創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

文字の大きさ
43 / 260

第43話 聖域を作ろう

(新星歴4814年7月22日)

 ノアーナは今回の欠片事件がほぼ終息したタイミングで違和感に囚われていた。

 彼の数十万年の想いに隠れたおそらく暗い想い。
 想いが全てを覆すと考えている彼にとって今回の事件は腑に落ちていなかった。

 「どうして考えもせずに、あいつらは行動したのだろうか」

 彼はこの数十万年、ひたすら悩みながら考えて想いを込めて行動してきた。
 おそらく欠片はその想いの反対の想いを含んでいるはずなのに、全く理知的な行動をとっていない。

 「考えすぎ…なら良いのだがな」

 一人隠れ家でお気に入りの紅茶を飲みながら独り言ちる。

 吸収率は当初の予定を大幅に超え149%に到達した。
 あれからも皆で権能や様々な能力を使い調査している。

 もう全く見つからないのだ。

 「だが…俺はこの世界を守りたいが、もっと大切なものができた。6柱の神々たちだけでも、守りたい…最悪を想定しよう」

 もし、俺以上の強い悪意が膨大な力を蓄えて向かってきた場合…
 今の俺たちでは抗えない可能性がある。

 だが基本あいつらは吸収しないと強化はされない。
 ならば吸収できない空間を作ればどうだろうか。

 俺はおもむろにアートに念話を飛ばした。

 「アート、今良いか?ああロックを解除する。隠れ家に来てくれ」

※※※※※

 アースノートはガチで天才だ。

 彼女の元の種族はあまりの科学の発展により滅んでしまった。
 その時の最後の少女を俺は保護し、俺の拙い地球の知識を教えながら一緒に学んだのだ。

 「1を知り10を理解する天才か…ホント尊敬する…少しやばいところもあるが」

 空間がきしみ魔力があふれ出す。
 アースノートが来たようだ。

 「すまないな呼び出して…ええっ?!」

 俺は思わず紅茶のカップを落としそうになった。
 見たことも無い様な美少女が、裸と変わらないような薄いピンクの衣をまとい俺の目の前に現れたからだ。

 「ああ、ノアーナ様…ついに…あーしを…わたしを召し上がってくれるのね♡」

 意味の分からいことを呟いた超絶美少女は俺に体をわざと擦り付けるように抱き着いて来た。

 「っ!!…お、おい!?」

 なんだこれ!?
 …やばいメチャクチャ興奮してきた…媚薬?…くっ。

 俺の手が勝手にアースノートの背中をさする。

 うわっメチャクチャ柔らかい…ああ、色香を放つ、柔らかそうなふくらみを…〇×〇×たい…ああ…なんて…魅力的なんだ…くっ!?

 「か、解じ…」

 何とか堪え解呪を試みる俺に、アースノートは許さないとキスで俺の口をふさぐ。

 「んんんん?!…んん…んう…」

 アースノートが俺の髪の毛を優しく梳かす。

 意識が飛びそうな、良い匂いと女の咽かえる匂いが俺を包み込む。
 アースノートの可愛らしいピンクの唇の感触が、俺の意識を…

 「びいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 突然けたたましく鳴り響くアラート音に、アースノートの動きが止まる。
 ぎりぎりで耐えていた俺は倒れこむように横に体を投げ出した。

 その時たまたま俺の膝が、アースノートの胸の先をこするように接触した。

 アースノートの全身にかつて経験したことのない快感が襲う!!

 「あああああん♡…あああ…あふん♡…あああああああああ♡」

 俺はそのまま床に倒れた。
 アースノートは失神するようにへなへなと崩れ落ちた。

 こうして俺の貞操は守り切られた。


 なんだこれ?

※※※※※

 俺の前にはいつものぐるぐる眼鏡を装着し、涙目の緑の物体がプルプルと震えている。
 もちろん会議室で、皆がその様子を観察している。

 「おい、アート。反省したか?」
 「………は、い……」

 俺は大きくため息を吐く。

 「あー、お前の気持ちは嬉しい。嘘じゃない…すごく魅力的だった」
 「でもな、俺だってお前たちを、なるべくそういう目で見ないように努力しているんだ。大切なお前たちを雑に扱いたくないんだよ。分かってくれるか?」

 「……うん…」

 くはー。
 いつものコイツの格好なのに、さっきのコイツが目に焼き付いていて…
 糞可愛いじゃねえか!!

 俺は高鳴る鼓動を無理やり落ち着かせた。

 「解ったならどうするんだ?可愛くて賢いお前ならわかるよな?」
 「……ごめんなさい」

 これって『ギャップ萌え』とかいうやつか?
 まさかリアルで経験するとは思ってなかった。

 うん、一つ利口になった。

 「ノアーナ様、アースノートも反省したようですし、お許しいただけませんか?」

 「ああ、別に怒っている訳じゃないんだよ。でもしっかりと理解させたかっただけだ」

 俺は仲裁に入ったアルテミリスを見つめる。

 「俺の選んだお前たちはとても可愛くて美しくて魅力的なんだ。あまり軽率な行動はとってほしくない」

 またまた炸裂するノアーナ節。
 言った本人は全く気付かないが、こういうこと言うコイツが実は一番悪いのでは?と思うアグアニードなのだった。

 女性陣、皆目が♡だもんね。

※※※※※

 「本題だが、皆の努力で取り敢えず脅威は去ったと思う。だが対策を強化したいんだ。聖域を作成したい」

 モンスレアナが俺を見つめる。

 「?…聖域…ですか?」

 「ああ、今回のアイツらの行動に俺は違和感を覚えているんだ。確かに厄介だったが意志を全く感じなかった。俺の想いの逆だぞ。さぞ陰険だと思っているんだが?」

 何故か全肯定の神々たち。

 「…それでもしそういう奴らがあらわれて、危機的状況になったときに、最悪でもお前たちを守りたいんだ。つまり外から干渉できない場所をこのギルガンギルの塔の中に構築したい…それでわれらが頭脳の意見を聞きたかったんだよ」

 「「「「「あー」」」」」

 「ノアーナ様、順番、違う」
 「そうだよー。いきなり天才に聞いても―絶対変な方向へ行くよー」
 「……頼って…私にも」

 ダラスリニアが『クマのよう』なぬいぐるみを抱きしめる。

 「ああ、反省しよう。で、どうだ?何かいい方法が浮かんだ奴がいるか?」

 「そうですわね。概念でできることをわたくしたちの権能を絡ませればかなりの強度のものを構築できますわね」

 沈黙していたアースノートが口走った。

 「…そこに科学をぶち込みますわ。ノアーナ様。設計図の作成許可を」

 アースノートの目が、科学者のそれになった。
 そして守りたいという想いが溢れてきていた。

 「流石頼りになるな。進めてくれ。皆も気づいた事があればどんどん言ってくれ。何しろ俺は頭が良くないんだ。皆が頼りだ。頼んだ」

 こうして、逆転の礎となる聖域が構築される。

 そしてこれが全ての逆転につながる副産物を多く作り出すことにノアーナをはじめ誰も気付いてはいなかった。

 いやマジでグッジョブ!
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~

夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。 そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。 召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。 だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。 多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。 それを知ったユウリは逃亡。 しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。 そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。 【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。 チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。 その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。 ※TS要素があります(主人公)

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……

アーク戦記〜どこにでもいる貴族の平凡な三男が不老不死になって経験チート!?魔王の娘とイチャイチャしたり女の子と暮らす人生は好きですか!?〜

アイアイ式パイルドライバー
ファンタジー
俺の名前はゼスティ!どこにでもいる貴族の普通の三男!剣も弓も槍も、得意な物が何も無い平均的で特徴の無い男だ!そんなある日、俺の仕えるアーク帝国が滅亡するわ、俺は不老不死になるわ。もー大変!?魔王の娘と良い感じになったり、女の子を子育てしてり、勇者の女の子と一緒に旅をしたり、聖女を助けたり!?なんで平凡な俺がこんな旅をしなくちゃ行けないの〜!?

親王様は元大魔法師~明治の宮様に転生した男の物語~戦は避けられるのか?

サクラ近衛将監
ファンタジー
日本のIT企業戦士であった有能な若者がある日突然に異世界に放り込まれてしまった。 異世界に転移した際に、ラノベにあるような白い世界は無かったし、神様にも会ってはいない。 但し、理由は不明だが、その身には強大な魔法の力が備わっていた。 転移した異世界の都市は、正にスタンピードで魔物の大襲撃に遭っているところであり、偶然であるにせよその場に居合わせた転移者は魔物を殲滅して街を救い、以後その異世界で大魔法師として生きることになった。 そうして、転移から200年余り後、親族や大勢の弟子が見守る中で彼は大往生を遂げた。 しかしながら、異世界で生涯を終え、あの世に行ったはずが、230年余りの知識経験と異能を持ったまま赤子になって明治時代に生まれ変わってしまったのである。 これは異世界に転移したことのある出戻り転生者の物語である。 *  あくまでもフィクションであり、登場人物や時代背景は史実とは異なります。 ** 史実に出て来る人物又は良く似た名前の人物若しくは団体名が登場する場合もありますが、広い心で御容赦願います。 *** 週1(土曜午後9時)の投稿を予定しています。 @ 「小説家になろう」様にも投稿しています。