66 / 70
SS―16.この世界の美少女のコスプレの破壊力よ
しおりを挟む
夕刻。
辺りが徐々に暗くなり始めたころ。
うっかりうたた寝してしまっていた俺はノックの音で目を覚ました。
「っ!?いけねっ。寝てた。……は、はい。どうぞ」
「失礼します」
なぜか目を潤ませた、先ほど手伝いをしたメイドのメイリンさんが部屋に入ってきた。
「あの、シュラド様?夕食の準備が整いました。第2食堂へお越しください。あっ、お召し物はこれを」
「え?あ、ああ。ありがとう。すぐに行きます」
「は、はい」
そう言い何故か顔を赤らめて部屋を出ていくメイリンさん。
最近は食事と言えば俺は大体舞奈とルル、そして絵美里と4人で舞奈の部屋で摂っていた。
「珍しいな。第2食堂?…ジェラルドさんのお客さんでも居るのかな?…あっ、じゃあこの服じゃ不味いよね」
正式なスーツとかは必要ないけど、さすがにTシャツ姿は失礼にもほどがある。
俺はメイリンさんの持ってきてくれた服にそでを通し、思わず固まってしまう。
「えっ?なにこれ……ワイシャツ?…それにズボン…っ!?こ、これって…高校の制服?」
メイリンさんの持ってきた服。
それは俺が日本にいた時通っていた学校の制服そのものだった。
「なんで?……あ、いけね。待たせちゃ失礼だな」
腑に落ちないままに俺は第2食堂へと向かった。
そして目の前の光景に俺は息が止まる程の衝撃を受けた。
「なっ?!」
ウッドストック侯爵家の第2食堂。
若干狭いそこは交友関係の深いお客様や、内密な話などが出来るように隠蔽や音遮断の施されている食堂だ。
でも俺の目の前にあるそこは、まさに学校の教室のように変貌を遂げていた。
「もう。俊則、遅いよっ♡」
そしていきなり俺の腕をとる可愛らしい制服に包まれている舞奈。
スタイルの良い彼女、メチャクチャ可愛い。
短めのスカートから覗く白く美しい足が、やけに目につく。
「ま、舞奈?…うわー、凄く可愛い」
別に舞奈は特別に胸が大きいとかではない。
でも引き締まったウエストに程よく大きく形の良い美しい胸。
制服のブラウスに包まれているそれは嫌でも俺の目を引き付けてしまう。
「先輩♡お待ちしていました♡」
「ふわっ!?」
絵美里?
う、うわー。
せ、制服のブラウス…
ボタンがはじけ飛びそうなほど、彼女の美しい胸が主張していた。
そっと腕に抱き着く絵美里。
柔らかい感触が俺の鼓動を激しく打ち鳴らす。
「え、絵美里?…うあ、やばい……可愛すぎる…」
この世界の彼女は確か18歳。
一応学生の範疇だ。
でも……やばいくらいに似合いすぎる。
「むうっ。シュラド様?…私も見て欲しい♡」
「ひうっ?!ル、ルル?!……………ああっ………」
なぜか激しく感動し涙が出てしまう。
ルルはぎょっとし、慌てふためく。
「あうっ?!シュ、シュラド様?…似合わない、ですか?」
そして目を潤ませる。
気付けば俺は力いっぱい可愛らしい彼女を抱きしめていた。
「うあ♡…シュラドさま?」
「あああっ、可愛い、やばい。尊すぎる!!ああ、君はまさに天使だ」
「あうっ♡…う、嬉しい♡」
小柄な彼女が可愛らしい制服を着ている。
愛らしくも可愛らしい胸。
そしてすらりと伸びる細く美しい長い脚。
きっと彼女、日本に居たら間違いなくアイドルになっていただろう。
何故か彼女だけセーラー服なんだけど…
この際細かい事はどうでも良い。
「まったく。やっぱり俊則、セーラー服が好きだったのね。失敗しちゃったな」
ジト目で俺を見つめる舞奈。
改めてみると舞奈と絵美里はうちの学校の制服を着ていた。
「あ、い、いや?…そ、その…えっと…」
「まあ、良いよ?俊則覚えてる?『たなや』でバイトしていた時違う学校の女の子が買い物に来たこと」
「えっ?そんなことあったっけ?」
「うん。俊則セーラー服を着ているその子に見とれててさ。私嫉妬したんだよね」
「嫉妬?……もしかしてテスト前のあの時の事?」
「そう。……むうっ、私が怒っていたのには気づいていたのね?」
「そりゃあ。……だって俺はいつでも舞奈を見てたから…そっか。俺、きっとセーラー服が好きだったんだ」
何故か納得してしまう俺。
「なんで舞奈が機嫌悪いか分からなくてさ。俺、メチャクチャ焦ってたんだよ?」
「う、うん」
「はあ。そっか。俺君に何かしたかと思ってた。……嫉妬してくれてたんだ……やばい。顔がにやけそう」
「はうっ♡も、もう。……こ、この、人たらしっ!!」
顔を染める舞奈。
なんだか日本にいた時の彼女の顔が重なって見えたんだ。
俺はそっと舞奈を抱きしめた。
「うあ?と、俊則?」
「舞奈……可愛い……君が好きだ……ずっと一緒が良い」
「う、うん♡」
俺はずっと教室で彼女とは話しをしていなかった。
死んで転生して、そしてお互い違う体になっちゃったけど……
遂に俺は教室で最愛の人と触れ合う事が出来たんだ。
「…はあ、やっぱり舞奈さんに勝てる気しない」
「そうですね。ロナリアお姉さま、スッゴク可愛い顔してます♡」
どういうつもりかは分からないけど。
俺は彼女の用意してくれたサプライズ。
涙が出るほど嬉しくて……
そして心の底から彼女たちが愛おしくなっていたんだ。
「ねえ、せっかく夕食準備してあるから…食べよ♡」
「う、うん。そうだね。ははっ、そう言えば腹ペコだ」
凝りに凝った舞奈のサプライズ。
夕食もまさに給食そのものだった。
※※※※※
「さて」
ところ変わって舞奈の部屋。
いつもの広い部屋を、何故か仕切っている今日の部屋。
生前通っていた舞奈の部屋そっくりに内装が変えられていた。
懐かしさに思わず涙が出そうになる。
いつも一緒に勉強していたローテーブル。
可愛らしいクローゼットにセンスの良い装飾の数々…
そしてこれから起こることを認識し、緊張が高まっていく。
「ねえ、となり座ってくれないの?」
彼女のベッドそっくりなそれに制服のまま座っている舞奈。
ちょっと不細工な犬のようなぬいぐるみまで再現されていた。
俺はドキドキしながらそっと彼女の隣に腰を掛けた。
俺の大好きな彼女の香りが俺に届く。
まるであの頃に戻ったような初々しい緊張感に包まれていく。
あの時望んでいた少し暗い感情。
舞奈の部屋で、彼女の香りに包まれたあの部屋で彼女に触れたかった。……そんな妄想が、改めて俺の心から湧き上がってしまう。
「き、緊張するね♡」
「う、うん」
そんな気配が伝わったのか、彼女も顔を赤らめやや俯いている。
正直俺はもう舞奈とはそういう事、きっと数えきれないほど経験してきた。
もちろん慣れるとか、感動が薄まるとかは絶対に無い。
だけどあの頃の感情に支配された俺は、もう心臓が飛び出しそうだった。
そっと俺の手に可愛らしい手を絡ませる舞奈。
びくりと俺は体を震わせてしまう。
「も、もう。俊則、緊張しすぎ……わ、私まであの頃みたいな気持ちになっちゃう」
「うあ、ま、舞奈?」
ああ、やばい。
今日の舞奈、なんだかすごく可愛い。
俺はそっと彼女を抱きしめ、可愛らしい唇にキスを落とす。
全身に電気が走り抜ける。
やばい、俺。
今までで一番興奮している。
「んあ♡……もう……ねえ、俊則?」
「うん?」
「……軽蔑しない?」
「うん??」
真っ赤に顔を染め、何故か言いよどむ舞奈。
そして大きく息を吐き改めて俺を見つめてくれた。
「あ、あのね……」
「う、うん」
「…高校生のときね……そ、その…‥」
「……」
「…………………かったの」
「……ん?」
さらに顔を染める舞奈。
なんだか呼吸も荒い?
「だ、だからね、わ、私……あの時、このベッドで……俊則に…抱きしめてほしかったのっ!」
「はうっ?!!」
彼女の部屋。
いつも一緒に勉強していた部屋。
俺だって妄想していた。
大好きな本当に可愛い彼女。
いつも心配だった。
俺はカッコ悪かったけど、舞奈は本当に可愛くて……
でも。
同じ気持ち、持っていてくれてたんだ。
「舞奈、ああ、本当に可愛い。……ごめん、気持ち悪いかもだけど……俺も君とこの部屋で……もっと触れたかった。…君の生活する、大好きな匂いに包まれていたここで」
「もう、俊則。…うん。優しく…してほしい♡」
「舞奈……」
二人、舞奈のベッドで抱きしめあう。
もう舞奈しか見えない。
※※※※※
「はいっ、そこまでっ!!」
「ずるいですっ!舞奈さん!!」
突然乱入する絵美里とルル。
思わずぽかんとしてしまう俺。
うわあ、絵美里とルル?!
やばいでしょ?!その格好?!!
さっきと同じ格好だけど…
なんか微妙に色々短くないですか?!
「今日は4人です。言いましたよねっ!」
「そうですよ舞奈さん。私、久しぶりの制服着て……スッゴク興奮しちゃってますから♡……私も高校生の時、先輩と……え、えっち、したかったのっ♡」
そして絡みついてくる絵美里とルル。
きっと俺の性癖なのだろう。
セーラー服姿のルルに視線を奪われてしまう。
「んふ♡この服、良いですね♡シュラド様の目、ゾクゾクしちゃいます♡」
そっとセーラー服の上から彼女の可愛らしい場所に手を這わす。
制服の布の感触とともに、その下にあるルルの柔らかいもの。
そしていつもと違うシチュエーションに目を潤ませ真っ赤に染まる可愛らしいルル。
在り得ない状況に募る背徳感。
俺をかつてない興奮が突き抜ける。
ああ、もう止まれない。
こうなったら……全力だっ!!
「あんっ♡うあぁ……なんか私、興奮しすぎて……変になっちゃう♡」
「むう、俊則、ルルばっかりズルい。わたしもっ♡」
「ま、負けません!私のテクニック、先輩をメロメロにしちゃいます♡」
始まる狂乱の宴。
俺たち4人は過去最高に盛り上がり、夜更けまで宴は続いたのだった。
辺りが徐々に暗くなり始めたころ。
うっかりうたた寝してしまっていた俺はノックの音で目を覚ました。
「っ!?いけねっ。寝てた。……は、はい。どうぞ」
「失礼します」
なぜか目を潤ませた、先ほど手伝いをしたメイドのメイリンさんが部屋に入ってきた。
「あの、シュラド様?夕食の準備が整いました。第2食堂へお越しください。あっ、お召し物はこれを」
「え?あ、ああ。ありがとう。すぐに行きます」
「は、はい」
そう言い何故か顔を赤らめて部屋を出ていくメイリンさん。
最近は食事と言えば俺は大体舞奈とルル、そして絵美里と4人で舞奈の部屋で摂っていた。
「珍しいな。第2食堂?…ジェラルドさんのお客さんでも居るのかな?…あっ、じゃあこの服じゃ不味いよね」
正式なスーツとかは必要ないけど、さすがにTシャツ姿は失礼にもほどがある。
俺はメイリンさんの持ってきてくれた服にそでを通し、思わず固まってしまう。
「えっ?なにこれ……ワイシャツ?…それにズボン…っ!?こ、これって…高校の制服?」
メイリンさんの持ってきた服。
それは俺が日本にいた時通っていた学校の制服そのものだった。
「なんで?……あ、いけね。待たせちゃ失礼だな」
腑に落ちないままに俺は第2食堂へと向かった。
そして目の前の光景に俺は息が止まる程の衝撃を受けた。
「なっ?!」
ウッドストック侯爵家の第2食堂。
若干狭いそこは交友関係の深いお客様や、内密な話などが出来るように隠蔽や音遮断の施されている食堂だ。
でも俺の目の前にあるそこは、まさに学校の教室のように変貌を遂げていた。
「もう。俊則、遅いよっ♡」
そしていきなり俺の腕をとる可愛らしい制服に包まれている舞奈。
スタイルの良い彼女、メチャクチャ可愛い。
短めのスカートから覗く白く美しい足が、やけに目につく。
「ま、舞奈?…うわー、凄く可愛い」
別に舞奈は特別に胸が大きいとかではない。
でも引き締まったウエストに程よく大きく形の良い美しい胸。
制服のブラウスに包まれているそれは嫌でも俺の目を引き付けてしまう。
「先輩♡お待ちしていました♡」
「ふわっ!?」
絵美里?
う、うわー。
せ、制服のブラウス…
ボタンがはじけ飛びそうなほど、彼女の美しい胸が主張していた。
そっと腕に抱き着く絵美里。
柔らかい感触が俺の鼓動を激しく打ち鳴らす。
「え、絵美里?…うあ、やばい……可愛すぎる…」
この世界の彼女は確か18歳。
一応学生の範疇だ。
でも……やばいくらいに似合いすぎる。
「むうっ。シュラド様?…私も見て欲しい♡」
「ひうっ?!ル、ルル?!……………ああっ………」
なぜか激しく感動し涙が出てしまう。
ルルはぎょっとし、慌てふためく。
「あうっ?!シュ、シュラド様?…似合わない、ですか?」
そして目を潤ませる。
気付けば俺は力いっぱい可愛らしい彼女を抱きしめていた。
「うあ♡…シュラドさま?」
「あああっ、可愛い、やばい。尊すぎる!!ああ、君はまさに天使だ」
「あうっ♡…う、嬉しい♡」
小柄な彼女が可愛らしい制服を着ている。
愛らしくも可愛らしい胸。
そしてすらりと伸びる細く美しい長い脚。
きっと彼女、日本に居たら間違いなくアイドルになっていただろう。
何故か彼女だけセーラー服なんだけど…
この際細かい事はどうでも良い。
「まったく。やっぱり俊則、セーラー服が好きだったのね。失敗しちゃったな」
ジト目で俺を見つめる舞奈。
改めてみると舞奈と絵美里はうちの学校の制服を着ていた。
「あ、い、いや?…そ、その…えっと…」
「まあ、良いよ?俊則覚えてる?『たなや』でバイトしていた時違う学校の女の子が買い物に来たこと」
「えっ?そんなことあったっけ?」
「うん。俊則セーラー服を着ているその子に見とれててさ。私嫉妬したんだよね」
「嫉妬?……もしかしてテスト前のあの時の事?」
「そう。……むうっ、私が怒っていたのには気づいていたのね?」
「そりゃあ。……だって俺はいつでも舞奈を見てたから…そっか。俺、きっとセーラー服が好きだったんだ」
何故か納得してしまう俺。
「なんで舞奈が機嫌悪いか分からなくてさ。俺、メチャクチャ焦ってたんだよ?」
「う、うん」
「はあ。そっか。俺君に何かしたかと思ってた。……嫉妬してくれてたんだ……やばい。顔がにやけそう」
「はうっ♡も、もう。……こ、この、人たらしっ!!」
顔を染める舞奈。
なんだか日本にいた時の彼女の顔が重なって見えたんだ。
俺はそっと舞奈を抱きしめた。
「うあ?と、俊則?」
「舞奈……可愛い……君が好きだ……ずっと一緒が良い」
「う、うん♡」
俺はずっと教室で彼女とは話しをしていなかった。
死んで転生して、そしてお互い違う体になっちゃったけど……
遂に俺は教室で最愛の人と触れ合う事が出来たんだ。
「…はあ、やっぱり舞奈さんに勝てる気しない」
「そうですね。ロナリアお姉さま、スッゴク可愛い顔してます♡」
どういうつもりかは分からないけど。
俺は彼女の用意してくれたサプライズ。
涙が出るほど嬉しくて……
そして心の底から彼女たちが愛おしくなっていたんだ。
「ねえ、せっかく夕食準備してあるから…食べよ♡」
「う、うん。そうだね。ははっ、そう言えば腹ペコだ」
凝りに凝った舞奈のサプライズ。
夕食もまさに給食そのものだった。
※※※※※
「さて」
ところ変わって舞奈の部屋。
いつもの広い部屋を、何故か仕切っている今日の部屋。
生前通っていた舞奈の部屋そっくりに内装が変えられていた。
懐かしさに思わず涙が出そうになる。
いつも一緒に勉強していたローテーブル。
可愛らしいクローゼットにセンスの良い装飾の数々…
そしてこれから起こることを認識し、緊張が高まっていく。
「ねえ、となり座ってくれないの?」
彼女のベッドそっくりなそれに制服のまま座っている舞奈。
ちょっと不細工な犬のようなぬいぐるみまで再現されていた。
俺はドキドキしながらそっと彼女の隣に腰を掛けた。
俺の大好きな彼女の香りが俺に届く。
まるであの頃に戻ったような初々しい緊張感に包まれていく。
あの時望んでいた少し暗い感情。
舞奈の部屋で、彼女の香りに包まれたあの部屋で彼女に触れたかった。……そんな妄想が、改めて俺の心から湧き上がってしまう。
「き、緊張するね♡」
「う、うん」
そんな気配が伝わったのか、彼女も顔を赤らめやや俯いている。
正直俺はもう舞奈とはそういう事、きっと数えきれないほど経験してきた。
もちろん慣れるとか、感動が薄まるとかは絶対に無い。
だけどあの頃の感情に支配された俺は、もう心臓が飛び出しそうだった。
そっと俺の手に可愛らしい手を絡ませる舞奈。
びくりと俺は体を震わせてしまう。
「も、もう。俊則、緊張しすぎ……わ、私まであの頃みたいな気持ちになっちゃう」
「うあ、ま、舞奈?」
ああ、やばい。
今日の舞奈、なんだかすごく可愛い。
俺はそっと彼女を抱きしめ、可愛らしい唇にキスを落とす。
全身に電気が走り抜ける。
やばい、俺。
今までで一番興奮している。
「んあ♡……もう……ねえ、俊則?」
「うん?」
「……軽蔑しない?」
「うん??」
真っ赤に顔を染め、何故か言いよどむ舞奈。
そして大きく息を吐き改めて俺を見つめてくれた。
「あ、あのね……」
「う、うん」
「…高校生のときね……そ、その…‥」
「……」
「…………………かったの」
「……ん?」
さらに顔を染める舞奈。
なんだか呼吸も荒い?
「だ、だからね、わ、私……あの時、このベッドで……俊則に…抱きしめてほしかったのっ!」
「はうっ?!!」
彼女の部屋。
いつも一緒に勉強していた部屋。
俺だって妄想していた。
大好きな本当に可愛い彼女。
いつも心配だった。
俺はカッコ悪かったけど、舞奈は本当に可愛くて……
でも。
同じ気持ち、持っていてくれてたんだ。
「舞奈、ああ、本当に可愛い。……ごめん、気持ち悪いかもだけど……俺も君とこの部屋で……もっと触れたかった。…君の生活する、大好きな匂いに包まれていたここで」
「もう、俊則。…うん。優しく…してほしい♡」
「舞奈……」
二人、舞奈のベッドで抱きしめあう。
もう舞奈しか見えない。
※※※※※
「はいっ、そこまでっ!!」
「ずるいですっ!舞奈さん!!」
突然乱入する絵美里とルル。
思わずぽかんとしてしまう俺。
うわあ、絵美里とルル?!
やばいでしょ?!その格好?!!
さっきと同じ格好だけど…
なんか微妙に色々短くないですか?!
「今日は4人です。言いましたよねっ!」
「そうですよ舞奈さん。私、久しぶりの制服着て……スッゴク興奮しちゃってますから♡……私も高校生の時、先輩と……え、えっち、したかったのっ♡」
そして絡みついてくる絵美里とルル。
きっと俺の性癖なのだろう。
セーラー服姿のルルに視線を奪われてしまう。
「んふ♡この服、良いですね♡シュラド様の目、ゾクゾクしちゃいます♡」
そっとセーラー服の上から彼女の可愛らしい場所に手を這わす。
制服の布の感触とともに、その下にあるルルの柔らかいもの。
そしていつもと違うシチュエーションに目を潤ませ真っ赤に染まる可愛らしいルル。
在り得ない状況に募る背徳感。
俺をかつてない興奮が突き抜ける。
ああ、もう止まれない。
こうなったら……全力だっ!!
「あんっ♡うあぁ……なんか私、興奮しすぎて……変になっちゃう♡」
「むう、俊則、ルルばっかりズルい。わたしもっ♡」
「ま、負けません!私のテクニック、先輩をメロメロにしちゃいます♡」
始まる狂乱の宴。
俺たち4人は過去最高に盛り上がり、夜更けまで宴は続いたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる