118 / 234
恐るべき執着心
117 鉄製の扉
しおりを挟む
カルタ視点
ローシュテールが帰ってきたあと、いろんな音が聞こえた。
廊下を歩く音、重たいものを引きうずるような音、ヒステリックな婦人の声、誰かが倒れこむような音、扉が開閉るする音、それから鉄製のものが擦れる音、重たいものが落ちた音。
それからは静かだった。
多分、ローシュテールが帰ってきてレイス親子の両方か、片方を連れて帰ってきた。
それで、さっき出ていった婦人がローシュテールに食って掛かった。
食って掛かっただろう婦人をローシュテールは振り払い、婦人が倒れこんだのを放置して、どこか扉が鉄製のものが扉になっている部屋に入った。
音からしてそんな感じだったんだろうな、と思う。
引きずって運ぶという手荒な真似をしているところをみるに捕まったのはローレスかもしれない。
ローシュテールはアーネチカさんに執着しているようだし、見つけたのならば、もっと丁寧に扱うだろう。
それか、数時間前にあったローシュテールのようすからして、ロンテ先輩よりもレイス親子って言う感じがしたから確率は低いだろうが、ロンテ先輩の可能性もあるかな。
さて、そろそろ戌井が僕を探して、いないことに気がついた頃だろうか?
僕が仕掛けたのは二つ。
魔方陣についての情報と、戌井宛の置き手紙。
まだ確証は得られていないが、僕たちを呼んだ魔方陣は元は一人用のものだった可能性がある。
その可能性を考えた理由だが、最近の授業で習った使役魔獣を召喚するための魔方陣だ。
呼ぶ種族ごとに魔方陣は違ってくるが、共通して同じなのが“呼ぶ数が増えるごとに魔方陣を重ねること”だった。
重ねるといっても一つ目の魔方陣のまわりに一周、ぐるりと囲むように図形やら呪文やらを描くだけなのだが。同じ効果でも重複させることから“重ねる”と表現するらしい。
それを聞いて、改めて僕たちを呼んだ魔方陣を思い出した。
あの魔方陣に周りを囲むように描かれた図形や呪文はなかった。
まあ、あの魔方陣は古い形式のものだから、その理論が通じるかといえば微妙である。
今使われている魔方陣は改良に改良を重ねた結果、知識があれば扱える程度に簡略化された代物だ。
それに比べ、古いもの、とりわけエルフから教えられた当初のものなんかは形も呪文も複雑で、膨大な知識と空間が必要だったらしい。
表現するのならプログラミングが一番近いだろうか?
その可能性を戌井が見つけるように仕向けた。
フラッといなくなることがあると発覚してから報連相はしっかりしろときつく言っているので、見つけた時は間違いなく僕に知らせるために探し回るだろう。
そして僕にいないことに気がつく。
僕がいないことに気がついた戌井は実家から来た手紙の選別に四苦八苦しているレーピオと、勉強に勤しんでいるベイノットのもとに行くだろう。
そして、ローレスのように置き手紙を残しているのではないかと考える。
あとは男子寮の二人が僕の隠した戌井宛の手紙を見つけ、中身をみる。
比較的簡単な、でもいろは唄を知っていなければ解けない暗号を使って僕のおかれている状態を知ってもらう。
そうすればさすがに三人目だ。学校も、戌井達も動くだろう。
戌井達の方は釘を刺しているが、意味はないだろうな。
一度脱出する素振りを見せたが、婦人がなにも言っていないのか、おそらくは鉄でできているだろう扉に直行していたのだし魔法の強化はされていないはず。
やりやすくするためにレイス親子が二人揃って捕まったところで、とも考えたが手遅れになられたら困る。
十四年間もローシュテールから逃げ切ったわけだし、申し訳ないがアーネチカさんよりも捕まっているであろうローレスを優先させてもらおう。
扉に耳を当てて、外から音がしないか確認する。
あとは何も聞こえてこず、不気味なくらいに静かだ。
そろそろ脱出時だな。
袖の中から小ぶりナイフを取り出す。
もしもの時を考えて袖のなかに隠し持っていたものだ。身体検査をしなかったことは迂闊だと思うが、僕からすれば運が良かったと言わざる終えないだろう。
その気はないが、小降りのナイフでも、刺せば人は死ぬ。それを実感するなんてことにならないことを祈るばかりだ。
テーブルクロスの魔方陣をみる限り、魔法封じの効果だけで、部屋から出れないようになっているのは別問題のようである。
魔法が使えれば魔法ごと扉を吹き飛ばすことも、出きるかもしれないが、それだけの騒ぎを起こすと流石に捕まっているであろうローレスが危ない。
外に出ようとすると弾かれる魔法が何か他の手段をとるべきだろうな。
あれも魔方陣でしているのだろうか?
……いや、婦人の発言を真とするのなら魔方陣ではないだろう。
なにせ婦人は「魔法でガチガチに固めた部屋」と言っていたからだ。
魔法で固めているのなら、魔法封じの魔方陣をぶつけてやれば……と思ったが効果はこの部屋の中だけとしていされているから、魔法封じの魔方陣の転用は無理そうだ。
それなら部屋の中から扉の向こう側に無効化するための魔法を使うしかないな。これなら魔法封じの魔方陣を無効化してしまえばどうにかなるだろう。
数が多ければ時間がかかりそうだが……。
まあ、やる他ない。大人しくしておいて消されるなんて真っ平ごめんだしな。
テーブルクロスの魔方陣、魔法封じの魔方陣に目をやる。
持ち上げて、持っていたナイフで切り裂いた。
「呆気ないな」
しかも、このテーブルクロス、魔方陣の形で作っているからか粗が目立つ。
これなら、使えるか検証中ではあるものの、戌井が作った簡単な魔方陣の入りの布の方ができが良いものだ。
扉の魔法と格闘すること三十分程度。
「これで最後の一つ……」
ようやく最後の一つを無効化した。
魔法を無効化されたことを、万一にでも悟られないように慎重に無効化していっていたら、これだけ時間がかかってしまった。
魔法学校に戻るまで体力を使うというのに、ここですでに精神的に少し疲れてしまった。
まあ、だからといっても、これ以上はこの部屋にいる気はないのだが。
「ふぅ……」
息を吐いて、覚悟を決める。
魔方陣で作った幻を見せる魔法、それを使って僕が今もなお僕がソファに座っている様子が見れる。
なんか、もう一人の僕が現れたみたいで気持ち悪いけど、ここは我慢だ。
数少ない荷物が入った鞄を肩にかけ、杖をもって扉の前に立つ。
ドアノブをゆっくりと回し、ゆっくりと扉を開ける。
事前に確認していたとおり、回りには人がいる気配はない。
魔法を無効化しているなかで、部屋の前を通る気配はブツブツとなにかを言っているローシュテール以外になかったことから使用人達は無闇に屋敷の中を移動しようとしないのかもしれない。
まあ、この屋敷の主人達の気にさわることをしたら食を失うのだから最低限以外は視界に入りたくはないんだろう。
婦人は、さっきのことがあるし部屋で休んでいるのかもな。
自己魔法で透明になってから音を立てないように部屋を出て、扉を閉める。
ひとまず、監禁されていた部屋からの脱出はできた。
次の目標は捕まっているであろうローレスと、少しでも僕たちが有利になるような悪事の証拠を探すこと。
まあ、悪事の証拠は二の次だ。どこにあるのかもわからないし、あれば良いなと言う感じ。
ローレスは、さっき部屋の前を通りすぎていったローシュテールのようすからして鉄の扉から出されていないだろう。
悪事の証拠は鉄の扉の先書斎の方にでもありそうだな。
正確な場所は把握していないが、音の方向にある部屋を調べていけばわかるだろう。
さて、透明になったまま音がした方向に進んでいく。
落ち着いた色の壁に、天井には幾何学模様。
敷かれた高級そうなカーペットは都合良く、僕の足を音を吸収して消してくれる。
途中、部屋を探索している途中や廊下を進んでいる途中で何度か怯えている使用人とすれ違った。
他にも一度だけだが苛立っている婦人、ご機嫌なローシュテールにも遭遇したものの、誰にも気がつかれることはなかった。
ここにいる使用人が人間ばかりで助かった。
獣人なら匂いや音に敏感だし、人形は勘がいいし魔力に敏感な者が稀にいる、魔族は大体の者が魔力に敏感だ。
魔眼を持っている者がいないのも運がいい。
僕がみる限りは人間しかいない気がする。
そういっても見分けがつくわけではないから、限りなく人間に近い容姿をしていたら判別はつかない。
例えばレーピオのようにハーフであれど、亜人のように見えない、人間にしか見えない者もいる。例を挙げるとするならばホビットだ。
そうでなくとも、エルフは特徴的な耳を隠してしまえば同じ結果になるだろう。
人に見つからないように屋敷の探索を続けること数十分。
たびたび人に遭遇していた僕は時々胸をドキドキさせていたが、怪しいものを見つけた。
とある部屋、部屋のなかに敷かれているずれて寄ってしまったカーペット。それを怪しく思いめくってみれば、この屋敷に不似合いなほどの存在が出てきた。
僕の探していた鉄製の扉、思ったよりも簡単に見つかった。
それは地下へと続く扉だった。
ローシュテールが帰ってきたあと、いろんな音が聞こえた。
廊下を歩く音、重たいものを引きうずるような音、ヒステリックな婦人の声、誰かが倒れこむような音、扉が開閉るする音、それから鉄製のものが擦れる音、重たいものが落ちた音。
それからは静かだった。
多分、ローシュテールが帰ってきてレイス親子の両方か、片方を連れて帰ってきた。
それで、さっき出ていった婦人がローシュテールに食って掛かった。
食って掛かっただろう婦人をローシュテールは振り払い、婦人が倒れこんだのを放置して、どこか扉が鉄製のものが扉になっている部屋に入った。
音からしてそんな感じだったんだろうな、と思う。
引きずって運ぶという手荒な真似をしているところをみるに捕まったのはローレスかもしれない。
ローシュテールはアーネチカさんに執着しているようだし、見つけたのならば、もっと丁寧に扱うだろう。
それか、数時間前にあったローシュテールのようすからして、ロンテ先輩よりもレイス親子って言う感じがしたから確率は低いだろうが、ロンテ先輩の可能性もあるかな。
さて、そろそろ戌井が僕を探して、いないことに気がついた頃だろうか?
僕が仕掛けたのは二つ。
魔方陣についての情報と、戌井宛の置き手紙。
まだ確証は得られていないが、僕たちを呼んだ魔方陣は元は一人用のものだった可能性がある。
その可能性を考えた理由だが、最近の授業で習った使役魔獣を召喚するための魔方陣だ。
呼ぶ種族ごとに魔方陣は違ってくるが、共通して同じなのが“呼ぶ数が増えるごとに魔方陣を重ねること”だった。
重ねるといっても一つ目の魔方陣のまわりに一周、ぐるりと囲むように図形やら呪文やらを描くだけなのだが。同じ効果でも重複させることから“重ねる”と表現するらしい。
それを聞いて、改めて僕たちを呼んだ魔方陣を思い出した。
あの魔方陣に周りを囲むように描かれた図形や呪文はなかった。
まあ、あの魔方陣は古い形式のものだから、その理論が通じるかといえば微妙である。
今使われている魔方陣は改良に改良を重ねた結果、知識があれば扱える程度に簡略化された代物だ。
それに比べ、古いもの、とりわけエルフから教えられた当初のものなんかは形も呪文も複雑で、膨大な知識と空間が必要だったらしい。
表現するのならプログラミングが一番近いだろうか?
その可能性を戌井が見つけるように仕向けた。
フラッといなくなることがあると発覚してから報連相はしっかりしろときつく言っているので、見つけた時は間違いなく僕に知らせるために探し回るだろう。
そして僕にいないことに気がつく。
僕がいないことに気がついた戌井は実家から来た手紙の選別に四苦八苦しているレーピオと、勉強に勤しんでいるベイノットのもとに行くだろう。
そして、ローレスのように置き手紙を残しているのではないかと考える。
あとは男子寮の二人が僕の隠した戌井宛の手紙を見つけ、中身をみる。
比較的簡単な、でもいろは唄を知っていなければ解けない暗号を使って僕のおかれている状態を知ってもらう。
そうすればさすがに三人目だ。学校も、戌井達も動くだろう。
戌井達の方は釘を刺しているが、意味はないだろうな。
一度脱出する素振りを見せたが、婦人がなにも言っていないのか、おそらくは鉄でできているだろう扉に直行していたのだし魔法の強化はされていないはず。
やりやすくするためにレイス親子が二人揃って捕まったところで、とも考えたが手遅れになられたら困る。
十四年間もローシュテールから逃げ切ったわけだし、申し訳ないがアーネチカさんよりも捕まっているであろうローレスを優先させてもらおう。
扉に耳を当てて、外から音がしないか確認する。
あとは何も聞こえてこず、不気味なくらいに静かだ。
そろそろ脱出時だな。
袖の中から小ぶりナイフを取り出す。
もしもの時を考えて袖のなかに隠し持っていたものだ。身体検査をしなかったことは迂闊だと思うが、僕からすれば運が良かったと言わざる終えないだろう。
その気はないが、小降りのナイフでも、刺せば人は死ぬ。それを実感するなんてことにならないことを祈るばかりだ。
テーブルクロスの魔方陣をみる限り、魔法封じの効果だけで、部屋から出れないようになっているのは別問題のようである。
魔法が使えれば魔法ごと扉を吹き飛ばすことも、出きるかもしれないが、それだけの騒ぎを起こすと流石に捕まっているであろうローレスが危ない。
外に出ようとすると弾かれる魔法が何か他の手段をとるべきだろうな。
あれも魔方陣でしているのだろうか?
……いや、婦人の発言を真とするのなら魔方陣ではないだろう。
なにせ婦人は「魔法でガチガチに固めた部屋」と言っていたからだ。
魔法で固めているのなら、魔法封じの魔方陣をぶつけてやれば……と思ったが効果はこの部屋の中だけとしていされているから、魔法封じの魔方陣の転用は無理そうだ。
それなら部屋の中から扉の向こう側に無効化するための魔法を使うしかないな。これなら魔法封じの魔方陣を無効化してしまえばどうにかなるだろう。
数が多ければ時間がかかりそうだが……。
まあ、やる他ない。大人しくしておいて消されるなんて真っ平ごめんだしな。
テーブルクロスの魔方陣、魔法封じの魔方陣に目をやる。
持ち上げて、持っていたナイフで切り裂いた。
「呆気ないな」
しかも、このテーブルクロス、魔方陣の形で作っているからか粗が目立つ。
これなら、使えるか検証中ではあるものの、戌井が作った簡単な魔方陣の入りの布の方ができが良いものだ。
扉の魔法と格闘すること三十分程度。
「これで最後の一つ……」
ようやく最後の一つを無効化した。
魔法を無効化されたことを、万一にでも悟られないように慎重に無効化していっていたら、これだけ時間がかかってしまった。
魔法学校に戻るまで体力を使うというのに、ここですでに精神的に少し疲れてしまった。
まあ、だからといっても、これ以上はこの部屋にいる気はないのだが。
「ふぅ……」
息を吐いて、覚悟を決める。
魔方陣で作った幻を見せる魔法、それを使って僕が今もなお僕がソファに座っている様子が見れる。
なんか、もう一人の僕が現れたみたいで気持ち悪いけど、ここは我慢だ。
数少ない荷物が入った鞄を肩にかけ、杖をもって扉の前に立つ。
ドアノブをゆっくりと回し、ゆっくりと扉を開ける。
事前に確認していたとおり、回りには人がいる気配はない。
魔法を無効化しているなかで、部屋の前を通る気配はブツブツとなにかを言っているローシュテール以外になかったことから使用人達は無闇に屋敷の中を移動しようとしないのかもしれない。
まあ、この屋敷の主人達の気にさわることをしたら食を失うのだから最低限以外は視界に入りたくはないんだろう。
婦人は、さっきのことがあるし部屋で休んでいるのかもな。
自己魔法で透明になってから音を立てないように部屋を出て、扉を閉める。
ひとまず、監禁されていた部屋からの脱出はできた。
次の目標は捕まっているであろうローレスと、少しでも僕たちが有利になるような悪事の証拠を探すこと。
まあ、悪事の証拠は二の次だ。どこにあるのかもわからないし、あれば良いなと言う感じ。
ローレスは、さっき部屋の前を通りすぎていったローシュテールのようすからして鉄の扉から出されていないだろう。
悪事の証拠は鉄の扉の先書斎の方にでもありそうだな。
正確な場所は把握していないが、音の方向にある部屋を調べていけばわかるだろう。
さて、透明になったまま音がした方向に進んでいく。
落ち着いた色の壁に、天井には幾何学模様。
敷かれた高級そうなカーペットは都合良く、僕の足を音を吸収して消してくれる。
途中、部屋を探索している途中や廊下を進んでいる途中で何度か怯えている使用人とすれ違った。
他にも一度だけだが苛立っている婦人、ご機嫌なローシュテールにも遭遇したものの、誰にも気がつかれることはなかった。
ここにいる使用人が人間ばかりで助かった。
獣人なら匂いや音に敏感だし、人形は勘がいいし魔力に敏感な者が稀にいる、魔族は大体の者が魔力に敏感だ。
魔眼を持っている者がいないのも運がいい。
僕がみる限りは人間しかいない気がする。
そういっても見分けがつくわけではないから、限りなく人間に近い容姿をしていたら判別はつかない。
例えばレーピオのようにハーフであれど、亜人のように見えない、人間にしか見えない者もいる。例を挙げるとするならばホビットだ。
そうでなくとも、エルフは特徴的な耳を隠してしまえば同じ結果になるだろう。
人に見つからないように屋敷の探索を続けること数十分。
たびたび人に遭遇していた僕は時々胸をドキドキさせていたが、怪しいものを見つけた。
とある部屋、部屋のなかに敷かれているずれて寄ってしまったカーペット。それを怪しく思いめくってみれば、この屋敷に不似合いなほどの存在が出てきた。
僕の探していた鉄製の扉、思ったよりも簡単に見つかった。
それは地下へと続く扉だった。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる