4 / 8
ーチュートリアルー
しおりを挟む
転送による、独特の捻れるような不快感が消えると、ゆっくりと目を開ける。
先が見えないほど広く、一面真っ白な空間にいるようだ。
しかも、ご丁寧に椅子に座らされている。
様子を伺うべく辺りを見渡すと、無機質だか、綺麗な女性の声が聞こえてきた。
『FDVRMMORPG【NEXT】へようこそ。
私は、全世界を統べるAIであるマザーシステムから派生し、自我を持つAI。名を"テラ"と申します。ゲーム説明を担当させて頂いております』
突然の声で、キョトンとしているが、そんなことはお構いなくAIは話を進める。
『最初にお伝えするのはクリア条件です。お伝えするとは言っても最後の工程だけですが。
クリア条件は、最果ての地で待ち構えるWorldBOSSを倒し、さらに、奥にある扉をあけることが条件となります。それ以上は申し上げられません。
では早速、プレイヤーNO.558459444である神城 秀様の職業決定及びステータス確認と参ります』
No.558459444 って、もう5億人もログインしているのか。
しかも、職業とかステータスとか、あくまでゲームなんだな。
『右手の中指に、はめられている指輪をご覧下さい。そちらは、この世界で最も活用していく"NEO"と呼ばれる物です。NEOの使い方は職業決めと併行させて頂きます。
これから、前方にディスプレイが現れます。
そのディスプレイには、職業を決めるスロットが流れ、NEOで触れて頂きますと停止致します。その停止した職業が決定されます。尚、再スタートはできません』
いつ付けられただろうか、右の中指には髑髏の細工がしてあるシルバーアクセのような指輪が付けられていた。
そして、手を伸ばせば届く距離にディスプレイが現れる。
少し青みがかったガラスのよう品物だった。
その宙に浮くガラスのような物に映し出されるスロットの目を追う。
・探検家
・歌手
・産婦人科
様々な職業が、微かに可視できた。
そして、祈りながらディスプレイを殴ってみる。
殴りつけたディスプレイに停止した目の職業はこれだ。
【[覇王]】★★★★★
・職業スキル:【支配】【唯我独尊】
ーーこの世を統べる者がたどり着ける境地。その力は他の力を必要としない。※パーティー契約不可
いきなりの神引きだった。
でもな。
パーティー契約不可ってのはかなり痛い。
1人で進むのは、無謀だろ。
少し考えて、答えを出す。
後悔はない。
「……却下で」
『かしこまりました。神城様の職業は【無職】に決定されました。
続いて、ステータス開示となります。
NEOに意識を移しつつ、ステータス開示。と念じると、ディスプレイが現れます』
言われた通りに念を送ると、先程と映し出される内容が違うディスプレイが現れた。
"神城 秀" Lv1
・職業:【無職】☆☆☆☆☆
・固有能力:【神童】
ーステータスー
・ATK=A (G~A<S~SSS<Z)
・DEF=A
・SPD=A
・INT=A
ースキルー
【未獲得】※これはスキルではありません
これはいいのか?
「このステータスはどんなもんなの?」
『初期ステータスでの最高ランクはSとさせて頂いております。ですので、神城様のステータスはかなり優秀となっております。
これからレベルを上げていくと、ランクも上がっていく仕組みでございます。
ですが、個々により限界値は違うため、人によってはGが最高ランクになる場合もございます。
尚、ステータス画面はスキル等を用いない限り、他人に覗かれることはありません』
『次に、チュートリアルとなります。
NEXTでは、参加者様に様々な才能を見せて頂くために、自由度はかなり高いものとなっております。
従来のMMORPGにある戦闘、生産などはもちろん、フルダイブ型ならではの結婚・出産なども可能となっております。
しかしながら、女性への性的被害が出ないように、攻撃判定以外での女性への接触は本人がセーフティを解除しない限り、最低限のみとさせて頂いております』
なるほど。
ちゃんと考えられて作られているんだな。
人権的な物を排除していると思っていたから、ひとまず安心だ。
『では、ゲームクリアに最も必要である戦闘のチュートリアルを始めます。
今から、木人形が出現します。
そこで、NEOに"サーチ"と念じると、ロックオン画面が映し出されるディスプレイが出現致しますので、ロックオンを合わせて下さい』
目の前には、軽くリズムを取りながら、ファインディングポーズをとる木人形が現れる。
そして、言われた通りにロックオンを合わせてサーチすると、画面上で木人形がローディングされ、新たな画面が映し出される。
"No.0 木人形"
ーチュートリアルに用いられる訓練人形。
だが、NEXT内に同じ名前・形のモンスターがいるため、出会った場合は敵であるー
『このように、ネームと軽い説明文が表示され、サーチが成功すると図鑑に登録されます。
全てのモンスターを登録すると、限定アイテムも入手できますのでご活用下さい。
では、攻撃手段の説明となります。剣を付与致しますので、木人形に攻撃してみて下さい』
現れた剣を手に取り、木人形を斬る。
斬られた箇所は、粒子のエフェクトが舞い、傷跡が残っていた。
『モンスターを攻撃しても、血飛沫が上がるなどの演出はなく、全て粒子のエフェクトで処理されます。
そして、与えたダメージ分の傷跡が残ります。それはプレイヤー様自身も同じ現象が起きます。
次に【スラッシュ】というスキルを付与致しますので、使用してみて下さい。使用方法は、今までと同じように念じながら動作を行う事で発動します』
とりあえず、先程と同じように斬る。
木人形の反応も先程と同じだ。
続いて、念を込めながら同じように斬ってみた。
【スラッシュ】-発動-
念を込めただけで斬り方は同じなのに、木人形の反応は大きく違っていた。
なんと、切り口から真っ二つに分断されて、地面に力なく倒れているのだ。
しかも、剣を振っただけとは思えない違和感を感じる疲労感がある。
『それがスキルでございます。
体験して頂いて分かるように、同じ動作の攻撃でも、スキルの有無で威力が変わってきます。
そして、数値化はされてませんが、スキルを使用すると体力・精神力が減っていきますので、使用回数にはご注意下さい』
テラの声に耳を傾けていると、木人形の分断された二つの体が破片諸共、粒子になっていくのに気づく。
そして、粒子は天には昇って行かず、別の形を作り上げる。
……宝箱?
『戦闘、最後のチュートリアルです。
モンスターを倒すと、その時点で全身が粒子のエフェクトとして飛散します。
その後、すぐに粒子は宝箱として再構築されます。それがドロップアイテムです。取得方法はNEOに触れさせる事で入手となります』
言われた通りに、手のひらを置き、内側にあるリングの部分が当たるようにする。
すると、宝箱は髑髏の細工の口に吸い込まれるに消えていく。
『メニューを開いて、項目を確認下さい』
もはや、言われるがままに行動する。
青みがかったディスプレイに映る項目のうち、所持金のところに"NEW"の文字があった。
それを開くと【100.000J】と表示されている。
『それが、今回のドロップ品です。
心許ないですが、こちらからの気持ちとして受け取って下さい。これでチュートリアルは終了となり、ゲームスタートするのですが、ご質問等はございますか?』
「そうだな。佐藤 結人と轟 大地。それと紅林 楓って奴の所に飛ばせるか?」
『可能です。同姓同名がいますが、顔を思い浮かべて頂くと読み取れます。
それでは、ゲームスタートとなります。神城様にマザーのご加護がありますように。ご武運を』
その言葉を最後に、目も開けられないほどの光が視界を遮る。
~Go to tha
Next stage~
先が見えないほど広く、一面真っ白な空間にいるようだ。
しかも、ご丁寧に椅子に座らされている。
様子を伺うべく辺りを見渡すと、無機質だか、綺麗な女性の声が聞こえてきた。
『FDVRMMORPG【NEXT】へようこそ。
私は、全世界を統べるAIであるマザーシステムから派生し、自我を持つAI。名を"テラ"と申します。ゲーム説明を担当させて頂いております』
突然の声で、キョトンとしているが、そんなことはお構いなくAIは話を進める。
『最初にお伝えするのはクリア条件です。お伝えするとは言っても最後の工程だけですが。
クリア条件は、最果ての地で待ち構えるWorldBOSSを倒し、さらに、奥にある扉をあけることが条件となります。それ以上は申し上げられません。
では早速、プレイヤーNO.558459444である神城 秀様の職業決定及びステータス確認と参ります』
No.558459444 って、もう5億人もログインしているのか。
しかも、職業とかステータスとか、あくまでゲームなんだな。
『右手の中指に、はめられている指輪をご覧下さい。そちらは、この世界で最も活用していく"NEO"と呼ばれる物です。NEOの使い方は職業決めと併行させて頂きます。
これから、前方にディスプレイが現れます。
そのディスプレイには、職業を決めるスロットが流れ、NEOで触れて頂きますと停止致します。その停止した職業が決定されます。尚、再スタートはできません』
いつ付けられただろうか、右の中指には髑髏の細工がしてあるシルバーアクセのような指輪が付けられていた。
そして、手を伸ばせば届く距離にディスプレイが現れる。
少し青みがかったガラスのよう品物だった。
その宙に浮くガラスのような物に映し出されるスロットの目を追う。
・探検家
・歌手
・産婦人科
様々な職業が、微かに可視できた。
そして、祈りながらディスプレイを殴ってみる。
殴りつけたディスプレイに停止した目の職業はこれだ。
【[覇王]】★★★★★
・職業スキル:【支配】【唯我独尊】
ーーこの世を統べる者がたどり着ける境地。その力は他の力を必要としない。※パーティー契約不可
いきなりの神引きだった。
でもな。
パーティー契約不可ってのはかなり痛い。
1人で進むのは、無謀だろ。
少し考えて、答えを出す。
後悔はない。
「……却下で」
『かしこまりました。神城様の職業は【無職】に決定されました。
続いて、ステータス開示となります。
NEOに意識を移しつつ、ステータス開示。と念じると、ディスプレイが現れます』
言われた通りに念を送ると、先程と映し出される内容が違うディスプレイが現れた。
"神城 秀" Lv1
・職業:【無職】☆☆☆☆☆
・固有能力:【神童】
ーステータスー
・ATK=A (G~A<S~SSS<Z)
・DEF=A
・SPD=A
・INT=A
ースキルー
【未獲得】※これはスキルではありません
これはいいのか?
「このステータスはどんなもんなの?」
『初期ステータスでの最高ランクはSとさせて頂いております。ですので、神城様のステータスはかなり優秀となっております。
これからレベルを上げていくと、ランクも上がっていく仕組みでございます。
ですが、個々により限界値は違うため、人によってはGが最高ランクになる場合もございます。
尚、ステータス画面はスキル等を用いない限り、他人に覗かれることはありません』
『次に、チュートリアルとなります。
NEXTでは、参加者様に様々な才能を見せて頂くために、自由度はかなり高いものとなっております。
従来のMMORPGにある戦闘、生産などはもちろん、フルダイブ型ならではの結婚・出産なども可能となっております。
しかしながら、女性への性的被害が出ないように、攻撃判定以外での女性への接触は本人がセーフティを解除しない限り、最低限のみとさせて頂いております』
なるほど。
ちゃんと考えられて作られているんだな。
人権的な物を排除していると思っていたから、ひとまず安心だ。
『では、ゲームクリアに最も必要である戦闘のチュートリアルを始めます。
今から、木人形が出現します。
そこで、NEOに"サーチ"と念じると、ロックオン画面が映し出されるディスプレイが出現致しますので、ロックオンを合わせて下さい』
目の前には、軽くリズムを取りながら、ファインディングポーズをとる木人形が現れる。
そして、言われた通りにロックオンを合わせてサーチすると、画面上で木人形がローディングされ、新たな画面が映し出される。
"No.0 木人形"
ーチュートリアルに用いられる訓練人形。
だが、NEXT内に同じ名前・形のモンスターがいるため、出会った場合は敵であるー
『このように、ネームと軽い説明文が表示され、サーチが成功すると図鑑に登録されます。
全てのモンスターを登録すると、限定アイテムも入手できますのでご活用下さい。
では、攻撃手段の説明となります。剣を付与致しますので、木人形に攻撃してみて下さい』
現れた剣を手に取り、木人形を斬る。
斬られた箇所は、粒子のエフェクトが舞い、傷跡が残っていた。
『モンスターを攻撃しても、血飛沫が上がるなどの演出はなく、全て粒子のエフェクトで処理されます。
そして、与えたダメージ分の傷跡が残ります。それはプレイヤー様自身も同じ現象が起きます。
次に【スラッシュ】というスキルを付与致しますので、使用してみて下さい。使用方法は、今までと同じように念じながら動作を行う事で発動します』
とりあえず、先程と同じように斬る。
木人形の反応も先程と同じだ。
続いて、念を込めながら同じように斬ってみた。
【スラッシュ】-発動-
念を込めただけで斬り方は同じなのに、木人形の反応は大きく違っていた。
なんと、切り口から真っ二つに分断されて、地面に力なく倒れているのだ。
しかも、剣を振っただけとは思えない違和感を感じる疲労感がある。
『それがスキルでございます。
体験して頂いて分かるように、同じ動作の攻撃でも、スキルの有無で威力が変わってきます。
そして、数値化はされてませんが、スキルを使用すると体力・精神力が減っていきますので、使用回数にはご注意下さい』
テラの声に耳を傾けていると、木人形の分断された二つの体が破片諸共、粒子になっていくのに気づく。
そして、粒子は天には昇って行かず、別の形を作り上げる。
……宝箱?
『戦闘、最後のチュートリアルです。
モンスターを倒すと、その時点で全身が粒子のエフェクトとして飛散します。
その後、すぐに粒子は宝箱として再構築されます。それがドロップアイテムです。取得方法はNEOに触れさせる事で入手となります』
言われた通りに、手のひらを置き、内側にあるリングの部分が当たるようにする。
すると、宝箱は髑髏の細工の口に吸い込まれるに消えていく。
『メニューを開いて、項目を確認下さい』
もはや、言われるがままに行動する。
青みがかったディスプレイに映る項目のうち、所持金のところに"NEW"の文字があった。
それを開くと【100.000J】と表示されている。
『それが、今回のドロップ品です。
心許ないですが、こちらからの気持ちとして受け取って下さい。これでチュートリアルは終了となり、ゲームスタートするのですが、ご質問等はございますか?』
「そうだな。佐藤 結人と轟 大地。それと紅林 楓って奴の所に飛ばせるか?」
『可能です。同姓同名がいますが、顔を思い浮かべて頂くと読み取れます。
それでは、ゲームスタートとなります。神城様にマザーのご加護がありますように。ご武運を』
その言葉を最後に、目も開けられないほどの光が視界を遮る。
~Go to tha
Next stage~
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる