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第5話 現状
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「先ほどは取り乱してしまい、申し訳ありませんでした」
申し訳なさそうな表情でネルさんが頭を下げてきた。
ひとしきり泣いた後、彼女は我を取り戻したようで、ある程度の事情を話してくれた。
今は彼女の能力で『ちょっとしたお屋敷の応接室のような場所』で対面している。
「それで、俺がその『ノアーナ』なんだね。まあ、何となくその記憶っていうか、感覚があるから……なんかごめんね?その…期待外れ…みたいで」
しょんぼりと俺が言うと、ネルさんは激しくかぶりを振り、
「いえ、ノア…光喜様が悪いのではありません。悪いのは忌々しい光の眷属と、あの泥棒猫で偽者の光神ルースミールです」
なんか新しい名前出てきた!?
…光神ルースミール!?
…何か引っかかる?
「あの泥棒猫どもが、こともあろうにノアーナ様、いえ光喜様の御心を、踏みにじったあげく、自分たちの立場可愛さに、あなた様にひどい所業をっ!」
怒りの気持ちが漏れ出たのだろう、空間の一部がはじけ飛んだ。
「っ!ネ、ネルさん?お、落ち着いて?」
「っ、申し訳ありません!」
彼女が何かしらつぶやくと、消し飛んだ空間が元の応接室へと戻った。
「それで、俺はどうしたらいいのだろう?一応説明してくれたから、現状はある程度理解した……まあ納得はできてないけど。というか内容が壮大すぎて…脳が理解することを拒絶している感じがするんだよね。まあ、こうなってしまったら、しょうがないのだろうけど」
俺は少し冷めてしまった紅茶を飲んでため息をつく。
あらためて俺は魔王らしい。
しかも所謂勇者に倒されるといった『キャラ』としてではなく、絶対的な魔王だとか。
この世界は魔法というか魔素というか、現代では認識されていない元素で構成された世界のようで、俺は『それらを統べることができる唯一の存在』とのこと。
さっきまでいた地球だと魔王は『悪』といった認識だが、こちらでは魔王が絶対的な存在で、いわゆる神は取り巻きというか部下というか『中間管理職』なのだとか。
この星をはじめ多くの星を創造し、不老不死で公明正大ですべての言語を理解し最強の存在で、すべての種族の父であり、始祖であり、創造主であり……
とまあ、何そのチート?
思わず突っ込んだほどだ。
ネルさん、いやネリファルース・ツワッドは俺の秘書的存在であり、専属メイドであり、近衛団長であり、妹的存在であり、彼女的存在であり……と、まあ『俺のためにしか生きていたくない』という、どうやらちょっと病んでいるお嬢さんだ。
えっと……信じていいんだよね!?
非常にハイスペックで魔導に通じ、物理面も俺を除けば神々であろうと引けを取らない強者で、みずみずしい可憐さに、芸術品のごとく醸造された究極な美を併せ持つ『完璧な存在』なのだとか。
何でも俺がかつて暇すぎて戯れで自分の理想を詰め込んで創造した一族の末裔で、運命的な出会いを果たしたのだとか。
種族的には魔族とハイエルフのハーフらしい。
…何やってんの俺?
まあ確かにすっごく可愛いし、色っぽいし…
年齢イコール彼女なし童貞には色々な意味で直視しにくい存在だ。
今もすっごく物欲しげな艶っぽい表情で見つめてくるし。
最初は隣に座って腕を組まれて、感触やら、めちゃめちゃ良い香りで全く話が入ってこなかったので対面に移動したのだから。
ざ、残念とか思ってないんだからな。
本当だぞ!?
ちなみに年齢は教えてくれなかった。
どの世界でも女性は年を気にするのかなあ。
※※※※※
まあ何万年前だかに星間大戦争、いわゆるリアル版スターウオーズが勃発し、多くの生物や星が滅びに瀕し、使ったらいけない兵器や、肉体ではなく魂を直接滅ぼすような武器やら、まあ禁忌に触れたものが続出した。
そんな状況に辟易した俺は、多くの星々を別次元へ飛ばしたらしい。
所謂『管理者責任を放棄』したとのこと。
ほんと何やってんの俺?
とまあ、そういうわけで今はこの星がバランスよく存在できるように調整したらしい。
あーなんか?
まあ…そうか。
で、俺を頂点に6人の中間管理職、じゃなくてよくある設定の『火・水・土・風・光・闇の神々』がこの世界を統べていたようだ。
ベタだな。
まあ、うん。
なんかおなかいっぱいです。
ちなみに先ほどまで居た『東京』での話もしておいた。
紆余曲折あり人を信じられなくなったこと。
ごくわずかだが、信頼していた人がいたこと。
37歳で仕事一筋で、結婚などはしていないこと。
(彼女なし、童貞は言わなかった!言えないんじゃない、言わなかったんだ!)
特に優れた能力もなく、人を引き付けるようなカリスマもなかったこと。
超過密な仕事をしていたが異様に体が丈夫で、15年間一度も体調を崩したことがなかったこと、など。
どうやら呪いを受けた状態でバラバラに飛ばされたらしい。
おかげで人として不完全で、不幸体質だったようだ。
親父、おふくろ、ごめん。
遺伝は関係なかったらしいよ!
なんか、話をしている最中のネルさんの同情するような目が痛かったが……
まあ今はなんか15~16歳くらいの黒髪銀眼の中性的な美少年だけどなっ!
悔しくなんてないんだからなっ!?
申し訳なさそうな表情でネルさんが頭を下げてきた。
ひとしきり泣いた後、彼女は我を取り戻したようで、ある程度の事情を話してくれた。
今は彼女の能力で『ちょっとしたお屋敷の応接室のような場所』で対面している。
「それで、俺がその『ノアーナ』なんだね。まあ、何となくその記憶っていうか、感覚があるから……なんかごめんね?その…期待外れ…みたいで」
しょんぼりと俺が言うと、ネルさんは激しくかぶりを振り、
「いえ、ノア…光喜様が悪いのではありません。悪いのは忌々しい光の眷属と、あの泥棒猫で偽者の光神ルースミールです」
なんか新しい名前出てきた!?
…光神ルースミール!?
…何か引っかかる?
「あの泥棒猫どもが、こともあろうにノアーナ様、いえ光喜様の御心を、踏みにじったあげく、自分たちの立場可愛さに、あなた様にひどい所業をっ!」
怒りの気持ちが漏れ出たのだろう、空間の一部がはじけ飛んだ。
「っ!ネ、ネルさん?お、落ち着いて?」
「っ、申し訳ありません!」
彼女が何かしらつぶやくと、消し飛んだ空間が元の応接室へと戻った。
「それで、俺はどうしたらいいのだろう?一応説明してくれたから、現状はある程度理解した……まあ納得はできてないけど。というか内容が壮大すぎて…脳が理解することを拒絶している感じがするんだよね。まあ、こうなってしまったら、しょうがないのだろうけど」
俺は少し冷めてしまった紅茶を飲んでため息をつく。
あらためて俺は魔王らしい。
しかも所謂勇者に倒されるといった『キャラ』としてではなく、絶対的な魔王だとか。
この世界は魔法というか魔素というか、現代では認識されていない元素で構成された世界のようで、俺は『それらを統べることができる唯一の存在』とのこと。
さっきまでいた地球だと魔王は『悪』といった認識だが、こちらでは魔王が絶対的な存在で、いわゆる神は取り巻きというか部下というか『中間管理職』なのだとか。
この星をはじめ多くの星を創造し、不老不死で公明正大ですべての言語を理解し最強の存在で、すべての種族の父であり、始祖であり、創造主であり……
とまあ、何そのチート?
思わず突っ込んだほどだ。
ネルさん、いやネリファルース・ツワッドは俺の秘書的存在であり、専属メイドであり、近衛団長であり、妹的存在であり、彼女的存在であり……と、まあ『俺のためにしか生きていたくない』という、どうやらちょっと病んでいるお嬢さんだ。
えっと……信じていいんだよね!?
非常にハイスペックで魔導に通じ、物理面も俺を除けば神々であろうと引けを取らない強者で、みずみずしい可憐さに、芸術品のごとく醸造された究極な美を併せ持つ『完璧な存在』なのだとか。
何でも俺がかつて暇すぎて戯れで自分の理想を詰め込んで創造した一族の末裔で、運命的な出会いを果たしたのだとか。
種族的には魔族とハイエルフのハーフらしい。
…何やってんの俺?
まあ確かにすっごく可愛いし、色っぽいし…
年齢イコール彼女なし童貞には色々な意味で直視しにくい存在だ。
今もすっごく物欲しげな艶っぽい表情で見つめてくるし。
最初は隣に座って腕を組まれて、感触やら、めちゃめちゃ良い香りで全く話が入ってこなかったので対面に移動したのだから。
ざ、残念とか思ってないんだからな。
本当だぞ!?
ちなみに年齢は教えてくれなかった。
どの世界でも女性は年を気にするのかなあ。
※※※※※
まあ何万年前だかに星間大戦争、いわゆるリアル版スターウオーズが勃発し、多くの生物や星が滅びに瀕し、使ったらいけない兵器や、肉体ではなく魂を直接滅ぼすような武器やら、まあ禁忌に触れたものが続出した。
そんな状況に辟易した俺は、多くの星々を別次元へ飛ばしたらしい。
所謂『管理者責任を放棄』したとのこと。
ほんと何やってんの俺?
とまあ、そういうわけで今はこの星がバランスよく存在できるように調整したらしい。
あーなんか?
まあ…そうか。
で、俺を頂点に6人の中間管理職、じゃなくてよくある設定の『火・水・土・風・光・闇の神々』がこの世界を統べていたようだ。
ベタだな。
まあ、うん。
なんかおなかいっぱいです。
ちなみに先ほどまで居た『東京』での話もしておいた。
紆余曲折あり人を信じられなくなったこと。
ごくわずかだが、信頼していた人がいたこと。
37歳で仕事一筋で、結婚などはしていないこと。
(彼女なし、童貞は言わなかった!言えないんじゃない、言わなかったんだ!)
特に優れた能力もなく、人を引き付けるようなカリスマもなかったこと。
超過密な仕事をしていたが異様に体が丈夫で、15年間一度も体調を崩したことがなかったこと、など。
どうやら呪いを受けた状態でバラバラに飛ばされたらしい。
おかげで人として不完全で、不幸体質だったようだ。
親父、おふくろ、ごめん。
遺伝は関係なかったらしいよ!
なんか、話をしている最中のネルさんの同情するような目が痛かったが……
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