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異世界旅行
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危機が去ったあと、私たちは上層へと進みつつ、話をしていた。
「あの肉塊スライム、パンドラの遺産って言われてましたけど、なんなんですか?」
カルタがカムラさん達に詰め寄る。
私たちに襲いかかってきた、カムラさんが“パンドラの遺産”と呼ばれていた肉塊のような__というかほぼ肉塊のスライムのことだ。
“触れればすべからく死”という、チートと言っても過言ではない力を持っていることから、明らかに“この世を逸脱している何か”、それこそ神様が関与しているとしか思えない。
私たちを追いかけてくるのは、多種多様な種族が所属している犯罪組織だと思っていたのに、あんなのに相対したら詰め寄りたくなるのもわかる。
「パンドラって、あらゆる悪や不幸、渦を閉じ込めた箱を渡された人物の名でしょう?しかもあんな禍々しい生き物とも言えないもの、なんでSDSが連れてるんですか?」
あ、パンドラって箱の名前じゃなくて人の名前なんだ。
ってそうじゃない。
パンドラの遺産についてだ。
「なにも知らないソナタ達が色々と聞きたくなるのもわかる。妾が一から説明してやるから、感謝することだ」
「なにも知らないのは危ないから説明してくれるって」
「心配などしておらんが?」
カラムさん、存在な態度だけれどキノさん曰く心配してくれるらしい。
ミューみたいにわかりやすいくらい態度に出るタイプじゃないし、キノさんが勝手に言ってることだから真偽のほどはわからない。
でも、旦那であるキノさんが言ってることだから……。
「SDSは色々な種族が集まり犯罪組織だ。その目的はわからないが、名もないなにかが関わっているらしい。パンドラの遺産も、その名もないなにかに対する何らかの儀式だ」
「儀式?」
「妾の一族が持っているボロボロの巻物から得た情報だからな。正確なことはあまりわからんのだ」
「見たことあるけど、本当にボロボロだよ。古書の方が、まだ読める」
えぇ、そんな古書の方がましなレベルで、ボロボロになる程の昔のものなの?
「そんなボロボロになるなんて……。いったいどれ程昔のものなんですか?」
「推定、二千年前だな。もしかするともっと前からかも知らぬ。むしろ巻物が残っている方が幸運だろうて」
あぁ、うん。
それは、巻物が残っているほがう奇跡だ……。
「いや、おかしいのでは?そんな長い間、続く犯罪組織なのですか?いくら長寿種がいるとはいえ……」
「そのようだな。もっと言えば、前進となる組織があったそうだから、もう少し長いかもしれんがな」
いくら前進となる組織があったとしても、犯罪組織が二千年も続くとは思えない。
国とか宗教ならわかるんだけど、犯罪をおかすような者達が集まるんだから内側から瓦解していきそうなものだけど……。
いくら長寿な魔族や妖精がいるとしても、二千年は長くないか?
「確かに、いくら長寿な魔族や妖精とはいえ、もって千年程度だから不自然に思うのも無理はないだろう。だが、あの組織の幹部達は仲間意識が強いようで、下部連中がいくら荒れようとも、また木っ端を集めるだけで良いからダメージはそんなにないようなんだ」
なるほど、上が強固に繋がっているから下がいくら千切れていこうが組織としては問題ないと……。
下がいないと色々と仕事が滞るんじゃ、と思ったが黒服があんなに所属しているんだから人の入りは良いんだろうな。
「幹部の席は虚飾、憂鬱、憤怒、色欲、暴食、強欲、怠惰の七席。それで数年前に憂鬱がアニエス王国の国家転覆未遂の罪で捕まり、少し前で虚飾が捕まったから今は五席だがな」
嫉妬と傲慢がないな。
「私を狙っているのが暴食だな。目的は封印の解除だ」
キノさんは一族に伝わる封印だとか入ってたっけ?
「妾の一族が行っているのはデモーニッシュと呼ばれる“何者かが作ったとされる四つの厄災”の封印でな。その封印を解く方法は妾達一族から方法を聞き出すほかないんだ」
四つの厄災?なんか世界的に見て重要そうだけど学校で聞いたこととかないな。
「この話はあまり有名ではなくてな。この世界、短命な__人間とか獣人とかのほうが長寿な種族よりも多くて伝承の不手際とかでと情報が消えるんだよ。長寿な種族が修正を入れたり復活させたら良いと思うが、大体が勇者伝説のようにおとぎ話と思われてそこまで広がらないんだ」
「あ~、確かに僕たちもヘルスティーナ先生に教えられるまで勇者伝説が実話だと知らなかったな……」
「しかも、四つの厄災が暴れた時期は数千年も前、魔法の歴史が始まった頃で、その辺りを生きていた長寿な種族は軒並みとっくのとうに寿命で死んでてな。こっちもで伝承がうまく行っていないから修正のしようがないんだ」
残っている資料もボロボロの巻物だもんね……。
「四つの厄災はデモーニッシュ、パンドラ、フェル・ディバイン、邪龍。それぞれ持つ力がとんでもなくてな、当時は魔法が使えるものや強者達と魔法を与えたとされる者が封じ込めるだけで精一杯だったのだと」
「それぞれの有りかは、それぞれの封印を行った代表の一族が知っているし封印の継続の方法も知ってるんだって。だから、カムラが執着に狙われてるわけ」
「パンドラに関しては数百年前に暴れているようだから、封印の方法や知識は欠落しているかもしれないな。まあ、その一族は人間だし、仕方のないこともか知れん。妾は百年近く狙われてるな」
「百年間ずっと?カムラさんは無詠唱が出きるぐらい強いんだし、別の弱い一族の人を狙ったりしたりしないんですか?」
一族だって言うんだから、それなりの人数がいそうだけど……。
「いるにはいるんだがな、封印に関する知識を持っていないのだ。封印に関する知識を持っているのは妾だけ。他のものはSDSの者が拷問したり、病で倒れたり、行方知らずになったり……今は妾だけなのだ」
そういうカムラさんの表情は、少し悲しげなものだった。
当たり前のことだ。
一族というのだから親兄弟も含まれる。
カムラさんが集中的に狙われているんだから、その日と達がどうなっているか暗い想像がつくはずなのだ。
「あ、なんかごめんなさい」
「いや、構わんさ。そもそもの話、長寿種で魔族分類される妾の一族、“悪魔族”はあまり数が多くないから必然と言えよう」
「え?」
「悪魔?」
確かに耳がとんがっているから魔族か妖精とかエルフの血が入ってるんだろうなって思っていたけれど、悪魔?
「なんだ?怖いか?」
「いや、悪魔族の存在事態知らなくて……。悪魔ってほら、黒魔法的なので喚んだら来るイメージで……」
「同じく」
「そういうことか。まあ、そういう悪魔もいるがな。妾の一族は他の生き物との共存を望んだ比較的温和な一族で、他はそなたらのイメージ通りのものだ。考え方の違いでわかれたと思ってくれて良い」
そんなバンドマンの解散理由みたいな理由で別れるんだ、悪魔。
「さて、話を戻そう。四つの厄災の力の強さ、過去にパンドラの力が振るわれたさいに生まれた、あの遺産で理解しているな?あれ以上の強さだ。パンドラが発生させる黒い霧に触れれば生命力を吸い付くされるのだ。その範囲もなかなかのものでな。超大国を一夜で滅ぼせるくらいだ。封印される前は世界を滅ぼすんじゃないかと言われてたそうだし……」
触れれば即死が黒い霧に触れれば即死で範囲が頭おかしいことになってる……。
むしろ良く封印できたな。
「SDSがパンドラの遺産を操っていたことに関しては、良くわからないが……。もしやすると名もないなにかが干渉しているのかもしれないな。いや、干渉は確定か。遺産は強力な力を持つ反面、耐久力が追い付いていなくて時間がたてば自壊する。今の世に残っているはずがない」
「つまり、誰かが回収して自壊しないように保管していたと?」
「そうなるだろう」
ふと考える、つまりSDSって私たちが想像している組織よりもヤバイのではないか?と。
世界規模で、パンドラの遺産以上の力を持つ厄災を狙っていて、国家転覆未遂が出きるぐらいに頭も時間も強さもある、二千年まえからある犯罪組織。
私たちが想像してたのってヨーロッパとかにいるギャングとかマフィアとかなんだけど……。
あれ?一気に規模変わった?
「あの肉塊スライム、パンドラの遺産って言われてましたけど、なんなんですか?」
カルタがカムラさん達に詰め寄る。
私たちに襲いかかってきた、カムラさんが“パンドラの遺産”と呼ばれていた肉塊のような__というかほぼ肉塊のスライムのことだ。
“触れればすべからく死”という、チートと言っても過言ではない力を持っていることから、明らかに“この世を逸脱している何か”、それこそ神様が関与しているとしか思えない。
私たちを追いかけてくるのは、多種多様な種族が所属している犯罪組織だと思っていたのに、あんなのに相対したら詰め寄りたくなるのもわかる。
「パンドラって、あらゆる悪や不幸、渦を閉じ込めた箱を渡された人物の名でしょう?しかもあんな禍々しい生き物とも言えないもの、なんでSDSが連れてるんですか?」
あ、パンドラって箱の名前じゃなくて人の名前なんだ。
ってそうじゃない。
パンドラの遺産についてだ。
「なにも知らないソナタ達が色々と聞きたくなるのもわかる。妾が一から説明してやるから、感謝することだ」
「なにも知らないのは危ないから説明してくれるって」
「心配などしておらんが?」
カラムさん、存在な態度だけれどキノさん曰く心配してくれるらしい。
ミューみたいにわかりやすいくらい態度に出るタイプじゃないし、キノさんが勝手に言ってることだから真偽のほどはわからない。
でも、旦那であるキノさんが言ってることだから……。
「SDSは色々な種族が集まり犯罪組織だ。その目的はわからないが、名もないなにかが関わっているらしい。パンドラの遺産も、その名もないなにかに対する何らかの儀式だ」
「儀式?」
「妾の一族が持っているボロボロの巻物から得た情報だからな。正確なことはあまりわからんのだ」
「見たことあるけど、本当にボロボロだよ。古書の方が、まだ読める」
えぇ、そんな古書の方がましなレベルで、ボロボロになる程の昔のものなの?
「そんなボロボロになるなんて……。いったいどれ程昔のものなんですか?」
「推定、二千年前だな。もしかするともっと前からかも知らぬ。むしろ巻物が残っている方が幸運だろうて」
あぁ、うん。
それは、巻物が残っているほがう奇跡だ……。
「いや、おかしいのでは?そんな長い間、続く犯罪組織なのですか?いくら長寿種がいるとはいえ……」
「そのようだな。もっと言えば、前進となる組織があったそうだから、もう少し長いかもしれんがな」
いくら前進となる組織があったとしても、犯罪組織が二千年も続くとは思えない。
国とか宗教ならわかるんだけど、犯罪をおかすような者達が集まるんだから内側から瓦解していきそうなものだけど……。
いくら長寿な魔族や妖精がいるとしても、二千年は長くないか?
「確かに、いくら長寿な魔族や妖精とはいえ、もって千年程度だから不自然に思うのも無理はないだろう。だが、あの組織の幹部達は仲間意識が強いようで、下部連中がいくら荒れようとも、また木っ端を集めるだけで良いからダメージはそんなにないようなんだ」
なるほど、上が強固に繋がっているから下がいくら千切れていこうが組織としては問題ないと……。
下がいないと色々と仕事が滞るんじゃ、と思ったが黒服があんなに所属しているんだから人の入りは良いんだろうな。
「幹部の席は虚飾、憂鬱、憤怒、色欲、暴食、強欲、怠惰の七席。それで数年前に憂鬱がアニエス王国の国家転覆未遂の罪で捕まり、少し前で虚飾が捕まったから今は五席だがな」
嫉妬と傲慢がないな。
「私を狙っているのが暴食だな。目的は封印の解除だ」
キノさんは一族に伝わる封印だとか入ってたっけ?
「妾の一族が行っているのはデモーニッシュと呼ばれる“何者かが作ったとされる四つの厄災”の封印でな。その封印を解く方法は妾達一族から方法を聞き出すほかないんだ」
四つの厄災?なんか世界的に見て重要そうだけど学校で聞いたこととかないな。
「この話はあまり有名ではなくてな。この世界、短命な__人間とか獣人とかのほうが長寿な種族よりも多くて伝承の不手際とかでと情報が消えるんだよ。長寿な種族が修正を入れたり復活させたら良いと思うが、大体が勇者伝説のようにおとぎ話と思われてそこまで広がらないんだ」
「あ~、確かに僕たちもヘルスティーナ先生に教えられるまで勇者伝説が実話だと知らなかったな……」
「しかも、四つの厄災が暴れた時期は数千年も前、魔法の歴史が始まった頃で、その辺りを生きていた長寿な種族は軒並みとっくのとうに寿命で死んでてな。こっちもで伝承がうまく行っていないから修正のしようがないんだ」
残っている資料もボロボロの巻物だもんね……。
「四つの厄災はデモーニッシュ、パンドラ、フェル・ディバイン、邪龍。それぞれ持つ力がとんでもなくてな、当時は魔法が使えるものや強者達と魔法を与えたとされる者が封じ込めるだけで精一杯だったのだと」
「それぞれの有りかは、それぞれの封印を行った代表の一族が知っているし封印の継続の方法も知ってるんだって。だから、カムラが執着に狙われてるわけ」
「パンドラに関しては数百年前に暴れているようだから、封印の方法や知識は欠落しているかもしれないな。まあ、その一族は人間だし、仕方のないこともか知れん。妾は百年近く狙われてるな」
「百年間ずっと?カムラさんは無詠唱が出きるぐらい強いんだし、別の弱い一族の人を狙ったりしたりしないんですか?」
一族だって言うんだから、それなりの人数がいそうだけど……。
「いるにはいるんだがな、封印に関する知識を持っていないのだ。封印に関する知識を持っているのは妾だけ。他のものはSDSの者が拷問したり、病で倒れたり、行方知らずになったり……今は妾だけなのだ」
そういうカムラさんの表情は、少し悲しげなものだった。
当たり前のことだ。
一族というのだから親兄弟も含まれる。
カムラさんが集中的に狙われているんだから、その日と達がどうなっているか暗い想像がつくはずなのだ。
「あ、なんかごめんなさい」
「いや、構わんさ。そもそもの話、長寿種で魔族分類される妾の一族、“悪魔族”はあまり数が多くないから必然と言えよう」
「え?」
「悪魔?」
確かに耳がとんがっているから魔族か妖精とかエルフの血が入ってるんだろうなって思っていたけれど、悪魔?
「なんだ?怖いか?」
「いや、悪魔族の存在事態知らなくて……。悪魔ってほら、黒魔法的なので喚んだら来るイメージで……」
「同じく」
「そういうことか。まあ、そういう悪魔もいるがな。妾の一族は他の生き物との共存を望んだ比較的温和な一族で、他はそなたらのイメージ通りのものだ。考え方の違いでわかれたと思ってくれて良い」
そんなバンドマンの解散理由みたいな理由で別れるんだ、悪魔。
「さて、話を戻そう。四つの厄災の力の強さ、過去にパンドラの力が振るわれたさいに生まれた、あの遺産で理解しているな?あれ以上の強さだ。パンドラが発生させる黒い霧に触れれば生命力を吸い付くされるのだ。その範囲もなかなかのものでな。超大国を一夜で滅ぼせるくらいだ。封印される前は世界を滅ぼすんじゃないかと言われてたそうだし……」
触れれば即死が黒い霧に触れれば即死で範囲が頭おかしいことになってる……。
むしろ良く封印できたな。
「SDSがパンドラの遺産を操っていたことに関しては、良くわからないが……。もしやすると名もないなにかが干渉しているのかもしれないな。いや、干渉は確定か。遺産は強力な力を持つ反面、耐久力が追い付いていなくて時間がたてば自壊する。今の世に残っているはずがない」
「つまり、誰かが回収して自壊しないように保管していたと?」
「そうなるだろう」
ふと考える、つまりSDSって私たちが想像している組織よりもヤバイのではないか?と。
世界規模で、パンドラの遺産以上の力を持つ厄災を狙っていて、国家転覆未遂が出きるぐらいに頭も時間も強さもある、二千年まえからある犯罪組織。
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