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異世界旅行
230 異世界のジャック・ザ・リッパー
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長男のイノさん、長女のシノに連れられてやってきたのは家のリビングだ。
キノさんの生家は和風建築の広目の平屋であり、日本出身の私やカルタは妙に落ち着く空間になっていた。
イノさんに少し待っているように言われ、シノさんが出してくれた久しぶりの日之出以来久しぶりのお茶を飲みつつ待っているとイノさんがご両親を連れてやってきた。
穏やかそうな母親のカミュウさんと、厳格そうで厳しそうな顔つきのジンカイさんだ。
キノさんとシノさんはお母さんであるカミュウさんに、イノさんはお父さんであるジンカイさんに似たんだろうなって感じの顔つきだ。
なんと言うか、ジンカイさんは日本人っぽさがあるから東の出身なのか、それか東に行ったことがあるのかもしれない。
そうして集まったキノさん一家だが、いやに視線を感じるのは、アルバシェラ公国に起きている事件が関係しているのだろうか……。
その目には若干の警戒の色が見てとれる。
「えぇ……。そちらの三人は?もしや子供か?」
「違うからな」
「すみません。僕たち数日前に知り合っただけの他人です」
「違うのか……」
「ごめんね。オヤジ、兄貴が結婚したって聞いたときから嫁はどんな人だ、子供はいるのかってうるさかったから……」
「結婚したの十年前くらいだから、こんな大きい子供いないよ」
私たちを子供だと勘違いしたジンカイさんは違うと否定されると表情の変わらぬまま、ショボンとしてしまった。
シノさんがフォローをいれたものの、フォローになってない気が……。
「こっちが嫁のカムラ。女の子の方が永華ちゃん、男の子の方がカルタくん、一つ前の国で色々あって、しかも目的地が同じで刀を欲しがってたから連れてきたの」
「あぁ、そうだったのか。警戒して申し訳ない。今は、国中ピリピリとしていてな」
「キノくんがお嫁さんを連れてきてくれたのは嬉しいし、お客さんを連れてきてくれたのもありがたいのだけれど、状況が状況でね……」
国中ってことは、さっきの町やここだけじゃなくて、あちこちでこの状態になっているってことなのか……。
「それさ、何があったわけ?シノは俺にどうにかしろって言うし、手前の町やこの辺りを歩いても会うのは現状に困惑している冒険者だけや治安部隊だけ」
「治安部隊も治安部隊で雰囲気が怖くて避けてきましたしね」
キノさんの言葉にイノさんが頷く。
治安部隊の刺々しい、触れてしまえば切れてしまうような雰囲気で町を練り歩いているのも知っていると言うことだろう。
「ことの発端は神鋼龍がどの町にも降りてこなくなったことだ。国中の、神鋼龍と取引しているどこの町にもな」
「どの町にも?」
「あぁ、全てだ」
どの町にもおりてこないって、単純にここから遠い町に行ってるって言うだけなのでは?と疑問に思っているとカムラさんが疑問に答えてくれた。
「神鋼龍が住んでいる山の近くにあるアルバシェラ公国の町は、それぞれ別個体の神鋼龍と契約を結んで取引をしていると聞いたことがあるが、それか?……それですか?単なる噂だと思っていたのだが……」
敬語に直した。
自分の旦那の家族となれば、いつもの尊大な態度は鳴りを潜めるらしい。
キノさんの方が尻にしかれているのだと思っていたが、どうもカムラさんの方がキノさんにベタぼれしていてカムラさんやカムラさんの家族に大きく出られないようだ。
恋する乙女……。
「えぇ、そうよ。その噂は事実なの。アルバシェラ公国になる前からの習わしなのよ。神鋼龍との交易が途絶えるのは私たち町の住人がなにか気に入らないことをしたときか、神鋼龍じたいに何かがあったときなのよね」
神鋼龍が町に来ないのは住人がなにかをやったときか、神鋼龍じたいになにかトラブルがあったとき。
そして国中の神鋼龍と取引していた国のどこにも現れない。
ってことは……。
「必然的に住人が何かあったか、神鋼龍に何かあったのか?と言う話しになるんだが、俺たちが神鋼龍相手になにかやった覚えはねえ」
「他の町でも同じように神鋼龍が来ないって話を聞いて、国に願い出て他の神鋼龍と取引している町の町長同士で話し合ったんだけど原因は皆目検討もつかない。その場には国の役人もいたことだし、間違いはないだろう」
その話し合いがどれ程の規模なのかはわからないけれど、アルバシェラ公国の広さを考えれば相当数いるだろうから、因習村みたいなことは起こっていない……と思いたい。
いや、ないだろう。
そんなことになっていて国に損が発生していると国の役人がいれば黙っているわけにも行かないのだから、ジンカイさんが言うとおり住人がなにかやったと言う可能性は低いだろう。
だが、ドラゴンである神鋼龍が町に落ちてこなくなるようなことというと、並大抵の人間には解決できないのではないだろうか?
「それで神鋼龍に何かあったんだと思って、国が確認しに行ったんだが国軍から派遣された部隊はいっこうに帰ってこないし、国のあちこちで別の事件が起こり始めた」
やっぱり部隊が帰ってきていない。
だが、だからといって今みたいに町の人が家にこもりきりになるのは不自然に思える。
神鋼龍の怒りをかったというのならば、即日消し炭になっていそうだし。
それに神鋼龍の鱗と言う、大事な品が手に入らない現状はアルバシェラ公国の名物として有名な神鋼龍の鱗を使った武器や防具が作れないと言うことで、商売が成り立たない状況であると言うこと。
その状態でありながら町の人達はこもりきりで、国軍から派遣された部隊だけが神鋼龍の住む山に向かうのは変な気がする。
国軍から派遣された部隊じゃなくて、これまで神鋼龍と取引をしていたものが行った方が良いんじゃないか?
「町の人達は神鋼龍が住む山に行ってないんですか?」
「行ってない。話が出始めた頃には別の事件が起きていたからな」
「別の事件って、みんな揃って家にこもってる理由?」
「そうだ」
そういってイノさんが私たちに見せたのは、アルバシェラ公国で発行されている新聞紙だった。
その新聞に書かれていたのはアルバシェラ公国の中で起きる連続殺人事件について書かれているものだ。
アルバシェラ公国は立地などの環境の問題で、定期的に国全体が霧に包まれるてしまう時間帯がある。
その時間帯になれば、土地勘のある国の者でなければ迂闊に外に出歩けないほどの深い霧だ。
霧が月を拐い、薄明かりとなる、そんな時間帯に犯行は行われる。
被害者はスラムに住み、客をとっている娼婦達である。
被害者はまず喉を切り裂かれ、その後に腹部も切られて内蔵が取り出されていたこと、体のあちこちが欠損していることが特徴である。
その行いから犯人には解剖学外科学などの、人体に対する専門的に知識があった可能性が高い。
事件は計十一件起こっており、そのうちの五件の犯行手口や被害者の特徴が似かよっていることや同じ町で犯行が行われていることから間違いなく、同一人物にようる犯行であると警察は結論づけた。
他の六件に関しては他の犯行を知り好機と見たギャングや愉快犯などが模倣犯として事件をおこし、自分達の正体を隠すために捜査の撹乱を図ったものではないかと推察している者もいるが、他の五件と同じ犯人なのではないかと考える者もいる。
ここに関しては意見が別れるところだ。
同一犯が行っていると思われる五件から、犯行に使われた刃物は鋭利なものであり、解剖の知識があることから医者が犯人ではないか、鋭利な刃物を使っていることから靴職人などの鋭利な刃物を扱う職種の者が犯人ではないかと、犯人像は全く定まっていない。
犯人についてわかっていることと言えば、傷跡が左から右へ付けられていることから犯人は左利きか両利きではないかと考えられていること。
一連の事件が行われているにも関わらず目撃者はおらず、警察の操作もうまく進んでいないと言うてんが気になるものだ。
そして、一連の事件の犯人につけられた仮称、それは__
__ジャック・ザ・リッパー。
キノさんの生家は和風建築の広目の平屋であり、日本出身の私やカルタは妙に落ち着く空間になっていた。
イノさんに少し待っているように言われ、シノさんが出してくれた久しぶりの日之出以来久しぶりのお茶を飲みつつ待っているとイノさんがご両親を連れてやってきた。
穏やかそうな母親のカミュウさんと、厳格そうで厳しそうな顔つきのジンカイさんだ。
キノさんとシノさんはお母さんであるカミュウさんに、イノさんはお父さんであるジンカイさんに似たんだろうなって感じの顔つきだ。
なんと言うか、ジンカイさんは日本人っぽさがあるから東の出身なのか、それか東に行ったことがあるのかもしれない。
そうして集まったキノさん一家だが、いやに視線を感じるのは、アルバシェラ公国に起きている事件が関係しているのだろうか……。
その目には若干の警戒の色が見てとれる。
「えぇ……。そちらの三人は?もしや子供か?」
「違うからな」
「すみません。僕たち数日前に知り合っただけの他人です」
「違うのか……」
「ごめんね。オヤジ、兄貴が結婚したって聞いたときから嫁はどんな人だ、子供はいるのかってうるさかったから……」
「結婚したの十年前くらいだから、こんな大きい子供いないよ」
私たちを子供だと勘違いしたジンカイさんは違うと否定されると表情の変わらぬまま、ショボンとしてしまった。
シノさんがフォローをいれたものの、フォローになってない気が……。
「こっちが嫁のカムラ。女の子の方が永華ちゃん、男の子の方がカルタくん、一つ前の国で色々あって、しかも目的地が同じで刀を欲しがってたから連れてきたの」
「あぁ、そうだったのか。警戒して申し訳ない。今は、国中ピリピリとしていてな」
「キノくんがお嫁さんを連れてきてくれたのは嬉しいし、お客さんを連れてきてくれたのもありがたいのだけれど、状況が状況でね……」
国中ってことは、さっきの町やここだけじゃなくて、あちこちでこの状態になっているってことなのか……。
「それさ、何があったわけ?シノは俺にどうにかしろって言うし、手前の町やこの辺りを歩いても会うのは現状に困惑している冒険者だけや治安部隊だけ」
「治安部隊も治安部隊で雰囲気が怖くて避けてきましたしね」
キノさんの言葉にイノさんが頷く。
治安部隊の刺々しい、触れてしまえば切れてしまうような雰囲気で町を練り歩いているのも知っていると言うことだろう。
「ことの発端は神鋼龍がどの町にも降りてこなくなったことだ。国中の、神鋼龍と取引しているどこの町にもな」
「どの町にも?」
「あぁ、全てだ」
どの町にもおりてこないって、単純にここから遠い町に行ってるって言うだけなのでは?と疑問に思っているとカムラさんが疑問に答えてくれた。
「神鋼龍が住んでいる山の近くにあるアルバシェラ公国の町は、それぞれ別個体の神鋼龍と契約を結んで取引をしていると聞いたことがあるが、それか?……それですか?単なる噂だと思っていたのだが……」
敬語に直した。
自分の旦那の家族となれば、いつもの尊大な態度は鳴りを潜めるらしい。
キノさんの方が尻にしかれているのだと思っていたが、どうもカムラさんの方がキノさんにベタぼれしていてカムラさんやカムラさんの家族に大きく出られないようだ。
恋する乙女……。
「えぇ、そうよ。その噂は事実なの。アルバシェラ公国になる前からの習わしなのよ。神鋼龍との交易が途絶えるのは私たち町の住人がなにか気に入らないことをしたときか、神鋼龍じたいに何かがあったときなのよね」
神鋼龍が町に来ないのは住人がなにかをやったときか、神鋼龍じたいになにかトラブルがあったとき。
そして国中の神鋼龍と取引していた国のどこにも現れない。
ってことは……。
「必然的に住人が何かあったか、神鋼龍に何かあったのか?と言う話しになるんだが、俺たちが神鋼龍相手になにかやった覚えはねえ」
「他の町でも同じように神鋼龍が来ないって話を聞いて、国に願い出て他の神鋼龍と取引している町の町長同士で話し合ったんだけど原因は皆目検討もつかない。その場には国の役人もいたことだし、間違いはないだろう」
その話し合いがどれ程の規模なのかはわからないけれど、アルバシェラ公国の広さを考えれば相当数いるだろうから、因習村みたいなことは起こっていない……と思いたい。
いや、ないだろう。
そんなことになっていて国に損が発生していると国の役人がいれば黙っているわけにも行かないのだから、ジンカイさんが言うとおり住人がなにかやったと言う可能性は低いだろう。
だが、ドラゴンである神鋼龍が町に落ちてこなくなるようなことというと、並大抵の人間には解決できないのではないだろうか?
「それで神鋼龍に何かあったんだと思って、国が確認しに行ったんだが国軍から派遣された部隊はいっこうに帰ってこないし、国のあちこちで別の事件が起こり始めた」
やっぱり部隊が帰ってきていない。
だが、だからといって今みたいに町の人が家にこもりきりになるのは不自然に思える。
神鋼龍の怒りをかったというのならば、即日消し炭になっていそうだし。
それに神鋼龍の鱗と言う、大事な品が手に入らない現状はアルバシェラ公国の名物として有名な神鋼龍の鱗を使った武器や防具が作れないと言うことで、商売が成り立たない状況であると言うこと。
その状態でありながら町の人達はこもりきりで、国軍から派遣された部隊だけが神鋼龍の住む山に向かうのは変な気がする。
国軍から派遣された部隊じゃなくて、これまで神鋼龍と取引をしていたものが行った方が良いんじゃないか?
「町の人達は神鋼龍が住む山に行ってないんですか?」
「行ってない。話が出始めた頃には別の事件が起きていたからな」
「別の事件って、みんな揃って家にこもってる理由?」
「そうだ」
そういってイノさんが私たちに見せたのは、アルバシェラ公国で発行されている新聞紙だった。
その新聞に書かれていたのはアルバシェラ公国の中で起きる連続殺人事件について書かれているものだ。
アルバシェラ公国は立地などの環境の問題で、定期的に国全体が霧に包まれるてしまう時間帯がある。
その時間帯になれば、土地勘のある国の者でなければ迂闊に外に出歩けないほどの深い霧だ。
霧が月を拐い、薄明かりとなる、そんな時間帯に犯行は行われる。
被害者はスラムに住み、客をとっている娼婦達である。
被害者はまず喉を切り裂かれ、その後に腹部も切られて内蔵が取り出されていたこと、体のあちこちが欠損していることが特徴である。
その行いから犯人には解剖学外科学などの、人体に対する専門的に知識があった可能性が高い。
事件は計十一件起こっており、そのうちの五件の犯行手口や被害者の特徴が似かよっていることや同じ町で犯行が行われていることから間違いなく、同一人物にようる犯行であると警察は結論づけた。
他の六件に関しては他の犯行を知り好機と見たギャングや愉快犯などが模倣犯として事件をおこし、自分達の正体を隠すために捜査の撹乱を図ったものではないかと推察している者もいるが、他の五件と同じ犯人なのではないかと考える者もいる。
ここに関しては意見が別れるところだ。
同一犯が行っていると思われる五件から、犯行に使われた刃物は鋭利なものであり、解剖の知識があることから医者が犯人ではないか、鋭利な刃物を使っていることから靴職人などの鋭利な刃物を扱う職種の者が犯人ではないかと、犯人像は全く定まっていない。
犯人についてわかっていることと言えば、傷跡が左から右へ付けられていることから犯人は左利きか両利きではないかと考えられていること。
一連の事件が行われているにも関わらず目撃者はおらず、警察の操作もうまく進んでいないと言うてんが気になるものだ。
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