと思いついたように言った。

「そうだ。今日は久しぶりに、三人で夕食にしない?」

「三人で?」

「そう。三人で。愛する側仕えたちがこうして仲良く夢の中にいるんだ。僕たちも、たまには三人でゆっくり話そうよ」

 "勇敢な魔祓い師"のビェラが影を潜め、末弟の顔になった。その変化に気づいた二人は、ほんのわずかに目を細める。

「悪くないな」

「ああ、いいね」

「じゃ、決まりだね」

 兄たちの返答に、ビェラは嬉しそうに頷く。

 三人は静かに部屋を出た。
 扉を閉める前、ビェラはもう一度三人の寝顔を見つめた。

 イザベラは相変わらず、少し口を開けて無防備に眠っている。パネースは穏やかな表情で、ハルオミに寄りかかるように眠っていた。そして中央のハルオミは二人に挟まれて幸せそうに微笑んでいる。

「……みんな可愛いな、本当に」

 ビェラは小さく呟いて、静かに扉を閉じた。


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