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子は鎹
198 支えるくらい、どうってことない
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いきなりのことに固まっていると篠野部はため息を吐いた。
「この手枷は魔力を吸い取るものだ。だから、触るな」
「そ、そういうこと?びっくりした……」
魔力を吸い取るのなら、確かにこの後脱出するところまで考えると魔力をあまり消費しない方針で動いた方がいいだろう。
「私が先生に渡されたブレスレットみたいなもんか。上手いこと触らずに鍵使えるかな……」
「君が考えているほど優しいものじゃない。僕が死なない程度に魔力を吸い上げるんだ」
「死なない程度って、なんつーもんを使ってるんだ……」
いや、なるほど。
それで衰弱死か……。
「なら早く手枷はずした方がいいね」
「いや、君は帰れ」
「は!?何言ってんの!」
「ここのやつらは君を捕まえるように上のやつに言われているみたいだ。何をする気なのか走らないが、五体満足でなくても良いと言っていたから、危ないぞ」
五体満足じゃなくても良いって、だから強欲の薬を渡していたり、誘導しつつもバカスカ攻撃してきたりしたんだな。
「いや、だからって篠野部をおいて帰るなんてできないよ。そもそもの話、篠野部を助けるために知り合いに声かけて突撃してきたんだから」
「な!バカ!」
「バカで悪かったですね!」
篠野部の腕を掴んで手枷に触れないように鍵を差し込み、なんとか解錠できないかと次から次に鍵束にある鍵を試していく。
「今の僕はろくに歩けもしない足手まといだ。置いて逃げろ」
「いやだ、絶対に嫌だね」
違う、これも違う、こっちも違う。
まさか、この鍵束の中には手枷を外すための鍵はないのか?
「幼い子供のように駄々をこねている場合か。僕の時は五体満足で魔法も使える状態で捕まえるように指示が出ていたから、これだけですんでいるが君の場合、達磨にされかねないぞ」
「誰が達磨になるか」
……これも違う。
ていうか、鍵の残りが二本なんだけど、やっぱりこれには手枷の鍵がなくて、また別のどこかにあるんじゃないか?
「手足切り落とされるかもしれないって言ってるんだ!目的もわかってないんだからな?だから置いていけと言ってる。魔法も使えない君が僕を背負って走るなんてことできないだろ」
確かに、篠野部の言う通り私がやっていることは危険で危ない行為なのかもしれないけど、だけど篠野部を見捨てて逃げるなんて選択肢を取る気は更々ない。
「いい加減、黙って!」
「っ!」
「危ないのも、バカやってるのも百も承知だよ。でもね、篠野部を“置いていけ”なんて言うの聞けるとでも思ってるの?」
もしかりに、私が篠野部の“置いていけ”って言葉を聞くような人間だと思われてるんだったら、随分と薄情な人間だと思われてるようだ。
「聞けるわけないでしょ。これで、篠野部置いていって帰ってこなかったら……」
この状態で、篠野部を置いていって帰ってこないなんて状態、それが導き出す答えは一つしかないし、私が一番望むものではない“篠野部の死”だ。
「な、泣いて……る?」
篠野部は静かに泣いている私を見て目を見開いた。
今まで、ずっと……。
二ヶ月半もの間、篠野部が消えてからずっと不安だった。
何かされてないか、ひどい目に遭ってないか。
……死んでいないか。
この世界で唯一の、元の世界からの知り合いで何度も助けられてるし……。
「ぼ、僕が言い出したことなんだから、君が責任を感じる必要はないんだぞ?」
危ないからって言う忠告すら忘れて、その結果は記憶喪失で、思い出したくないなんて言って傷つけて、トラウマを踏んだ。
それで、篠野部が一人になることが増えて、いなくなった。
責任感じないわけないじゃん。
ていうか、それが理由で泣いてるんじゃないし……。
「篠野部は、賢いけどバカだ」
「え?」
「私は……。私はね、篠野部がいなくなったら、ずっと泣いて暮らさないといけなくなる」
「っ!?」
涙が止まらぬまま篠野部を睨み付けると肩を上下させ、ハクハクと金魚のように口を開閉するだけでなにも言わなくなった。
篠野部が大人しくなったから急いで残り一本になった鍵を試す。
カチャン__
小さく音を立てて鍵が開いたことを知らせると、重力にしたがって篠野部の手首から離れて中ずりになった。
慌てて、もう一つの方も外す。
篠野部の手首には何度も手枷をはずそうとしたのか、すれて内出血までしていた。
あとで、治して貰わないと……。
「だから、置いていけとかやめてくれない?」
「あ、あぁ……」
篠野部は戸惑った様子で返事を返した。
そんな篠野部を無視して、私はポケットからあるものを取り出した。
それはヘルスティーナ先生に渡されていたもので、篠野部に渡さなければいけないものだ。
適当に手首にくくりつければ怪訝な表情でくくりつけられた紐を見る。
「これ、外さないでね。解呪まではいかなくても呪いの効果を打ち消せるものだから、多分篠野部も使われたことあるでしょ?藁人形」
「あれか……。わかった」
「ん、立てる?」
「なんとか」
そういって立ち上がった篠野部は数歩進むとフラリと倒れそうになった。
「危ない!」
慌てて支えると、たたらを踏むことになった。
性差もあるし、篠野部はただでさえ縦にでかいのだから、いくら鍛えていても私が簡単に支えることなんてできないのだ。
篠野部が持ち直したのもあって、倒れることはなかったが……。
これは魔法を使ってでも担いで帰るほかないか……。
また倒れそうになったら困るから腕を掴んでいると篠野部の眉間のシワが増えた。
「離れろ」
「また、倒れそうになったらどうするんだよ」
「……臭い、気になるから」
「知らん、そんなの」
篠野部の言葉を無慈悲に切り捨てて補助をしつつ牢屋からでる。
外に放置していた簀巻きにしている黒服を牢屋のなかに放り投げて持っていた鍵束でしっかりと扉の鍵をしめた。
「これでコイツからバレることはないでしょ。多分」
「いや、時間の問題だろう。有事の際でも数名とキャシーはここに残ることになっているみたいだから、戻ってこないソイツを探しに来てバレる」
「あ~……なら早いこと騎士が無実だって証拠を持ってでないと。ていうか、キャシーって誰?」
「僕たちを狙ってる組織の幹部だ。性別のよくわからないし、悪趣味な服を着てる。虚飾の幹部だと名乗られた」
虚飾?
__私こそが虚飾の幹部であるキャシー・ミシー様に支えるモカノフと申します__
「あ、モカノフも似たようなこといってたな」
「そうか。それで、騎士が無実だって証拠って、いったい何が起こってるんだ」
「色々とめんどくさいことになってるんだよね」
篠野部がいない間に起こったこと、私が魔法を取り戻したこと、記憶を取り戻したこと、襲撃が起きたこと、いきなり軍人が来て襲撃犯三人が死んだ事件の容疑者がヘラクレスであること。
あとは軍人の数名が寝返っていること、一通りのことを解つまんで話すと頭を抱えた。
「本当にめんどくさいことになってるな……。先に騎士が無実だと言う証拠を手に入れた方がよかったんじゃないか?」
「最優先は篠野部だから、いいの。そう決めてる」
「……ここは、多分広いぞ。僕をつれて探すのは難しい。手に入れられないかもしれないぞ」
「そのときはモカノフ辺りでもぶん殴って話させるからいい」
「狂暴だな」
「うっさい」
篠野部を支えつつ、ささっと身体強化の魔方陣と軽量化の魔方陣を糸であんで、身体強化の魔方陣は自分に、軽量化の魔方陣は篠野部にかける。
これなら流石に担げるでしょ。
篠野部を支えてあるいていると私が侵入した方向で黒服達が慌ただしくしていた。
上階に侵入した女学生が見つからない、もしかしたらここに侵入しているのかもしれない、なんて会話をしながらあわてふためいて走っていた。
「おっと、流石に侵入経路は使えないか」
「上階って、やっぱり地下か」
「そう、上はローシュテールが建てた研究施設」
「ローシュテール、ここにも関わってるのか……」
黒服達がどころに消えたのを見て、反対方向に進む。
流石に入ってきた方向は場所的に見張りがついてそうだから、別の出口を探さないと……。
「この手枷は魔力を吸い取るものだ。だから、触るな」
「そ、そういうこと?びっくりした……」
魔力を吸い取るのなら、確かにこの後脱出するところまで考えると魔力をあまり消費しない方針で動いた方がいいだろう。
「私が先生に渡されたブレスレットみたいなもんか。上手いこと触らずに鍵使えるかな……」
「君が考えているほど優しいものじゃない。僕が死なない程度に魔力を吸い上げるんだ」
「死なない程度って、なんつーもんを使ってるんだ……」
いや、なるほど。
それで衰弱死か……。
「なら早く手枷はずした方がいいね」
「いや、君は帰れ」
「は!?何言ってんの!」
「ここのやつらは君を捕まえるように上のやつに言われているみたいだ。何をする気なのか走らないが、五体満足でなくても良いと言っていたから、危ないぞ」
五体満足じゃなくても良いって、だから強欲の薬を渡していたり、誘導しつつもバカスカ攻撃してきたりしたんだな。
「いや、だからって篠野部をおいて帰るなんてできないよ。そもそもの話、篠野部を助けるために知り合いに声かけて突撃してきたんだから」
「な!バカ!」
「バカで悪かったですね!」
篠野部の腕を掴んで手枷に触れないように鍵を差し込み、なんとか解錠できないかと次から次に鍵束にある鍵を試していく。
「今の僕はろくに歩けもしない足手まといだ。置いて逃げろ」
「いやだ、絶対に嫌だね」
違う、これも違う、こっちも違う。
まさか、この鍵束の中には手枷を外すための鍵はないのか?
「幼い子供のように駄々をこねている場合か。僕の時は五体満足で魔法も使える状態で捕まえるように指示が出ていたから、これだけですんでいるが君の場合、達磨にされかねないぞ」
「誰が達磨になるか」
……これも違う。
ていうか、鍵の残りが二本なんだけど、やっぱりこれには手枷の鍵がなくて、また別のどこかにあるんじゃないか?
「手足切り落とされるかもしれないって言ってるんだ!目的もわかってないんだからな?だから置いていけと言ってる。魔法も使えない君が僕を背負って走るなんてことできないだろ」
確かに、篠野部の言う通り私がやっていることは危険で危ない行為なのかもしれないけど、だけど篠野部を見捨てて逃げるなんて選択肢を取る気は更々ない。
「いい加減、黙って!」
「っ!」
「危ないのも、バカやってるのも百も承知だよ。でもね、篠野部を“置いていけ”なんて言うの聞けるとでも思ってるの?」
もしかりに、私が篠野部の“置いていけ”って言葉を聞くような人間だと思われてるんだったら、随分と薄情な人間だと思われてるようだ。
「聞けるわけないでしょ。これで、篠野部置いていって帰ってこなかったら……」
この状態で、篠野部を置いていって帰ってこないなんて状態、それが導き出す答えは一つしかないし、私が一番望むものではない“篠野部の死”だ。
「な、泣いて……る?」
篠野部は静かに泣いている私を見て目を見開いた。
今まで、ずっと……。
二ヶ月半もの間、篠野部が消えてからずっと不安だった。
何かされてないか、ひどい目に遭ってないか。
……死んでいないか。
この世界で唯一の、元の世界からの知り合いで何度も助けられてるし……。
「ぼ、僕が言い出したことなんだから、君が責任を感じる必要はないんだぞ?」
危ないからって言う忠告すら忘れて、その結果は記憶喪失で、思い出したくないなんて言って傷つけて、トラウマを踏んだ。
それで、篠野部が一人になることが増えて、いなくなった。
責任感じないわけないじゃん。
ていうか、それが理由で泣いてるんじゃないし……。
「篠野部は、賢いけどバカだ」
「え?」
「私は……。私はね、篠野部がいなくなったら、ずっと泣いて暮らさないといけなくなる」
「っ!?」
涙が止まらぬまま篠野部を睨み付けると肩を上下させ、ハクハクと金魚のように口を開閉するだけでなにも言わなくなった。
篠野部が大人しくなったから急いで残り一本になった鍵を試す。
カチャン__
小さく音を立てて鍵が開いたことを知らせると、重力にしたがって篠野部の手首から離れて中ずりになった。
慌てて、もう一つの方も外す。
篠野部の手首には何度も手枷をはずそうとしたのか、すれて内出血までしていた。
あとで、治して貰わないと……。
「だから、置いていけとかやめてくれない?」
「あ、あぁ……」
篠野部は戸惑った様子で返事を返した。
そんな篠野部を無視して、私はポケットからあるものを取り出した。
それはヘルスティーナ先生に渡されていたもので、篠野部に渡さなければいけないものだ。
適当に手首にくくりつければ怪訝な表情でくくりつけられた紐を見る。
「これ、外さないでね。解呪まではいかなくても呪いの効果を打ち消せるものだから、多分篠野部も使われたことあるでしょ?藁人形」
「あれか……。わかった」
「ん、立てる?」
「なんとか」
そういって立ち上がった篠野部は数歩進むとフラリと倒れそうになった。
「危ない!」
慌てて支えると、たたらを踏むことになった。
性差もあるし、篠野部はただでさえ縦にでかいのだから、いくら鍛えていても私が簡単に支えることなんてできないのだ。
篠野部が持ち直したのもあって、倒れることはなかったが……。
これは魔法を使ってでも担いで帰るほかないか……。
また倒れそうになったら困るから腕を掴んでいると篠野部の眉間のシワが増えた。
「離れろ」
「また、倒れそうになったらどうするんだよ」
「……臭い、気になるから」
「知らん、そんなの」
篠野部の言葉を無慈悲に切り捨てて補助をしつつ牢屋からでる。
外に放置していた簀巻きにしている黒服を牢屋のなかに放り投げて持っていた鍵束でしっかりと扉の鍵をしめた。
「これでコイツからバレることはないでしょ。多分」
「いや、時間の問題だろう。有事の際でも数名とキャシーはここに残ることになっているみたいだから、戻ってこないソイツを探しに来てバレる」
「あ~……なら早いこと騎士が無実だって証拠を持ってでないと。ていうか、キャシーって誰?」
「僕たちを狙ってる組織の幹部だ。性別のよくわからないし、悪趣味な服を着てる。虚飾の幹部だと名乗られた」
虚飾?
__私こそが虚飾の幹部であるキャシー・ミシー様に支えるモカノフと申します__
「あ、モカノフも似たようなこといってたな」
「そうか。それで、騎士が無実だって証拠って、いったい何が起こってるんだ」
「色々とめんどくさいことになってるんだよね」
篠野部がいない間に起こったこと、私が魔法を取り戻したこと、記憶を取り戻したこと、襲撃が起きたこと、いきなり軍人が来て襲撃犯三人が死んだ事件の容疑者がヘラクレスであること。
あとは軍人の数名が寝返っていること、一通りのことを解つまんで話すと頭を抱えた。
「本当にめんどくさいことになってるな……。先に騎士が無実だと言う証拠を手に入れた方がよかったんじゃないか?」
「最優先は篠野部だから、いいの。そう決めてる」
「……ここは、多分広いぞ。僕をつれて探すのは難しい。手に入れられないかもしれないぞ」
「そのときはモカノフ辺りでもぶん殴って話させるからいい」
「狂暴だな」
「うっさい」
篠野部を支えつつ、ささっと身体強化の魔方陣と軽量化の魔方陣を糸であんで、身体強化の魔方陣は自分に、軽量化の魔方陣は篠野部にかける。
これなら流石に担げるでしょ。
篠野部を支えてあるいていると私が侵入した方向で黒服達が慌ただしくしていた。
上階に侵入した女学生が見つからない、もしかしたらここに侵入しているのかもしれない、なんて会話をしながらあわてふためいて走っていた。
「おっと、流石に侵入経路は使えないか」
「上階って、やっぱり地下か」
「そう、上はローシュテールが建てた研究施設」
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