幽霊祓い

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第2章 天界大会編

第104話 黒天術

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天界大会参加者・黒川  曽伍くろかわ  そうご。黒天術の使い手で、チームのリーダー格。黒川のチームの右腕、芝型  大和しばかた  やまと。牢術の使い手。そして、黒川のチームの左腕、魚塔  清繁なとう  きよしげ。魚術の使い手。

3人の中に1人、見たことあるやつがいた。

「お前は確か・・・」

「よぉ、さっきはガネーシャにぶっ飛ばされちまったけど、次はそうはいかないぜ」

「なんだ、知り合いのなのか、優牙」

「知り合いというか、なんというか、まぁ、さっき知り合った」

「俺の名は黒川  曽伍。このチームのリーダー格の者だ。この2人は芝型  大和と魚塔  清繁だ。お前たちに1つ簡単な質問をしよう。俺たちが生き残るために俺たちがとる行動はなんだと思う?」

「ははっ、答えは簡単。僕たちを倒すんだろ?」

「正解だ。見事正解したお前にはこれをくらわせてやろう。黒天術・直こくてんじゅつ  ちょくッ!!」

黒天術?なんだ、その蒼天術のパクリみたいな術は!?蒼天術の派生術なのか?それとも蒼天術が黒天術の派生術なのか・・・?とりあえず、止めるか・・・

蒼天術・直そうてんじゅつ  ちょく

黒い光の矢を青い光の矢が止めた。

「お前も似たような術を使うのか・・・。お前、九孟家くもうけの人間か?」

「九孟家?なんだそれは?」

「九孟家、それは鎌倉時代に右宗院行信うしゅういんこうしんによって作られた一族だ。一族内で色々あったみたいで、5代目当主・九孟  仁くもう  じんは忌み子と言われていた。その九孟  仁が使ったのが黒天術だ。それから九孟家では5代に1人黒天術を扱う忌み子が生まれるようになった。だから、黒天術は嫌われている術なんだよ」

「ってことは蒼天術が派生術なのか」

「ほら、お前らもやれ」

黒川がそう言うと、芝型が雷翔の方へ、魚塔が鮫波さんの方へ向かっていった。

「お前の名をまだ聞いていなかったな、名は?」

「青山  優牙だ」

「優牙、この大会、勝って生き返るのは俺たちだッ!!」

「いいや、僕たちが生き残るッ」

ー天界大会終了まで残り4時間21分、残り人数211人ー
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