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第44話 転生者茜の大冒険with魔王さま1
(新星歴4817年4月19日)
茜がノアーナの隠れ家に来てから3年ほど経過した。
例の『想いの欠片』事件が思いのほか長引いたことと、何故かアルテミリスが茜から離れず一緒に遊んだり世話を焼き、非常に懐かれ、任務上彼女が動けないことも関係し、あれよあれよと時間が経過していた。
転生直前までは調べたし、この3年間の様子を見ても彼女に二心はないことは明らかで、ちょくちょく会議室に出入りするうちに他の神々もすっかり警戒心はなくなっていた。
彼女の本来の色である『琥珀に緑』は順調に成長している。
反対に『漆黒に白銀』の成長が止まっているようだが、大きな影響がないため様子を見ているところだ。
なぜ混ざらないのかは前例がないため分からないままだ。
非常に愛らしく素直な茜は、神たちの中でまさにアイドル。
日替わりで神々と遊ぶ姿はもはやギルガンギルの塔では恒例となっていた。
茜強化のため図書館での知識の習得や、戦闘訓練キャンプなどを行い、忙しい毎日を過ごしていき、見違えるほど存在値を増していった。
かまってもらえない日が増えたノアーナが少し拗ねたのは内緒である。
一方ノアーナも、自分の願いを叶えるために新たな拠点『グースワース』に着手し、ようやく創造することができた。
そしてもう一つの願い。
自分の存在を落とすこと。
今回一番問題になったのは、ノアーナが強すぎたことだ。
ばら撒かれた存在が強いノアーナをもとに作られたため、破滅の危機に陥ったのだから。
願いと実益が重なったため実行することにした。
漠然とした不安はあったものの。
『想いの欠片』があれから反応しない事と、事件時に悔しい思いをしたアグアニードとダラスリニアが大幅に力を増し、任せるに値する状態になったのも大きな要因となった。
当初神々に反対された。
アグアニードからは、
「一回も勝ってないー。ノアーナ様勝ち逃げー。ズールー!」
とか言われたし。
最終的には、スキル系は保持することと、有事に備えいくつかの儀式が必要にはなるが元に戻せる事を『上位の神聖な契約』を交わすことで認めてもらった。
彼らを創造し4800年ほど経過している。
長い付き合いの中で確固たる信頼が紡がれたことに俺は無上の喜び覚えていた。
そんな折茜と仲良く手をつなぎ、すっかりお姉ちゃんとなったアルテミリスが俺の隠れ家を訪れた。
同じフロアに茜の部屋もあるので茜がいれば転移できるようにしておいた。
「ノアーナ様。茜に世界を見せてあげませんか?」
「!っ、アルテおねえちゃん。良いの?」
「はい。茜もこの3年よく頑張りました。その辺のモンスターなど傷ひとつ付けられないくらいには強くなりました。外へ出ても問題ないでしょう」
アルテミリスのその横で茜はキラキラ目を輝かし、俺を見つめてきた。
茜は転生前の容姿は継承しておらず、俺も直接見たことがない。
彼女の記憶の中にいる俺とはつながっていないため確認ができないのだ。
今の姿はとても愛らしく、ピンクがかった金色の髪をサイドアップでまとめ、茜の純真な心に打たれ感動したアースノート特性の恐ろしいほどの加護の籠った瞳と同じ色である赤いリボンを両側に装着している。
キラキラ輝く目はややたれ気味で、ガーネットのような赤い瞳が煌めいている。
可愛くちょこんと鎮座している小さな鼻とぷっくりとした艶々の薄ピンクの唇がとても愛らしい。
身長は150cmくらいで肩幅は狭く全体的に華奢な美少女だ。
襟の大き目な、所どころ刺繍が施されている薄紅色のジャケットに、同じ色のフリルとレースであしらった膝上のスカートを履いている。
手足は健康そうな肌色をしており、本人は非常に気に入っているらしい。
肩から転生時に一緒にあったポシェットを斜め掛けし、発展途上の可愛らしい胸に押し上げられている。
あるとき、
「男の人は、大きいおっぱいの方が好きですか?」
とかいきなり聞かれ、絶句したのはいい思い出だ。
ダラスリニアが「……おっぱいは揉むと大きくなる」といらないことを言ったせいで、一生懸命自分で揉んでいるところを見て慌てたものだ。
もちろんカバンもありとあらゆる方法で調べた。
俺には分からない摂理が付与されており心配したが、なぜか減った飴玉が補充されるという、意味の分からい機能が付与されているだけのようだ。
あと『カバン』ではなく『ポシェット』と確認された。
いらない情報では?
中に入っていたものはこの国の歩き方と書かれた地図のようなものと、茜の力によって見た目が変わる剣が入っていた。
取り敢えずアースノートの管理下だ。
※※※※※
「ノアーナ様。この世界において不穏な場所が5か所ほど存在しています。できれば封印したほうがよいでしょう…欠片は落ち着きました。茜と一緒に回ったらどうでしょう」
アルテミリアが無表情な顔で俺に告げた。
正直俺も気になっていた場所だ。
「存在値を落とされてはいますが、基本的なスキルなどは同等なはずです。この際その確認をされた方がよいでしょう」
そうだな。
因みに今の茜は……
※※※※※
【茜】
【種族】ハイヒューマン
【性別】女性
【年齢】20歳
【職業】※※
【保有色】(琥珀・緑)・(漆黒・白銀)
【存在値】2249/※※※※※※※
【経験値】224970/225000
【特殊スキル】※※※※※
【固有スキル】『※※※※※』『※※※※』『※※※※2/10』
【保持スキル】『物理耐性3/10』『魔法耐性3/10』『精神耐性5/10』
『基礎魔法6/10』『格闘術7/10』『物理魔力回復』
『念話7/10』『ストレージ2/10』
【状態】正常・※※※※※
やけに伏字が多い。
ハイヒューマンは見たことがない。
まあ力は十分だ。
旅は問題ない。
魔神眼で確認した俺はにっこりと茜を見た。
「茜、俺と一緒に行くかい?」
「行きたい!わーい光喜お兄ちゃんとお出かけ!嬉しいな!!」
ピョンピョン飛び跳ね可愛らしい髪の毛が煌めいた。
可愛いな。
だが何故か見た目以上の幼さに戸惑うが。
そうして俺はこの旅で、生涯をかけて守ると決めた運命の女性と出会う。
茜がノアーナの隠れ家に来てから3年ほど経過した。
例の『想いの欠片』事件が思いのほか長引いたことと、何故かアルテミリスが茜から離れず一緒に遊んだり世話を焼き、非常に懐かれ、任務上彼女が動けないことも関係し、あれよあれよと時間が経過していた。
転生直前までは調べたし、この3年間の様子を見ても彼女に二心はないことは明らかで、ちょくちょく会議室に出入りするうちに他の神々もすっかり警戒心はなくなっていた。
彼女の本来の色である『琥珀に緑』は順調に成長している。
反対に『漆黒に白銀』の成長が止まっているようだが、大きな影響がないため様子を見ているところだ。
なぜ混ざらないのかは前例がないため分からないままだ。
非常に愛らしく素直な茜は、神たちの中でまさにアイドル。
日替わりで神々と遊ぶ姿はもはやギルガンギルの塔では恒例となっていた。
茜強化のため図書館での知識の習得や、戦闘訓練キャンプなどを行い、忙しい毎日を過ごしていき、見違えるほど存在値を増していった。
かまってもらえない日が増えたノアーナが少し拗ねたのは内緒である。
一方ノアーナも、自分の願いを叶えるために新たな拠点『グースワース』に着手し、ようやく創造することができた。
そしてもう一つの願い。
自分の存在を落とすこと。
今回一番問題になったのは、ノアーナが強すぎたことだ。
ばら撒かれた存在が強いノアーナをもとに作られたため、破滅の危機に陥ったのだから。
願いと実益が重なったため実行することにした。
漠然とした不安はあったものの。
『想いの欠片』があれから反応しない事と、事件時に悔しい思いをしたアグアニードとダラスリニアが大幅に力を増し、任せるに値する状態になったのも大きな要因となった。
当初神々に反対された。
アグアニードからは、
「一回も勝ってないー。ノアーナ様勝ち逃げー。ズールー!」
とか言われたし。
最終的には、スキル系は保持することと、有事に備えいくつかの儀式が必要にはなるが元に戻せる事を『上位の神聖な契約』を交わすことで認めてもらった。
彼らを創造し4800年ほど経過している。
長い付き合いの中で確固たる信頼が紡がれたことに俺は無上の喜び覚えていた。
そんな折茜と仲良く手をつなぎ、すっかりお姉ちゃんとなったアルテミリスが俺の隠れ家を訪れた。
同じフロアに茜の部屋もあるので茜がいれば転移できるようにしておいた。
「ノアーナ様。茜に世界を見せてあげませんか?」
「!っ、アルテおねえちゃん。良いの?」
「はい。茜もこの3年よく頑張りました。その辺のモンスターなど傷ひとつ付けられないくらいには強くなりました。外へ出ても問題ないでしょう」
アルテミリスのその横で茜はキラキラ目を輝かし、俺を見つめてきた。
茜は転生前の容姿は継承しておらず、俺も直接見たことがない。
彼女の記憶の中にいる俺とはつながっていないため確認ができないのだ。
今の姿はとても愛らしく、ピンクがかった金色の髪をサイドアップでまとめ、茜の純真な心に打たれ感動したアースノート特性の恐ろしいほどの加護の籠った瞳と同じ色である赤いリボンを両側に装着している。
キラキラ輝く目はややたれ気味で、ガーネットのような赤い瞳が煌めいている。
可愛くちょこんと鎮座している小さな鼻とぷっくりとした艶々の薄ピンクの唇がとても愛らしい。
身長は150cmくらいで肩幅は狭く全体的に華奢な美少女だ。
襟の大き目な、所どころ刺繍が施されている薄紅色のジャケットに、同じ色のフリルとレースであしらった膝上のスカートを履いている。
手足は健康そうな肌色をしており、本人は非常に気に入っているらしい。
肩から転生時に一緒にあったポシェットを斜め掛けし、発展途上の可愛らしい胸に押し上げられている。
あるとき、
「男の人は、大きいおっぱいの方が好きですか?」
とかいきなり聞かれ、絶句したのはいい思い出だ。
ダラスリニアが「……おっぱいは揉むと大きくなる」といらないことを言ったせいで、一生懸命自分で揉んでいるところを見て慌てたものだ。
もちろんカバンもありとあらゆる方法で調べた。
俺には分からない摂理が付与されており心配したが、なぜか減った飴玉が補充されるという、意味の分からい機能が付与されているだけのようだ。
あと『カバン』ではなく『ポシェット』と確認された。
いらない情報では?
中に入っていたものはこの国の歩き方と書かれた地図のようなものと、茜の力によって見た目が変わる剣が入っていた。
取り敢えずアースノートの管理下だ。
※※※※※
「ノアーナ様。この世界において不穏な場所が5か所ほど存在しています。できれば封印したほうがよいでしょう…欠片は落ち着きました。茜と一緒に回ったらどうでしょう」
アルテミリアが無表情な顔で俺に告げた。
正直俺も気になっていた場所だ。
「存在値を落とされてはいますが、基本的なスキルなどは同等なはずです。この際その確認をされた方がよいでしょう」
そうだな。
因みに今の茜は……
※※※※※
【茜】
【種族】ハイヒューマン
【性別】女性
【年齢】20歳
【職業】※※
【保有色】(琥珀・緑)・(漆黒・白銀)
【存在値】2249/※※※※※※※
【経験値】224970/225000
【特殊スキル】※※※※※
【固有スキル】『※※※※※』『※※※※』『※※※※2/10』
【保持スキル】『物理耐性3/10』『魔法耐性3/10』『精神耐性5/10』
『基礎魔法6/10』『格闘術7/10』『物理魔力回復』
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【状態】正常・※※※※※
やけに伏字が多い。
ハイヒューマンは見たことがない。
まあ力は十分だ。
旅は問題ない。
魔神眼で確認した俺はにっこりと茜を見た。
「茜、俺と一緒に行くかい?」
「行きたい!わーい光喜お兄ちゃんとお出かけ!嬉しいな!!」
ピョンピョン飛び跳ね可愛らしい髪の毛が煌めいた。
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