幽霊祓い

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第1章 日本旋廻 千駄ヶ谷トンネル編

第43話 領域

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「え、えぇッ!?さっきまでトンネルの外いましたよね?」

「驚いたか、人間よ。これが私の能力だ。トンネルの外にいるのは私の分身だ。このトンネルは私と一体化している。このトンネル内において、お前は2分間に1回、無痛の斬撃が必ず当たり、そして、10分間に1回、5回分の斬撃の痛みが全身を走る。お前は痛みに耐えれず自害するか、痛みに耐え続けるしか選択肢は無い。トンネルには外から入れるが、内からは出れないからな」

「へぇ~、そりゃあ面白い能力じゃねぇか、
主霊・辺辺不べへぶ。お前、実は強いのか?」

そう言いながら、ギャモリーがトンネル内に入ってきた。

「愚かな。自ら、私の領域に足を踏み入れるとは・・・。」

「安心しな、俺様には先にやることがある。その事が終わったらお前を回収する。さっきので少し腹が立っててな、まずは小僧から片付けてやるッ!!仏術・落華千呪ぶつじゅつ  らっかせんじゅ

トンネルの天井から大量の花びらが落ちてきた。

「それに触れたら、大爆発をするぜ?」

「そうなの。でも、ここは私の領域内だから、あなたの術なんて簡単に操れるわよ?」

すべての花びらが操られているかのようにギャモリーの方へ飛んでいき、大爆発した。

「がッ!!」

爆煙が晴れるとボロボロで体のあちこちに穴がいているギャモリーがいた。

「クソが、だったら俺様もやってやるよ。仏術・奥義ッ」

「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」

ギャモリーの左腕が吹き飛んだ。しかし、すぐに再生してギャモリーはこちらに血をポタポタと落としながら、走ってきた。

「グァァァァ、クソが、クソガキがぁぁぁ」

「いい加減、消えてほしいわッ、私の領域内で汚い血を落とさないでくれる?捷紫凪払いしょうしなぎばらい

辺辺不がそう唱えるとギャモリーは消し飛んだ。

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