幽霊祓い

第2章 天界大会編

第99話 お邪魔しまーす

さらやしきがこちらに向かって伸びてきた。

「蒼天術・拳そうてんじゅつ  けんッ!!」

僕はさらやしきを殴り飛ばし、沼の方へと向かっていった。と、その時だった。空から、何かが猛スピードで降りてきた。

「我、獄様に任務を任された、ガネーシャなり。我の任務、貴様ら天界大会参加者を倒すこと。さぁ、どこからでもかかってこい」

「はっ、獄様も面白いことするねぇ。なんで天界大会の参加者を倒すんだよ」

「貴様らは現世で同じ日に死んだ者たちだ。そして、死ぬということはそれほどまでに弱いということだ。そんな貴様らにチャンスを与えているのだ。我など簡単に乗り越えれるような強さがないと貴様らには生きている価値すら与えれない。獄様はそのために2体の特殊参加者をこの大会に入れたのだ」

「くだらないねぇ、私が勝つことは決まっているのに・・・。妖怪術・ぬりかべようかいじゅつ  ぬりかべ」

ガネーシャの頭上に巨大な壁が現れ、それがガネーシャ目掛けて落ちた。

「さすがに押し潰されるだろ？ぬりかべの重さはなんと200tだッ!!そんなのに対応出来るわけがない」

沼がそう言ったが、そのぬりかべをあっさりと砕き割り、ガネーシャが出てきた。

「200tがどうした？それが限界か？こんなので我を倒せたとでも？」

「おいおい、まじかよ・・・」

沼はガネーシャに殴り飛ばされた。

「沼  道図絵、戦闘不能と認知。残り人数、249人」

アナウンスが流れた。待て待て、最初300人いたのにもう、250人を切ったのか!?

「そう、ビビらなくてもいい。ここに来る前に30人ほど戦闘不能にした。さて、次は貴様の番だ」

ガネーシャの鋭い視線がこちらに向けられた。

「戦い、もう始まってる？まだやったらお邪魔しまーす。あんたら強そうやねぇ」

そう言いながら、近くの木の木陰から男が出てきた。

ー天界大会終了まで残り5時間38分、残り人数249人ー