嘘時々本当の占い師

馬の予想

「2-6-7!第10レースはこれで間違いない」
「2-6-7!私の分も買っておいてね」

今回の客はちょっと小太りの親父
いかにもって感じの親父だ。

夏は毎週のようにここに来て、
光と訳のわからん新聞や雑誌を見て予想している。
なんでも競馬といって馬がレースをして順位を当てたら金が手にはいるらしい。

光は当たったら金をもらう成果報酬型で、占っていた。

「光ちゃん。2-6はあったとしても7はないだろう」
不満そうな親父にたいして光は自信満々な様子。
「間違いないって、だってこの子、こんなに体が引き締まってるし、走るために生まれてきましたって感じ」
「競走馬なんだから当たり前だろ」
「じゃあ、この子の顔みて、自信満々な顔、まるでベアナックル」



これまでの光の通算生成は8割超。
一回も競馬に行ったことないし漫画知識と言っていたが驚異的だ。

それからも明確な理由がない光の発言と親父の押し問答は延々と続き
結局、光の押しに負けて買うことになった。

まあわざわざ来るくらいだから、よほど信用はしてるんだろう

「それと、しんくんは誕生日プレゼントは新しいゲームがいいみたいだよ。あのpなんとかってやつ。あとチキンとケーキね。
必ず買うんだよ」