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第21話 気怠げな表情 ★

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打ち上げは、近くの居酒屋で行われ、レスラーだけでなく、他のスタッフなど大勢が参加していた。

宮城が、ビガロに紹介してくれた。
小学生の頃から憧れていた選手と直接話ができるなんて、宮城には感謝しかない。
麻衣は飛び上がらんばかりに喜び、興奮していた。

他のレスラーとも話ができた。
リング上では強面、悪役のレスラーも、試合が終わると明るく陽気な人たちだった。


打ち上げも終わりに近づいた頃、宮城が声をかけてきた。

「ビガロさんが、この後、2次会に来ないかって言ってるんだけど、来る?」
「2次会? カラオケBOXとか?」
「いや、ビガロさんの部屋でやるんだ」

それを聞いて、麻衣は首ももげそうなくらい頷き、「行く、行く」と答えた。
「おまえは?」
「俺もいいの? もちろん行くよ」

麻衣は後になって同じ言葉を別の意味で使うことになるとは、この時は思わなかっただろう。


居酒屋の前で、他のレスラーやスタッフ達と別れると、マネージャーの車に乗って移動することになった。

ビガロはいつも、酒を飲まないアーチャーの車で送ってもらうらしいのだが、今日は人数が多いので、マネージャーにもワゴン車を出して貰うことになったのだ。

マネージャーの車に乗り込んでいると、ユミがやってきて、

「麻衣ちゃん、向こうのアーチャーの車に乗って。私がこっちに乗るから」
「え?」

「せっかくだから、憧れのレスラーと同じ車で移動っていうのもいいでしょ。あたしも、オッサン二人より、若い男の子達に囲まれてた方がいいしね」
と勝手に乗り込んできた。

麻衣は驚きながらも、嬉しそうにアーチャーの車の後部座席に乗り込んでいった。
隣にはビガロが乗っているようだ。


車は30分ほどで到着した。
大きな豪華そうなマンションの前だ。

4人を下ろすと、マネージャーは帰っていった。

先に到着していたアーチャーの車から、麻衣が出てきた。
車から降りる時、少し足下がふらついているようだ。
車に酔ったのかもしれない。
慌てて支えに行こうかと思った時、ビガロが近づいていき、麻衣を抱きかかえるようにして連れて行った。
麻衣もビガロにもたれかかるようにして身を任せていた。

「あらあら、ビガロったら手が早いんだから」
とユミが意味深なことを言っている。

部屋はマンションの8階の1室だった。
リビングだけでもかなり広い。

中央に背の低いソファとテーブルが置かれてはいるが、その周囲にはいくつもトレーニング器具が置かれていて、スポーツジムに来たかのようだ。

「この子はだいぶ疲れてるみたいだから、隣に寝かせておくよ」
と言って、ビガロが麻衣を隣の部屋に連れて行った。

ちらりと見えた麻衣の顔が酒でも飲んだかのようにほんのり赤かった。


「あなたたちはこっちに座って」とユミに言われて、ソファーに腰を下ろす。

座っていると、アーチャーが特性プロテインを作って出してくれる。
ユミも一緒になって5人で話しているが、ビガロが戻ってくる様子はない。


しばらくしてトイレに行きたくなった。
「玄関の方に行って、右側の扉だから」と教えられてトイレに行く。

用を済ませてリビングに戻ろうとすると、向かい側のドアの中から声が聞こえた気がした。

おそらく、麻衣がいるのだろうと思い、そっと中を覗くと、ビガロがベッドの上でうつぶせになっていた。

トレーニングでもしているのかと思ったが、よく見ると、その下には麻衣が横たわっていた。

しかも、何も身につけてはおらず、彼女の白い肌と胸の二つの盛り上がりが見えた。

その先端が見えなかったのは、ビガロが咥えてしゃぶりついていたからだった。

「麻衣が襲われている」と思い、助けに入ろうとしたが、麻衣の表情を見ると、気持ちよさそうにしていて、半開きになった口からは時折甘い声が漏れている。

「あら、やっぱり手を出してたのね」
と背後からユミがやってきて、一緒に部屋の中に押し込まれてしまう。

ビガロは驚く様子もなく、
「車の中で、酒を口移しに飲ませてやっただけで、もうこんな感じだ。酒に弱いというのはあるかもしれないけど、この子はかなり性欲が強いみたいだな。こういう美人で真面目そうな子っていうのは、根はエロい子が多いんだよ」
と言って、再び彼女の体を舐め始めた。

麻衣も抵抗することなく、舌の動きに合わせて気持ちよさそうに反応している。

「あれ、あなた、自分の彼女が他の男に襲われてるのを見て、興奮しちゃったの?」
とユミが耳元で囁きながら、股間に手を当ててくる。

勃起していた。

「このままだと、彼女、ビガロにやられちゃうわよ」
ユミが膨らんだ股間を撫でて刺激してくる。

ビガロが体を移動し、麻衣の両足を広げて、そこに頭を近づける。
「あんっ」
ビガロが麻衣のアソコを舐めはじめた。

麻衣はビガロから何をされても受け入れてしまっているようだ。

「あらあら、あの子、あんなに感じて」
とユミが颯太の足下に跪き、ズボンを下ろすと、勃起した肉棒が勢いよく飛び出す。

「すごい元気ね」
ユミが怪しげな笑みを浮かべながら、それをペロリと舐めあげる。

(うっ)
ぞくぞくっと体中に快感が走る。

ユミは、その表情を上目遣いに、嬉しそうに見ながら、今度は肉棒をパクリと咥える。

(ああ~っ、気持ちいい)

それだけでイキそうになっていると、
「この子、処女らしいんだ」
おもむろに体を起こしながら、ビガロが言う。

「思いっきり突いて、俺の体が忘れられないようにしてやろうと思ってたんだけどな」

「あら、残念。ビガロは処女が苦手だもんね」
肉棒から口を離して、ユミが応じる。

リング上ではあんなに相手を痛めつけて興奮しているのに、女性の血や、女性が痛がるのを見るのが苦手なのだという。
(相手が男なら、血まみれになっても、さらに興奮して攻撃しているが……)

「お前、この子の彼氏なんだろう。初体験させてやれよ」
とビガロがベッドから降りてきて、颯太に声をかける。

「え? い、いや、彼氏というわけじゃ……」

驚いて彼女を見ると、目が合い、彼女もそっと頷いた。

ユミに促されて、ベッドに移動する。

麻衣の開いた足の間に入ると、麻衣のアソコが見えた。

うっすらと赤みを帯びたヒダと、その上にまだ小ぶりのクリトリスが顔を出している。

初めて生で見た女性のアソコだ。

ビガロに舐められていたからなのか、彼女の中から出たものなのか、ぬらぬらと濡れて光っている。

吸い寄せられるように近づいていき、そこに勃起したチンポの先端を当てると、「あんっ」と麻衣が可愛い声を上げる。

その声にさらに興奮してチンポが反り上がると、麻衣のアソコの表面で滑ってしまった。

腰を前に出すと、穴には入らず、麻衣のアソコの表面を先端で刺激しながら、素股のように押しつける形になってしまった。

麻衣もクリトリスを刺激されて、「ああっ」と反応する。

颯太はその声と、濡れたあそこからの刺激に反応して、イッてしまった。

勢いよく飛び出した精液が、彼女のお腹や胸だけでなく、顔まで飛んでいき、口の中にも少し入ってしまった。

「ご、ごめん」
少し気まずい雰囲気が流れる。

慌てて枕元からティッシュを取り、彼女のお腹や胸にかかってしまったものを拭き、顔を拭くように彼女にティッシュを渡す。

「大丈夫だよ」
彼女は笑顔で答えてくれた。


それにも耐えられなくなって、部屋から出て行こうとすると、松本が部屋に入ってきて、麻衣のところに向かう。

「それなら俺が」と言って、ズボンとパンツを脱ぎ、勃起したチンポを麻衣の顔の前に持って行った。

麻衣も驚いた様子だったが、それをパクリと咥えた。

フェラだけでイキそうになったのか、すぐに松本は麻衣の口元から離れて、足下に移動すると、アソコにあてがった。

松本がグイっと腰を前に出すと、麻衣が「ああっ」と声を上げる。

眉間にしわを寄せ、苦しそうな表情をしている。

松本が麻衣に覆い被さるようにして、麻衣にキスをした。

すると、麻衣もそれを受け入れ、互いに舌をからめて、濃厚なものになっていった。

キスは長く続き、その間二人は繋がったままだった。

そうしている間に、麻衣の口から漏れる声が、甘く、切ないものに変わってきた。

松本がゆっくりと腰を動かすと、麻衣は松本にぎゅっとしがみつくようにして感じている。


しばらくそうしていた後、松本が体を起こし、リズミカルに腰を動かす。

それに合わせるように、「あん、あん」という麻衣のあえぎ声が部屋に響く。

永遠にそれが続きそうだと思っていると、「いきそうだ」と松本が声をかけた。

「きて、一緒にイッて」と麻衣が答えた。

腰の動きが激しくなり、「うっ、いくっ」と松本が言うと同時に、麻衣も「イク、イク」と声を上げる。

すぐに松本がペニスを抜くと、先端から精子が勢いよく飛び出した。

さっきの颯太の時のように、腹と胸にかかり、顔にまで飛んでいった。


その姿が、さっきの自分の時の麻衣の姿に重なる。



その後、気づいた時には、家の前に立って、麻衣を見送っていた。

麻衣があまり遅くなるとまずいということで、麻衣と一緒にアーチャーの車で家まで送ってもらったらしく、先に家の前で下ろして貰った。

助手席に座って手を振りながら、こちらを気怠げに見つめる麻衣の顔が、妖艶で大人っぽく、遠い存在に見えた。
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