嘘時々本当の占い師

バカまる

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いじめられた少年 出会い

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その後も麻雀、宝くじ、はたまた明日の釣りの成果といったものまで、
光のもとに答えを求めに来る客が大勢かけ寄せた。
光はどんな内容でも対応した。


店の前にかかれている。なんでも占います。という肩書きは嘘じゃない。

光は一人10分にも満たない時間で午前の占いを終えていた。
午前といってもいつもなぜか客は午前中しか来ないので、昼食はいつも光が作っている。

今日はこれからどうしようかと予定を考えながら光を待っていたときに、''あっ‼''言う声が響き渡った。
包丁で指でも切ったのかと思ったが、急いで外に行く準備をする光を見て、すぐに違うとわかった。

「ロク行くよ。すぐそば。急がないと」
やっぱり俺も呼ばれた。

光の後ろについていくと、占い屋から20mくらい離れた路地裏(占い屋も路地裏)の角で、三人に取り囲まれて蹴られている男の子を見つけた。鞄からは本が散乱している。
いじめというやつだろう。

三人の子供たちは光と俺に気づいた瞬間、逃げていった。

「怪我してる」
泣きそうな声だった。
「大丈夫です、なんともないで・・」
男の子の声が止まった。
その子に抱きついて光は声をひそめて泣き出した。

普通逆だろと思ったが、あえて言わないでおこう。
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