幽霊祓い

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第1章 日本旋廻 八王子城跡編

第45話 八王子城跡

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9月28日、八王子城跡にて主霊・武者の礎むしゃのいしずえ及び、改造霊を確認。現場に青山  優牙、赤石  柊、私和  兜しわ  かぶとが向かう。

「私和さんはどんな術を使うんですか?」

「おぉ、ええ質問やねぇ、俺の術は為是把術たぜわじゅつっていうねん。噂やけど、あの伝説の陰陽師・斎羽何江ときわのなにえも使っていたいう術やねん」

「斎羽何江?」

「せや、鎌倉時代終期に実在した陰陽師で、現在のGEAの元となる霊魂家れいこんかっていう組織を作った偉大な人物やで」

私和さんとそんな会話をしながら、現場に着くと、すでに戦いが始まりかけていた。

「ほら見ろッ!!祓い師が来ちまったじゃねぇーか!武者の礎、貴様が気溜めなんかしているから、邪魔が入っちまったじゃねぇかよ」

「誰だ、お前は?」

「俺はツボルス。Aシリーズの1体だ。ここの主霊・武者の礎はこの俺がいただく。貴様らは俺の邪魔をするのか?」

「邪魔するも何も、幽霊を祓うんが俺らの仕事や。為是把術・手仲再紋狂たぜわじゅつ  たちゅうさいもんきょう

私和さんの両腕が石のようになった。

「その術、面白い・・・。我が相手を致しましょう。空牙毒龍斬くうがどくりゅうざん!!」

ツボルスに向かって行った私和さんに武者の礎が横入りした。ということは僕と柊の相手はツボルスか・・・。

「チッ、やっぱりこうなるか。まぁいい。貴様らなんて3分あれば片付く。最初から飛ばしていこうぜッ!!仏術・奥義・大金剛剣ぶつじゅつ  おうぎ  だいこんごうけんッ!!」

ツボルスの手元に金色に輝く大剣が現れた。

「これで貴様らをギッタギッタに刻んでやろう」 

「柊、病み上がりだがいけるか?」

「もちろんですよ、さっさと倒しちゃいましょう」

「そうだな!!」
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