創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第73話 運命の出会いの前に2

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(新星歴4816年8月8日)

 安定の特級を施された彼女は10日経過しても目を覚まさなかった。

 もちろんモンスレアナやアルテミリス、ダラスリニア、茜たちが彼女に世話をしてくれているので健康上は問題がない。

 俺は隠れ家でここ最近の『例の悪意』に関して、データの検証を行っていた。
 俺の中で育っている良く判らない感情に蓋をするように、仕事に集中しようとしていた。

※※※※※

 ……あれはまずい。

 正直隔絶した俺や6柱の神々、茜などはもう影響を受けることはない。

 むしろかつての俺なら問題にもしなかっただろう。
 『人が受ける試練の一つだ。問題ない』とでも言っていそうだ。

 俺とて別に支配してすべてを意のままに扱いたいわけではない。
 俺が作り皆で守るこの星の営みが、俺たちに幸せをくれる。

 だから守りたい。

 「光喜さん、今良い?」

 とりとめのないことをループしながら考えていると、茜が訪れてきた。

 「ああ、いいぞ。どうした?」

 茜は少し落ち込んだような雰囲気で俺の前のソファーに腰を下ろす。

 「ああ、うん。特に用事はないんだけどさ…その最近お話ししてないなって」

 確かに茜が最近忙しいこともあり、数日は顔を見て話をしていなかった。

 「…そうだな。悪い。…俺も気が利かないよな…どうだ最近は?」
 「うん。悪意は結構見つかるから、浄化しているよ。…アルテミリスさんに褒められるし」

 「そっか。茜は偉いな……俺とは大違いだ…」

 俺は紅茶を口に含む。
 理由は分からないが俺は今何故か精神状態が沈み気味だ。
 ほっと息を吐き出す俺を見つめながら、茜も同じように紅茶を飲んだ。

 「ねえ…私の寿命ってどうなってるのかな?」
 「!!?…俺はいじってないが。…転生者だからな…見ていいか?」
 「うん。おねがい」

※※※※※

【茜】
【種族】聖人
【性別】女性
【年齢】20歳/500歳(固定)
【職業】※※・スカウト
【保有色】(琥珀・緑)・(漆黒・白銀)
【存在値】21559/※※※※※※※
【経験値】2155930/2156000
【特殊スキル】
『※※※※※』『変身』
【固有スキル】
『※※※※※』『※※※※』
『※※※※4/10』『愛の衝撃』
【保持スキル】
『物理耐性8/10』『魔法耐性7/10』
『精神耐性8/10』『基礎魔法9/10』
『格闘術9/10』『物理魔力回復』
『念話8/10』『ストレージ6/10』

【称号】
『※※※※※』『※※※※※』『※※※※※』

 「…多分今のまま、いや一番望む年齢で500年くらいは続くようだな…完全に人間やめちゃったな。聖人になってるし。多分俺や神を除けば最強だしな」

 茜がジト目をして俺を見つめる。
 ははっ可愛いな。

 「もう、いつもイジワルだよね。光喜さんって。人間やめたとか、デリカシーがないよ」
 「すまんすまん。……でも…なんか茜とこうしてしゃべるのは楽しいな」

 心のもやもやが晴れていくような気がする。

 「光喜さんはかかえすぎ。もっと頼ってよ。わたしを、皆を。…アグアニードさんなんか泣いてるんだからね?」
 「マジか…」

 はあーっと息をつき、茜が胸を張り伸びをする。
 だいぶ成長した胸が目に入る。

 「…エッチ…うん、でも」

 茜は立ち上がり俺の隣に腰かけ、いきなりキスをしてきた。

 「ん…んう……んん」

 そして俺を見つめてくれる。

 「好きなの…でも…光喜さん、見てくれないから…」

 唇を自分の指でなぞる茜。
 そして顔を赤くして蕩けるような表情を浮かべた。

 俺の心臓が激しく鼓動を鳴らす。

 「くだらない倫理観捨てたんだよね?」
 「…ああ…だが」

 「決めた」
 「えっ?」

 「私人間やめる。寿命をなくしてくださいませノアーナ様?」
 「っ!!??どうした?急に…でも」

 「もうー、良いの。決めたの。もうずーっと一緒にいてやるんだから。1000年でも1万年でも。だから『でも』とか『だが』とかいらない。強い想いはすべてを覆すんでしょ?」

 そう言った茜の瞳には強い決意が浮かんでいた。

 「私の憧れている光喜さんはもっと強くて優しくてわがままで俺様で大事なところ抜けていて酷い事平気でしてイジワルで…しゃっきりしなさい!男でしょ?」

 「…ずいぶん酷い男だな。俺は」

 「そうだよ。良いんだよ。だってそれが光喜さんで、わたしたちはそんな光喜さんが大好きなんだよ?…気付いてよ…言わせないでよ……ばか」

 20歳の女の子にこんなことを言われる俺。
 …格好悪いな。

 茜は涙を零しながら、それでも俺を見つめてくれている。

 「ぐすっ…いいじゃん…みんな抱けば…良いんだよ…変に遠慮しないで…変に大切にしないで……ひっく…もうだめなの…好きすぎて…怖いの……光喜さんが…あの人と…どっか行っちゃうんじゃないかって…イヤなの…いなく…ならないで……ずっと…そばにいてよ!!愛してるって、言ってよ!!」

 俺は優しく茜を抱きしめた。
 これで答えなければ俺は居なくなった方がましなドクズで最低な男だ。

 「愛してる。茜、お前の全部が欲しい。ああ、俺は最低だ。でもお前も他の皆も全部ほしい。誰にも渡さない。俺だけを見ろ。愛してる」

※※※※※

 俺たちは一つになった。
 何度も何度も。

 茜と一つになるたびに、俺の想いは力を増していった。

 沸き上がる漠然とした不安も、俺の横にいる可愛い茜に触れるたびに霧散していった。



 救われたのは……俺だった。
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