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13話 再び森の中へ
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「よーし、揃ったな。それじゃ出発する前にお前らに一つだけアドバイスだ」
早朝の森の入口に集まった俺達は、兵士達と共にパッチさんの話を聞いていた。兵士達は皆同じ装備をしていて、動きも整然としている。普段からパッチさんによって鍛えられているのだろう。ご愁傷さまである。
「レッサーワイバーンは俺がやる。その他の魔獣をお前らがやる。それは昨日言った通りだ。だが兵士達はともかく、冒険者のヴァン達にいきなり大人数での連携をしろ、とは言わん。連携はしなくていいが、協力はしろ。ヴァンならこの意味がわかるな? 兵士諸君はいつも通りやればいい」
パッチさんの有難いお話を聞き、一人納得していると、案の定リンカは頭を捻っていた。
「ヴァンさん、あのハ……パッチさんが言っていた意味がちょっとわからないんですけど。連携はしなくていいけど協力はしろっていうのはどういう事なんです?」
今ハゲって言いかけただろう。パッチさんの耳が少しヒクヒクしてたぞ。
「そうだな、リンカと俺はここにいるメンツの中だったら組んでる期間が長いな?」
「そうですね。最近はようやく息があってきたってところでしょうか」
「じゃあマリーとロゼはどうだ」
「二人とも上手に戦うので、私に合わせてくれる事はできると思いますが、私から合わせにいくというのは少し難しい気がします」
「そうだな。じゃあ兵士の皆さんとはどうだ」
「流石に皆さんが戦っているのを見た事が無いのでなんとも言えませんね」
「正解だ。つまり今リンカが″連携″できているのは俺だけ、という事になる。そこで思い出して欲しいのが昨日の白銀狼戦だ」
「白銀狼戦ですか。私とヴァンさん、マリーさんとロゼさんに別れて戦っていましたね」
「そう、大体察しはついていると思うが、昨日の白銀狼戦は俺とリンカ、マリーとロゼのコンビが″協力″して戦っていたということだ。そして今日はそれを俺たちのパーティと兵士の皆さんでやる、ということだな」
「なるほど。大体理解できました」
「なんだなんだ、ヴァンよぉ。お前意外と先生とか向いてるんじゃねぇか? 上手いこと説明するじゃねぇの」
「そうね、私も意味自体は理解していたけど、言葉で噛み砕いて説明するのはちょっとできなかったわ。やるじゃないセンセ?」
「よしてくれマリー。先生なんて柄でも無い」
「小柄ポニテ美女にセンセ♡って呼ばれるのすげぇ良いな……」
「わかる。色々教えたいし逆に教えてもらいたい」
「なんか兵士の中にヤベー奴混ざってますわよ」
「あー、そろそろ行くぞお前ら。兵士連中もちゃんと猫被っとけ猫」
「「「にゃー!」」」
一斉に野太い声で猫の鳴き真似をする兵士達。被った猫はどうやら一瞬で逃げ出したらしい。
「純粋に気持ち悪いですね」
「それは俺も少し思った」
そんなこんなでレッサーワイバーン討伐が始まったのだった。全くもって締まらない始まりである。
ワイバーンが寝床にしそうな空洞のある場所を目指していると、白銀狼が俺たちを取り囲んでいた。パッチさんの言う通りまだ森に結構な数が残っていたらしい。そして事前の話通りにそれぞれの組み合わせに別れて戦っていた。
「リンカ!」
「はい!」
前回と同じように白銀狼の爪や牙をシールドで弾き、その隙を縫うようにリンカが斬撃をねじ込む。昨日の一戦ですでに慣れたのか、白銀狼に見舞う一撃が昨日よりも鋭く、そして深くなっている。流石に一撃で命を絶つ程では無いものの、それでも毎回相手の戦力を奪えるくらいにはなっている。やはり神様から貰ったとかいう戦闘の才能とやらが作用しているのだろうか。
「ヴァンさん! わたくし達は兵士の皆さんのフォローに行ってきますわ! こっちはお任せしてもよろしいかしら!」
「大丈夫だ。数もそこまで多くはないしリンカも昨日より動けている。兵士の皆さんになるべく被害が出ないよう立ち回ってくれて構わない」
やはり兵士達は森での戦闘に慣れていないということもあってか、白銀狼に少々苦戦を強いられているらしい。幸い重傷者こそいないものの、このままでは時間の問題だったであろう。だからこそ早めにマリーとロゼが動き出してくれた。
「承知、ですわ! マリー!」
「任せて!」
返事と同時に飛びかかってくる白銀狼を大盾で弾き飛ばし、すかさずマリーの剣閃が奔る。ゴトリ、と白銀狼の首が落ちると、二人は兵士達の方へ駆け出した。
「リンカ、こっちもあと3体だ。それを仕留めたら兵士の救援に向かうぞ」
「わかりました!」
と、その時だ。森の奥からバカでかい鳴き声が響き渡ってきた。間違いなくレッサーワイバーンだろう。戦闘の気配を嗅ぎつけたか。
「パッチさん!」
「わかってらぁ! お前らのお陰で温存できてるんだ、しっかり暴れてやらぁ!」
レッサーワイバーンの鳴き声に気炎を揚げるパッチさんとは正反対に、白銀狼達は露骨に動揺しはじめた。それはそうだろう。散々自分達の同胞を食い散らかしてきた元凶の鳴き声が聞こえてきたのだ。動揺しないはずがない。
白銀狼は最初のうちこそ戦闘を継続するか迷っていたようだったが、少しずつ近づくレッサーワイバーンの鳴き声にいよいよ我慢出来なくなったのか逃げ出す個体が出た。そこからは雪崩式に千々に逃げ出し、気づけば全ての個体が居なくなっていた。
「なんだなんだ、随分とやりやすい環境になったなおい。よーしお前ら、そこの開けてるところでやり合う。ちょっと離れて念の為周辺の警戒をしておけ」
「了解です! パッチさん!」
兵士の一人が返事をして手早く指示を回す。俺達もその指示に従い、周辺の警戒に務めることとなった。
「リンカ、もちろん周囲の警戒を怠るのは論外だが、パッチさんの戦いは必ず見ておけ。上を知ることで得るものもある」
「わかりました。ところでそのパッチさん、武器を持ってないように見えるんですが?」
リンカの言うように、パッチさんは昨日と同じ格好のままで、手には何も持たずにいる。それについてはマリーとロゼも気になってはいたのか、話に混ざってきた。
「それ、わたくしも気になっていましたの。兵士さん達に武器を預けていたとか、そんな様子もございませんし」
「そうなのよね、つまり大きな武器ではないってことかしら? ナイフ? それとも武器を使わない格闘家って線もあるかしら」
「あぁ、そういえば言っていなかったか。パッチさんは武器を使わないぞ」
「というとやはりマリーさんの言う通り格闘家ですか? まぁあのガタイの良さならそれも納得ですね」
うんうん、と一人勝手に納得するリンカ。確かにパッチさんはガタイも良いし動きやすい装備をしているが。
「いや、パッチさんは格闘家じゃあない」
「えぇ? 武器を持たないロールなんて格闘家くらいしか無いんじゃない?」
「ヴァンさん、勿体ぶらずに教えてくださるかしら」
「あぁ、パッチさんはな、魔術師だ。それも所謂魔法戦士のように魔術と近接を組み合わせたようなタイプではなく、純粋に魔術だけで戦うタイプのな」
「「「は?? あの見た目で???」」」
「そうだ。ハゲで悪人面で筋骨隆々でともすれば野盗の親分みたいな見た目でだ」
「ヴァァァァァン!! 聞こえてるからな!! 後で覚えとけよ!! ゲラゲラ笑ってる兵士連中もだぞ!!」
そしてパッチさんがブチ切れている中レッサーワイバーンが空から降り立ち、戦闘が始まる。
早朝の森の入口に集まった俺達は、兵士達と共にパッチさんの話を聞いていた。兵士達は皆同じ装備をしていて、動きも整然としている。普段からパッチさんによって鍛えられているのだろう。ご愁傷さまである。
「レッサーワイバーンは俺がやる。その他の魔獣をお前らがやる。それは昨日言った通りだ。だが兵士達はともかく、冒険者のヴァン達にいきなり大人数での連携をしろ、とは言わん。連携はしなくていいが、協力はしろ。ヴァンならこの意味がわかるな? 兵士諸君はいつも通りやればいい」
パッチさんの有難いお話を聞き、一人納得していると、案の定リンカは頭を捻っていた。
「ヴァンさん、あのハ……パッチさんが言っていた意味がちょっとわからないんですけど。連携はしなくていいけど協力はしろっていうのはどういう事なんです?」
今ハゲって言いかけただろう。パッチさんの耳が少しヒクヒクしてたぞ。
「そうだな、リンカと俺はここにいるメンツの中だったら組んでる期間が長いな?」
「そうですね。最近はようやく息があってきたってところでしょうか」
「じゃあマリーとロゼはどうだ」
「二人とも上手に戦うので、私に合わせてくれる事はできると思いますが、私から合わせにいくというのは少し難しい気がします」
「そうだな。じゃあ兵士の皆さんとはどうだ」
「流石に皆さんが戦っているのを見た事が無いのでなんとも言えませんね」
「正解だ。つまり今リンカが″連携″できているのは俺だけ、という事になる。そこで思い出して欲しいのが昨日の白銀狼戦だ」
「白銀狼戦ですか。私とヴァンさん、マリーさんとロゼさんに別れて戦っていましたね」
「そう、大体察しはついていると思うが、昨日の白銀狼戦は俺とリンカ、マリーとロゼのコンビが″協力″して戦っていたということだ。そして今日はそれを俺たちのパーティと兵士の皆さんでやる、ということだな」
「なるほど。大体理解できました」
「なんだなんだ、ヴァンよぉ。お前意外と先生とか向いてるんじゃねぇか? 上手いこと説明するじゃねぇの」
「そうね、私も意味自体は理解していたけど、言葉で噛み砕いて説明するのはちょっとできなかったわ。やるじゃないセンセ?」
「よしてくれマリー。先生なんて柄でも無い」
「小柄ポニテ美女にセンセ♡って呼ばれるのすげぇ良いな……」
「わかる。色々教えたいし逆に教えてもらいたい」
「なんか兵士の中にヤベー奴混ざってますわよ」
「あー、そろそろ行くぞお前ら。兵士連中もちゃんと猫被っとけ猫」
「「「にゃー!」」」
一斉に野太い声で猫の鳴き真似をする兵士達。被った猫はどうやら一瞬で逃げ出したらしい。
「純粋に気持ち悪いですね」
「それは俺も少し思った」
そんなこんなでレッサーワイバーン討伐が始まったのだった。全くもって締まらない始まりである。
ワイバーンが寝床にしそうな空洞のある場所を目指していると、白銀狼が俺たちを取り囲んでいた。パッチさんの言う通りまだ森に結構な数が残っていたらしい。そして事前の話通りにそれぞれの組み合わせに別れて戦っていた。
「リンカ!」
「はい!」
前回と同じように白銀狼の爪や牙をシールドで弾き、その隙を縫うようにリンカが斬撃をねじ込む。昨日の一戦ですでに慣れたのか、白銀狼に見舞う一撃が昨日よりも鋭く、そして深くなっている。流石に一撃で命を絶つ程では無いものの、それでも毎回相手の戦力を奪えるくらいにはなっている。やはり神様から貰ったとかいう戦闘の才能とやらが作用しているのだろうか。
「ヴァンさん! わたくし達は兵士の皆さんのフォローに行ってきますわ! こっちはお任せしてもよろしいかしら!」
「大丈夫だ。数もそこまで多くはないしリンカも昨日より動けている。兵士の皆さんになるべく被害が出ないよう立ち回ってくれて構わない」
やはり兵士達は森での戦闘に慣れていないということもあってか、白銀狼に少々苦戦を強いられているらしい。幸い重傷者こそいないものの、このままでは時間の問題だったであろう。だからこそ早めにマリーとロゼが動き出してくれた。
「承知、ですわ! マリー!」
「任せて!」
返事と同時に飛びかかってくる白銀狼を大盾で弾き飛ばし、すかさずマリーの剣閃が奔る。ゴトリ、と白銀狼の首が落ちると、二人は兵士達の方へ駆け出した。
「リンカ、こっちもあと3体だ。それを仕留めたら兵士の救援に向かうぞ」
「わかりました!」
と、その時だ。森の奥からバカでかい鳴き声が響き渡ってきた。間違いなくレッサーワイバーンだろう。戦闘の気配を嗅ぎつけたか。
「パッチさん!」
「わかってらぁ! お前らのお陰で温存できてるんだ、しっかり暴れてやらぁ!」
レッサーワイバーンの鳴き声に気炎を揚げるパッチさんとは正反対に、白銀狼達は露骨に動揺しはじめた。それはそうだろう。散々自分達の同胞を食い散らかしてきた元凶の鳴き声が聞こえてきたのだ。動揺しないはずがない。
白銀狼は最初のうちこそ戦闘を継続するか迷っていたようだったが、少しずつ近づくレッサーワイバーンの鳴き声にいよいよ我慢出来なくなったのか逃げ出す個体が出た。そこからは雪崩式に千々に逃げ出し、気づけば全ての個体が居なくなっていた。
「なんだなんだ、随分とやりやすい環境になったなおい。よーしお前ら、そこの開けてるところでやり合う。ちょっと離れて念の為周辺の警戒をしておけ」
「了解です! パッチさん!」
兵士の一人が返事をして手早く指示を回す。俺達もその指示に従い、周辺の警戒に務めることとなった。
「リンカ、もちろん周囲の警戒を怠るのは論外だが、パッチさんの戦いは必ず見ておけ。上を知ることで得るものもある」
「わかりました。ところでそのパッチさん、武器を持ってないように見えるんですが?」
リンカの言うように、パッチさんは昨日と同じ格好のままで、手には何も持たずにいる。それについてはマリーとロゼも気になってはいたのか、話に混ざってきた。
「それ、わたくしも気になっていましたの。兵士さん達に武器を預けていたとか、そんな様子もございませんし」
「そうなのよね、つまり大きな武器ではないってことかしら? ナイフ? それとも武器を使わない格闘家って線もあるかしら」
「あぁ、そういえば言っていなかったか。パッチさんは武器を使わないぞ」
「というとやはりマリーさんの言う通り格闘家ですか? まぁあのガタイの良さならそれも納得ですね」
うんうん、と一人勝手に納得するリンカ。確かにパッチさんはガタイも良いし動きやすい装備をしているが。
「いや、パッチさんは格闘家じゃあない」
「えぇ? 武器を持たないロールなんて格闘家くらいしか無いんじゃない?」
「ヴァンさん、勿体ぶらずに教えてくださるかしら」
「あぁ、パッチさんはな、魔術師だ。それも所謂魔法戦士のように魔術と近接を組み合わせたようなタイプではなく、純粋に魔術だけで戦うタイプのな」
「「「は?? あの見た目で???」」」
「そうだ。ハゲで悪人面で筋骨隆々でともすれば野盗の親分みたいな見た目でだ」
「ヴァァァァァン!! 聞こえてるからな!! 後で覚えとけよ!! ゲラゲラ笑ってる兵士連中もだぞ!!」
そしてパッチさんがブチ切れている中レッサーワイバーンが空から降り立ち、戦闘が始まる。
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