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33歳独身と人生の転機
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「趣味はあるかい?」
「……いきなり何ですか? 先生」
「このクラスを任されてかれこれ3ヶ月経つけど、いまだに誰かと話してる様子がなくてね……それで、趣味は何かあるかい?」
「特には、スポーツなんか痛くて辛いだけだし、マンガは高いから手が出ないですし」
「ゲームはなんかやってるでしょ」
「無料のアプリをいくつか、でも最近は全部デイリーミッションやって終わりかな、課金なんてまっぴら……それが何か問題ですか?」
「共通の話題が無いと、友達はすっごく作りづらいよ」
「別にいらないですよ、そんなの」
「強がり言っちゃって……まぁいいけど、趣味の一つくらいは持っておくべきだと、私は思うな」
「何でなんです?」
「こんな話は聞いたことないかな?子供の頃はずっとゲームを禁止されてて、大人になってゲームをしたら病的なまでにのめり込んじゃうって話」
「まぁ聞いたことはありますが、別に禁止されてるからやってない訳じゃないですよ、お父さんもお母さんも、頼めば一回くらいは買ってくれるだろうし」
「だろうね、でもそんな簡単じゃない、その状態を君自身が作ってるって訳、だから何かしら趣味の楽しみを知っておかないと……後々酷い目に遭うよ」
「……それはまずいですね、適当に探してみます」
「高校で就職するにしてもあと6年しかないんだ、急げよ~」
そんな話をして早20年、遂に部下に部下がつく年になったが、いまだに趣味は一つもない。
この私秋元裕也は、食品業界の大手企業で働く33歳。
築60年はあるこのボロアパートの2階を自宅とし、生活用品は安くて長く使える物だけを買い、ロボットの様に延々と自宅と会社の行き来だけを続けた結果、家賃がアホほど安いのも相まって30代にして貯金が3000万を超えている。
ここだけ聞けば、私は勝ち組の一人として選ばれてもおかしくないが、その生活ぶりは上司曰く常軌を逸しているらしく、精神科で診てもらったほうが良いんじゃないかと心配された。
まぁそんな話は置いておいて、残業終わりの帰り道、駅から10分歩いた所にスーパーが見える。
もうすぐ店仕舞いなのもあって客は殆どいない。私はショッピングカートにカゴを乗せ、人気のないスーパー内を散策する。
煌々と照らされた店内に置かれた商品棚の中には、まだたくさんの商品が置かれているが、流石に弁当類は全部売り切れの模様。
いつもの様に麺類コーナーへ行き、そこで2kgのパスタを2袋分カゴの中へ入れる、値札で見ればもっと安いのはあるが、相対的にこっちの方が安いから。
後は一番安いミートソースの缶詰を4つ、ビタミンを摂る為のゼリー飲料いくつか、2リットルペットボトルのお茶を放り込んで、レジへ向かう。
一番右側の唯一店員が待機している有人レジ、ようやくこの店で他人に会えた。
だからといって特にこれといった感情は無いがー
「い……いらっしゃいませ!」
……は?何?可愛すぎか?
彼女が着ている制服は、いつもよく見る緑色のエプロンと頭巾だが、ぱっちりと開いた目にしゃんと伸びたまつ毛、主張し過ぎない鼻にピンクの唇、白くもちもちしていそうな柔肌に、頭巾からチラリと映る黒い髪が良いアクセント。
ちなみにデカい、説明不要。
「あっ……あの……どうかされましたか?」
困り眉毛にどこかあどけない仕草が、私の目をぶち抜いていく、なんだコイツ?私かれこれ5年ほど通ってるけど見たことないよこんな子。
「ん~!ん~!」
なぜか私のカゴに、必死に手を伸ばしている、可愛い~!マスコットみた~い!
胸元にはよく見ると「雅」と書かれた名札がついている、これは良い情報だ、無料で手に入れて良いんですか!?
「……はっ!」
そうだ、私は買い物をする為にここへ来たのだった、慌ててカゴをレジ横に移し、彼女にバーコードを読み込んでもらう。
「あぁすいません……えっと……スパゲッティが2点……缶詰が4点……」
どうやらレジには不慣れな様で、いつもの倍は時間をかけてレジ打ちをしていく。
丁寧に時間をかけて仕事をする彼女を眺めていると、どこか仕事の疲れが消えていく感覚がした。
しかしどうしたものか……流石に一目惚れしてしまったのは自分でも理解できるが、店員と客の関係から進展するのはかなり厳しいと聞く、せめて何か印象に残す事は出来ないだろうか。
「全部で……2,180円です!」
若干ふんすっ!となってる顔が、とても可愛い。
財布を開いてクレジットカードを取り出してー
そうだ!お金!
「支払いはクレジットカードで」
「かしこまりました!……ええっと……クレジットカードはどこでー」
パァン!
私としたことが、一万円札を勢い余ってレジ横に叩きつける。
雅さんは急な出来事にビックリして数歩後退してしまった……
「お……お客様……?クレジットカードであればお支払いは完了いたしますが……?」
「これはチップです」
「チップ……?」
「海外では普通ですよ?」
「ここは日本ですよ……?」
「そうですか……では更にもう2枚を!」
「そんな!量が少ないって訳ではなく―」
「ではATMに行ってきます!」
「話を聞いてくださいまし!」
レジを後にし、全速力でATMへ向かう。
スーパーが閉まるまであと30分、それまでに10万……いや100万は用意せねば―
「ちょっ!?何やっとんだぁ!」
「!?」
大声で叫ばれて、振り返ると足立さんがいた、私がこの店に通い始めた頃から働いていた人で、今ではすっかり顔なじみである。
「いい年して何で店内を走り回ってんだテメェ!?」
「どいて下さい!早くATMに行かねば!」
「まだ閉店まで30分もあるじゃないの!一体何を急いでいるのさ!」
「彼女にチップをあげなきゃならんのです!」
「そんな事で!?」
足立さんに肩を掴まれ、思い切り揺らされる。
自分が冷静でない事を悟り、頭を冷やす為、一緒に夜風に当たってもらった。
「にしても、何で急にそうなったんだ?風邪でも引いたか?」
「すいません……雅さん……彼女に惚れてしまって……」
「不器用にも程があるだろ、もっと順序ってもんがあんじゃねぇの?俺が言えた事じゃないが」
「なるほど……物理的なアプローチが足りないということか……!」
「引く事を覚えろ、そんな押しまくってたら向こうもビビるだろうが」
「!?……それは困ります」
「だろ、まぁあの子も直ぐには辞めねえだろうからさ、少しずつゆっくりと関係を構築していけば、向こうも振り向いてくれるでしょ」
それもそうかと思い、心を落ち着かせる為ため息を吐く。
さてどうしよう、驚かせてしまった以上謝罪せねばならないが、彼女に慰謝料を払おうとしても受け取ってくれないだろう……。
「すいませーん!」
「あれ?雅さんどうした?」
「いえ、お客様の会計が終わったんですけど、まだ取りに来てくれなくて……」
「……アンタ、マジで何してん?」
翌日、私は探偵を雇った。
ちゃんと出会わなければ、チャンスは生まれないからだ。
とは言ってもすぐに結果が出る訳じゃないので、私は仕事帰りに和菓子を持って雅さんへ謝罪しにいく事にした。
「そっ……そんなっ! 大袈裟ですよ!」
「しかし貴方を驚かせてしまったのは事実です」
「大丈夫ですよ、別に何かを盗まれたわけでもありませんし、また来てくださるだけで十分です」
「……そうですか……」
結局受け取ってくれなかった……やはり昨日の事で警戒されてるかもしれない。
そろそろかと思い探偵に連絡を入れてみるも、返答が返ってこない。
自宅に帰ると、鍵がかかっておらず、玄関を開けると男が1人うつ伏せで倒れていた。
よく見るとその男は、ついさっき雇った探偵だった。
首には大きな傷跡、その目は真っ黒で生気を感じられなかった。
辺りを見渡すと、キラリと何かが反射した気がした。隠しカメラだ、この部屋は盗撮されている。
彼がこんな目に合う理由として、思い当たるのは間違いなく雅さん……私は一つの可能性にかけて、そのまま何気ない日常生活を送る事にした。
ピンポーン
チャイムが鳴った。ドアスコープから様子を窺うも、フードを深く被った人間が1人佇んでいるだけだった。
私は可能性に賭け、なるべく音が立つように鍵を開け、入口横に立つ。
少ししたらドアノブが回った、少しずつ扉が開いたと思ったら、勢い良く開いてフードを被った人間はナイフを突き立てて入って来た。
「……えっ?、え?」
フードを被った人間は、驚いた様子でこちらを見る。
ぱっちりと開いた目にしゃんと伸びたまつ毛、主張し過ぎない鼻にピンクの唇、白くもちもちしてそうな柔肌……間違いない、フードを被った人間の正体は、予想通り雅さんだった。
「……どうして、私を探るんですか?」
ナイフを構え、私を睨む。
その手はぶるぶると震えている。
「必要だったからですよ……しかし、運が良かった、彼は無駄死にでなくて済む」
「貴方は何なんですか!? 一体……何が目的なんですか!?」
「目的、ですか……」
私は一歩一歩、雅さんへと足を進める。
それなりに恵まれた生まれなのは自覚していたが、今日ほど自分の事を運が良いとは思ったことは無い。
震えながらナイフを掴む手を、両手でそっと握り、雅さんの目を見て、はっきりと言った。
「私と……結婚してください」
「……はい?」
「……いきなり何ですか? 先生」
「このクラスを任されてかれこれ3ヶ月経つけど、いまだに誰かと話してる様子がなくてね……それで、趣味は何かあるかい?」
「特には、スポーツなんか痛くて辛いだけだし、マンガは高いから手が出ないですし」
「ゲームはなんかやってるでしょ」
「無料のアプリをいくつか、でも最近は全部デイリーミッションやって終わりかな、課金なんてまっぴら……それが何か問題ですか?」
「共通の話題が無いと、友達はすっごく作りづらいよ」
「別にいらないですよ、そんなの」
「強がり言っちゃって……まぁいいけど、趣味の一つくらいは持っておくべきだと、私は思うな」
「何でなんです?」
「こんな話は聞いたことないかな?子供の頃はずっとゲームを禁止されてて、大人になってゲームをしたら病的なまでにのめり込んじゃうって話」
「まぁ聞いたことはありますが、別に禁止されてるからやってない訳じゃないですよ、お父さんもお母さんも、頼めば一回くらいは買ってくれるだろうし」
「だろうね、でもそんな簡単じゃない、その状態を君自身が作ってるって訳、だから何かしら趣味の楽しみを知っておかないと……後々酷い目に遭うよ」
「……それはまずいですね、適当に探してみます」
「高校で就職するにしてもあと6年しかないんだ、急げよ~」
そんな話をして早20年、遂に部下に部下がつく年になったが、いまだに趣味は一つもない。
この私秋元裕也は、食品業界の大手企業で働く33歳。
築60年はあるこのボロアパートの2階を自宅とし、生活用品は安くて長く使える物だけを買い、ロボットの様に延々と自宅と会社の行き来だけを続けた結果、家賃がアホほど安いのも相まって30代にして貯金が3000万を超えている。
ここだけ聞けば、私は勝ち組の一人として選ばれてもおかしくないが、その生活ぶりは上司曰く常軌を逸しているらしく、精神科で診てもらったほうが良いんじゃないかと心配された。
まぁそんな話は置いておいて、残業終わりの帰り道、駅から10分歩いた所にスーパーが見える。
もうすぐ店仕舞いなのもあって客は殆どいない。私はショッピングカートにカゴを乗せ、人気のないスーパー内を散策する。
煌々と照らされた店内に置かれた商品棚の中には、まだたくさんの商品が置かれているが、流石に弁当類は全部売り切れの模様。
いつもの様に麺類コーナーへ行き、そこで2kgのパスタを2袋分カゴの中へ入れる、値札で見ればもっと安いのはあるが、相対的にこっちの方が安いから。
後は一番安いミートソースの缶詰を4つ、ビタミンを摂る為のゼリー飲料いくつか、2リットルペットボトルのお茶を放り込んで、レジへ向かう。
一番右側の唯一店員が待機している有人レジ、ようやくこの店で他人に会えた。
だからといって特にこれといった感情は無いがー
「い……いらっしゃいませ!」
……は?何?可愛すぎか?
彼女が着ている制服は、いつもよく見る緑色のエプロンと頭巾だが、ぱっちりと開いた目にしゃんと伸びたまつ毛、主張し過ぎない鼻にピンクの唇、白くもちもちしていそうな柔肌に、頭巾からチラリと映る黒い髪が良いアクセント。
ちなみにデカい、説明不要。
「あっ……あの……どうかされましたか?」
困り眉毛にどこかあどけない仕草が、私の目をぶち抜いていく、なんだコイツ?私かれこれ5年ほど通ってるけど見たことないよこんな子。
「ん~!ん~!」
なぜか私のカゴに、必死に手を伸ばしている、可愛い~!マスコットみた~い!
胸元にはよく見ると「雅」と書かれた名札がついている、これは良い情報だ、無料で手に入れて良いんですか!?
「……はっ!」
そうだ、私は買い物をする為にここへ来たのだった、慌ててカゴをレジ横に移し、彼女にバーコードを読み込んでもらう。
「あぁすいません……えっと……スパゲッティが2点……缶詰が4点……」
どうやらレジには不慣れな様で、いつもの倍は時間をかけてレジ打ちをしていく。
丁寧に時間をかけて仕事をする彼女を眺めていると、どこか仕事の疲れが消えていく感覚がした。
しかしどうしたものか……流石に一目惚れしてしまったのは自分でも理解できるが、店員と客の関係から進展するのはかなり厳しいと聞く、せめて何か印象に残す事は出来ないだろうか。
「全部で……2,180円です!」
若干ふんすっ!となってる顔が、とても可愛い。
財布を開いてクレジットカードを取り出してー
そうだ!お金!
「支払いはクレジットカードで」
「かしこまりました!……ええっと……クレジットカードはどこでー」
パァン!
私としたことが、一万円札を勢い余ってレジ横に叩きつける。
雅さんは急な出来事にビックリして数歩後退してしまった……
「お……お客様……?クレジットカードであればお支払いは完了いたしますが……?」
「これはチップです」
「チップ……?」
「海外では普通ですよ?」
「ここは日本ですよ……?」
「そうですか……では更にもう2枚を!」
「そんな!量が少ないって訳ではなく―」
「ではATMに行ってきます!」
「話を聞いてくださいまし!」
レジを後にし、全速力でATMへ向かう。
スーパーが閉まるまであと30分、それまでに10万……いや100万は用意せねば―
「ちょっ!?何やっとんだぁ!」
「!?」
大声で叫ばれて、振り返ると足立さんがいた、私がこの店に通い始めた頃から働いていた人で、今ではすっかり顔なじみである。
「いい年して何で店内を走り回ってんだテメェ!?」
「どいて下さい!早くATMに行かねば!」
「まだ閉店まで30分もあるじゃないの!一体何を急いでいるのさ!」
「彼女にチップをあげなきゃならんのです!」
「そんな事で!?」
足立さんに肩を掴まれ、思い切り揺らされる。
自分が冷静でない事を悟り、頭を冷やす為、一緒に夜風に当たってもらった。
「にしても、何で急にそうなったんだ?風邪でも引いたか?」
「すいません……雅さん……彼女に惚れてしまって……」
「不器用にも程があるだろ、もっと順序ってもんがあんじゃねぇの?俺が言えた事じゃないが」
「なるほど……物理的なアプローチが足りないということか……!」
「引く事を覚えろ、そんな押しまくってたら向こうもビビるだろうが」
「!?……それは困ります」
「だろ、まぁあの子も直ぐには辞めねえだろうからさ、少しずつゆっくりと関係を構築していけば、向こうも振り向いてくれるでしょ」
それもそうかと思い、心を落ち着かせる為ため息を吐く。
さてどうしよう、驚かせてしまった以上謝罪せねばならないが、彼女に慰謝料を払おうとしても受け取ってくれないだろう……。
「すいませーん!」
「あれ?雅さんどうした?」
「いえ、お客様の会計が終わったんですけど、まだ取りに来てくれなくて……」
「……アンタ、マジで何してん?」
翌日、私は探偵を雇った。
ちゃんと出会わなければ、チャンスは生まれないからだ。
とは言ってもすぐに結果が出る訳じゃないので、私は仕事帰りに和菓子を持って雅さんへ謝罪しにいく事にした。
「そっ……そんなっ! 大袈裟ですよ!」
「しかし貴方を驚かせてしまったのは事実です」
「大丈夫ですよ、別に何かを盗まれたわけでもありませんし、また来てくださるだけで十分です」
「……そうですか……」
結局受け取ってくれなかった……やはり昨日の事で警戒されてるかもしれない。
そろそろかと思い探偵に連絡を入れてみるも、返答が返ってこない。
自宅に帰ると、鍵がかかっておらず、玄関を開けると男が1人うつ伏せで倒れていた。
よく見るとその男は、ついさっき雇った探偵だった。
首には大きな傷跡、その目は真っ黒で生気を感じられなかった。
辺りを見渡すと、キラリと何かが反射した気がした。隠しカメラだ、この部屋は盗撮されている。
彼がこんな目に合う理由として、思い当たるのは間違いなく雅さん……私は一つの可能性にかけて、そのまま何気ない日常生活を送る事にした。
ピンポーン
チャイムが鳴った。ドアスコープから様子を窺うも、フードを深く被った人間が1人佇んでいるだけだった。
私は可能性に賭け、なるべく音が立つように鍵を開け、入口横に立つ。
少ししたらドアノブが回った、少しずつ扉が開いたと思ったら、勢い良く開いてフードを被った人間はナイフを突き立てて入って来た。
「……えっ?、え?」
フードを被った人間は、驚いた様子でこちらを見る。
ぱっちりと開いた目にしゃんと伸びたまつ毛、主張し過ぎない鼻にピンクの唇、白くもちもちしてそうな柔肌……間違いない、フードを被った人間の正体は、予想通り雅さんだった。
「……どうして、私を探るんですか?」
ナイフを構え、私を睨む。
その手はぶるぶると震えている。
「必要だったからですよ……しかし、運が良かった、彼は無駄死にでなくて済む」
「貴方は何なんですか!? 一体……何が目的なんですか!?」
「目的、ですか……」
私は一歩一歩、雅さんへと足を進める。
それなりに恵まれた生まれなのは自覚していたが、今日ほど自分の事を運が良いとは思ったことは無い。
震えながらナイフを掴む手を、両手でそっと握り、雅さんの目を見て、はっきりと言った。
「私と……結婚してください」
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