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32.結婚宣言と動き出す運命
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ルルに可愛くしてもらい、私は逸る気持ちを押さえながらお父様の待つ執務室へ向かっていた。
今回の顛末を聞く必要があるし、お願いしなくてはいけないこともある。
そして私の秘密を打ち明けるために。
「ロ、ロナリアお姉さま、早すぎです、はあ、はあ、しゅ、淑女が、こんな…」
いけない。
気が焦って全力疾走していたわ。
流石亜神ね。
全く息が上がっていない。
「ごめんなさいルル。ちょっと気がせいていたわ。ふう、深呼吸して頂戴ね。落ち着いたらお父さまに会いましょう」
「は、はい。すうー、はあーーー」
顔を上気させて一生懸命深呼吸するルル。
はあ、本当に可愛い。
「お、お待たせしました。もう大丈夫です」
「ええ、じゃあ行きましょうか……お父様、ロナリアです。入ってもよろしいでしょうか」
私はドアをノックしながら声をかけた。
何故か中からバタバタと音がする。
そして突然ドアが開かれ、私はお父様に抱きしめられた。
「ロナリア!ああ、目が覚めたんだね!良かった。……そしてありがとう」
「えっ?ちょっと、お父様?お、落ち着いてくださいませ」
「ああ、可愛いロナリア、もう二度と離さないよ」
いやいやいや、お父様?色気がやばい、こ、こらー、ちょっと、手、あうう。
「いや、だから、ちょっ、あうっ、んう♡……」
感極まったのだろう。
女性慣れしたお父様の経験豊富な手が、私の敏感な体を刺激する。
思わずイケナイ声が出てしまった。
「あなた。やり過ぎですわ……ロナリアも変な声出さないで頂戴」
何故か冷気を伴いながら、呆れ顔のお母様がお父様の頭をぽかりと叩いた。
「あ、ああ、そうだな。すまないロナリア、その、もう平気なんだね」
「は、はい。えっと、その……ごめんなさい。お母様」
「まったく……さあ、中に入りましょ?ルル、お茶の用意をお願いするわね」
「はい。奥様」
ああ、やばい。
はあ、やっぱりお父様イケメンだわー。
私は再度、実感してしまったのだった。
※※※※※
どうやら私が気絶している時にお父様は色々気が付いたらしく、私の荒唐無稽ともいえる話は驚くほどすんなり受け入れられた。
そして創造した例の薬は効果がすさまじく、確実に効いたのだろうけど、誰も確認ができていないらしい。
まあ確か効果が10日間だったわよね。
うん、絶対に近づきたくないわ。
でもまだ言わなくてはいけない事がある。
亜神の件とそれに伴う私の能力と変化の事だ。
転生者なのはもう分かっているみたいだから。
今家族で知らないのはお兄様だけ。
あの優秀なお兄様の事だ。
きっと勝手にたどり着くのだろうけど。
「お父様、お母様、実は伝えなくてはならない事がございますの。その……」
ああ、この人たちは……実の娘じゃないのにどうしてこんなに優しい目で見てくれるのかしら。
涙が出ちゃうじゃない。
「私は創造神様からたくさんの能力をいただき、そして昨日、運命神様により覚醒いたしました。今の私は人ではありません。……亜神です。救済の亜神です」
「ふうー、そうか。……ありがとうロナリア。本当のことを話してくれて。……敬語で話した方がよろしいのでしょうか?ロナリア様」
少し意地の悪い顔を浮かべお父様がにやりと笑う。
お母様はあきれ顔でお父様にジト目を向けている。
「もう、やめてくださいませ。……ありがとうお父様、お母様。……私は本当のロナリアではありませんが、甘えても良いのでしょうか?…その、お二人の目が優しすぎて……あの……えっと…」
なに?私は何を言っているの?
やだ、顔が赤くなる……ああ、でも……うう、なんなの?
突然優しいぬくもりに包まれた。
「ふふっ、あなたはわたくしの可愛いロナリアよ。嬉しいわ。ほら、甘えていいのよ?……おっぱい飲む?…可愛いロナリア」
「もう、お母様……えいっ」
「きゃっ!ふふふ、ああ、可愛いわ」
私は赤い顔を隠すようにお母様の胸に顔をうずめた。
甘く優しい香りに、私の心が落ち着いていく。
ああ、きっと。
血だけじゃないんだ。
この人は……わたしのお母さんだ。
この後何故かお父様が手を広げて物欲しそうに私を見つめていたけど……
イジワルなお父様には甘えてあげません。
………今度膝枕をお願いしようかな。
うん、そのくらいならいいよね?きっと。
「お父様?今日はもうおしまいです。……今度膝枕をお願いしますわ。……その、いいかしら?」
うう、やばい。
口にしたら恥ずかしすぎる。
ルルがニヤニヤしている?!
途端にいい顔になるお父様。
はあ、お父様娘好き過ぎでしょ!
「コホン。ごめんなさい、かなり脱線してしまいました。もう一つ、お願いがあります」
「ふう。ええ、なにかしら。……出ていくとかは許しませんよ」
「っ!?なっ、ロナリア?出ていくのか?だめだ、絶対にダメだぞ。パパは許さんぞ」
違うわ。
この両親娘大好き過ぎだった。
「いいえ、そうではありませんわ……結婚したいのです」
「はっ?」
「えっ?」
「お姉さま?」
「能力解放と同時に確信いたしました。もうすぐ私の運命の人が訪ねてきます。お願いいたします。お許しください」
私の突然の告白に執務室は静寂に包まれた。
テーブルの上の紅茶から湯気だけが揺蕩っていた。
※※※※※
「はあーでっかい門だなあ……さすが侯爵家」
「そうですね。うちは男爵家でしたけど、比べ物にならないです」
俺と絵美里ちゃんは二人で門の前で感想を述べていた。
前の世界でもそうだったけど、あるとこにはあるもんだね。
「当家に御用でしょうか」
姿勢の良い騎士さんが俺たちに声をかけてきた。
いきなり門の前で立ち止まればそりゃ声かけるよね。
俺はロイルードさんがしたためてくれたもう一通の紹介状を騎士さんに渡した。
中は見ていない。
でも俺はロイルードさんを信じている。
きっと侯爵様に会う事が出来るはずだ。
「拝見いたします……ロイルード卿……ふむ。……っ!?シュラド様」
「は、はい」
「大変失礼いたしました。どうぞこちらへ。お嬢様もどうぞお進みください」
「は、はい。ありがとうございます」
少し確認した騎士さんの目がいきなり変わったな。
何が書いてあるんだろ。
「あの、先輩?何が書いてあったんですか?すごく態度が……」
「あはは、あー、俺も知らないんだよね。助けてくれた診療所の所長さんが書いてくれたんだけど…なんか神様案件らしいよ」
「えっ?先輩神様に会ったんですか?」
「あー、どうだろ?夢の中でそれっぽいのは居たかもだけど……話とかはしてないかな」
そんなことを話していると、邸宅の玄関に通され、そのまま上品な応接室のようなところへ案内された。
そして執事と侍女が入ってきてお茶の準備をしてくれる。
流石に絵美里ちゃんは慣れているようだけど、俺は実はかなり緊張していた。
だってさ、こんなの映画とかでしか見たことない世界だよ?
「シュラドさん、シュラドさん」
キョロキョロしていたら声を掛けられ俺は思わずハッとする。
目の前ににこにこしているデリクさんが居た。
「あ、そうでしたね。こちらで働いているって……」
「驚いたのは私もですよ。この後ロナリアお嬢様がお見えになります。気さくな方ですから心配はいらないと思いますよ。それでは失礼いたします」
そう言ってデリクさんはウインクして、壁の花のごとく、存在を消すように壁際に佇んだ。
さすがプロだね。
姿勢もきれいだし、たいしたものだ。
そんなことを思っていたら、応接室がいきなり猛獣の檻の中にでも居るかのような恐ろしい殺気に包まれた。
「うぐっ」
「ひうっ……うああ……」
ん?絵美里ちゃんに向けられている?
「失礼いたしますわ」
時が止まった。
涙があふれてきた。
呼吸もおかしい。
俺は立ち上がり、訳も分からず、入ってきた女性を抱きしめていた。
「舞奈っ!!あああっ!!あああああっっ!!舞奈!!!舞奈!!まいなっ!!!!」
「俊則っ!!ああ、俊則!!!!会いたかった、ああ、会いたかった、俊則っ!!」
止まっていた運命が動き出した。
今回の顛末を聞く必要があるし、お願いしなくてはいけないこともある。
そして私の秘密を打ち明けるために。
「ロ、ロナリアお姉さま、早すぎです、はあ、はあ、しゅ、淑女が、こんな…」
いけない。
気が焦って全力疾走していたわ。
流石亜神ね。
全く息が上がっていない。
「ごめんなさいルル。ちょっと気がせいていたわ。ふう、深呼吸して頂戴ね。落ち着いたらお父さまに会いましょう」
「は、はい。すうー、はあーーー」
顔を上気させて一生懸命深呼吸するルル。
はあ、本当に可愛い。
「お、お待たせしました。もう大丈夫です」
「ええ、じゃあ行きましょうか……お父様、ロナリアです。入ってもよろしいでしょうか」
私はドアをノックしながら声をかけた。
何故か中からバタバタと音がする。
そして突然ドアが開かれ、私はお父様に抱きしめられた。
「ロナリア!ああ、目が覚めたんだね!良かった。……そしてありがとう」
「えっ?ちょっと、お父様?お、落ち着いてくださいませ」
「ああ、可愛いロナリア、もう二度と離さないよ」
いやいやいや、お父様?色気がやばい、こ、こらー、ちょっと、手、あうう。
「いや、だから、ちょっ、あうっ、んう♡……」
感極まったのだろう。
女性慣れしたお父様の経験豊富な手が、私の敏感な体を刺激する。
思わずイケナイ声が出てしまった。
「あなた。やり過ぎですわ……ロナリアも変な声出さないで頂戴」
何故か冷気を伴いながら、呆れ顔のお母様がお父様の頭をぽかりと叩いた。
「あ、ああ、そうだな。すまないロナリア、その、もう平気なんだね」
「は、はい。えっと、その……ごめんなさい。お母様」
「まったく……さあ、中に入りましょ?ルル、お茶の用意をお願いするわね」
「はい。奥様」
ああ、やばい。
はあ、やっぱりお父様イケメンだわー。
私は再度、実感してしまったのだった。
※※※※※
どうやら私が気絶している時にお父様は色々気が付いたらしく、私の荒唐無稽ともいえる話は驚くほどすんなり受け入れられた。
そして創造した例の薬は効果がすさまじく、確実に効いたのだろうけど、誰も確認ができていないらしい。
まあ確か効果が10日間だったわよね。
うん、絶対に近づきたくないわ。
でもまだ言わなくてはいけない事がある。
亜神の件とそれに伴う私の能力と変化の事だ。
転生者なのはもう分かっているみたいだから。
今家族で知らないのはお兄様だけ。
あの優秀なお兄様の事だ。
きっと勝手にたどり着くのだろうけど。
「お父様、お母様、実は伝えなくてはならない事がございますの。その……」
ああ、この人たちは……実の娘じゃないのにどうしてこんなに優しい目で見てくれるのかしら。
涙が出ちゃうじゃない。
「私は創造神様からたくさんの能力をいただき、そして昨日、運命神様により覚醒いたしました。今の私は人ではありません。……亜神です。救済の亜神です」
「ふうー、そうか。……ありがとうロナリア。本当のことを話してくれて。……敬語で話した方がよろしいのでしょうか?ロナリア様」
少し意地の悪い顔を浮かべお父様がにやりと笑う。
お母様はあきれ顔でお父様にジト目を向けている。
「もう、やめてくださいませ。……ありがとうお父様、お母様。……私は本当のロナリアではありませんが、甘えても良いのでしょうか?…その、お二人の目が優しすぎて……あの……えっと…」
なに?私は何を言っているの?
やだ、顔が赤くなる……ああ、でも……うう、なんなの?
突然優しいぬくもりに包まれた。
「ふふっ、あなたはわたくしの可愛いロナリアよ。嬉しいわ。ほら、甘えていいのよ?……おっぱい飲む?…可愛いロナリア」
「もう、お母様……えいっ」
「きゃっ!ふふふ、ああ、可愛いわ」
私は赤い顔を隠すようにお母様の胸に顔をうずめた。
甘く優しい香りに、私の心が落ち着いていく。
ああ、きっと。
血だけじゃないんだ。
この人は……わたしのお母さんだ。
この後何故かお父様が手を広げて物欲しそうに私を見つめていたけど……
イジワルなお父様には甘えてあげません。
………今度膝枕をお願いしようかな。
うん、そのくらいならいいよね?きっと。
「お父様?今日はもうおしまいです。……今度膝枕をお願いしますわ。……その、いいかしら?」
うう、やばい。
口にしたら恥ずかしすぎる。
ルルがニヤニヤしている?!
途端にいい顔になるお父様。
はあ、お父様娘好き過ぎでしょ!
「コホン。ごめんなさい、かなり脱線してしまいました。もう一つ、お願いがあります」
「ふう。ええ、なにかしら。……出ていくとかは許しませんよ」
「っ!?なっ、ロナリア?出ていくのか?だめだ、絶対にダメだぞ。パパは許さんぞ」
違うわ。
この両親娘大好き過ぎだった。
「いいえ、そうではありませんわ……結婚したいのです」
「はっ?」
「えっ?」
「お姉さま?」
「能力解放と同時に確信いたしました。もうすぐ私の運命の人が訪ねてきます。お願いいたします。お許しください」
私の突然の告白に執務室は静寂に包まれた。
テーブルの上の紅茶から湯気だけが揺蕩っていた。
※※※※※
「はあーでっかい門だなあ……さすが侯爵家」
「そうですね。うちは男爵家でしたけど、比べ物にならないです」
俺と絵美里ちゃんは二人で門の前で感想を述べていた。
前の世界でもそうだったけど、あるとこにはあるもんだね。
「当家に御用でしょうか」
姿勢の良い騎士さんが俺たちに声をかけてきた。
いきなり門の前で立ち止まればそりゃ声かけるよね。
俺はロイルードさんがしたためてくれたもう一通の紹介状を騎士さんに渡した。
中は見ていない。
でも俺はロイルードさんを信じている。
きっと侯爵様に会う事が出来るはずだ。
「拝見いたします……ロイルード卿……ふむ。……っ!?シュラド様」
「は、はい」
「大変失礼いたしました。どうぞこちらへ。お嬢様もどうぞお進みください」
「は、はい。ありがとうございます」
少し確認した騎士さんの目がいきなり変わったな。
何が書いてあるんだろ。
「あの、先輩?何が書いてあったんですか?すごく態度が……」
「あはは、あー、俺も知らないんだよね。助けてくれた診療所の所長さんが書いてくれたんだけど…なんか神様案件らしいよ」
「えっ?先輩神様に会ったんですか?」
「あー、どうだろ?夢の中でそれっぽいのは居たかもだけど……話とかはしてないかな」
そんなことを話していると、邸宅の玄関に通され、そのまま上品な応接室のようなところへ案内された。
そして執事と侍女が入ってきてお茶の準備をしてくれる。
流石に絵美里ちゃんは慣れているようだけど、俺は実はかなり緊張していた。
だってさ、こんなの映画とかでしか見たことない世界だよ?
「シュラドさん、シュラドさん」
キョロキョロしていたら声を掛けられ俺は思わずハッとする。
目の前ににこにこしているデリクさんが居た。
「あ、そうでしたね。こちらで働いているって……」
「驚いたのは私もですよ。この後ロナリアお嬢様がお見えになります。気さくな方ですから心配はいらないと思いますよ。それでは失礼いたします」
そう言ってデリクさんはウインクして、壁の花のごとく、存在を消すように壁際に佇んだ。
さすがプロだね。
姿勢もきれいだし、たいしたものだ。
そんなことを思っていたら、応接室がいきなり猛獣の檻の中にでも居るかのような恐ろしい殺気に包まれた。
「うぐっ」
「ひうっ……うああ……」
ん?絵美里ちゃんに向けられている?
「失礼いたしますわ」
時が止まった。
涙があふれてきた。
呼吸もおかしい。
俺は立ち上がり、訳も分からず、入ってきた女性を抱きしめていた。
「舞奈っ!!あああっ!!あああああっっ!!舞奈!!!舞奈!!まいなっ!!!!」
「俊則っ!!ああ、俊則!!!!会いたかった、ああ、会いたかった、俊則っ!!」
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