5 / 5
ー雑草刈りー
しおりを挟む
ーーブゴォォォブゴォォォ
耳につんざく轟音で目を覚ます。
「うるせぇ」
隣に眠るコブローのいびきに苛立ちを隠せず、蹴飛ばしてしまう。
そして、ふと、死骸を積んだ山に目をやるが……
死骸の山は消えていた。
獣の仕業と思ったが、そんな形跡もない。
「魔水晶、死骸はどこ行った」
《はい。大地に吸収されました。魔水晶付近では、魔素の動きが活発になるので、大地の吸収も早くなります。丁度、戦国無草が倒れている円形状が範囲になっております。
現在の貯蓄魔素:1000魔素》
どうやら、無事に吸収されたようだ。
そのおかげか、周りの木々たちも、心なしか元気になったように見える。
「……さて」
お目当の物を探す為、魔王に貰ったカタログに目を通す。
「鍬しか無いか。しかも、高いな。」
畑作りに必要な物が載っていなく、武器としての鍬しかなかった。
カタログには、武器・防具・魔物と必要の無い物ばかりが並んでいる。
とりあえず、500魔素もする普通の鍬を発注する。
魔水晶から転送されてきた鍬を肩に背負い、歩き出す。
戦国無草の郡を掻き分け、お目当の物を探すと、案外すぐに見つかった。
「立派な泉だが……」
畑作りに必要な水場は見つかった。
しかも、かなりの大きさだ。
だが、水質を見ると濁っており、かすかに見える水底にはヘドロらしき物も確認できる。
「改善点だな」
泉を後にし、さらに、森の散策をする。
ある程度歩いてみるが、生き物の気配はなく、痩せこけた木々と戦国無草の群れが続いていた。
この景色は、森を一帯を支配しているだろう。
どうやら、やる事は決まったようだ。
それを実行すべく、住処に戻る。
「おい、起きろ」
未だ、いびきをかいて寝ているコブローたちを叩き起こす。
『っ!? な、なんだコブ!?』
突然の衝撃で飛び起きるが、構う事なく話を続ける。
「やる事ができた」
『なにをするコブ?』
「そこら中に生えてる戦国無草を抜く」
木々に行き渡る筈の栄養・魔素が、戦国無草の方に流れている状況が、この枯れた森の第1の原因だ。
それをどうにかしなければならない。
「ここは、雨がそうそう降らない。そうなると土が硬くなり、雑草が抜きにくくなる。そこで、ある方法を試す』
そして、そのまま泉へと歩き出す。
『なにするコブか?』
付いてきたゴブリン達は疑問を感じていた。
「まぁ、見とけ」
そう言い残すと、膝を曲げ、跳び上がる姿勢を作る。
ーードガンッ
耳が張り裂けそうな轟音と共に姿を消すブンゴ。
大地を大きく凹ませたブンゴは、遥か遠くまで跳び上がり、コブローたちも衝撃で弾き飛ばされる。
そして、泉のド真ん中に急降下して、泉を殴る。
殴られた泉は、まるで爆発が起きたように弾け、物凄い水量の全てが森へと降り注いでいた。
その衝撃で、泉はさらに広く・深くなり、かなりの面積へと変貌してしまっていた。
少しして、弾き飛ばされたコブローたちが戻ってくる。
『こういうのは先に言って欲しいコブよ!痛かったコブ』
「魔水晶付近以外の雑草を刈ってこい」
腰をさすりながら近づいてきたコブローたちは、涙を浮かべながら森へ散らばっていく。
耳につんざく轟音で目を覚ます。
「うるせぇ」
隣に眠るコブローのいびきに苛立ちを隠せず、蹴飛ばしてしまう。
そして、ふと、死骸を積んだ山に目をやるが……
死骸の山は消えていた。
獣の仕業と思ったが、そんな形跡もない。
「魔水晶、死骸はどこ行った」
《はい。大地に吸収されました。魔水晶付近では、魔素の動きが活発になるので、大地の吸収も早くなります。丁度、戦国無草が倒れている円形状が範囲になっております。
現在の貯蓄魔素:1000魔素》
どうやら、無事に吸収されたようだ。
そのおかげか、周りの木々たちも、心なしか元気になったように見える。
「……さて」
お目当の物を探す為、魔王に貰ったカタログに目を通す。
「鍬しか無いか。しかも、高いな。」
畑作りに必要な物が載っていなく、武器としての鍬しかなかった。
カタログには、武器・防具・魔物と必要の無い物ばかりが並んでいる。
とりあえず、500魔素もする普通の鍬を発注する。
魔水晶から転送されてきた鍬を肩に背負い、歩き出す。
戦国無草の郡を掻き分け、お目当の物を探すと、案外すぐに見つかった。
「立派な泉だが……」
畑作りに必要な水場は見つかった。
しかも、かなりの大きさだ。
だが、水質を見ると濁っており、かすかに見える水底にはヘドロらしき物も確認できる。
「改善点だな」
泉を後にし、さらに、森の散策をする。
ある程度歩いてみるが、生き物の気配はなく、痩せこけた木々と戦国無草の群れが続いていた。
この景色は、森を一帯を支配しているだろう。
どうやら、やる事は決まったようだ。
それを実行すべく、住処に戻る。
「おい、起きろ」
未だ、いびきをかいて寝ているコブローたちを叩き起こす。
『っ!? な、なんだコブ!?』
突然の衝撃で飛び起きるが、構う事なく話を続ける。
「やる事ができた」
『なにをするコブ?』
「そこら中に生えてる戦国無草を抜く」
木々に行き渡る筈の栄養・魔素が、戦国無草の方に流れている状況が、この枯れた森の第1の原因だ。
それをどうにかしなければならない。
「ここは、雨がそうそう降らない。そうなると土が硬くなり、雑草が抜きにくくなる。そこで、ある方法を試す』
そして、そのまま泉へと歩き出す。
『なにするコブか?』
付いてきたゴブリン達は疑問を感じていた。
「まぁ、見とけ」
そう言い残すと、膝を曲げ、跳び上がる姿勢を作る。
ーードガンッ
耳が張り裂けそうな轟音と共に姿を消すブンゴ。
大地を大きく凹ませたブンゴは、遥か遠くまで跳び上がり、コブローたちも衝撃で弾き飛ばされる。
そして、泉のド真ん中に急降下して、泉を殴る。
殴られた泉は、まるで爆発が起きたように弾け、物凄い水量の全てが森へと降り注いでいた。
その衝撃で、泉はさらに広く・深くなり、かなりの面積へと変貌してしまっていた。
少しして、弾き飛ばされたコブローたちが戻ってくる。
『こういうのは先に言って欲しいコブよ!痛かったコブ』
「魔水晶付近以外の雑草を刈ってこい」
腰をさすりながら近づいてきたコブローたちは、涙を浮かべながら森へ散らばっていく。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
姉から全て奪う妹
明日井 真
ファンタジー
「お姉様!!酷いのよ!!マリーが私の物を奪っていくの!!」
可愛い顔をした悪魔みたいな妹が私に泣きすがってくる。
だから私はこう言うのよ。
「あら、それって貴女が私にしたのと同じじゃない?」
*カテゴリー不明のためファンタジーにお邪魔いたします。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる