8 / 9
8
しおりを挟む
ヴィクトリアとフレデリクを乗せた馬車は王都に着くとファーレンホルスト公爵の館へと向かった。王宮にほど近い瀟洒なレンガ造りの建物は、前国王が愛娘のために腕の良い職人を国の内外から呼び集め贅の極みを尽くし建てさせたものだ。この館で幼い従弟のフレデリクと朝から晩まで片時も離れずに過ごした懐かしい思い出がヴィクトリアの胸をチクリと刺す。あの頃のように、二人で手を取り笑い合い暮らしていくのだろうか。
「まあヴィク、一年ぶりね。フレドもすっかり素敵になって!」
ヴィクトリアの母エリザベートが出迎え、二人にキスの雨を降らせた。
「ただいま、お母さま。その……私、フレデリクと結婚することになりました。」
「お父さまから聞いて驚いていたところよ。あなたもついに結婚するのね。」
「エリザベート叔母さまを、これからはお義母さまとお呼びすることになりますね。」
「可愛い息子が出来て嬉しいわ!ヴィクトリアをよろしくおねがいします。」
「ええもちろん!生涯ヴィクだけを愛し通しますよ。」
フレデリクはにこやかにヴィクトリアの腰を抱きしめ頬を寄せた。
「ちょうど良かった。あなたのウェディングドレス、勢いで作ってあったのよ。去年の休暇でおうちに帰ってきたあなたを見て、きっと結婚が近いんじゃないかと思って……やっとお披露目出来るわ!」
一年前の休暇……マチアスを誘い、ヴィクトリアはこの館で久しぶりの休暇を取った。彼は父と母に卒無く応対し、特に父には気に入られた。その時に彼の実家とのワインの製造販売の共同経営の話も決まったのだ。
この館の庭で寛ぐマチアスの横顔を思い出し、ヴィクトリアは不意に目をぎゅっと閉じた。
エリザベートは娘たちの手を取ってヴィクトリアの部屋に招いた。中には純白のドレスが飾ってあった。
「ヴィクは女の子にしては肩幅が広くて胸が大きいからシンプルなデザインにしたの。デーレンダール商会が海外から取り寄せた滅多に手に入らない生地よ。こんなに滑らかなものは他には無いわ。それにこのレースもとても素敵でしょ?」
マチアスの実家の名を出され、ヴィクトリアはピクリと眉を動かした。
「試着してみて、ヴィク。きっと似合うわ!」
「お母さま、でも……」
「さあさあ、早く着てみて!あら?お着替えするからフレドは向こうのお部屋で待っていてね。」
エリザベートはフレデリクを部屋から出し、娘の背中を押した。無言のままウェディングドレスを身につけたヴィクトリアは鏡に映った自分を睨んだ。シンプルなタックが入ったドレスは美しい姿態を強調する。ぎりぎりまで曝した乳房の谷間に小さな赤い痣があった。これは、昨夜の愛撫で付いたものだ……熱い唇を思い出し、ヴィクトリアはキュッと拳を握りしめた。
「姫さま、素敵です!とってもお似合いですわ!」
着付けを手伝ったマリアンヌや侍女たちから感嘆のため息が漏れた。
「あなたの花嫁姿が見られるなんて夢のよう!お父さまもとても喜んでいたのよ。年は離れているけれどフレドはあなたを心から愛しているし、あなたも彼になら心を許すでしょう。でも、本当に、お相手はフレデリクでよかったの?」
「お母さま……私は……」
「それとも、あなたの心には、他の殿方がいるのかしら?」
少し青ざめた娘の頬をエリザベートはニコリと笑って撫でてやった。
「お母さま……彼は言いました、お前はファーレンホルスト公爵家のご令嬢で、国王の弟君の婚約者だと。フレデリクと結婚するのが私の生きる道だと。」
「それでそんなに冴えない顔をしているの。逃げ腰の男には未練も無いのかしら?」
「彼は誠実な男です。私にも、忠誠を誓った国王にも……だから、彼が選んだ道を、私も理解しているつもりです。」
「まあ、あなたらしくないこと。だけど、その人をおめおめと逃がしてよいの?」
ヴィクトリアは母の肩にこつんと頭を乗せた。
「ウフフ、ヴィクが男の子のことで悩むなんて、私は嬉しいわ!あなたといつか恋バナがしたかったんだもの。」
「……私が恋に悩むなんて、それこそ私らしくありませんよ、お母さま。」
「その方があなたらしい。あなたの選ぶ道を私もお父さまも応援しているわ。」
「ありがとう、お母さま。」
「ねー!もう着替えは終わったの!?俺にも見せてよ、ヴィクの花嫁姿!」
扉の向こうで待ちくたびれたフレデリクが催促した。ヴィクトリアは母と笑い合い、扉を開けてフレデリクを招き入れた。
「キレイ!とってもキレイだよ!ヴィクトリア、早くお兄さまのところにご挨拶に行こうよ!」
「そうだね、決着を着けなければ、アレックスと。」
ウェディングドレスを脱ぎ捨て再び軍服に着替えたヴィクトリアはきりっとまなじりを上げた。
王宮の正門の前でマチアスは途方に暮れていた。持っていた身分証をかざして警護の兵士たちを説き伏せようともう小一時間もやり合っていたのだ。
「頼む、頼むよ、俺のこと、知っているなら、王宮に入れてくれ。」
「何度言ってもダメなものはダメです。たとえ北壁の副司令官殿でも、許可証が無ければ城内に通すことは出来ません。」
警備の兵たちは困り顔で彼を押し留めた。
「急いでいるんだ、どうしても、国王の御前に進みたいんだ!」
「ですから、我々にはどうすることも出来ません。」
「くっ……」
彼らを責めるのは間違いだ。マチアスは拳を握りしめ王宮に背を向けた。改めて思い知らされる。平民である自分が易々と王宮の内部に入ることは出来ないのだと……
「マチアス!」
蹄の音がして振り向くと、馬上からエドワルドが彼を見下ろしていた。
「エド!どうしてここに?」
「お前を追ってきたのだよ。良かった、逢えて。まったく向こう見ずな奴だな。いきなり飛び出して行って、王宮に入り込める訳がなかろう。」
「……居ても立ってもいられなかったんだよ、ヴィクがあいつに連れていかれて……」
「俺についてこい!裏手の通用門から中に入るから。」
「おお、エドワルド!お前は神だ!」
「俺にとっても一生の問題だからな。南の楽園で巨乳の美女たちが俺の帰りを待っているんだ、一刻も早く帰らないと!」
「……せっかく見直したのに、やっぱりエドはエドだな。」
クスクスと笑い、マチアスはエドワルドの後ろに跨った。
ヴィクトリアはフレデリクと手を取り合い、国王の私室を訪れた。アレクサンドルはお気に入りの寵姫を侍らせ、彼女たちを出迎えた。
「おやおや?いつの間に、そんなに仲良くなったのだ!フレドとの結婚、承知するのか、ヴィクトリア?」
「お従兄さま、そのことでお願いがあるのです。」
ヴィクトリアは意を決して、金髪の男に対峙した。
「なんだ?何のおねだりだ。私はヴィクの頼みなら、何でも叶えてやるよ。」
「では、もう一度、フレデリクと勝負させてください。私は私より強い男と結婚したい!」
「えええっ!そんなあ、一度勝ったじゃないか!」
「あれは油断していたのだ。だからキッチリ勝負しよう、フレデリク!」
「いいよ、ヴィクの気が済むようにするといい。」
クククと笑い、アレクサンドルは寵姫の膝を枕にして寝転び、弟と従妹をのほほんと眺めた。
「さあ、やろうか。」
ヴィクトリアは軍服の上着を脱ぎ捨て、巻いていたタイをシュルリと取り去った。フレデリクも上着を脱ぎ捨てヴィクトリアを睨み付ける。
「今度勝ったら、本当に俺の花嫁になるんだよ。」
「ああ、二言は無い。大人しくあのウェディングドレスを着てやろうじゃないか。」
鋭い眼差しでフレデリクを射竦めると、ヴィクトリアはニコリと微笑んだ。
「まあヴィク、一年ぶりね。フレドもすっかり素敵になって!」
ヴィクトリアの母エリザベートが出迎え、二人にキスの雨を降らせた。
「ただいま、お母さま。その……私、フレデリクと結婚することになりました。」
「お父さまから聞いて驚いていたところよ。あなたもついに結婚するのね。」
「エリザベート叔母さまを、これからはお義母さまとお呼びすることになりますね。」
「可愛い息子が出来て嬉しいわ!ヴィクトリアをよろしくおねがいします。」
「ええもちろん!生涯ヴィクだけを愛し通しますよ。」
フレデリクはにこやかにヴィクトリアの腰を抱きしめ頬を寄せた。
「ちょうど良かった。あなたのウェディングドレス、勢いで作ってあったのよ。去年の休暇でおうちに帰ってきたあなたを見て、きっと結婚が近いんじゃないかと思って……やっとお披露目出来るわ!」
一年前の休暇……マチアスを誘い、ヴィクトリアはこの館で久しぶりの休暇を取った。彼は父と母に卒無く応対し、特に父には気に入られた。その時に彼の実家とのワインの製造販売の共同経営の話も決まったのだ。
この館の庭で寛ぐマチアスの横顔を思い出し、ヴィクトリアは不意に目をぎゅっと閉じた。
エリザベートは娘たちの手を取ってヴィクトリアの部屋に招いた。中には純白のドレスが飾ってあった。
「ヴィクは女の子にしては肩幅が広くて胸が大きいからシンプルなデザインにしたの。デーレンダール商会が海外から取り寄せた滅多に手に入らない生地よ。こんなに滑らかなものは他には無いわ。それにこのレースもとても素敵でしょ?」
マチアスの実家の名を出され、ヴィクトリアはピクリと眉を動かした。
「試着してみて、ヴィク。きっと似合うわ!」
「お母さま、でも……」
「さあさあ、早く着てみて!あら?お着替えするからフレドは向こうのお部屋で待っていてね。」
エリザベートはフレデリクを部屋から出し、娘の背中を押した。無言のままウェディングドレスを身につけたヴィクトリアは鏡に映った自分を睨んだ。シンプルなタックが入ったドレスは美しい姿態を強調する。ぎりぎりまで曝した乳房の谷間に小さな赤い痣があった。これは、昨夜の愛撫で付いたものだ……熱い唇を思い出し、ヴィクトリアはキュッと拳を握りしめた。
「姫さま、素敵です!とってもお似合いですわ!」
着付けを手伝ったマリアンヌや侍女たちから感嘆のため息が漏れた。
「あなたの花嫁姿が見られるなんて夢のよう!お父さまもとても喜んでいたのよ。年は離れているけれどフレドはあなたを心から愛しているし、あなたも彼になら心を許すでしょう。でも、本当に、お相手はフレデリクでよかったの?」
「お母さま……私は……」
「それとも、あなたの心には、他の殿方がいるのかしら?」
少し青ざめた娘の頬をエリザベートはニコリと笑って撫でてやった。
「お母さま……彼は言いました、お前はファーレンホルスト公爵家のご令嬢で、国王の弟君の婚約者だと。フレデリクと結婚するのが私の生きる道だと。」
「それでそんなに冴えない顔をしているの。逃げ腰の男には未練も無いのかしら?」
「彼は誠実な男です。私にも、忠誠を誓った国王にも……だから、彼が選んだ道を、私も理解しているつもりです。」
「まあ、あなたらしくないこと。だけど、その人をおめおめと逃がしてよいの?」
ヴィクトリアは母の肩にこつんと頭を乗せた。
「ウフフ、ヴィクが男の子のことで悩むなんて、私は嬉しいわ!あなたといつか恋バナがしたかったんだもの。」
「……私が恋に悩むなんて、それこそ私らしくありませんよ、お母さま。」
「その方があなたらしい。あなたの選ぶ道を私もお父さまも応援しているわ。」
「ありがとう、お母さま。」
「ねー!もう着替えは終わったの!?俺にも見せてよ、ヴィクの花嫁姿!」
扉の向こうで待ちくたびれたフレデリクが催促した。ヴィクトリアは母と笑い合い、扉を開けてフレデリクを招き入れた。
「キレイ!とってもキレイだよ!ヴィクトリア、早くお兄さまのところにご挨拶に行こうよ!」
「そうだね、決着を着けなければ、アレックスと。」
ウェディングドレスを脱ぎ捨て再び軍服に着替えたヴィクトリアはきりっとまなじりを上げた。
王宮の正門の前でマチアスは途方に暮れていた。持っていた身分証をかざして警護の兵士たちを説き伏せようともう小一時間もやり合っていたのだ。
「頼む、頼むよ、俺のこと、知っているなら、王宮に入れてくれ。」
「何度言ってもダメなものはダメです。たとえ北壁の副司令官殿でも、許可証が無ければ城内に通すことは出来ません。」
警備の兵たちは困り顔で彼を押し留めた。
「急いでいるんだ、どうしても、国王の御前に進みたいんだ!」
「ですから、我々にはどうすることも出来ません。」
「くっ……」
彼らを責めるのは間違いだ。マチアスは拳を握りしめ王宮に背を向けた。改めて思い知らされる。平民である自分が易々と王宮の内部に入ることは出来ないのだと……
「マチアス!」
蹄の音がして振り向くと、馬上からエドワルドが彼を見下ろしていた。
「エド!どうしてここに?」
「お前を追ってきたのだよ。良かった、逢えて。まったく向こう見ずな奴だな。いきなり飛び出して行って、王宮に入り込める訳がなかろう。」
「……居ても立ってもいられなかったんだよ、ヴィクがあいつに連れていかれて……」
「俺についてこい!裏手の通用門から中に入るから。」
「おお、エドワルド!お前は神だ!」
「俺にとっても一生の問題だからな。南の楽園で巨乳の美女たちが俺の帰りを待っているんだ、一刻も早く帰らないと!」
「……せっかく見直したのに、やっぱりエドはエドだな。」
クスクスと笑い、マチアスはエドワルドの後ろに跨った。
ヴィクトリアはフレデリクと手を取り合い、国王の私室を訪れた。アレクサンドルはお気に入りの寵姫を侍らせ、彼女たちを出迎えた。
「おやおや?いつの間に、そんなに仲良くなったのだ!フレドとの結婚、承知するのか、ヴィクトリア?」
「お従兄さま、そのことでお願いがあるのです。」
ヴィクトリアは意を決して、金髪の男に対峙した。
「なんだ?何のおねだりだ。私はヴィクの頼みなら、何でも叶えてやるよ。」
「では、もう一度、フレデリクと勝負させてください。私は私より強い男と結婚したい!」
「えええっ!そんなあ、一度勝ったじゃないか!」
「あれは油断していたのだ。だからキッチリ勝負しよう、フレデリク!」
「いいよ、ヴィクの気が済むようにするといい。」
クククと笑い、アレクサンドルは寵姫の膝を枕にして寝転び、弟と従妹をのほほんと眺めた。
「さあ、やろうか。」
ヴィクトリアは軍服の上着を脱ぎ捨て、巻いていたタイをシュルリと取り去った。フレデリクも上着を脱ぎ捨てヴィクトリアを睨み付ける。
「今度勝ったら、本当に俺の花嫁になるんだよ。」
「ああ、二言は無い。大人しくあのウェディングドレスを着てやろうじゃないか。」
鋭い眼差しでフレデリクを射竦めると、ヴィクトリアはニコリと微笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
初色に囲われた秘書は、蜜色の秘処を暴かれる
ささゆき細雪
恋愛
樹理にはかつてひとまわり年上の婚約者がいた。けれど樹理は彼ではなく彼についてくる母親違いの弟の方に恋をしていた。
だが、高校一年生のときにとつぜん幼い頃からの婚約を破棄され、兄弟と逢うこともなくなってしまう。
あれから十年、中小企業の社長をしている父親の秘書として結婚から逃げるように働いていた樹理のもとにあらわれたのは……
幼馴染で初恋の彼が新社長になって、専属秘書にご指名ですか!?
これは、両片想いでゆるふわオフィスラブなひしょひしょばなし。
※ムーンライトノベルズで開催された「昼と夜の勝負服企画」参加作品です。他サイトにも掲載中。
「Grand Duo * グラン・デュオ ―シューベルトは初恋花嫁を諦めない―」で当て馬だった紡の弟が今回のヒーローです(未読でもぜんぜん問題ないです)。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最強魔術師の歪んだ初恋
黒瀬るい
恋愛
伯爵家の養子であるアリスは親戚のおじさまが大好きだ。
けれどアリスに妹が産まれ、アリスは虐げれるようになる。そのまま成長したアリスは、男爵家のおじさんの元に嫁ぐことになるが、初夜で破瓜の血が流れず……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる