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第14話 魔将イスペリアの最悪な一日
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「イスペリア様っ!!た、大変です」
「なんだ騒々しい」
魔王城、魔将の1室。
あてがわれた豪華な部屋で、優雅にワインを楽しんでいたイスペリアは眉をピクリと上げる。
「ほ、報告します。マヤイダの集落で、人質が消えたと今連絡が届きました」
「なんだと?監視のやつらは何をしている?!」
「そ、それが……突然まぶしい閃光に包まれたと思ったら……人っ子一人いなくなったと…」
「消えただと?馬鹿なっ……あそこには結界を展開させていたはずだ。魔族の連中では解除できないレベルだぞ?私か他の魔将ならともかく……」
手にしているワイングラスにひびが入る。
ぽたぽたと零れ落ちる真っ赤なワイン。
「ルザーラナはどうした?今日はあいつがいたはずだが」
「はっ、現在通信を試みておりますが……どうやら就寝?されているようでして……」
ガシャリと音を立て砕け散るワイングラス。
イスペリアの額に青筋が浮かび上がる。
「ひ、ひいっ」
「……使えぬ。だから言ったのだ。あいつではダメだと。……おいっ」
「は、はい」
「魔物を率いていた魔族がいたな。確か……バルイ?…バイル?」
「はっ、バルイルド、でございます。位階7のテイム魔法を使える男です」
「位階7だと?……ふむ。拾い物だな。……そいつはどうした?魔物を預けたはずだが」
「こ、交戦中でございます」
目線を上げ思考を巡らす。
特に思いつく懸念はない。
「ふん。まあいい。どうせ用が済めば滅ぼすのだ。……地下にキメラを仕込んであったな」
「っ!?…ま、まさか?」
「少し早いがそう変わることでもない。離れているバルだか何だかは知る由もないのだ。明朝あの集落を滅ぼせ。そうすれば今回の失態、目を瞑ってやる」
「は、はい。直ちに」
慌てて飛び出していく下級悪魔。
その様子を横目で見やり、大きくため息をつく。
「魔王様への報告……ふん、あの集落を滅ぼした後でよいか。何より魔王様はもう就寝されておるだろう」
イスペリアは新たなグラスを取り出し、ワインを注ぎなおした。
※※※※※
マイハルド王国とルアマナの森の境界にある、ヒューマン族が認識できていない領域。
そこは幾重にも張り巡らされた結界により、外界からの視認が出来ない状況となっていた。
魔王城。
静寂の戻った部屋。
イスペリアは思考を巡らす。
「まったく……魔王様は何を考えているのだ。まどろっこしい指示ばかり……さっさと滅ぼせばいいものを」
長い髪をいじる。
彼のいら立ちの表現の一つだ。
そして一気にワインを煽り、わずかに顔をしかめた。
「…転生者で元人間の魔王、か。……確かに強い。絶対にかなわぬ……だが……」
「ふーん。魔王はそんなに戦いたくはないんだね?話し合いできるかな?」
「話し合いだと?ばかばかしい……貴様、誰だ?」
さすがは魔将。
いきなり現れたライトに警戒し、すでに幾重にも障壁を展開させていた。
「初めまして。僕はライト・ガルデス。……魔王と同じ“転生者”だよ?」
「っ!?」
部屋に緊張が走る。
髪をいじる手に力がこもる。
「……強いな貴様。……何が目的だ」
※※※※※
その様子に僕は感心する。
この男ただの人格破綻者ではない。
価値観が違うだけだ。
そう納得した。
「ねえ、あなたにとってヒューマン族ってどういう価値なの?」
「……餌だな。それにおろかな種族だ」
「あっそう。やっぱりか」
この男は別に『残虐な思考』で動いていたのではない。
ただ魔族もヒューマンも、ただの家畜。
それ以上の感情を持っていないだけだった。
「僕はヒューマンなんだ。だからその考えには賛同できないな」
「?!……貴様のようなふざけたヒューマンがどこに居る?!……貴様“神の眷属”か?」
気付けばイスぺリアは額にびっしりと冷や汗をかいていた。
青ざめた顔で僕を睨み付ける。
「うーん。話し合いたいけど……ここまで価値観が違うと無理かな」
「さっきから何を言っている……っ!?貴様、空間を隔絶しているな?……ハハ、何なのだ貴様は……」
「できればさ、ヒューマン族から手を引かない?そうすれば僕はこのまま帰るけど」
「……そうできないのは、貴様には分かっているだろうに!!」
激昂するイスペリア。
身体を震わせる。
「……何より忌々しい女神の眷属め!!我らは忘れん。貴様らの非道を!!」
あー。
これは感情論の奴だ。
もちろん政治的背景もぐちゃぐちゃだけど。
一度ティアとも話をしなくちゃね。
でも、まずは……
おもむろに僕は魔力を揺蕩らせ、術式を構築する。
魔王城全体を囲むように、誰にも破ることのできない『条件付き』の結界を。
「っ!?き、貴様?!何をしたっ!?」
「ん?結界を張っただけだよ?ある条件を満たさないと誰も出入りすることのできない結界をね。さっきの彼にも行かれちゃうと面倒だしね。……まあ今回はこれくらいでいいかな」
その瞬間。
イスペリアは自身の最も得意としている能力である諜報の力、それで得ていた情報のすべてが“断絶”されたことに気づいていた。
(ありえん……なんという桁外れ……魔王でも抗えまい……でも…なんだ?……なぜ私を殺さない?)
「……面倒だし?……そういう欲も僕は持ち合わせていない。それだけだよ?納得いかないのなら…稽古くらいはつけてあげるけど?……誇り高き悪魔さん」
「っ?!心を読むだと?……そして愚弄するか!?……確かに私ではかなわないだろう……だがっ、このまま帰すわけにはいかん。たとえかすり傷でも、貴様に刻んでやるっ!!」
刹那魔力を纏い、僕との間合いを詰めるイスペリア。
…腕を変化?
「ふん、余裕があだとなったな!!まずは腕をもらう!!」
ガキイイイイイイ―――――――ン………
真直ぐに全てを断絶するような鋭い剣戟が激しい音を立て…
「はあっ!??な、な、なん、だと??!!」
皮膚に傷ひとつつけることなく止まっている彼の硬質化した腕。
「うん。まあ……30点?……切る時はさ、インパクトの瞬間に引かないと。それじゃ硬いもの切れないよ?」
剣のように鋭く硬化している腕を僕はひょいっと左手の親指と人差し指でつまんだ。
そしてそのまま彼の体ごと宙へと放り投げる。
僕はスキルで刃先5センチくらいのナイフを錬成して見せた。
「うーん。体だと痛いよね。……イスペリアさん、だっけ?あなた、髪の毛長いね……じゃあ」
そして無造作に振りぬく。
先端が音速を超えソニックブームが発生。
吹き飛ばされるイスペリア。
「ぐはあっ!?……な、なんという威力……っ!?はっ?!……わ、私の髪の毛が?!!!」
はらりと目の前を舞い踊る見慣れた赤みのかかった茶色い髪の毛。
恐る恐る触る頭はつるつるになっていた。
「………殺せ……こんな屈辱、生まれて初めてだ……」
つぶやき蹲る。
涙目で顔が真っ赤だ。
「我が誇りである頭髪…それを失った今…生きている価値などない…」
その姿と言葉――
僕はなぜかむかむかと怒りがこみ上げる。
髪の毛ひとつで落ち込む魔将。
屈辱?
誇り?
はあっ?!
「おい、こらてめえ」
「っ!?…な、なんだっ!?ひいっ!?」
「髪の毛切られたくらいで何ほざいてやがる?てめえ達は罪のないヒューマンにどれだけの事をしたんだ?!ああっ?!…ふざけたこと抜かすなら、てめえの〇×〇、引き抜いて口に突っ込むぞ?!!ごらあっ!!」
「うぐっ?!」
そして胸ぐらをつかみ上げイスペリアの瞳を睨み付ける。
「俺は過去の事は知らん。キサマらがどうして女神を恨んでいるのかとかな。だが今てめえらが殺しているヒューマン、お前らに何かしたか?言ってみろ!」
「………だ、だが…」
「だがじゃねえ。何もしてねえだろうが。……そもそも相手を間違えんなよバカ野郎。とりあえず話は聞いてやる。魔王はどこだ」
大分頭に来ていて思わず『俺』が出ちゃってた。
僕はほっと息をつく。
聞くまでもなかったからだ。
「ふむ。そのくらいで勘弁してくれませんか?」
何故かネグリジェ姿。
そして纏う圧倒的な魔力。
魔王ギルイルド・レゾナルーダが枕片手に僕を見つめていた。
「なんだ騒々しい」
魔王城、魔将の1室。
あてがわれた豪華な部屋で、優雅にワインを楽しんでいたイスペリアは眉をピクリと上げる。
「ほ、報告します。マヤイダの集落で、人質が消えたと今連絡が届きました」
「なんだと?監視のやつらは何をしている?!」
「そ、それが……突然まぶしい閃光に包まれたと思ったら……人っ子一人いなくなったと…」
「消えただと?馬鹿なっ……あそこには結界を展開させていたはずだ。魔族の連中では解除できないレベルだぞ?私か他の魔将ならともかく……」
手にしているワイングラスにひびが入る。
ぽたぽたと零れ落ちる真っ赤なワイン。
「ルザーラナはどうした?今日はあいつがいたはずだが」
「はっ、現在通信を試みておりますが……どうやら就寝?されているようでして……」
ガシャリと音を立て砕け散るワイングラス。
イスペリアの額に青筋が浮かび上がる。
「ひ、ひいっ」
「……使えぬ。だから言ったのだ。あいつではダメだと。……おいっ」
「は、はい」
「魔物を率いていた魔族がいたな。確か……バルイ?…バイル?」
「はっ、バルイルド、でございます。位階7のテイム魔法を使える男です」
「位階7だと?……ふむ。拾い物だな。……そいつはどうした?魔物を預けたはずだが」
「こ、交戦中でございます」
目線を上げ思考を巡らす。
特に思いつく懸念はない。
「ふん。まあいい。どうせ用が済めば滅ぼすのだ。……地下にキメラを仕込んであったな」
「っ!?…ま、まさか?」
「少し早いがそう変わることでもない。離れているバルだか何だかは知る由もないのだ。明朝あの集落を滅ぼせ。そうすれば今回の失態、目を瞑ってやる」
「は、はい。直ちに」
慌てて飛び出していく下級悪魔。
その様子を横目で見やり、大きくため息をつく。
「魔王様への報告……ふん、あの集落を滅ぼした後でよいか。何より魔王様はもう就寝されておるだろう」
イスペリアは新たなグラスを取り出し、ワインを注ぎなおした。
※※※※※
マイハルド王国とルアマナの森の境界にある、ヒューマン族が認識できていない領域。
そこは幾重にも張り巡らされた結界により、外界からの視認が出来ない状況となっていた。
魔王城。
静寂の戻った部屋。
イスペリアは思考を巡らす。
「まったく……魔王様は何を考えているのだ。まどろっこしい指示ばかり……さっさと滅ぼせばいいものを」
長い髪をいじる。
彼のいら立ちの表現の一つだ。
そして一気にワインを煽り、わずかに顔をしかめた。
「…転生者で元人間の魔王、か。……確かに強い。絶対にかなわぬ……だが……」
「ふーん。魔王はそんなに戦いたくはないんだね?話し合いできるかな?」
「話し合いだと?ばかばかしい……貴様、誰だ?」
さすがは魔将。
いきなり現れたライトに警戒し、すでに幾重にも障壁を展開させていた。
「初めまして。僕はライト・ガルデス。……魔王と同じ“転生者”だよ?」
「っ!?」
部屋に緊張が走る。
髪をいじる手に力がこもる。
「……強いな貴様。……何が目的だ」
※※※※※
その様子に僕は感心する。
この男ただの人格破綻者ではない。
価値観が違うだけだ。
そう納得した。
「ねえ、あなたにとってヒューマン族ってどういう価値なの?」
「……餌だな。それにおろかな種族だ」
「あっそう。やっぱりか」
この男は別に『残虐な思考』で動いていたのではない。
ただ魔族もヒューマンも、ただの家畜。
それ以上の感情を持っていないだけだった。
「僕はヒューマンなんだ。だからその考えには賛同できないな」
「?!……貴様のようなふざけたヒューマンがどこに居る?!……貴様“神の眷属”か?」
気付けばイスぺリアは額にびっしりと冷や汗をかいていた。
青ざめた顔で僕を睨み付ける。
「うーん。話し合いたいけど……ここまで価値観が違うと無理かな」
「さっきから何を言っている……っ!?貴様、空間を隔絶しているな?……ハハ、何なのだ貴様は……」
「できればさ、ヒューマン族から手を引かない?そうすれば僕はこのまま帰るけど」
「……そうできないのは、貴様には分かっているだろうに!!」
激昂するイスペリア。
身体を震わせる。
「……何より忌々しい女神の眷属め!!我らは忘れん。貴様らの非道を!!」
あー。
これは感情論の奴だ。
もちろん政治的背景もぐちゃぐちゃだけど。
一度ティアとも話をしなくちゃね。
でも、まずは……
おもむろに僕は魔力を揺蕩らせ、術式を構築する。
魔王城全体を囲むように、誰にも破ることのできない『条件付き』の結界を。
「っ!?き、貴様?!何をしたっ!?」
「ん?結界を張っただけだよ?ある条件を満たさないと誰も出入りすることのできない結界をね。さっきの彼にも行かれちゃうと面倒だしね。……まあ今回はこれくらいでいいかな」
その瞬間。
イスペリアは自身の最も得意としている能力である諜報の力、それで得ていた情報のすべてが“断絶”されたことに気づいていた。
(ありえん……なんという桁外れ……魔王でも抗えまい……でも…なんだ?……なぜ私を殺さない?)
「……面倒だし?……そういう欲も僕は持ち合わせていない。それだけだよ?納得いかないのなら…稽古くらいはつけてあげるけど?……誇り高き悪魔さん」
「っ?!心を読むだと?……そして愚弄するか!?……確かに私ではかなわないだろう……だがっ、このまま帰すわけにはいかん。たとえかすり傷でも、貴様に刻んでやるっ!!」
刹那魔力を纏い、僕との間合いを詰めるイスペリア。
…腕を変化?
「ふん、余裕があだとなったな!!まずは腕をもらう!!」
ガキイイイイイイ―――――――ン………
真直ぐに全てを断絶するような鋭い剣戟が激しい音を立て…
「はあっ!??な、な、なん、だと??!!」
皮膚に傷ひとつつけることなく止まっている彼の硬質化した腕。
「うん。まあ……30点?……切る時はさ、インパクトの瞬間に引かないと。それじゃ硬いもの切れないよ?」
剣のように鋭く硬化している腕を僕はひょいっと左手の親指と人差し指でつまんだ。
そしてそのまま彼の体ごと宙へと放り投げる。
僕はスキルで刃先5センチくらいのナイフを錬成して見せた。
「うーん。体だと痛いよね。……イスペリアさん、だっけ?あなた、髪の毛長いね……じゃあ」
そして無造作に振りぬく。
先端が音速を超えソニックブームが発生。
吹き飛ばされるイスペリア。
「ぐはあっ!?……な、なんという威力……っ!?はっ?!……わ、私の髪の毛が?!!!」
はらりと目の前を舞い踊る見慣れた赤みのかかった茶色い髪の毛。
恐る恐る触る頭はつるつるになっていた。
「………殺せ……こんな屈辱、生まれて初めてだ……」
つぶやき蹲る。
涙目で顔が真っ赤だ。
「我が誇りである頭髪…それを失った今…生きている価値などない…」
その姿と言葉――
僕はなぜかむかむかと怒りがこみ上げる。
髪の毛ひとつで落ち込む魔将。
屈辱?
誇り?
はあっ?!
「おい、こらてめえ」
「っ!?…な、なんだっ!?ひいっ!?」
「髪の毛切られたくらいで何ほざいてやがる?てめえ達は罪のないヒューマンにどれだけの事をしたんだ?!ああっ?!…ふざけたこと抜かすなら、てめえの〇×〇、引き抜いて口に突っ込むぞ?!!ごらあっ!!」
「うぐっ?!」
そして胸ぐらをつかみ上げイスペリアの瞳を睨み付ける。
「俺は過去の事は知らん。キサマらがどうして女神を恨んでいるのかとかな。だが今てめえらが殺しているヒューマン、お前らに何かしたか?言ってみろ!」
「………だ、だが…」
「だがじゃねえ。何もしてねえだろうが。……そもそも相手を間違えんなよバカ野郎。とりあえず話は聞いてやる。魔王はどこだ」
大分頭に来ていて思わず『俺』が出ちゃってた。
僕はほっと息をつく。
聞くまでもなかったからだ。
「ふむ。そのくらいで勘弁してくれませんか?」
何故かネグリジェ姿。
そして纏う圧倒的な魔力。
魔王ギルイルド・レゾナルーダが枕片手に僕を見つめていた。
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