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異世界旅行
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カルタ視点
ジャック・ザ・リッパーの名を聞いて、いの一番に思い浮かぶのは霧の町と呼ばれていた昔のロンドンで行われていた連続殺人事件とその犯人だ。
ジャック・ザ・リッパーは色々なメディアに取り上げられており、脚色はされてはいるものの実在している事件の犯人につけられた名だ。
被害者の共通点も、遺体の有り様も、凶器や犯人の数少ない特徴も、アルバシェラ公国が定期的に霧に包まれるのも、町に現状も、すべからく酷似している。
一連の事件の犯人がジャック・ザ・リッパーと呼ばれるようになったのは偶然か必然か……。
カライトが言っていた“異世界のジャック・ザ・リッパー”はこれで確定だろう。
けれど、気になることはもうひとつある。
アルバシェラ公国が定期的に霧に包まれるのも、娼婦が客をとっているのも、町の人たちが一連の犯行に怯えて閉じ籠るのも、どこでも起こりうることだと言えよう。
だが、被害者が娼婦であることや内蔵が抜かれていたり肉が削がれていること、犯人が左利きないしは両利きである可能性、犯人の呼び方、こうまで似るものなのだろうか?
まるで、まるで僕たちがもといた世界での事件を知っていて、わざと似せに言っているようにすらも思える。
そして、現状、わざと似せることができるものと言えば僕たちがいた世界での出来事を知ることができる何らかの存在がいる組織、SDSだ。
キャシーが僕らの過去を知っていることを考えるとおかしくもないことだろう。
それか、僕たちのように誰かに呼ばれた異世界人が行っている犯行か……。
冷や汗が流れる。
この事件はあんに、SDSの手先のものがアルバシェラ公国にいることを示唆しているのだから。
「こんな事件があれば、迂闊に商売なんてできないんだよ。うち鍛冶屋だし、鋭利な刃物は腐るほど売ってるじゃん?下手して治安部隊に目をつけられたらたまったもんじゃないよ」
「国も、外出は自粛しろとお触れを出しているしな」
「なるほど、町の有り様はそういうことか……」
まぁ、妥当な判断だろう。
犯人の特徴が鋭利な刃物を持った左利きか両利きという者だけになれば、それになりに条件に当てはまるものはいるだろう。
こんなピリピリとした状態が長く続くとまじょがりもはじまってしまいそうだし、外に出ることの方が不利益を被るだろう。
条件に当てはまるものなんか、特に。
「一番に疑われそうな冒険者はどうなってるんです?その、捕まってたりとか……?」
「それは、その時々によるわね。条件に当てはまる人は監視対象になってるらしいわよ」
「監視だけ?」
ことと次第によっては事件が終わるまで牢屋に入れられそうなものだが……。
「今、ギルドで神鋼龍の住みかである山を見に行く依頼や治安部隊と一緒に犯人を捜索する依頼が国から出ているんだ。そのために人手をなくすことを思えば、な?」
なるほど、いっこうに解決しない事件に業を煮やした国がギルドに依頼を出して冒険者の協力をあおいでいるから下手なことはできないんだな。
なら僕たちも好きなように動けるだろうが、問題は……。
「妾たちはギルド発行の身分証を持ってる、心配はいらん」
「そうですか。僕たちも持っているので、この心配は杞憂ですね」
どうも考えていることが読まれてしまったらしい。
まあ、そこに関してはどうでもいいことだ。
カムラさんが察していなければ聞いていたところだしね。
「問題はそれだけではないんだ。死に神の噂があってな」
「ことごとく物騒な……」
死神ってことは、ジャック・ザ・リッパーの話しとは別物って言うことかな?
「その死神も人を殺すんですか?」
「いや、それはわからない。大鎌を抱えた影が見られたって話だからな。それから、死神の影が現れたところでは必ず少年が行方不明になっては、いくらかしてから戻ってくるから、死神に関してはよくわからないんだ」
怯えた住人が何かの影を見間違えたのか?
いや、それなら少年が行方不明になって、少しの期間が空いてから見つかるというのが不自然だな……。
「行方不明になった少年たちは特に怖い思いをしようすもなくて、でも犯人に言いつけられているのか話そうとしないんだよ」
犯人に言いつけられているから犯人について話さないってことは、犯罪目的の誘拐ではない可能性が出てくるわけだが……。
死神がジャック・ザ・リッパーに狙われた少年を助けたという筋書きもできなくは、被害者は娼婦だしな……。
「それで、刀目当ての子はどっちだ?」
「あ、私です」
そういうとジンカイさんは気まずげにしながらも、ある事実を告げた。
「刀なんだがな、無いんだよ」
「……?……!?マジすか!?」
困惑の末、机に身を乗り出してジンカイさんにつめよった。
あ、やっと刀が手に入ると思っていたのにドラブルと唐突な新事実のせいで困惑している。
「あぁ、刀はそもそも買い手が少なくてな。あまり作らないし、残っていたものは騒動が起こる前に売れてしまったんだ。今の状態で刀を作るのも、目をつけられてしまうだろうから難しくてな……」
「あ……あぁ、そうですか」
永華はヘナヘナと力無く座り込む。
アルバシェラ公国についてから目に見えてテンション上がってたからな……。
「騒動が解決できれば、神鋼龍の鱗を使ったものでも、そうでないものでも、すぐにでも作ってやるんだが……」
落ち込んでいる永華の背中を撫でていると、キノさんが立ち上がった。
「……俺、ギルドに行ってくる。さすがに故郷がこんなことになってるのに、実家で待ってるわけには行かないからな。腕に自信はあるし」
「兄貴!」
キノさんの言葉にシノさんが目を輝かせる。
「わ、妾も、伴侶の家族が困っているのならば!」
そういってカムさんが立ち上がった。
「……あの、事件が終息すれば作ってくれるんですよね?」
「ん?それはもちろんだが……」
「なら、私も参加します。ジャック・ザ・リッパーのやろうと神鋼龍に何かしてるやろうの横っ面を木刀で殴ってやる!」
「せめて剣かなにかを手に入れてから参加宣言しろ。木刀じゃ鈍器と同じだ」
キノさんにも言われていたことだ。
「じゃあジンカイさんとこで買う!細くて軽いのがいいです」
「在庫、確かめてから言え……」
半ば自棄になってるな。
「細身の剣なら、俺が作ったものがある。いいものを作った自負はあるが、見習いの俺の物でいいのなら……うん、ある」
「見習いのものが嫌なら今は普通の剣か大剣、あとはナイフくらいしかないが、現状的にナイフはおすすめしないな」
イノさんが横目でジンカイさんを見る。
ジンカイさんは特になにも言わずに頷いたところを見るに、売ってよしってことだろう。
「イノさんの剣はいくらですか?」
「これくらい。師匠である父から許可は出たが見習いの作ったものだから、相場からみればだいぶん安い」
「買った」
「売った。釣りはないな。出してくるから、玄関で待っていてくれ」
そういうとイノさんは工房の方に引っ込んでいった。
「なにか不備があれば、すぐに言ってくれ。知り合いの家族だからと遠慮しなくて良い」
「わかりました」
三人がギルドに行くために立ち上がり、他の人たちに挨拶をしてから玄関に向かってしまった。
人に相談もしないで厄介ごとに首を突っ込んでいった永華にため息をついて、一足遅れて三人のあとをついていく。
「これが言っていたものだ。刀とは勝手が違うだろうが……気を付けて」
「ありがとうございます!」
剣を受けとり、キノさんの生家をあとにする。
ギルドに向かうが、事件がうまいこと解決できるかは不安が残るところだ。
ジャック・ザ・リッパーの名を聞いて、いの一番に思い浮かぶのは霧の町と呼ばれていた昔のロンドンで行われていた連続殺人事件とその犯人だ。
ジャック・ザ・リッパーは色々なメディアに取り上げられており、脚色はされてはいるものの実在している事件の犯人につけられた名だ。
被害者の共通点も、遺体の有り様も、凶器や犯人の数少ない特徴も、アルバシェラ公国が定期的に霧に包まれるのも、町に現状も、すべからく酷似している。
一連の事件の犯人がジャック・ザ・リッパーと呼ばれるようになったのは偶然か必然か……。
カライトが言っていた“異世界のジャック・ザ・リッパー”はこれで確定だろう。
けれど、気になることはもうひとつある。
アルバシェラ公国が定期的に霧に包まれるのも、娼婦が客をとっているのも、町の人たちが一連の犯行に怯えて閉じ籠るのも、どこでも起こりうることだと言えよう。
だが、被害者が娼婦であることや内蔵が抜かれていたり肉が削がれていること、犯人が左利きないしは両利きである可能性、犯人の呼び方、こうまで似るものなのだろうか?
まるで、まるで僕たちがもといた世界での事件を知っていて、わざと似せに言っているようにすらも思える。
そして、現状、わざと似せることができるものと言えば僕たちがいた世界での出来事を知ることができる何らかの存在がいる組織、SDSだ。
キャシーが僕らの過去を知っていることを考えるとおかしくもないことだろう。
それか、僕たちのように誰かに呼ばれた異世界人が行っている犯行か……。
冷や汗が流れる。
この事件はあんに、SDSの手先のものがアルバシェラ公国にいることを示唆しているのだから。
「こんな事件があれば、迂闊に商売なんてできないんだよ。うち鍛冶屋だし、鋭利な刃物は腐るほど売ってるじゃん?下手して治安部隊に目をつけられたらたまったもんじゃないよ」
「国も、外出は自粛しろとお触れを出しているしな」
「なるほど、町の有り様はそういうことか……」
まぁ、妥当な判断だろう。
犯人の特徴が鋭利な刃物を持った左利きか両利きという者だけになれば、それになりに条件に当てはまるものはいるだろう。
こんなピリピリとした状態が長く続くとまじょがりもはじまってしまいそうだし、外に出ることの方が不利益を被るだろう。
条件に当てはまるものなんか、特に。
「一番に疑われそうな冒険者はどうなってるんです?その、捕まってたりとか……?」
「それは、その時々によるわね。条件に当てはまる人は監視対象になってるらしいわよ」
「監視だけ?」
ことと次第によっては事件が終わるまで牢屋に入れられそうなものだが……。
「今、ギルドで神鋼龍の住みかである山を見に行く依頼や治安部隊と一緒に犯人を捜索する依頼が国から出ているんだ。そのために人手をなくすことを思えば、な?」
なるほど、いっこうに解決しない事件に業を煮やした国がギルドに依頼を出して冒険者の協力をあおいでいるから下手なことはできないんだな。
なら僕たちも好きなように動けるだろうが、問題は……。
「妾たちはギルド発行の身分証を持ってる、心配はいらん」
「そうですか。僕たちも持っているので、この心配は杞憂ですね」
どうも考えていることが読まれてしまったらしい。
まあ、そこに関してはどうでもいいことだ。
カムラさんが察していなければ聞いていたところだしね。
「問題はそれだけではないんだ。死に神の噂があってな」
「ことごとく物騒な……」
死神ってことは、ジャック・ザ・リッパーの話しとは別物って言うことかな?
「その死神も人を殺すんですか?」
「いや、それはわからない。大鎌を抱えた影が見られたって話だからな。それから、死神の影が現れたところでは必ず少年が行方不明になっては、いくらかしてから戻ってくるから、死神に関してはよくわからないんだ」
怯えた住人が何かの影を見間違えたのか?
いや、それなら少年が行方不明になって、少しの期間が空いてから見つかるというのが不自然だな……。
「行方不明になった少年たちは特に怖い思いをしようすもなくて、でも犯人に言いつけられているのか話そうとしないんだよ」
犯人に言いつけられているから犯人について話さないってことは、犯罪目的の誘拐ではない可能性が出てくるわけだが……。
死神がジャック・ザ・リッパーに狙われた少年を助けたという筋書きもできなくは、被害者は娼婦だしな……。
「それで、刀目当ての子はどっちだ?」
「あ、私です」
そういうとジンカイさんは気まずげにしながらも、ある事実を告げた。
「刀なんだがな、無いんだよ」
「……?……!?マジすか!?」
困惑の末、机に身を乗り出してジンカイさんにつめよった。
あ、やっと刀が手に入ると思っていたのにドラブルと唐突な新事実のせいで困惑している。
「あぁ、刀はそもそも買い手が少なくてな。あまり作らないし、残っていたものは騒動が起こる前に売れてしまったんだ。今の状態で刀を作るのも、目をつけられてしまうだろうから難しくてな……」
「あ……あぁ、そうですか」
永華はヘナヘナと力無く座り込む。
アルバシェラ公国についてから目に見えてテンション上がってたからな……。
「騒動が解決できれば、神鋼龍の鱗を使ったものでも、そうでないものでも、すぐにでも作ってやるんだが……」
落ち込んでいる永華の背中を撫でていると、キノさんが立ち上がった。
「……俺、ギルドに行ってくる。さすがに故郷がこんなことになってるのに、実家で待ってるわけには行かないからな。腕に自信はあるし」
「兄貴!」
キノさんの言葉にシノさんが目を輝かせる。
「わ、妾も、伴侶の家族が困っているのならば!」
そういってカムさんが立ち上がった。
「……あの、事件が終息すれば作ってくれるんですよね?」
「ん?それはもちろんだが……」
「なら、私も参加します。ジャック・ザ・リッパーのやろうと神鋼龍に何かしてるやろうの横っ面を木刀で殴ってやる!」
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キノさんにも言われていたことだ。
「じゃあジンカイさんとこで買う!細くて軽いのがいいです」
「在庫、確かめてから言え……」
半ば自棄になってるな。
「細身の剣なら、俺が作ったものがある。いいものを作った自負はあるが、見習いの俺の物でいいのなら……うん、ある」
「見習いのものが嫌なら今は普通の剣か大剣、あとはナイフくらいしかないが、現状的にナイフはおすすめしないな」
イノさんが横目でジンカイさんを見る。
ジンカイさんは特になにも言わずに頷いたところを見るに、売ってよしってことだろう。
「イノさんの剣はいくらですか?」
「これくらい。師匠である父から許可は出たが見習いの作ったものだから、相場からみればだいぶん安い」
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そういうとイノさんは工房の方に引っ込んでいった。
「なにか不備があれば、すぐに言ってくれ。知り合いの家族だからと遠慮しなくて良い」
「わかりました」
三人がギルドに行くために立ち上がり、他の人たちに挨拶をしてから玄関に向かってしまった。
人に相談もしないで厄介ごとに首を突っ込んでいった永華にため息をついて、一足遅れて三人のあとをついていく。
「これが言っていたものだ。刀とは勝手が違うだろうが……気を付けて」
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