幽霊祓い

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第2章 再臨編

第149話 黒く光る水

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城内の各地で祓い師と霊帝会の激戦が繰り広げられる中、天守閣では・・・

「他の者に任せて、最短でここに来たか。影山様はこの上だ。でも、その前に・・・」

「お前が相手だろ?」

「その通り。霊帝会NO.2のクロが相手だ」

「NO.2か。かなり、やりがいがありそうだな、雷翔」

「ぶっ飛ばしてやろうぜ、優牙ッ」

「おう!!」

「この俺に勝てると思っているその脳みそはどうかしているな。水術・奥義・水界水下すいじゅつ  おうぎ  すいかいすいか

部屋の中が水で包まれた。

「安心しろ、この水の中では呼吸ができる」

「じゃあ、なんでこんなことを?」

「そこのやつ、雷術使いの佐神  雷翔だろ?この部屋を水で満たしておけば、俺に攻撃を与えれたとしても、お前らにも電気が流れるだろ?」

「確かにそうだな。でも、これはどうかなッ」

「何ッ!?」

雷術・奥義・雷轟雷恐宮主殿らいじゅつ  おうぎ  らいごうらいきょうぐうしゅでんッ」

雷翔がクロを奥義の中に連れ込んだ。

「チッ、自身の奥義内に俺を連れ込んで、あの部屋から抜け出したってわけか」

「そういうことだよ、テメェら霊帝会は凪澤復活とかいう面倒くせぇことするから嫌いだよ」

「俺らも計画の邪魔をするお前らが嫌いだ」

クロは術を使う構えをとった。

「クロとか言ったな。1ついいこと教えてやるよ。ここではお前の術の威力は半分になり、俺の術は必中となる。お前に勝ち目はないぞ?」

「なるほど、ならば、水術・奥義・水界水下すいじゅつ  おうぎ  すいかいすいかッ」

水が奥義内を満たすことはなかった。水に包み込まれたのは、クロだけだった。

「な?だから言っただろ?お前に勝ち目はないって。雷術・奥義・雷翔らいじゅつ  おうぎ  らいしょうッ」

雷主矛から、大量の電気がクロに流れ込んだ。

「お前と俺じゃあ、相性が悪かったんだ」

雷翔がそう言うと、奥義は解けた。
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