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子は鎹
199 教師たちの勝敗
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篠野部を支えつつ、黒服達のアジト内を歩くこと数分。
情報が予想以上に早く回っているらしく、あちこちで黒服が侵入者を探すためにバタバタと走り回っていた。
後方からの急襲を防ぐために、簡単に切れてしまう糸を自分達が進んできた方向に配置し、音魔法が得意なロンテ先輩に習った魔法をもとに編んだ魔方陣で情報の収集を続ける。
もちろん、どれもこれもジャケットの下に隠しているから端から見れば無防備に見えるだろう。
「篠野部が入ってきたのは旧スラム街のどこかにある地下への階段で、地下通路を通ったんだよね」
「あぁ、キャシーの部屋の近くにあるはずだが、そこには近づかない方がいいだろう」
「犯罪組織の幹部が弱いわけないもんね……」
ぶつかれば最悪、二人とも捕まって計画はおじゃんになる。
「僕らが知る二つ以外にも道はあるだろうから、そこを使おう。犯罪組織のアジトなんだ、有事の際に逃げ道はいくつも用意しているはず……」
逃げ道は各自たに複数用意されているだろう。
一つしか逃げ道がないなんて、そこを潰されてしまえばお仕舞いだし、複数逃げ道があることで敵の撹乱も狙えるのだから作らないわけがない。
地図でも手に入れば早いんだけど、上階みたいな公共施設であるまいに、敵の手に渡ればとてつもなく面倒くさいことになる代物を置いているとは思えないで期待できない。
「出る場所が問題だよね。先生達のところか、ララ達のところか、レーピオ達のところか、それともローレス達のところか……」
一番可能性がないのが私が入ってきたところにいるララ達のところかな。
「誰とも合流できない可能性もあるぞ」
「それが一番最悪だね」
誰とも合流できないまま黒服達に囲まれたら、どこまで逃げきれるか……。
「合流できたとしてもローレス達のところには勘弁したいな……」
「厄介なやつでもいるのか?」
「モカノフがね。しかもローレスもロンテ先輩も凄いキレてて……。出きることなら一通り終わったあとに合流したいかな」
「……?あ~、いや、何となくわかった。ブレイブ家と薬だな」
「正解」
あの二人が怒るところとか、そもそも始めて見たんだけど怖いのなんの……。
普段、温厚な人だとかあんまり怒らない人が怒ると怖いって本当だったんだなって感じって言うか……。
あの状態だと回り気にしてる余裕はなさそうだし、モカノフがどれ程の強さかはわからないけど幹部直属なんだから黒服達の中でも随一ってところだろう。
しかも回りには邪魔する黒服がいて、ララや多聞さん達が戦っている状態だ。
多分誰も余裕がないだろう現場に、いきなり私たちが現れたらどうなるか……。
下手したら乱戦の中、どこからか魔法が飛んできて……なんてのが一番起こりやすい場所なわけで……。
そこに篠野部を支えた状態でつれていきたくないのだ。
「でも、他のところもどっこいどっこいかな。キメラに、黒服の軍勢、対先生ように出てきた四人って感じだからね。町に出たとしても、軍や警察に混じっているかもしれない黒服から襲われるかもしれないんだし」
「中々の状態だな……」
「正直、ろくに動けない篠野部つれてどこにも行きたくない」
アーダコーダと言いはしたが、皆大丈夫なんだろうか?
先生達は大丈夫だと思うんだけど、心配なのは生徒組、特に対モカノフ戦をおこなっている面々だ。
皆、大丈夫だといいけど……。
ザベル視点
生徒達と別れてから、どれ程たっただろうか。
周囲は荒れ、対峙している相手はあちこちがボロボロでたっているのもやっと、といった様子だった。
「なんで……。私は国一番の剣士なのに……」
「サヤ・クイシ、国際指名手配されていますね?」
「っ!だったら何!?」
「お前の罪状は身分と他人での功績を偽ったことだそうで……」
「違う!あれは私の成果よ!」
「妄言もここまで行くと病気です」」
サヤ・クイシは極東の地、八百万の神が住まう国と言われる“神之宮”と言われる国の出身であり、自分の身分を偽ったことと自分の上司を謀殺して功績を横取りした人物だ。
反省の色もないし、自分が着いた嘘を真実だと思って疑わない上に、行動が過激、だから国外に逃げたことで国際指名手配になった。
カンツォーネとベルドと呼ばれていた二人は知らないが、もう一人の不健康そうな黒服、あいつも国際指名手配犯だ。
ヘルスティーナ様と戦っている毒使いの男だ。
ブーチナ・クストラは南の地、水上都市レイブン王国の出身であり、自信で作り出した毒を薬と偽り患者に処方し殺す、いわゆる快楽殺人鬼であり、王族さえも手にかけようとしてレイブン王国の地下牢に幽閉されていたが忽然と姿を消して国際指名手配になっている。
カンツォーネとベルドは軍に潜入していたことから国際指名手配されてい無いことに納得がいくが、ここに二人も国際指名手配犯が集まるとはな。
戌井さんが全てはSDSと言う、カトラスから派生しただけの噂話だけだったはずの組織に繋がっているかもしれないと言っていたが……。
ここにいる二人の国際指名手配のことも考えると、他にもまだいるかもしれない。
そこら辺を考えると、これは相当な大捕物になるな。
なんて者に狙われているんだ、うちの弟妹は……。
「私が、私が間違っているわけ無いでしょ!」
クイシがヒステリックに叫び、剣を振り回す。
確かに自分を虚言であれ“国一番の剣士”と豪語するだけはあるだろう。
実力はあるが、国一番と言われるほどでもない。
まあ、国際指名手配されている理由が強さではなく妄執や、妄執を実現させるために手段を選ばないところだから妥当なものか。
「妄執、妄言、盲目、私はお前のような者は大がつくほど嫌いなんです」
「うるさい!」
目を血走らせて、大口を開いて叫んだかと思えば何か液体が入っている瓶を投げつけてきた。
それなりの近距離で投げられたので打ち落とすこともできず、避けようと動くと瓶の中の液体の色が一瞬で変わり爆発した。
「っ!隠し球ですか……」
咄嗟に障害物の後ろに逃げ込んだからたいした怪我はしていないが、頬に少し怪我をしてしまった。
恐らくは魔法薬の一種だろう。
投げたことで液体が激しく動き、混ざったのが原因か、刺激されたのが原因か、爆発反応を起こしたといったところだろう。
爆発反応で瓶がわれて四方八方に細かく割れたガラスが飛び散り、相手は最悪は失明しかねない。
卑怯も手の内だが、姑息なことを……。
障害物の影から出る。
近くで戦っている他の三人は上手いこと避けたようで、怪我はしていなかった。
「いい加減、逃げ回るのはやめていただきましょう」
逃げ足と姑息な手口だけはいっちょ前に上手いのだから、ここまで時間がかかってしまった。
「嫌よ!」
クイシはそういって一歩、足を引くと半透明の四角形が現れて足首をとらえ、体制を崩してしまう。
「な、なにこれ?」
「私の自己魔法です。あまりに動きが早くて、どれ程魔法を放っても決定打にはならず、ダメージの蓄積を狙って罠にかかるのを待っていましたが、ビンゴですね」
視界の端で続々と教師達が黒服を戦闘不能に追い込んでいた。
「私の自己魔法は亜空間を作り出すものです。今回は指定した箇所を踏むと発動するトラップ式のものでして、上手く行って何より」
なんとか足を引き抜こうとしてもがくが、そんなもの全くもって意味がない。
それこそ、足を切断してしまうなどの選択肢をとらなければ、この状態から逃げることはできないだろう。
「さぁ、貴女の敗けです。国際指名手配犯、サヤ・クイシ」
生徒達は上手くやっていますかね?
国際指名手配犯なんかの凶悪な者がいないといいのだが……。
情報が予想以上に早く回っているらしく、あちこちで黒服が侵入者を探すためにバタバタと走り回っていた。
後方からの急襲を防ぐために、簡単に切れてしまう糸を自分達が進んできた方向に配置し、音魔法が得意なロンテ先輩に習った魔法をもとに編んだ魔方陣で情報の収集を続ける。
もちろん、どれもこれもジャケットの下に隠しているから端から見れば無防備に見えるだろう。
「篠野部が入ってきたのは旧スラム街のどこかにある地下への階段で、地下通路を通ったんだよね」
「あぁ、キャシーの部屋の近くにあるはずだが、そこには近づかない方がいいだろう」
「犯罪組織の幹部が弱いわけないもんね……」
ぶつかれば最悪、二人とも捕まって計画はおじゃんになる。
「僕らが知る二つ以外にも道はあるだろうから、そこを使おう。犯罪組織のアジトなんだ、有事の際に逃げ道はいくつも用意しているはず……」
逃げ道は各自たに複数用意されているだろう。
一つしか逃げ道がないなんて、そこを潰されてしまえばお仕舞いだし、複数逃げ道があることで敵の撹乱も狙えるのだから作らないわけがない。
地図でも手に入れば早いんだけど、上階みたいな公共施設であるまいに、敵の手に渡ればとてつもなく面倒くさいことになる代物を置いているとは思えないで期待できない。
「出る場所が問題だよね。先生達のところか、ララ達のところか、レーピオ達のところか、それともローレス達のところか……」
一番可能性がないのが私が入ってきたところにいるララ達のところかな。
「誰とも合流できない可能性もあるぞ」
「それが一番最悪だね」
誰とも合流できないまま黒服達に囲まれたら、どこまで逃げきれるか……。
「合流できたとしてもローレス達のところには勘弁したいな……」
「厄介なやつでもいるのか?」
「モカノフがね。しかもローレスもロンテ先輩も凄いキレてて……。出きることなら一通り終わったあとに合流したいかな」
「……?あ~、いや、何となくわかった。ブレイブ家と薬だな」
「正解」
あの二人が怒るところとか、そもそも始めて見たんだけど怖いのなんの……。
普段、温厚な人だとかあんまり怒らない人が怒ると怖いって本当だったんだなって感じって言うか……。
あの状態だと回り気にしてる余裕はなさそうだし、モカノフがどれ程の強さかはわからないけど幹部直属なんだから黒服達の中でも随一ってところだろう。
しかも回りには邪魔する黒服がいて、ララや多聞さん達が戦っている状態だ。
多分誰も余裕がないだろう現場に、いきなり私たちが現れたらどうなるか……。
下手したら乱戦の中、どこからか魔法が飛んできて……なんてのが一番起こりやすい場所なわけで……。
そこに篠野部を支えた状態でつれていきたくないのだ。
「でも、他のところもどっこいどっこいかな。キメラに、黒服の軍勢、対先生ように出てきた四人って感じだからね。町に出たとしても、軍や警察に混じっているかもしれない黒服から襲われるかもしれないんだし」
「中々の状態だな……」
「正直、ろくに動けない篠野部つれてどこにも行きたくない」
アーダコーダと言いはしたが、皆大丈夫なんだろうか?
先生達は大丈夫だと思うんだけど、心配なのは生徒組、特に対モカノフ戦をおこなっている面々だ。
皆、大丈夫だといいけど……。
ザベル視点
生徒達と別れてから、どれ程たっただろうか。
周囲は荒れ、対峙している相手はあちこちがボロボロでたっているのもやっと、といった様子だった。
「なんで……。私は国一番の剣士なのに……」
「サヤ・クイシ、国際指名手配されていますね?」
「っ!だったら何!?」
「お前の罪状は身分と他人での功績を偽ったことだそうで……」
「違う!あれは私の成果よ!」
「妄言もここまで行くと病気です」」
サヤ・クイシは極東の地、八百万の神が住まう国と言われる“神之宮”と言われる国の出身であり、自分の身分を偽ったことと自分の上司を謀殺して功績を横取りした人物だ。
反省の色もないし、自分が着いた嘘を真実だと思って疑わない上に、行動が過激、だから国外に逃げたことで国際指名手配になった。
カンツォーネとベルドと呼ばれていた二人は知らないが、もう一人の不健康そうな黒服、あいつも国際指名手配犯だ。
ヘルスティーナ様と戦っている毒使いの男だ。
ブーチナ・クストラは南の地、水上都市レイブン王国の出身であり、自信で作り出した毒を薬と偽り患者に処方し殺す、いわゆる快楽殺人鬼であり、王族さえも手にかけようとしてレイブン王国の地下牢に幽閉されていたが忽然と姿を消して国際指名手配になっている。
カンツォーネとベルドは軍に潜入していたことから国際指名手配されてい無いことに納得がいくが、ここに二人も国際指名手配犯が集まるとはな。
戌井さんが全てはSDSと言う、カトラスから派生しただけの噂話だけだったはずの組織に繋がっているかもしれないと言っていたが……。
ここにいる二人の国際指名手配のことも考えると、他にもまだいるかもしれない。
そこら辺を考えると、これは相当な大捕物になるな。
なんて者に狙われているんだ、うちの弟妹は……。
「私が、私が間違っているわけ無いでしょ!」
クイシがヒステリックに叫び、剣を振り回す。
確かに自分を虚言であれ“国一番の剣士”と豪語するだけはあるだろう。
実力はあるが、国一番と言われるほどでもない。
まあ、国際指名手配されている理由が強さではなく妄執や、妄執を実現させるために手段を選ばないところだから妥当なものか。
「妄執、妄言、盲目、私はお前のような者は大がつくほど嫌いなんです」
「うるさい!」
目を血走らせて、大口を開いて叫んだかと思えば何か液体が入っている瓶を投げつけてきた。
それなりの近距離で投げられたので打ち落とすこともできず、避けようと動くと瓶の中の液体の色が一瞬で変わり爆発した。
「っ!隠し球ですか……」
咄嗟に障害物の後ろに逃げ込んだからたいした怪我はしていないが、頬に少し怪我をしてしまった。
恐らくは魔法薬の一種だろう。
投げたことで液体が激しく動き、混ざったのが原因か、刺激されたのが原因か、爆発反応を起こしたといったところだろう。
爆発反応で瓶がわれて四方八方に細かく割れたガラスが飛び散り、相手は最悪は失明しかねない。
卑怯も手の内だが、姑息なことを……。
障害物の影から出る。
近くで戦っている他の三人は上手いこと避けたようで、怪我はしていなかった。
「いい加減、逃げ回るのはやめていただきましょう」
逃げ足と姑息な手口だけはいっちょ前に上手いのだから、ここまで時間がかかってしまった。
「嫌よ!」
クイシはそういって一歩、足を引くと半透明の四角形が現れて足首をとらえ、体制を崩してしまう。
「な、なにこれ?」
「私の自己魔法です。あまりに動きが早くて、どれ程魔法を放っても決定打にはならず、ダメージの蓄積を狙って罠にかかるのを待っていましたが、ビンゴですね」
視界の端で続々と教師達が黒服を戦闘不能に追い込んでいた。
「私の自己魔法は亜空間を作り出すものです。今回は指定した箇所を踏むと発動するトラップ式のものでして、上手く行って何より」
なんとか足を引き抜こうとしてもがくが、そんなもの全くもって意味がない。
それこそ、足を切断してしまうなどの選択肢をとらなければ、この状態から逃げることはできないだろう。
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