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1 始まりのサイレン
「起きて、グレイ!!学校だよ!!」
いつものように弟のグレイを朝7時半に起こした私は、自分の分とグレイの分の朝食を準備した。
「ふあぁ...。おはようリラ姉ちゃん。」
まだ眠たそうなグレイがリビングの席に着く。
「今日はパパもママも居ないんだから、私達だけで用意して学校に行くよ。」
はぁーい、というグレイの返事のあとにいただきますをしてご飯を食べた。
ご飯を食べ終えると素早く後片付けをして、着替えて鞄を持った。
「行くよ~!」
荷物を前日にまとめていなかったのか、グレイはわたわたとしながら用意をしていた。その用意が終わり、私達は一緒に家を出た。
「姉ちゃんはすごいよな。朝はちゃんと起きれるし、料理もするし。」
「これくらい普通だよ。グレイが朝弱いだけでしょ。それに朝ごはんなんて卵とベーコン焼いて、パンをトースターに入れるだけだし。」
そんな何気ない会話をしながら通学路を歩いていった。
いつもの変わらない朝、いつもと変わらない通学路。そう、これが私の幸せな毎日だ。
学校に着くとグレイとは別々の棟へ向かう。また後で、とだけ言い私達は自分の教室へと向かった。
「おっはよ~、皆!!」
教室のドアを開けて元気よく挨拶。私の中では恒例行事である。
「朝から元気だなぁ...。」
呆れ顔でそういうのは私の親友のフォーレンだ。
フォーレンは参考書や資料ばかりを好んで読むようなやつで、とても頭が良くて物知りだ。どんな時でも頼りになる。
「おはよう、リラ。今日もリラらしいね。」
にっこり笑顔で迎えてくれたのはこちらも私の親友のジークだ。
ジークは皆に優しくて、いつでも笑顔を絶やさない。勉強は苦手だけど、運動神経がとてもいい。昔からかけっこをしてはいるものの、未だに勝てたことはない。
「2人ともおはよっ!」
改めて2人に挨拶。朝から元気いっぱいの私はにかっと笑顔だ。挨拶を終えると自分の机に向かった。私の隣の席のエリーはとても物静かで女の子らしい。いつも甘くていい匂いがするのはきっとお菓子作りが得意だからだ。私が席に着くと優しく微笑んでくれた。私もエリーに笑顔を返す。
荷物を整理して時計を確認すると、時刻は午前9時だった。いつもなら9時ぴったりに担任の先生が教室へ来るはずなのだが、今日はなぜだかこない。
「ねぇ、先生は?どうかしちゃったのかな?」
「どうだろね。今まで遅れたことなんてなかったし。」
「もしかして、病気とか、事故だったりして!?」
クラスメイトも不思議に思ったのか、それぞれで騒ぎ出す。
ほんと、どうしたのかな。先生。
「俺、職員室見てくる!」
そういって教室を出て行ったのはクラスで1番元気の良い男の子、ヴォルガだ。勢いよく扉をスライドさせ、駆け足で教室を出ていく。ヴォルガがいなくなった途端、何故か教室は静かになった。
これできっと先生もきてくれる。よかった。
そう思った時だった。
ジリリリリリリリリリリ...
物凄く大きな音でアラームのようなサイレンのようなものがなった。あまりの騒音にみんなが耳を塞ぐ。サイレンは30秒ほどでとまったが、耳に微かな痛みを覚えるほどの爆音だった。
『緊急事態発生。緊急事態発生。』
サイレンのあとにつづき、放送が流れる。
『壁が崩壊しました。壁が崩壊しました。至急、安全な場所に避難してください。壁の外から化け物が侵入してきます。繰り返します_____。』
この訳の分からない放送は何度も繰り返された。みんな意味がわかっておらず、混乱している。
そんななか、ヴォルガが息を切らして帰ってきた。
「みんな、大変だ!職員室にも、事務室にも、校長室にも、どこにもだれも先生がいないんだ!」
ヴォルガの発言でさらにクラスは混乱する。
先生が学校にいない?壁が壊れた?化け物の侵入?
私にはもうなにがなんのことなのか、さっぱりわからない。とりあえず、安全な場所に隠れた方がいいのか、では安全な場所とは一体どこなのか。
私も思考が回らなくなり、混乱してしまいそうになった。その時、フォーレンとジークが私の肩をポンと叩いた。
「この中で冷静なのは俺達3人だけだ。」
「とりあえずこの状況を理解して、最前の道を探そう。」
2人はそう言い、私を椅子から立たせた。
2人の言葉を聞いて冷静さを取り戻した私は、この先どうしたらいいのかを考えた。
先生を探すべきか、これが正確な情報なのか調べるか、安全な場所を探すか。どれも難しい。
3人が悩んでいると、
「あの、さ。俺見ちゃったんだ。校長の机の引き出し。」
ヴォルガが話し出した。
「そしたかさ、こんなものがあったんだ。勝手に持ち出すのは悪いと思ったんだけど、俺じゃわからなくてな…。」
そう言い、小さな手帳をフォーレンに渡した。
「いきなりサイレンがなったもんだから、近くにあった机に隠れたんだ。その時頭をうったらその引き出しが開いたみたいで...」
なるほど。とフォーレンは言い、小さな手帳を開いた。手帳を読み始めて数十秒たった頃か、フォーレンの表情が変わった。
「なんてこった...。そんな、まさか...」
いつでも冷静なフォーレンが動揺している。これはあの手帳にとんでもないことが書かれていたに違いない。内容が気になってきになってうずうずしていると、手帳が私の方へとまわってきた。
手帳を開き、中にびっしりと書かれた手書きの文字を読む。
「...これって。どう言うこと!?」
手帳をほんの少し読んだだけだったが、それだけで私はフォーレンと同じく動揺した。
これを見てなんもとも思わない人なんていない。だって、あの手帳には今大人がいない理由が書かれていて、壁のことについても書かれていたからだ。
最後に手帳をジークに渡した。
「なになに...。〇月△日決行?この日大人は皆壁の外に行くことになっている。子供達を壁に閉じ込め、壁の外の化け物に処理をしてもらう。100年に一度の児童排除計画...!?」
そこまで読んだジークは手帳を手から落とした。手は少し震えていた。
「手帳にはこうもかかれていた。壁の中で生き残ったものは大人と同じ扱いがされるようになるとか、一応化け物と戦う手段がどこかにあるとか。」
動揺はしたものの、いつものように冷静なフォーレンは話を続ける。
「要するに、だ。俺達が努力すれば生き残れるってことだ。もし化け物が来るというのが本当なら、俺達は戦わなくちゃいけねぇ。」
そんな非現実的なことをいきなり言われても、すぐには納得ができない。もちろんそれはフォーレンも同じだろう。いつの間にか静かになっていたクラスメイトもフォーレンの話を聞いて、恐るものやそんなはずがないと笑うものなどがいた。きっと大半の人は信じていない。私も半信半疑だ。
「おかしいよ!だって今までパパもママもとっても優しかったじゃない!私達を見殺しにするなんてありえないわ!」
突然エリーが叫んだ。
そうなるのも当然のことだろう。大好きだった家族が私達を裏切って殺そうとしていただなんて考えたくもない。
「僕達には手がかりがあまりにも少ない。今はクラスで1番の頭脳派のフォーレンの言う通りにしよう。あの手帳しか望みはないんだ。」
ジークがそう言い、エリーをなだめる。
ここで喧嘩をしても事態が好転する訳ではない。ジークの言う通りだ。
「...ねぇ。私お家に帰りたいよ…。だって家が1番安全でしょ...?」
今までクラスの中でずっと黙っていたジュリアが心細い声でそう言った。確かに私も家に帰りたい。それに弟のグレイもとても心配だ。
「...ねぇ、フォーレン、ジーク。1度帰ってみない?ママ達が待ってるかもしれないじゃない。」
ジュリアの提案に私も賛成だったため、2人へジュリアと同じようなことを言った。
フォーレンは少し考えてから、結論を出した。
「わかった。みんな家に帰りたいと思う。だから帰ろう。ただし、家に帰っても誰もいなかったり、帰るまでに大人に1度も会わなかったりしたら必ず学校へ帰ってくるんだ。いいか、皆?」
みんなはフォーレンの提案に少し迷いながらも賛成することにした。
「それじゃ、みんな帰ろっか。もしかしたらまた会うかもしれないけど、みんな気おつけてね!」
私は皆にそう言い、グレイが気になって仕方がなかったため、早々と教室を出ていった。
これが正しい選択だったのか、それとも間違っていたのかはまだ誰にもわからなかった。
運命の歯車は、今ここから回り出す。
いつものように弟のグレイを朝7時半に起こした私は、自分の分とグレイの分の朝食を準備した。
「ふあぁ...。おはようリラ姉ちゃん。」
まだ眠たそうなグレイがリビングの席に着く。
「今日はパパもママも居ないんだから、私達だけで用意して学校に行くよ。」
はぁーい、というグレイの返事のあとにいただきますをしてご飯を食べた。
ご飯を食べ終えると素早く後片付けをして、着替えて鞄を持った。
「行くよ~!」
荷物を前日にまとめていなかったのか、グレイはわたわたとしながら用意をしていた。その用意が終わり、私達は一緒に家を出た。
「姉ちゃんはすごいよな。朝はちゃんと起きれるし、料理もするし。」
「これくらい普通だよ。グレイが朝弱いだけでしょ。それに朝ごはんなんて卵とベーコン焼いて、パンをトースターに入れるだけだし。」
そんな何気ない会話をしながら通学路を歩いていった。
いつもの変わらない朝、いつもと変わらない通学路。そう、これが私の幸せな毎日だ。
学校に着くとグレイとは別々の棟へ向かう。また後で、とだけ言い私達は自分の教室へと向かった。
「おっはよ~、皆!!」
教室のドアを開けて元気よく挨拶。私の中では恒例行事である。
「朝から元気だなぁ...。」
呆れ顔でそういうのは私の親友のフォーレンだ。
フォーレンは参考書や資料ばかりを好んで読むようなやつで、とても頭が良くて物知りだ。どんな時でも頼りになる。
「おはよう、リラ。今日もリラらしいね。」
にっこり笑顔で迎えてくれたのはこちらも私の親友のジークだ。
ジークは皆に優しくて、いつでも笑顔を絶やさない。勉強は苦手だけど、運動神経がとてもいい。昔からかけっこをしてはいるものの、未だに勝てたことはない。
「2人ともおはよっ!」
改めて2人に挨拶。朝から元気いっぱいの私はにかっと笑顔だ。挨拶を終えると自分の机に向かった。私の隣の席のエリーはとても物静かで女の子らしい。いつも甘くていい匂いがするのはきっとお菓子作りが得意だからだ。私が席に着くと優しく微笑んでくれた。私もエリーに笑顔を返す。
荷物を整理して時計を確認すると、時刻は午前9時だった。いつもなら9時ぴったりに担任の先生が教室へ来るはずなのだが、今日はなぜだかこない。
「ねぇ、先生は?どうかしちゃったのかな?」
「どうだろね。今まで遅れたことなんてなかったし。」
「もしかして、病気とか、事故だったりして!?」
クラスメイトも不思議に思ったのか、それぞれで騒ぎ出す。
ほんと、どうしたのかな。先生。
「俺、職員室見てくる!」
そういって教室を出て行ったのはクラスで1番元気の良い男の子、ヴォルガだ。勢いよく扉をスライドさせ、駆け足で教室を出ていく。ヴォルガがいなくなった途端、何故か教室は静かになった。
これできっと先生もきてくれる。よかった。
そう思った時だった。
ジリリリリリリリリリリ...
物凄く大きな音でアラームのようなサイレンのようなものがなった。あまりの騒音にみんなが耳を塞ぐ。サイレンは30秒ほどでとまったが、耳に微かな痛みを覚えるほどの爆音だった。
『緊急事態発生。緊急事態発生。』
サイレンのあとにつづき、放送が流れる。
『壁が崩壊しました。壁が崩壊しました。至急、安全な場所に避難してください。壁の外から化け物が侵入してきます。繰り返します_____。』
この訳の分からない放送は何度も繰り返された。みんな意味がわかっておらず、混乱している。
そんななか、ヴォルガが息を切らして帰ってきた。
「みんな、大変だ!職員室にも、事務室にも、校長室にも、どこにもだれも先生がいないんだ!」
ヴォルガの発言でさらにクラスは混乱する。
先生が学校にいない?壁が壊れた?化け物の侵入?
私にはもうなにがなんのことなのか、さっぱりわからない。とりあえず、安全な場所に隠れた方がいいのか、では安全な場所とは一体どこなのか。
私も思考が回らなくなり、混乱してしまいそうになった。その時、フォーレンとジークが私の肩をポンと叩いた。
「この中で冷静なのは俺達3人だけだ。」
「とりあえずこの状況を理解して、最前の道を探そう。」
2人はそう言い、私を椅子から立たせた。
2人の言葉を聞いて冷静さを取り戻した私は、この先どうしたらいいのかを考えた。
先生を探すべきか、これが正確な情報なのか調べるか、安全な場所を探すか。どれも難しい。
3人が悩んでいると、
「あの、さ。俺見ちゃったんだ。校長の机の引き出し。」
ヴォルガが話し出した。
「そしたかさ、こんなものがあったんだ。勝手に持ち出すのは悪いと思ったんだけど、俺じゃわからなくてな…。」
そう言い、小さな手帳をフォーレンに渡した。
「いきなりサイレンがなったもんだから、近くにあった机に隠れたんだ。その時頭をうったらその引き出しが開いたみたいで...」
なるほど。とフォーレンは言い、小さな手帳を開いた。手帳を読み始めて数十秒たった頃か、フォーレンの表情が変わった。
「なんてこった...。そんな、まさか...」
いつでも冷静なフォーレンが動揺している。これはあの手帳にとんでもないことが書かれていたに違いない。内容が気になってきになってうずうずしていると、手帳が私の方へとまわってきた。
手帳を開き、中にびっしりと書かれた手書きの文字を読む。
「...これって。どう言うこと!?」
手帳をほんの少し読んだだけだったが、それだけで私はフォーレンと同じく動揺した。
これを見てなんもとも思わない人なんていない。だって、あの手帳には今大人がいない理由が書かれていて、壁のことについても書かれていたからだ。
最後に手帳をジークに渡した。
「なになに...。〇月△日決行?この日大人は皆壁の外に行くことになっている。子供達を壁に閉じ込め、壁の外の化け物に処理をしてもらう。100年に一度の児童排除計画...!?」
そこまで読んだジークは手帳を手から落とした。手は少し震えていた。
「手帳にはこうもかかれていた。壁の中で生き残ったものは大人と同じ扱いがされるようになるとか、一応化け物と戦う手段がどこかにあるとか。」
動揺はしたものの、いつものように冷静なフォーレンは話を続ける。
「要するに、だ。俺達が努力すれば生き残れるってことだ。もし化け物が来るというのが本当なら、俺達は戦わなくちゃいけねぇ。」
そんな非現実的なことをいきなり言われても、すぐには納得ができない。もちろんそれはフォーレンも同じだろう。いつの間にか静かになっていたクラスメイトもフォーレンの話を聞いて、恐るものやそんなはずがないと笑うものなどがいた。きっと大半の人は信じていない。私も半信半疑だ。
「おかしいよ!だって今までパパもママもとっても優しかったじゃない!私達を見殺しにするなんてありえないわ!」
突然エリーが叫んだ。
そうなるのも当然のことだろう。大好きだった家族が私達を裏切って殺そうとしていただなんて考えたくもない。
「僕達には手がかりがあまりにも少ない。今はクラスで1番の頭脳派のフォーレンの言う通りにしよう。あの手帳しか望みはないんだ。」
ジークがそう言い、エリーをなだめる。
ここで喧嘩をしても事態が好転する訳ではない。ジークの言う通りだ。
「...ねぇ。私お家に帰りたいよ…。だって家が1番安全でしょ...?」
今までクラスの中でずっと黙っていたジュリアが心細い声でそう言った。確かに私も家に帰りたい。それに弟のグレイもとても心配だ。
「...ねぇ、フォーレン、ジーク。1度帰ってみない?ママ達が待ってるかもしれないじゃない。」
ジュリアの提案に私も賛成だったため、2人へジュリアと同じようなことを言った。
フォーレンは少し考えてから、結論を出した。
「わかった。みんな家に帰りたいと思う。だから帰ろう。ただし、家に帰っても誰もいなかったり、帰るまでに大人に1度も会わなかったりしたら必ず学校へ帰ってくるんだ。いいか、皆?」
みんなはフォーレンの提案に少し迷いながらも賛成することにした。
「それじゃ、みんな帰ろっか。もしかしたらまた会うかもしれないけど、みんな気おつけてね!」
私は皆にそう言い、グレイが気になって仕方がなかったため、早々と教室を出ていった。
これが正しい選択だったのか、それとも間違っていたのかはまだ誰にもわからなかった。
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