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シナリオでは婚約破棄&追放される予定の侯爵令嬢でしたが、何故か聖女に救われました
前編
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「ヴィヴィア・ウェズリ、お前との婚約を破棄する!」
レガート王子が壇上から声高に宣言した瞬間、ヴィヴィアの脳裏に見知らぬ知識がなだれ込んだ。
目の前にいる青年はレガート、この国の第一王子で次期国王。
そして『私』、ヴィヴィア・ウェズリ侯爵令嬢の婚約者。
王子の腕に抱かれた黒髪の少女は、この国を邪悪なモノから守ると信じられている聖女。
清らかで愛らしい聖女に心を奪われた王子は婚約者を疎ましがるようになり。次期王妃としてのプライドをずたずたにされたヴィヴィアは嫉妬と怒りにかられて聖女を排除すべく意地悪をしたり罵ったりと躍起になったが、聖女は挫けなかった。
ヴィヴィアの振る舞いは王子の知るところとなり、聖女を守るべく王子は強硬手段に出る。
それが、この婚約破棄。
到底納得出来ないヴィヴィアは、王子のみならず他の高貴な子息達とも親密な関係を築く聖女の危険性を進言するが、王子は聞く耳を持たない。それどころかますます怒りを強くする。
その結果。
「お前のような心根の腐り切った悪女の顔など見たくない。即刻、この国から出て行け!」
「それはなりません、王子」
シナリオ通りにヴィヴィアの国外追放を命じる王子を、シナリオにない厳しい表情で聖女が諌める。可憐な少女が初めて見せる凛とした姿に、虚を突かれた王子が一瞬、言葉を失う。
意表を突かれたのはヴィヴィアも同じだ。こんな展開、『私』は知らない。
一体、何がどうなっている?
「私は愛のチカラでこの国を、民を守ります。一時的な激情に流されて他者を憎み、排斥するのは愚かな事です」
戸惑うヴィヴィアや王子へ向けて、聖女は歌う様に諭す。厳しかった表情を微笑に変えた聖女は、ゆっくり視線を巡らせてパーティー会場を見渡した。
その闇色の瞳が、ヴィヴィアの視線と交わって細められる。
聖女の言葉に感激して碧眼を潤ませる王子とは対照的に、ヴィヴィアは得体の知れない気味悪さを覚えた。聖女の眼差しから逃れる様に顔を背け、己の体を掻き抱いて呟く。
「こんなルートは知らない・・・・・・これはどういう事なの?」
レガート王子が壇上から声高に宣言した瞬間、ヴィヴィアの脳裏に見知らぬ知識がなだれ込んだ。
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王子の腕に抱かれた黒髪の少女は、この国を邪悪なモノから守ると信じられている聖女。
清らかで愛らしい聖女に心を奪われた王子は婚約者を疎ましがるようになり。次期王妃としてのプライドをずたずたにされたヴィヴィアは嫉妬と怒りにかられて聖女を排除すべく意地悪をしたり罵ったりと躍起になったが、聖女は挫けなかった。
ヴィヴィアの振る舞いは王子の知るところとなり、聖女を守るべく王子は強硬手段に出る。
それが、この婚約破棄。
到底納得出来ないヴィヴィアは、王子のみならず他の高貴な子息達とも親密な関係を築く聖女の危険性を進言するが、王子は聞く耳を持たない。それどころかますます怒りを強くする。
その結果。
「お前のような心根の腐り切った悪女の顔など見たくない。即刻、この国から出て行け!」
「それはなりません、王子」
シナリオ通りにヴィヴィアの国外追放を命じる王子を、シナリオにない厳しい表情で聖女が諌める。可憐な少女が初めて見せる凛とした姿に、虚を突かれた王子が一瞬、言葉を失う。
意表を突かれたのはヴィヴィアも同じだ。こんな展開、『私』は知らない。
一体、何がどうなっている?
「私は愛のチカラでこの国を、民を守ります。一時的な激情に流されて他者を憎み、排斥するのは愚かな事です」
戸惑うヴィヴィアや王子へ向けて、聖女は歌う様に諭す。厳しかった表情を微笑に変えた聖女は、ゆっくり視線を巡らせてパーティー会場を見渡した。
その闇色の瞳が、ヴィヴィアの視線と交わって細められる。
聖女の言葉に感激して碧眼を潤ませる王子とは対照的に、ヴィヴィアは得体の知れない気味悪さを覚えた。聖女の眼差しから逃れる様に顔を背け、己の体を掻き抱いて呟く。
「こんなルートは知らない・・・・・・これはどういう事なの?」
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