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第5章 闇の遺跡編
152話 病への効果
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城の入り口に着くと、兵士達が城の中の広間で休んでいるのが見えた。
今は地下の森の生き物の襲撃が落ち着いているようだった。
どうも兵士たちも疲れているのか、横になったり座っている者が多かったのだ。
私達が城の中に入ると、黒翼国の王子であるアルが皆に指示を出していた。
私達に気付くと、こちらに駆け寄って来たのだ。
「これは、魔人の皆さん、戻って来てくれたのですね。
舞さんも、お久しぶりです。
地下の森の生き物は今のところは現れていないのですが、何やら兵士だけでなく街中の人々も急に体調が悪くなり、起き上がれない人が何人も出てるのですよ。
黒翼人は基本的には病とは無縁のはずなのに、おかしいのです。
森の生き物が病でも持ち込んできたのか・・・
兄上の所にも行かなくてはいけないのに、街がこんなでは・・・」
アルは悔しそうに話したのだ。
兵士達の症状を詳しく聞くと、吐き気やめまいが中心のようだった。
私はアルに部屋を借りて、薬を作ってみることにしたのだ。
今回も色々な漢方薬を持ってきていたが、この症状に合う薬はまだ使った事が無かった。
私はタクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ケイヒ、ソウジュツ
の入っている漢方に風と水の鉱石を加えたのもを使ったのだ。
古めかしい書物に書いてあった調合を少し変えて、風の鉱石を加え広範囲に広がるようにした。
この薬が効果があるかわからないけど、もし少しでも良くなる可能性があるなら使ってみたいと思ったのだ。
私はアルに頼んで、具合の悪い兵士達を集めてもらった。
そしてその真上で薬を入れた丸いボールを破裂してもらったのだ。
煙が舞い上がったかと思うと、あっという間にその薬は広間全体に広がっていき、下にいる兵士に降りかかっていったのだ。
そして兵士達を包み込み吸収されたように見えた。
すると、吐き気やめまいで起き上がれなかった兵士達が次々と立ち上がり、驚きの表情を見せたのだ。
しかしこの症状が、これから行く遺跡の空間にいる者が関係しているなら、薬の効果が切れればまた同じ症状に苦しむかもしれないのだ。
その前に何とか出来ればと思ったのだ。
「舞さん、すごいな・・・
みんな、何事もなかったように起き上がっている。
まるで、あの古い本の中で病を治した白の魔法使いみたいだ。」
アルはそう言って、兵士達の様子を見た。
スピネルから古い本の話は聞いていたが、その白の魔法使いと思われる者がブラック達を閉じ込めたかもしれないのだ。
そう考えると、本に書かれている事が事実とは限らないのかもしれない。
「今は一時的に良くなっているだけよ。
もし何者かの魔法でこの症状が引き起こされているなら、薬の効果が切れればまた同じだと思う。
それまでに、何とかしなくちゃね。」
私達はアクアにドラゴンになってもらい、地下の森の遺跡に行くことにしたのだ。
そこの結界に入るには黒翼人が必要で一緒に来てくれる人を頼むと、アルが行くと申し出たのだ。
兵士達が回復した今なら行けるとの事なのだ。
私は行く前にさっきと同じ薬を出来るだけ作り、城にいる兵士に渡したのだ。
街中でもし同じ症状の人がいれば、少しは効果があると思うので、同じように人を集め使うように話したのだ。
私はこれから行く森に良いイメージが全くなかった。
以前、私の大嫌いなイモムシに囲まれたことを思い出すと、寒気がしたのだ。
だが、早くブラックに会いたかったので、そんな事は言ってられないのだ。
私達はアクアの背中に乗ると、森の中の遺跡の入り口にあっという間に着いたのだ。
精霊は顔を出して辺りを確認したのだ。
「嫌な雰囲気の森ですね・・・」
精霊がそう言うと、スピネルがジルコンを見て言ったのだ。
「この前は大きな蜘蛛の大群に襲われて大変だったよ。
今も嫌な気配はあるけど、こっちには来ないみたいだね。
・・・さすが、ジルコンのおかげかもね。」
「あら、そうなのかしら。
意外に虫達も賢いのね。
負けるとわかっている戦いはしないのね。」
ジルコンはそう言われて気分が良かったようだ。
相変わらずとても綺麗な姿の魔人であり、ブラックの次に強い力を持っている事が、この森の虫達が証明しているのだった。
「この中に兄上達がいるのですね。」
アルはスピネルに言われた通り、入り口の扉に手を当てたのだ。
すると、結界のような魔法陣が動き、大きな扉もギーっと音を立てて開いたのだ。
私達は中に入ると、そこは確かに精霊の作る空間に似ていたのだ。
この空間自体は嫌な気配は無かった。
そしてこれが巨大化する前の世界・・・なんて素敵なところだろう。
アルも同じように思ったようで、驚いた顔で辺りを見回していた。
そしてブラック達が閉じ込められた城の入り口まで行くと、精霊が止まるように声をかけたのだ。
「確か、この城の一室にブラック達が閉じ込められたと言ってましたよね。
今はこの城自体が二重空間になってますよ。
このまま入れば、ブラック達と同じように閉じ込められるでしょうね。
舞、種をあと二つ持っていますよね?」
私は胸元の袋の中から精霊の種を取り出したのだ。
一つはアルに、もう一つはアクアに渡したのだ。
スピネルはアクアに触れていれば問題ないのだ。
同じように、ジルコンも私に触れる事で、私の胸ポケットにいる精霊の加護下に入るのだ。
そして私達は城の重そうな扉を押し開けて入ったのだ。
今は地下の森の生き物の襲撃が落ち着いているようだった。
どうも兵士たちも疲れているのか、横になったり座っている者が多かったのだ。
私達が城の中に入ると、黒翼国の王子であるアルが皆に指示を出していた。
私達に気付くと、こちらに駆け寄って来たのだ。
「これは、魔人の皆さん、戻って来てくれたのですね。
舞さんも、お久しぶりです。
地下の森の生き物は今のところは現れていないのですが、何やら兵士だけでなく街中の人々も急に体調が悪くなり、起き上がれない人が何人も出てるのですよ。
黒翼人は基本的には病とは無縁のはずなのに、おかしいのです。
森の生き物が病でも持ち込んできたのか・・・
兄上の所にも行かなくてはいけないのに、街がこんなでは・・・」
アルは悔しそうに話したのだ。
兵士達の症状を詳しく聞くと、吐き気やめまいが中心のようだった。
私はアルに部屋を借りて、薬を作ってみることにしたのだ。
今回も色々な漢方薬を持ってきていたが、この症状に合う薬はまだ使った事が無かった。
私はタクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ケイヒ、ソウジュツ
の入っている漢方に風と水の鉱石を加えたのもを使ったのだ。
古めかしい書物に書いてあった調合を少し変えて、風の鉱石を加え広範囲に広がるようにした。
この薬が効果があるかわからないけど、もし少しでも良くなる可能性があるなら使ってみたいと思ったのだ。
私はアルに頼んで、具合の悪い兵士達を集めてもらった。
そしてその真上で薬を入れた丸いボールを破裂してもらったのだ。
煙が舞い上がったかと思うと、あっという間にその薬は広間全体に広がっていき、下にいる兵士に降りかかっていったのだ。
そして兵士達を包み込み吸収されたように見えた。
すると、吐き気やめまいで起き上がれなかった兵士達が次々と立ち上がり、驚きの表情を見せたのだ。
しかしこの症状が、これから行く遺跡の空間にいる者が関係しているなら、薬の効果が切れればまた同じ症状に苦しむかもしれないのだ。
その前に何とか出来ればと思ったのだ。
「舞さん、すごいな・・・
みんな、何事もなかったように起き上がっている。
まるで、あの古い本の中で病を治した白の魔法使いみたいだ。」
アルはそう言って、兵士達の様子を見た。
スピネルから古い本の話は聞いていたが、その白の魔法使いと思われる者がブラック達を閉じ込めたかもしれないのだ。
そう考えると、本に書かれている事が事実とは限らないのかもしれない。
「今は一時的に良くなっているだけよ。
もし何者かの魔法でこの症状が引き起こされているなら、薬の効果が切れればまた同じだと思う。
それまでに、何とかしなくちゃね。」
私達はアクアにドラゴンになってもらい、地下の森の遺跡に行くことにしたのだ。
そこの結界に入るには黒翼人が必要で一緒に来てくれる人を頼むと、アルが行くと申し出たのだ。
兵士達が回復した今なら行けるとの事なのだ。
私は行く前にさっきと同じ薬を出来るだけ作り、城にいる兵士に渡したのだ。
街中でもし同じ症状の人がいれば、少しは効果があると思うので、同じように人を集め使うように話したのだ。
私はこれから行く森に良いイメージが全くなかった。
以前、私の大嫌いなイモムシに囲まれたことを思い出すと、寒気がしたのだ。
だが、早くブラックに会いたかったので、そんな事は言ってられないのだ。
私達はアクアの背中に乗ると、森の中の遺跡の入り口にあっという間に着いたのだ。
精霊は顔を出して辺りを確認したのだ。
「嫌な雰囲気の森ですね・・・」
精霊がそう言うと、スピネルがジルコンを見て言ったのだ。
「この前は大きな蜘蛛の大群に襲われて大変だったよ。
今も嫌な気配はあるけど、こっちには来ないみたいだね。
・・・さすが、ジルコンのおかげかもね。」
「あら、そうなのかしら。
意外に虫達も賢いのね。
負けるとわかっている戦いはしないのね。」
ジルコンはそう言われて気分が良かったようだ。
相変わらずとても綺麗な姿の魔人であり、ブラックの次に強い力を持っている事が、この森の虫達が証明しているのだった。
「この中に兄上達がいるのですね。」
アルはスピネルに言われた通り、入り口の扉に手を当てたのだ。
すると、結界のような魔法陣が動き、大きな扉もギーっと音を立てて開いたのだ。
私達は中に入ると、そこは確かに精霊の作る空間に似ていたのだ。
この空間自体は嫌な気配は無かった。
そしてこれが巨大化する前の世界・・・なんて素敵なところだろう。
アルも同じように思ったようで、驚いた顔で辺りを見回していた。
そしてブラック達が閉じ込められた城の入り口まで行くと、精霊が止まるように声をかけたのだ。
「確か、この城の一室にブラック達が閉じ込められたと言ってましたよね。
今はこの城自体が二重空間になってますよ。
このまま入れば、ブラック達と同じように閉じ込められるでしょうね。
舞、種をあと二つ持っていますよね?」
私は胸元の袋の中から精霊の種を取り出したのだ。
一つはアルに、もう一つはアクアに渡したのだ。
スピネルはアクアに触れていれば問題ないのだ。
同じように、ジルコンも私に触れる事で、私の胸ポケットにいる精霊の加護下に入るのだ。
そして私達は城の重そうな扉を押し開けて入ったのだ。
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