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子は鎹
171 注射
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荷物を部屋に置いて、適当なベンチに座り、いくつか持ってきた糸を手の中で遊ばせる。
駒巻き同時がぶつかってカラコロとこぎみ良い音を立てた。
私の頭の中には研究室を出る前に話していた、スノー先輩の言葉がぐるぐると回っていた。
確かに、スノー先輩の言い分はもっともだ。
どうも、話を聞く限りに黒い服の者達は私に対して攻撃的ではあるものの篠野部くんに対しては、私に対しての攻撃性は感じない気がする。
私はいらなくて、篠野部くんはなにかに必要だとか?
あ、でも魔法を使えなくした意味が良くわからない気がする……。
戦い慣れているわけでも無いだろう、たかだか魔法学校の生徒相手にこんなことをするだろうか?
攻撃力や防御力を削ると言うのなら、確かに魔法を使えなくするのは効果的だとは思う。
う~ん……。
何にもわかんない……。
前の私ってもしかして結構強かったりするんだろうか?
なんか調子悪いときの先輩にかったことあるって聞いたけど、そのあと絶好調の先輩に負けてるみたいだからなんとも言えないんだよね。
そうこう考えているとチャイムが鳴って、私の名前と共に職員室に来るようにと言った内容の放送が流れた。
篠野部くんが見つかったのだろうか?
気持ちが浮き足立つが、冷静な頭の部分が上がったテンションを叩き落とした。
篠野部くんが見つかったと言うのに、私だけ呼び出すような形をとるだろうか?
呼び出すんなら保険医の先生の方だろうに……。
一度上がったテンションは急降下、一瞬消えた不安はさっき以上に溢れてきた。
「……とりあえず、行こ」
ベンチから立ち上がり、職員室に向かう。
職員室に入ってみれば、これまた別の部屋に連れていかれた。
その部屋にいたのは正装だろう服を着た、学校の紋章の入ったバッチを身に付けた、二人の男女がソファに座っていた。
私が入ってきたことに気がついて、二人は立ち上がる。
良く見ればわかることだが、バッジとは別に紋章が刺繍された腕章をつけていた。
あの紋章……ミア帝国?
事が発覚して、先生達が連絡をいれてから、ざっと二ヶ月たったけど到着早くない?
「私、ミア帝国の使者、ノシラと申します。そして、こちらが__」
「ベンです」
疑問に思っていると、女の人はノシラ、男の人はベン名乗った。
「本当はもう一人いるのですが……。メルリス魔法学校に入ってすぐに姿が見えなくなってしまっていて……」
「大丈夫です。この校舎のことですから、いりくんでいるところで迷ってしまったのでしょう」
他国のお客さんも牙にかけてるのか、この学校……。
二人は事態を重く見たミア帝国の国王が転移魔法を使って数ヵ月でつく距離まで送り、二人は急いで箒に乗って空を飛んできたから二ヶ月と言う短時間でメルリス魔法学校にこれたのだそうだ。
転移魔法って便利だな~、なんて間抜けな感想を抱きつつも二人の話を聞く。
類似品か、本物なのかを確認するために採決させてほしいそうだ。
注射器が見えた時は思わず苦い顔をしたけれど、今後のためを思って大人しく注射器を刺されることを受け入れた。
注射器を刺されたあと、結果を示すまでに数時間かかるから悪いけど部屋の外で待っているようにと言われた。
ベンさんは魔法学校のなかで迷ってしまっただろう、もう一人の使者を探すために職員室を出ていった。
大人しく職員室の前で外を眺めながら待っていると誰かの足音が聞こえてきた。
少し気になって、足音のした方を見てみると黒いマントを身に纏い、黒い角が二ヶ所も生えており、しかも犬科の耳が乗っかっている。
胸元には魔法学校の紋章が刻まれているピンバッチをつけていた。
どこか既視感のある人物だった。
「やぁ、大体……一年ぶりかな?」
親しげに声をかけてきた男性は記憶をなくす前の私の知り合いなのだろう。
「え、えっと……」
「ん?もしかして忘れられた?」
男性は傷ついたような表情になり、私は慌てて記憶を無くしていること、その経緯を説明した。
「なるほど……。通りで、そんな反応は訳だ」
「その、すみません」
「いいよ。仕方の無いことだからね」
あ、この人優しい人だ。
多分、この場に篠野部くんがいたら“単純……”だとか言われていたところだろう。
「にしても記憶をなくすって大分不安なんじゃ……」
「それは、そうなんですけど……」
「……もしかして、まだなにかある?」
「……知っているかわかりませんけど、篠野部くんが一ヶ月前に行方不明になったきりなんです」
「誘拐?」
「わかりません。でも、私は自分からついていったんじゃないかと思ってるんです。学校の中に篠野部くんが持ってた本が落ちてたのに、学校の結界は作動しませんでしたから……」
「結界が反応しないから自分で、か……。あ、僕の名前ってわかる?」
「いえ、全く」
「だよね。僕はリコス・ファウスト、バイスの待ちにきてすぐの頃に君と出会ったんだ」
リコス……。
リコス・ファウスト……。
うん、覚えた。
「そういえば、リコスさんはなんで魔法学校にいるんですか?」
「僕の知り合いが、ここの出身でね。仕事のついでに見て回ってやろうと思ってあちこち歩いていたんだ」
なるほど、それだけじゃなくてもメルリス魔法学校って有名だから気になったんだろうな。
通っている当の本人である私は記憶がないせいで肝心な有名度合いがわからないんだけどね。
「……ねえ」
「はい?」
「記憶、思い出したい?」
リコスさんの質問に、思わず数秒固まってしまう。
「わ、たしは……」
「思い出したくない?」
わからない。
思い出した方がいいことが多いのは事実だ。
今の状態は篠野部くんの精神的な傷に塩を塗る行為にも等しい状態だし、私が忘れてしまった魔法に役に立つものがあるかもしれない。
他にも事件のことを思い出せば、篠野部くんの足取りがつかめるかもしれないし。
思い出した方がいいことが多いのは、頭ではわかっている。
だけど、思い出そうとする旅に体の奥底から這い上がってくる恐怖心は私に記憶を取り戻させることを躊躇させるのには十分だった。
「お、思い出したいとは思うんですけど……。思い出そうとする度に得たいの知れない恐怖心が這い上がってくるのが怖くて、それの原因を思い出すのが怖いんです……」
「なるほどね」
リコスさんは顎に手をそえて、考え込む。
それから少しして、顔を上げて私をまっすぐに見た。
「君の考えはわかった。色々複雑に見えるけど、君の記憶を取り戻す気があるのならば、裏庭で待っていて」
「え?」
「でも、僕にも予定があるから裏庭にいけるのは今日だけだ」
記憶を取り戻す手伝いをしてくれると言うことなのだろうか?
そんな風にしてくれるほど、仲が良かった人なんだろうか。
「えっと……」
知っているけれども、全くもって知らない人。
既視感があるから知らない人だと言うことはないだろうけど、記憶を無くした私からすれば知らない人なのだ。
そんな人の言葉を用意に信用していいのだろうか。
「まぁ、思いっきり悩むといいよ。記憶を取り戻す方法、後遺症もなにもないものだから、良く考えな。あと、僕のことは秘密ね?」
頭をポンポンと撫でたリコスさんは私の返事を聞くこともなく、足早に去っていった。
入れ替わるようにしてベンさんがやってきた。
「あ、あの、誰かきてませんか?探しているもう一人を見つけて、薬は渡してもらったんですけど、途中で見失ってしまって……」
「し、知らないです」
とりあえず、言われた通りにリコスさんが、ここにいたことは秘密にしておくことにした。
あからさまに落胆するベンさんに同情しつつ、その手に持っている“神秘の魔法薬”の解毒剤が入っているだろう袋に目を向ける。
ガラッと扉が開いて、ノシラさんが顔をだした。
検査の結果が判明したらしい。
どっちなんだろう……。
駒巻き同時がぶつかってカラコロとこぎみ良い音を立てた。
私の頭の中には研究室を出る前に話していた、スノー先輩の言葉がぐるぐると回っていた。
確かに、スノー先輩の言い分はもっともだ。
どうも、話を聞く限りに黒い服の者達は私に対して攻撃的ではあるものの篠野部くんに対しては、私に対しての攻撃性は感じない気がする。
私はいらなくて、篠野部くんはなにかに必要だとか?
あ、でも魔法を使えなくした意味が良くわからない気がする……。
戦い慣れているわけでも無いだろう、たかだか魔法学校の生徒相手にこんなことをするだろうか?
攻撃力や防御力を削ると言うのなら、確かに魔法を使えなくするのは効果的だとは思う。
う~ん……。
何にもわかんない……。
前の私ってもしかして結構強かったりするんだろうか?
なんか調子悪いときの先輩にかったことあるって聞いたけど、そのあと絶好調の先輩に負けてるみたいだからなんとも言えないんだよね。
そうこう考えているとチャイムが鳴って、私の名前と共に職員室に来るようにと言った内容の放送が流れた。
篠野部くんが見つかったのだろうか?
気持ちが浮き足立つが、冷静な頭の部分が上がったテンションを叩き落とした。
篠野部くんが見つかったと言うのに、私だけ呼び出すような形をとるだろうか?
呼び出すんなら保険医の先生の方だろうに……。
一度上がったテンションは急降下、一瞬消えた不安はさっき以上に溢れてきた。
「……とりあえず、行こ」
ベンチから立ち上がり、職員室に向かう。
職員室に入ってみれば、これまた別の部屋に連れていかれた。
その部屋にいたのは正装だろう服を着た、学校の紋章の入ったバッチを身に付けた、二人の男女がソファに座っていた。
私が入ってきたことに気がついて、二人は立ち上がる。
良く見ればわかることだが、バッジとは別に紋章が刺繍された腕章をつけていた。
あの紋章……ミア帝国?
事が発覚して、先生達が連絡をいれてから、ざっと二ヶ月たったけど到着早くない?
「私、ミア帝国の使者、ノシラと申します。そして、こちらが__」
「ベンです」
疑問に思っていると、女の人はノシラ、男の人はベン名乗った。
「本当はもう一人いるのですが……。メルリス魔法学校に入ってすぐに姿が見えなくなってしまっていて……」
「大丈夫です。この校舎のことですから、いりくんでいるところで迷ってしまったのでしょう」
他国のお客さんも牙にかけてるのか、この学校……。
二人は事態を重く見たミア帝国の国王が転移魔法を使って数ヵ月でつく距離まで送り、二人は急いで箒に乗って空を飛んできたから二ヶ月と言う短時間でメルリス魔法学校にこれたのだそうだ。
転移魔法って便利だな~、なんて間抜けな感想を抱きつつも二人の話を聞く。
類似品か、本物なのかを確認するために採決させてほしいそうだ。
注射器が見えた時は思わず苦い顔をしたけれど、今後のためを思って大人しく注射器を刺されることを受け入れた。
注射器を刺されたあと、結果を示すまでに数時間かかるから悪いけど部屋の外で待っているようにと言われた。
ベンさんは魔法学校のなかで迷ってしまっただろう、もう一人の使者を探すために職員室を出ていった。
大人しく職員室の前で外を眺めながら待っていると誰かの足音が聞こえてきた。
少し気になって、足音のした方を見てみると黒いマントを身に纏い、黒い角が二ヶ所も生えており、しかも犬科の耳が乗っかっている。
胸元には魔法学校の紋章が刻まれているピンバッチをつけていた。
どこか既視感のある人物だった。
「やぁ、大体……一年ぶりかな?」
親しげに声をかけてきた男性は記憶をなくす前の私の知り合いなのだろう。
「え、えっと……」
「ん?もしかして忘れられた?」
男性は傷ついたような表情になり、私は慌てて記憶を無くしていること、その経緯を説明した。
「なるほど……。通りで、そんな反応は訳だ」
「その、すみません」
「いいよ。仕方の無いことだからね」
あ、この人優しい人だ。
多分、この場に篠野部くんがいたら“単純……”だとか言われていたところだろう。
「にしても記憶をなくすって大分不安なんじゃ……」
「それは、そうなんですけど……」
「……もしかして、まだなにかある?」
「……知っているかわかりませんけど、篠野部くんが一ヶ月前に行方不明になったきりなんです」
「誘拐?」
「わかりません。でも、私は自分からついていったんじゃないかと思ってるんです。学校の中に篠野部くんが持ってた本が落ちてたのに、学校の結界は作動しませんでしたから……」
「結界が反応しないから自分で、か……。あ、僕の名前ってわかる?」
「いえ、全く」
「だよね。僕はリコス・ファウスト、バイスの待ちにきてすぐの頃に君と出会ったんだ」
リコス……。
リコス・ファウスト……。
うん、覚えた。
「そういえば、リコスさんはなんで魔法学校にいるんですか?」
「僕の知り合いが、ここの出身でね。仕事のついでに見て回ってやろうと思ってあちこち歩いていたんだ」
なるほど、それだけじゃなくてもメルリス魔法学校って有名だから気になったんだろうな。
通っている当の本人である私は記憶がないせいで肝心な有名度合いがわからないんだけどね。
「……ねえ」
「はい?」
「記憶、思い出したい?」
リコスさんの質問に、思わず数秒固まってしまう。
「わ、たしは……」
「思い出したくない?」
わからない。
思い出した方がいいことが多いのは事実だ。
今の状態は篠野部くんの精神的な傷に塩を塗る行為にも等しい状態だし、私が忘れてしまった魔法に役に立つものがあるかもしれない。
他にも事件のことを思い出せば、篠野部くんの足取りがつかめるかもしれないし。
思い出した方がいいことが多いのは、頭ではわかっている。
だけど、思い出そうとする旅に体の奥底から這い上がってくる恐怖心は私に記憶を取り戻させることを躊躇させるのには十分だった。
「お、思い出したいとは思うんですけど……。思い出そうとする度に得たいの知れない恐怖心が這い上がってくるのが怖くて、それの原因を思い出すのが怖いんです……」
「なるほどね」
リコスさんは顎に手をそえて、考え込む。
それから少しして、顔を上げて私をまっすぐに見た。
「君の考えはわかった。色々複雑に見えるけど、君の記憶を取り戻す気があるのならば、裏庭で待っていて」
「え?」
「でも、僕にも予定があるから裏庭にいけるのは今日だけだ」
記憶を取り戻す手伝いをしてくれると言うことなのだろうか?
そんな風にしてくれるほど、仲が良かった人なんだろうか。
「えっと……」
知っているけれども、全くもって知らない人。
既視感があるから知らない人だと言うことはないだろうけど、記憶を無くした私からすれば知らない人なのだ。
そんな人の言葉を用意に信用していいのだろうか。
「まぁ、思いっきり悩むといいよ。記憶を取り戻す方法、後遺症もなにもないものだから、良く考えな。あと、僕のことは秘密ね?」
頭をポンポンと撫でたリコスさんは私の返事を聞くこともなく、足早に去っていった。
入れ替わるようにしてベンさんがやってきた。
「あ、あの、誰かきてませんか?探しているもう一人を見つけて、薬は渡してもらったんですけど、途中で見失ってしまって……」
「し、知らないです」
とりあえず、言われた通りにリコスさんが、ここにいたことは秘密にしておくことにした。
あからさまに落胆するベンさんに同情しつつ、その手に持っている“神秘の魔法薬”の解毒剤が入っているだろう袋に目を向ける。
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