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選抜試験編
第17話 試験開始の音
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その日。最初に会ったのはマリーだった。何日かぶりに朝食を取ろうと訪れた食堂の端っこの席にちょこんと座っていた。入ると同時にこちらに気づくと、食事中にも関わらず立ち上がり、満面の笑みで手を上げた。
僕も歩きながら手を上げて応えると、マリーは軽く頭を下げて椅子に座り直す。その横に座ると、食器を移動させて空いたテーブルクロスの上にいつものノートを置いた。
〈えっと、おはよう。久しぶり〉
僕はノートへと書き込みをせずに、口答で「うん、久しぶりだね、元気にしてた?」と応えた。
大きく頷くマリーの水色の瞳は輝いていて、確かに元気なんだと再確認する。マリーは続けて話そうとするが、大事な試験前の朝食はしっかり食べたい。
「マリー、まずはご飯を食べよう。話はそれから」
一瞬、不満そうな表情になったが、マリーはコクン、と首を振り、〈そしたら、ハルトの特訓の話を聞かせて〉と言った。
「特訓の話か……」
出されたパンを食べながら記憶をさかのぼる。ずたずたの一日目によれよれの二日目。つらい場面しか出てこない。
「けっこうしごかれたよね。でも、そのおかげでそれなりに戦えるようにはなったかな?」
適度に相槌を打って聴いてくれるマリー。2日間会っていないだけなのに、ずいぶん懐かしく感じる。
「2日目が特にキツかったかな。ろくに剣も扱えないくらいだったから、剣の持ち方から1日で教わったから身体ボロボロになった」
カロリナ曰く、カールステッド家は魔法だけじゃなく武術も仕込まれるらしく、カールステッド流剣術を叩き込まれた。今でも傷痕が残っているが、至るところに生傷がつけられ、結局最後までカロリナに勝つことはできなかった。
「それでも一通り戦い方は教わった」
あとは、試験でどれだけやれるかだ。他の生徒がどんなレベルなのかわからないから、やれることをとにかくやるしかない。
「マリーはどうだった?」
お互い食事が終わったタイミングでマリーに投げかける。マリーはにっこりと微笑んで、ノートにペンを走らせる。
〈私もやれるだけやってみる〉
パンっとノートを閉じると、マリーは椅子から降りて僕に手を振り、あっという間に食堂を後にした。閉じるドアの隙間からちらっと見えた笑顔が、なぜか悲壮感に満ちているように僕には見えた。
「どうだ、調子は?」
エドが肩を叩きながら話し掛けてきた。試験会場となる校舎の南に位置する樹木や草花が彩る庭園に、全生徒が集結していた。今日は少し風が強く、髪や制服が揺れている。きちんと整えてきたのであろうエドの髪型も残念ながらすでに崩れていた。
「まあ、それなりだな」
「お、自信ありげだな」
「そんなことないよ。実戦は初めてだし。お前の方こそどうなんだ?」
「ハルト。最初に言っとくが、俺は試験を勝ち抜いて絶対に演習に参加する。今日だけはお前と敵同士だ」
そう言って去っていったエドの目はいつになく真剣だった。いつも異性のことばかり考えているようなやつだが、今日ばかりは本気らしい。
普段ナメられている平民出身者が貴族階級を倒して上を目指す。確かに燃えるようなストーリーだ。まあ、エドはエドで頑張ってもらえればいい。僕は絶対にそこまでは行かないだろうから。
布製の鞄に入れたヴェルヴを取り出し赤く光る宝玉をはめた。僕は、演習なんかに行きたいとは思わない。が、無様に負けるわけにもいかない。
初戦は勝って2回戦か3回戦くらいで善戦して負けるというのが、そこそこ印象にも残りつつ無駄に目立つこともない結果になるだろう。そのためには──。
「あら、ハルトさんじゃない」
人込みのなか、嫌な声に呼び止められて思考が途絶した。嫌々ながら声のした方に振り返ると、やはりルイスが気取ったように腕を組んで立っていた。
「なんだよ」
「なんだよとは失礼ですわね。せっかく応援しようと声を掛けてあげましたのに」
風よけのためか被っていたフードを取ると、ルイスはこっちに近付いてきた。
「いつもの取り巻きはどうしたんだよ」
「取り巻き? ああ、アニタとドリスのことですわね。別にいつも一緒というわけじゃないんですのよ。それに今日の試験は個人戦。誰もがライバルですわ。まあ、あなたは違いますけどね」
「そうか。じゃあ、すぐにルイスに当たるよう祈っとくよ」
「あら、光栄ですわね」
ルイスは、嫌らしい笑みを浮かべると、再びフードを被って人込みに消えていった。決めた。あいつだけは何回戦で当たろうが全力で叩き潰す。
「試験参加のみなさん! 間もなく始めます! 試験の説明をしますので、こちらを見てください!」
カロリナのよく通る声が響いた。ざわざわとしていた声は一斉に静まり、一点に注目が集まる。
「試験は生徒同士の一対一の戦闘で行います! 勝ち上がった上位メンバーが演習に参加できます!」
カロリナが説明している間にマリーの姿を探す。予想通り、人波から離れたオークの木の下でポツンと一人で佇んでいるマリーを見つけた。会話用ノートを広げてそこに書かれた文字を追っている。
「マリー」
声をかけたが、まるで聞こえていないのか熱心にページをめくるマリー。もっと近付こうと足を進めたそのときに、パァンと複数のシンバルの音が弾けた。
現出した岩や土が、カロリナを中心にぐるぐると回り円形のリングが広がっていく。数分も経たないうちに、全生徒を含む巨大な闘技場が完成した。元々そこにあったんじゃないかと錯覚すら覚えてしまう。
「戦闘はこのフィールド内で行ってください。フィールドを出た場合も負けとみなします。他の生徒は、どうぞ席に座って戦いを見守っていてください」
席と言われて振り返ると、石造りの簡素なでこぼこが作られていた。表面はヤスリをかけたように滑らかで座り心地も良さそうだった。みんな当たり前のように座り始めているが、驚いたりしないんだろうか。
「君はこういうの見るの初めてだったか?」
よっ、と声を出して僕の横に座ったのはオーケ先生だった。お尻が窮屈そうに石の箱に収まる。
僕も石に腰掛けた。見た目通り滑らかな感触でずっと座っていても疲れなさそうだった。下手したら宮殿の椅子より座り心地がいいかもしれない。
「初めてですね。これが普通なんですか?」
オーケ先生はモジャモジャの顎髭を撫でながら唸る。
「合奏の力だな。我々の使う楽器を用いた音楽魔法は、単体でも大きな力を発揮するが、私は真の魅力は魔法使い、いやこの場合は演奏者と言った方がわかりいいか。演奏者同士が合奏することによって想像をも超える現象を引き起こすことができるところにあると思う。中にはそう思わない人もいるようだけどね」
「はあ」
意図が読めない。いや、オーケ先生は僕の質問に答えただけなんだけど、何か別のことを伝えようとしている気がする。
僕の目をちらりと見て、オーケ先生は再び口を開いた。
「君にはまた苦労をかけるかもしれないが、マリー様のことをよろしくお願いするよ」
唐突な言葉。もう一度意味を聞こうとしたが、シンバルの音に遮られる。
「それでは、初戦です! エドガー・フォルシウス! アニタ・バニトリス・ゲッダ!」
僕も歩きながら手を上げて応えると、マリーは軽く頭を下げて椅子に座り直す。その横に座ると、食器を移動させて空いたテーブルクロスの上にいつものノートを置いた。
〈えっと、おはよう。久しぶり〉
僕はノートへと書き込みをせずに、口答で「うん、久しぶりだね、元気にしてた?」と応えた。
大きく頷くマリーの水色の瞳は輝いていて、確かに元気なんだと再確認する。マリーは続けて話そうとするが、大事な試験前の朝食はしっかり食べたい。
「マリー、まずはご飯を食べよう。話はそれから」
一瞬、不満そうな表情になったが、マリーはコクン、と首を振り、〈そしたら、ハルトの特訓の話を聞かせて〉と言った。
「特訓の話か……」
出されたパンを食べながら記憶をさかのぼる。ずたずたの一日目によれよれの二日目。つらい場面しか出てこない。
「けっこうしごかれたよね。でも、そのおかげでそれなりに戦えるようにはなったかな?」
適度に相槌を打って聴いてくれるマリー。2日間会っていないだけなのに、ずいぶん懐かしく感じる。
「2日目が特にキツかったかな。ろくに剣も扱えないくらいだったから、剣の持ち方から1日で教わったから身体ボロボロになった」
カロリナ曰く、カールステッド家は魔法だけじゃなく武術も仕込まれるらしく、カールステッド流剣術を叩き込まれた。今でも傷痕が残っているが、至るところに生傷がつけられ、結局最後までカロリナに勝つことはできなかった。
「それでも一通り戦い方は教わった」
あとは、試験でどれだけやれるかだ。他の生徒がどんなレベルなのかわからないから、やれることをとにかくやるしかない。
「マリーはどうだった?」
お互い食事が終わったタイミングでマリーに投げかける。マリーはにっこりと微笑んで、ノートにペンを走らせる。
〈私もやれるだけやってみる〉
パンっとノートを閉じると、マリーは椅子から降りて僕に手を振り、あっという間に食堂を後にした。閉じるドアの隙間からちらっと見えた笑顔が、なぜか悲壮感に満ちているように僕には見えた。
「どうだ、調子は?」
エドが肩を叩きながら話し掛けてきた。試験会場となる校舎の南に位置する樹木や草花が彩る庭園に、全生徒が集結していた。今日は少し風が強く、髪や制服が揺れている。きちんと整えてきたのであろうエドの髪型も残念ながらすでに崩れていた。
「まあ、それなりだな」
「お、自信ありげだな」
「そんなことないよ。実戦は初めてだし。お前の方こそどうなんだ?」
「ハルト。最初に言っとくが、俺は試験を勝ち抜いて絶対に演習に参加する。今日だけはお前と敵同士だ」
そう言って去っていったエドの目はいつになく真剣だった。いつも異性のことばかり考えているようなやつだが、今日ばかりは本気らしい。
普段ナメられている平民出身者が貴族階級を倒して上を目指す。確かに燃えるようなストーリーだ。まあ、エドはエドで頑張ってもらえればいい。僕は絶対にそこまでは行かないだろうから。
布製の鞄に入れたヴェルヴを取り出し赤く光る宝玉をはめた。僕は、演習なんかに行きたいとは思わない。が、無様に負けるわけにもいかない。
初戦は勝って2回戦か3回戦くらいで善戦して負けるというのが、そこそこ印象にも残りつつ無駄に目立つこともない結果になるだろう。そのためには──。
「あら、ハルトさんじゃない」
人込みのなか、嫌な声に呼び止められて思考が途絶した。嫌々ながら声のした方に振り返ると、やはりルイスが気取ったように腕を組んで立っていた。
「なんだよ」
「なんだよとは失礼ですわね。せっかく応援しようと声を掛けてあげましたのに」
風よけのためか被っていたフードを取ると、ルイスはこっちに近付いてきた。
「いつもの取り巻きはどうしたんだよ」
「取り巻き? ああ、アニタとドリスのことですわね。別にいつも一緒というわけじゃないんですのよ。それに今日の試験は個人戦。誰もがライバルですわ。まあ、あなたは違いますけどね」
「そうか。じゃあ、すぐにルイスに当たるよう祈っとくよ」
「あら、光栄ですわね」
ルイスは、嫌らしい笑みを浮かべると、再びフードを被って人込みに消えていった。決めた。あいつだけは何回戦で当たろうが全力で叩き潰す。
「試験参加のみなさん! 間もなく始めます! 試験の説明をしますので、こちらを見てください!」
カロリナのよく通る声が響いた。ざわざわとしていた声は一斉に静まり、一点に注目が集まる。
「試験は生徒同士の一対一の戦闘で行います! 勝ち上がった上位メンバーが演習に参加できます!」
カロリナが説明している間にマリーの姿を探す。予想通り、人波から離れたオークの木の下でポツンと一人で佇んでいるマリーを見つけた。会話用ノートを広げてそこに書かれた文字を追っている。
「マリー」
声をかけたが、まるで聞こえていないのか熱心にページをめくるマリー。もっと近付こうと足を進めたそのときに、パァンと複数のシンバルの音が弾けた。
現出した岩や土が、カロリナを中心にぐるぐると回り円形のリングが広がっていく。数分も経たないうちに、全生徒を含む巨大な闘技場が完成した。元々そこにあったんじゃないかと錯覚すら覚えてしまう。
「戦闘はこのフィールド内で行ってください。フィールドを出た場合も負けとみなします。他の生徒は、どうぞ席に座って戦いを見守っていてください」
席と言われて振り返ると、石造りの簡素なでこぼこが作られていた。表面はヤスリをかけたように滑らかで座り心地も良さそうだった。みんな当たり前のように座り始めているが、驚いたりしないんだろうか。
「君はこういうの見るの初めてだったか?」
よっ、と声を出して僕の横に座ったのはオーケ先生だった。お尻が窮屈そうに石の箱に収まる。
僕も石に腰掛けた。見た目通り滑らかな感触でずっと座っていても疲れなさそうだった。下手したら宮殿の椅子より座り心地がいいかもしれない。
「初めてですね。これが普通なんですか?」
オーケ先生はモジャモジャの顎髭を撫でながら唸る。
「合奏の力だな。我々の使う楽器を用いた音楽魔法は、単体でも大きな力を発揮するが、私は真の魅力は魔法使い、いやこの場合は演奏者と言った方がわかりいいか。演奏者同士が合奏することによって想像をも超える現象を引き起こすことができるところにあると思う。中にはそう思わない人もいるようだけどね」
「はあ」
意図が読めない。いや、オーケ先生は僕の質問に答えただけなんだけど、何か別のことを伝えようとしている気がする。
僕の目をちらりと見て、オーケ先生は再び口を開いた。
「君にはまた苦労をかけるかもしれないが、マリー様のことをよろしくお願いするよ」
唐突な言葉。もう一度意味を聞こうとしたが、シンバルの音に遮られる。
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