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パロディ罵倒るファンタジー
《《00010011》》=19.そこを飛び越えて来いと笑う【未来】
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「ァ゛ルア゛ァ゛!」
龍が咆哮する。しかし、これは今までの咆哮とは明らかに違っていた。誰かに向けた怨念のようなものではなく、ずっと忘れていたモノを思い出したかのような...どこか悲しさを感じさせる悲哀の叫び。
「ふふっ、怯えているね」
「思い出したか?それが恐怖ってやつだ」
アキリとルーナがそっと龍の眼前に立つ。
「ヴゥ゛ルァ゛ア゛ア゛!」
「安心しろ、その苦痛ごと直に終わる」
龍が腕を振り上げる!その一撃は今までで一番、力の籠った...いや、力以上の何かが籠った一撃だった。怒り、憎しみ、恨み、悲しみ、狂気...この龍の存在、その全てを...
「祖国は侵され、永久不滅の象徴は跡形もなく溶け堕ちた。それでも我が誓いは揺るぎなくこの心の奥底に深く、深く刻まれている。『聖絶破楯』!」
アキリの前に氷の楯が出現する。しかし、それは罅割れて今にも壊れそうな見るからに脆い氷...気高さもなければ美しくもない。そんなボロボロの氷の楯で...龍の一撃を受け止める!
「ヴルァ゛ァ゛!」
だが、全てを込めた龍の一撃がそんなモノでそんなもので止まるはずもなく...ピシリと氷に更に罅が入る。そして...
「ヴァ゛ルァ゛ッ!」
――――――バキッ!
そんな乾いた音と共に楯は無惨に崩れ去る!
「...この程度で止まるとは思ってねぇよ」
そうアキリが吐き捨てたと同時に龍の一撃は...氷の楯に阻まれる。
「私の誇りも何もかも罅割れてボロボロだ。でもな、決して無くなりはしないんだ」
『聖絶破楯』...傷だらけの誇り、灰と化した愛、溶けて消えた想いの具現。例え全てを諦め逃げ出したとしてもその心の奥底に刻まれた残滓は呪いのように纏わり付いて離れない。故に...
「ヴァ゛ア゛!」
「どうした?まだ五枚目だろ?」
割っても割ってもキリがない。押せば簡単に割れるというのにその楯の先に辿り着けない。あと、一押しでアレを潰せるというのにその一押しが限りなく遠い...
「...全力で来い、お前の全てを受けてやる」
「ヴルア゛ア゛ァ゛ァ゛ァァッ!」
アキリの言葉が届いたのか、はたまた龍としての本能か...全身全霊、全てを込めてその腕を氷の楯に叩きつける!...一、二、三、四、五と楯はその役目を果たすことなく次から次へと砕けて散っていく!それでもアキリは楯を演算し続けるがそんなものは誤差にしかならない。幾ら演算しようがこの一撃は止められない!
「...止まらんな。いや、これは止められんな。ただ、悪いが時間切れだ」
瞬間、背後から...
「ふふっ」
ルーナが堕鳥を抱えて大きく跳び上がる!
「ヴァ゛ルァ゛!」
もちろん、そんなことは当然、龍も気づいている!楯への攻撃を止め即座にルーナの方へ振り返...
「...ッガルァ゛!?」
ろうとしたその直後、龍の後ろ足が何かに引っ張られ体勢を崩す!
「私のことを忘れてもらっては困りますね」
龍の右後ろ足はいつ間にかダリアの手によって鋼糸で大木と繋がれていた!瞬時に鋼糸を引きちぎろうと立ち上がるも...
「隙だらけだァ!」
ルーナの手から飛び出し龍の首に着地した。そして...
「あァ...しまったァ」
ふと、そんな言葉が堕鳥の口から零れる。もう、今更遅い...遅いが...『さよなら』の一言ぐらいは言っておいても良かったかもな...と少し後悔する。でも...まぁ、過ぎたことは仕方ない...。ふっ、一つ息を吐くと...
――――――堕鳥は思いっきり首輪の隙間に再度、羽をねじ込む!
『アクセス権限がありません』
「...ッ!」
セキュリティによってアクセスを弾かれる。こうなってしまっては停止コードにすら辿り着けない。プログラムから龍を止める事は出来なくなった。だが...
「そんなことは分かってんだよォ!こっちもォ!」
そう、システムに干渉は出来ない。しかし、重要なのはそこではなく...この瞬間に自分と首輪が接続された状態であるという事実!アクセスは出来なくとも堕鳥と首輪は繋がっている。言い換えれば首輪は自分の一部と定義することもできる。
「ッ!...ラァッ!」
脳内の全てのリソースを自らの演算に注ぎ込む!...そもそも前提として出力したものを維持する為には演算をし続けなければならない。これは絶対のルール...しかし、この自立稼動人形である堕鳥はそんなルールを根底から覆した存在なのだ。これはマナの演算によって出力されたモノであるが、出力された瞬間から自らの定義を自ら行うことによってマナの演算の半分を肩代わりしている。...要するに自分の半分を自分で演算することで負荷の軽減に成功しているのだ。だからこそ自立して動く事が可能であり、常時マナとの情報交換が出来ているのだ。これだけならばメリットだらけだが...その反面、デメリットも存在する。単純に自分の維持にリソースを割いているので自立して動く以外の演算が殆ど出来ないのだ。そんな中でも唯一、出来る演算がある。それは...
「派手に逝くぜェ!」
自爆である。自らの定義データを書き換えエラー時のエネルギーを周囲に発散させる。当然、堕鳥はマナの演算で出力されたモノなので再構築も可能。何回でも使える自爆奥義...と、言えば聞こえがいいが実際のところ...
「ァ゛ッ!ガッ...!」
...自らの定義データを書き換える。それは言い方を変えれば究極の自己否定。自分という存在をねじ曲げることに他ならない。あえて無理やり表現するなら、自分の首を絞めながら殺したい程、憎い相手に満面の笑みで愛の告白をする感じ...だろうか。接続した首輪の電子回路ごと自らの情報を書き換える。
「ァガッ!」
体中にエラーの証である赤い稲妻が駆け巡る!体内から肉体が崩壊していく!肉体的苦痛と精神的苦痛により、発狂しそうになるのを無理やり抑えつけ演算を続ける。ありとあらゆる負の感情が纏わり付くように俺という存在を侵食していく!...止めてくれ、止めてくれ!俺という存在をこれ以上奪わないでくれ!と、幾度も対面しては屈した恐怖。そんな恐怖をまたもや前にして俺は...
「あァ、怖いな。死にたくねェ」
恐怖していた。いつも通り、心の底から恐怖していた。ただ、いつもと違うのは...その恐怖と正面から向かい合っているということだ。目を逸らさず、拒むこともせず...受け入れる。やっと分かった...俺はずっとこの恐怖が無くなればいいとそう思っていた。でも、今なら分かる。この恐怖も含めて俺は心を得たいと願ったのだ。
『何のため心を与えられ生きるのか』
最初は与えられたモノかもしれない。でも、それを持ち続けると決めたのは自分自身だ。では、何故...俺は心を得たいと思ったのか。...刻みたかったのだ。『ありがとう』『ごめんね』『さよなら』...そんな些細な、なんでもない言葉をこの胸に、誰かの胸に刻み込む為にこの心は存在する。...そう、かつて玩具であった俺に少女が言った些細な言葉。その言葉の一つ一つを胸に刻みたかったと自ら願って演算したモノ。だからこそ...
「俺はもう、大丈夫だ。...マスターァ」
...肉体が崩壊していく。目の前の電子回路も俺と同じように赤い稲妻が迸り、至る所から消滅していく。...ずっと追い続けてきた問の答えが得られたのだから悔いはない。あぁ、でもそうだ。せっかくだから最期にやっておこう。...そう、思い立ち俺はアキリの方を見てそっとグラサンを外し...
「m9(^Д^)プギャーwww」
クソみたいな言葉を刻んで消滅する!
龍が咆哮する。しかし、これは今までの咆哮とは明らかに違っていた。誰かに向けた怨念のようなものではなく、ずっと忘れていたモノを思い出したかのような...どこか悲しさを感じさせる悲哀の叫び。
「ふふっ、怯えているね」
「思い出したか?それが恐怖ってやつだ」
アキリとルーナがそっと龍の眼前に立つ。
「ヴゥ゛ルァ゛ア゛ア゛!」
「安心しろ、その苦痛ごと直に終わる」
龍が腕を振り上げる!その一撃は今までで一番、力の籠った...いや、力以上の何かが籠った一撃だった。怒り、憎しみ、恨み、悲しみ、狂気...この龍の存在、その全てを...
「祖国は侵され、永久不滅の象徴は跡形もなく溶け堕ちた。それでも我が誓いは揺るぎなくこの心の奥底に深く、深く刻まれている。『聖絶破楯』!」
アキリの前に氷の楯が出現する。しかし、それは罅割れて今にも壊れそうな見るからに脆い氷...気高さもなければ美しくもない。そんなボロボロの氷の楯で...龍の一撃を受け止める!
「ヴルァ゛ァ゛!」
だが、全てを込めた龍の一撃がそんなモノでそんなもので止まるはずもなく...ピシリと氷に更に罅が入る。そして...
「ヴァ゛ルァ゛ッ!」
――――――バキッ!
そんな乾いた音と共に楯は無惨に崩れ去る!
「...この程度で止まるとは思ってねぇよ」
そうアキリが吐き捨てたと同時に龍の一撃は...氷の楯に阻まれる。
「私の誇りも何もかも罅割れてボロボロだ。でもな、決して無くなりはしないんだ」
『聖絶破楯』...傷だらけの誇り、灰と化した愛、溶けて消えた想いの具現。例え全てを諦め逃げ出したとしてもその心の奥底に刻まれた残滓は呪いのように纏わり付いて離れない。故に...
「ヴァ゛ア゛!」
「どうした?まだ五枚目だろ?」
割っても割ってもキリがない。押せば簡単に割れるというのにその楯の先に辿り着けない。あと、一押しでアレを潰せるというのにその一押しが限りなく遠い...
「...全力で来い、お前の全てを受けてやる」
「ヴルア゛ア゛ァ゛ァ゛ァァッ!」
アキリの言葉が届いたのか、はたまた龍としての本能か...全身全霊、全てを込めてその腕を氷の楯に叩きつける!...一、二、三、四、五と楯はその役目を果たすことなく次から次へと砕けて散っていく!それでもアキリは楯を演算し続けるがそんなものは誤差にしかならない。幾ら演算しようがこの一撃は止められない!
「...止まらんな。いや、これは止められんな。ただ、悪いが時間切れだ」
瞬間、背後から...
「ふふっ」
ルーナが堕鳥を抱えて大きく跳び上がる!
「ヴァ゛ルァ゛!」
もちろん、そんなことは当然、龍も気づいている!楯への攻撃を止め即座にルーナの方へ振り返...
「...ッガルァ゛!?」
ろうとしたその直後、龍の後ろ足が何かに引っ張られ体勢を崩す!
「私のことを忘れてもらっては困りますね」
龍の右後ろ足はいつ間にかダリアの手によって鋼糸で大木と繋がれていた!瞬時に鋼糸を引きちぎろうと立ち上がるも...
「隙だらけだァ!」
ルーナの手から飛び出し龍の首に着地した。そして...
「あァ...しまったァ」
ふと、そんな言葉が堕鳥の口から零れる。もう、今更遅い...遅いが...『さよなら』の一言ぐらいは言っておいても良かったかもな...と少し後悔する。でも...まぁ、過ぎたことは仕方ない...。ふっ、一つ息を吐くと...
――――――堕鳥は思いっきり首輪の隙間に再度、羽をねじ込む!
『アクセス権限がありません』
「...ッ!」
セキュリティによってアクセスを弾かれる。こうなってしまっては停止コードにすら辿り着けない。プログラムから龍を止める事は出来なくなった。だが...
「そんなことは分かってんだよォ!こっちもォ!」
そう、システムに干渉は出来ない。しかし、重要なのはそこではなく...この瞬間に自分と首輪が接続された状態であるという事実!アクセスは出来なくとも堕鳥と首輪は繋がっている。言い換えれば首輪は自分の一部と定義することもできる。
「ッ!...ラァッ!」
脳内の全てのリソースを自らの演算に注ぎ込む!...そもそも前提として出力したものを維持する為には演算をし続けなければならない。これは絶対のルール...しかし、この自立稼動人形である堕鳥はそんなルールを根底から覆した存在なのだ。これはマナの演算によって出力されたモノであるが、出力された瞬間から自らの定義を自ら行うことによってマナの演算の半分を肩代わりしている。...要するに自分の半分を自分で演算することで負荷の軽減に成功しているのだ。だからこそ自立して動く事が可能であり、常時マナとの情報交換が出来ているのだ。これだけならばメリットだらけだが...その反面、デメリットも存在する。単純に自分の維持にリソースを割いているので自立して動く以外の演算が殆ど出来ないのだ。そんな中でも唯一、出来る演算がある。それは...
「派手に逝くぜェ!」
自爆である。自らの定義データを書き換えエラー時のエネルギーを周囲に発散させる。当然、堕鳥はマナの演算で出力されたモノなので再構築も可能。何回でも使える自爆奥義...と、言えば聞こえがいいが実際のところ...
「ァ゛ッ!ガッ...!」
...自らの定義データを書き換える。それは言い方を変えれば究極の自己否定。自分という存在をねじ曲げることに他ならない。あえて無理やり表現するなら、自分の首を絞めながら殺したい程、憎い相手に満面の笑みで愛の告白をする感じ...だろうか。接続した首輪の電子回路ごと自らの情報を書き換える。
「ァガッ!」
体中にエラーの証である赤い稲妻が駆け巡る!体内から肉体が崩壊していく!肉体的苦痛と精神的苦痛により、発狂しそうになるのを無理やり抑えつけ演算を続ける。ありとあらゆる負の感情が纏わり付くように俺という存在を侵食していく!...止めてくれ、止めてくれ!俺という存在をこれ以上奪わないでくれ!と、幾度も対面しては屈した恐怖。そんな恐怖をまたもや前にして俺は...
「あァ、怖いな。死にたくねェ」
恐怖していた。いつも通り、心の底から恐怖していた。ただ、いつもと違うのは...その恐怖と正面から向かい合っているということだ。目を逸らさず、拒むこともせず...受け入れる。やっと分かった...俺はずっとこの恐怖が無くなればいいとそう思っていた。でも、今なら分かる。この恐怖も含めて俺は心を得たいと願ったのだ。
『何のため心を与えられ生きるのか』
最初は与えられたモノかもしれない。でも、それを持ち続けると決めたのは自分自身だ。では、何故...俺は心を得たいと思ったのか。...刻みたかったのだ。『ありがとう』『ごめんね』『さよなら』...そんな些細な、なんでもない言葉をこの胸に、誰かの胸に刻み込む為にこの心は存在する。...そう、かつて玩具であった俺に少女が言った些細な言葉。その言葉の一つ一つを胸に刻みたかったと自ら願って演算したモノ。だからこそ...
「俺はもう、大丈夫だ。...マスターァ」
...肉体が崩壊していく。目の前の電子回路も俺と同じように赤い稲妻が迸り、至る所から消滅していく。...ずっと追い続けてきた問の答えが得られたのだから悔いはない。あぁ、でもそうだ。せっかくだから最期にやっておこう。...そう、思い立ち俺はアキリの方を見てそっとグラサンを外し...
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