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子は鎹
167 実質、一択
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カルタ視点
カライトが再び夢に出てきてはや三日が経過した。
その間、特に何が起こるとい訳でもなく、依然として現れるだろう“モカノフ”とやらにたいして警戒していた。
「現れたら、どうするのが得策か……」
カライト的には関わってほしくなさそうだったが、事と次第によっては提案に乗ると見せかけてアジトを突き止めると言うのもアリだろうか。
いや、さすがに危ないかもしれない。無しだな。
俯くと、少し延びた髪がさらりと落ちてきた。
そう言えば、最近は髪のことを気にする余裕もなくて前髪以外は一つにくくって放置していたな。
流石にそろそろ切るか。
そう思いつつ、図書館で借りてきた本を抱え、木陰でぼんやりと空を眺める。
「もし」
学校と外を隔てている柵の向こうから男が声を抱えてきた。
抱えていた本を落としてしまったことを気にする余裕もなく、立ち上がり、声の主から距離をとる。
「そんなに警戒しないでいただきたい。私、モカノフと申します」
カライトが言っていたモカノフというのは、この人なのか。
「何のようだ……」
「ある提案をしに参りました。あんたのご友人についてのものです」
戌井のことだな。
カライトの言う通り、色々と僕に手を貸して、僕を何らかの計画に使おうとしているんだろう。
その計画が一体なんなのかはわからず、推測の域をでないが間違いなくろくでもないないようなのは想像がついた。
結果的に関係の者のほとんどが死んでしまうようなものらしいしな。
「そのご友人は、記憶を失くされているとお聞きしました」
「何で知っているんだ」
「栄えている街では噂すら娯楽になりますのでね。必然と噂話には敏感になってしまうんですよ」
……噂、戌井が記憶を失くしているのは学校に留まっている生徒達にとっては周知の事実にも等しいことで、誰かが町に出たときに話をしていて、そこから噂が広がったという感じなら、おかしくもないか。
だが、仮にそんな風に噂が広がったとしても、噂の渦中の人物が僕と関係があるという結論に至る理由にはならない。
何にせよ、どれにせよ、怪しいのは変わらないな。
「噂だけで僕と関係あると判断できるのか?」
「名前が出ていたんですよ。パティスリーのテラス席で話している女学生達の口からね」
それらしいことを言ってるが……。
この状態ならば、いくら詰めたところでのらりくらりと話を反らされてしまいそうだな。
これならとっとと用件を聞いて先生達のところに走った方が良さそうだ。
「へ~……。それで、記憶喪失がどうしたんだ?」
「何、ただの老婆心ですよ。一つ、記憶を取り戻す方法に心当たりがありましてね」
「生憎だが、本人は思い出したくないそうだ」
そうやって、戌井本人が言っていたのだ。
「おや、それはそれは……」
これで引いてくれたりしないだろうか。
まぁ、無理だろうが、早く情報だけおいて消えてもらいたいものだ。
「でも、よろしいのですか?忘れられたままというのは、とても苦痛なことですよ?」
そんなこと、とうの昔に体験して知ってるんだよ。
「本当は思っているのではないですか?「そんなこと知るか。早く思い出せ」と」
恐ろしい笑みを崩さないモカノフがいいきる。
ぞわりと内側から体を撫でられたような、不快な感覚が背に走った。
「いきなり、なんだ」
「否定しないのですね」
「……」
正直にいえば、モカノフが言っているようなことを、思わなかったといえば嘘になる。
いわゆる図星というやつだ。
「ふふふ、良いのです。誰しも願望は内側に抱えているものですからね」
思わず舌打ちが漏れそうになった。
「でも、よろしいのですか?彼女が記憶を失くしたままとなれば故郷に帰るための情報集めに必要な人材が貴方だけになってしまうのではないのですか?」
「だからなんだ。倍動けばいい」
「彼女は友人達と楽しくしているのに?」
「僕が誘われる度に断っているから自業自得だ」
「我々は記憶を失くし手何もできない彼女の変わりに故郷に帰るためのお手伝いもできますよ」
「どうせ説明しても、どこかわからない癖に」
いや、僕の過去を知っている可能性を考えると、もしかして僕たちが異世界の人間であり、何らかの理由で呼ばれてここにいることを知っているのかもしれない。
「それはどうでしょうか。存外わかるかもしれませんよ」
「はったりなら帰れ」
「お母様は思い出してくれたのに、ご友人は思い出してくれないなんて辛くはないんですか?」
モカノフの言葉に体が反応する。
「それに、早く帰らないと、またお母様に忘れられてしまうのではないですかな?」
モカノフの言葉を聞いた瞬間、お母さんが僕に対して「誰?」と問いかけてきた日がフラッシュバックしてくる。
昔のことを思い出したせいで、体が震えだす。
カライトが言っていた、“僕たちの過去を知っている”というのは事実だったのんだ。
やっぱり、僕たちが異世界からきたというのも知っているだろ、これ。
「こちらにきてからどれ程立っているのですか?」
「知ってるんじゃないのか」
声が震えそうになるのを無理矢理押さえ込む。
「いえ、知りません」
どうだか……。
「……二年くらい」
「ふむふむ、それはそれは……。忘れられてもおかしくないのではないですか?」
「っ!」
モカノフの発言に、何か言い返そうとしたが言葉が出てこない。
「だって、息子が二年も帰ってこないのですよ?それにきっとまた辛い思いをしているのではないのですか?それなら、またストレスで記憶を失ってしまってもおかしくないのではないですか?」
モカノフの言葉に息ができなくなりそうだった。
それは、考えたことはあった。
ここに来て一年した頃に考え始めて、いつも気分が悪くなるからとしだに、それについて考えることはやめるようにした。
もう一度考えたのは、メルリス魔法学校に通うことになって戌井に帰ったらどうしたいと聞かれたときに、不意にその可能性を思い出してしまった。
お母さんが記憶を失くしたのはアイツらが何度もやってきたことから来るストレスが原因だ。
僕と言う防波堤がいなくなったことで、アイツらが再来したら、お母さんはどうなる?
そうだ、また忘れてしまうかもしれない。
帰ったときに、また誰かと聞かれたら……。
そう考えたとたん、恐ろしくてしかたがなかった。
だから必死になって、王宮魔導師にならなくても帰れる方法を探すために図書館にあしげく通っていたのだ。
「いいのですか?どれ程時間がかかるかわからない道ですよ?」
モカノフが僕の不安を煽っていく。
「忘れてしまったら、貴方はどうなるんでしょうね?」
「……」
「怖くないんですか?私たちが手伝えば、あなたが想定しているよりも、もっと早く帰れますよ?」
体が震えて、どうしたらいいのかわからなくなって考えがまとまらなくなる。
モカノフの方を見ると、変わらず微笑んでいる。
一瞬、目があった気がした。
思考が、朧気になる。
「どうしますか?私たちの協力、必要でしょうか」
……。
僕が下した決断は……。
「……協力を得るには、どうすればいい?」
「ふっ、ついてきてください」
勝ち誇った笑みで笑い、踵を返したモカノフの後をついていく。
誰かいたら僕を止めたのかもしれない。
けど、僕からすれば戌井にも忘れられているのにお母さんにも忘れられると言う状況は死刑宣告も同然なのだ。
カライトに気を付けろと言われていたことも、精神に作用する魔法を使えると言われていたことも忘れて、僕は自分のためにモカノフの後をついていった。
カライトが再び夢に出てきてはや三日が経過した。
その間、特に何が起こるとい訳でもなく、依然として現れるだろう“モカノフ”とやらにたいして警戒していた。
「現れたら、どうするのが得策か……」
カライト的には関わってほしくなさそうだったが、事と次第によっては提案に乗ると見せかけてアジトを突き止めると言うのもアリだろうか。
いや、さすがに危ないかもしれない。無しだな。
俯くと、少し延びた髪がさらりと落ちてきた。
そう言えば、最近は髪のことを気にする余裕もなくて前髪以外は一つにくくって放置していたな。
流石にそろそろ切るか。
そう思いつつ、図書館で借りてきた本を抱え、木陰でぼんやりと空を眺める。
「もし」
学校と外を隔てている柵の向こうから男が声を抱えてきた。
抱えていた本を落としてしまったことを気にする余裕もなく、立ち上がり、声の主から距離をとる。
「そんなに警戒しないでいただきたい。私、モカノフと申します」
カライトが言っていたモカノフというのは、この人なのか。
「何のようだ……」
「ある提案をしに参りました。あんたのご友人についてのものです」
戌井のことだな。
カライトの言う通り、色々と僕に手を貸して、僕を何らかの計画に使おうとしているんだろう。
その計画が一体なんなのかはわからず、推測の域をでないが間違いなくろくでもないないようなのは想像がついた。
結果的に関係の者のほとんどが死んでしまうようなものらしいしな。
「そのご友人は、記憶を失くされているとお聞きしました」
「何で知っているんだ」
「栄えている街では噂すら娯楽になりますのでね。必然と噂話には敏感になってしまうんですよ」
……噂、戌井が記憶を失くしているのは学校に留まっている生徒達にとっては周知の事実にも等しいことで、誰かが町に出たときに話をしていて、そこから噂が広がったという感じなら、おかしくもないか。
だが、仮にそんな風に噂が広がったとしても、噂の渦中の人物が僕と関係があるという結論に至る理由にはならない。
何にせよ、どれにせよ、怪しいのは変わらないな。
「噂だけで僕と関係あると判断できるのか?」
「名前が出ていたんですよ。パティスリーのテラス席で話している女学生達の口からね」
それらしいことを言ってるが……。
この状態ならば、いくら詰めたところでのらりくらりと話を反らされてしまいそうだな。
これならとっとと用件を聞いて先生達のところに走った方が良さそうだ。
「へ~……。それで、記憶喪失がどうしたんだ?」
「何、ただの老婆心ですよ。一つ、記憶を取り戻す方法に心当たりがありましてね」
「生憎だが、本人は思い出したくないそうだ」
そうやって、戌井本人が言っていたのだ。
「おや、それはそれは……」
これで引いてくれたりしないだろうか。
まぁ、無理だろうが、早く情報だけおいて消えてもらいたいものだ。
「でも、よろしいのですか?忘れられたままというのは、とても苦痛なことですよ?」
そんなこと、とうの昔に体験して知ってるんだよ。
「本当は思っているのではないですか?「そんなこと知るか。早く思い出せ」と」
恐ろしい笑みを崩さないモカノフがいいきる。
ぞわりと内側から体を撫でられたような、不快な感覚が背に走った。
「いきなり、なんだ」
「否定しないのですね」
「……」
正直にいえば、モカノフが言っているようなことを、思わなかったといえば嘘になる。
いわゆる図星というやつだ。
「ふふふ、良いのです。誰しも願望は内側に抱えているものですからね」
思わず舌打ちが漏れそうになった。
「でも、よろしいのですか?彼女が記憶を失くしたままとなれば故郷に帰るための情報集めに必要な人材が貴方だけになってしまうのではないのですか?」
「だからなんだ。倍動けばいい」
「彼女は友人達と楽しくしているのに?」
「僕が誘われる度に断っているから自業自得だ」
「我々は記憶を失くし手何もできない彼女の変わりに故郷に帰るためのお手伝いもできますよ」
「どうせ説明しても、どこかわからない癖に」
いや、僕の過去を知っている可能性を考えると、もしかして僕たちが異世界の人間であり、何らかの理由で呼ばれてここにいることを知っているのかもしれない。
「それはどうでしょうか。存外わかるかもしれませんよ」
「はったりなら帰れ」
「お母様は思い出してくれたのに、ご友人は思い出してくれないなんて辛くはないんですか?」
モカノフの言葉に体が反応する。
「それに、早く帰らないと、またお母様に忘れられてしまうのではないですかな?」
モカノフの言葉を聞いた瞬間、お母さんが僕に対して「誰?」と問いかけてきた日がフラッシュバックしてくる。
昔のことを思い出したせいで、体が震えだす。
カライトが言っていた、“僕たちの過去を知っている”というのは事実だったのんだ。
やっぱり、僕たちが異世界からきたというのも知っているだろ、これ。
「こちらにきてからどれ程立っているのですか?」
「知ってるんじゃないのか」
声が震えそうになるのを無理矢理押さえ込む。
「いえ、知りません」
どうだか……。
「……二年くらい」
「ふむふむ、それはそれは……。忘れられてもおかしくないのではないですか?」
「っ!」
モカノフの発言に、何か言い返そうとしたが言葉が出てこない。
「だって、息子が二年も帰ってこないのですよ?それにきっとまた辛い思いをしているのではないのですか?それなら、またストレスで記憶を失ってしまってもおかしくないのではないですか?」
モカノフの言葉に息ができなくなりそうだった。
それは、考えたことはあった。
ここに来て一年した頃に考え始めて、いつも気分が悪くなるからとしだに、それについて考えることはやめるようにした。
もう一度考えたのは、メルリス魔法学校に通うことになって戌井に帰ったらどうしたいと聞かれたときに、不意にその可能性を思い出してしまった。
お母さんが記憶を失くしたのはアイツらが何度もやってきたことから来るストレスが原因だ。
僕と言う防波堤がいなくなったことで、アイツらが再来したら、お母さんはどうなる?
そうだ、また忘れてしまうかもしれない。
帰ったときに、また誰かと聞かれたら……。
そう考えたとたん、恐ろしくてしかたがなかった。
だから必死になって、王宮魔導師にならなくても帰れる方法を探すために図書館にあしげく通っていたのだ。
「いいのですか?どれ程時間がかかるかわからない道ですよ?」
モカノフが僕の不安を煽っていく。
「忘れてしまったら、貴方はどうなるんでしょうね?」
「……」
「怖くないんですか?私たちが手伝えば、あなたが想定しているよりも、もっと早く帰れますよ?」
体が震えて、どうしたらいいのかわからなくなって考えがまとまらなくなる。
モカノフの方を見ると、変わらず微笑んでいる。
一瞬、目があった気がした。
思考が、朧気になる。
「どうしますか?私たちの協力、必要でしょうか」
……。
僕が下した決断は……。
「……協力を得るには、どうすればいい?」
「ふっ、ついてきてください」
勝ち誇った笑みで笑い、踵を返したモカノフの後をついていく。
誰かいたら僕を止めたのかもしれない。
けど、僕からすれば戌井にも忘れられているのにお母さんにも忘れられると言う状況は死刑宣告も同然なのだ。
カライトに気を付けろと言われていたことも、精神に作用する魔法を使えると言われていたことも忘れて、僕は自分のためにモカノフの後をついていった。
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