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第3章 選抜会編
第191話 奴は?
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「失礼します」
「すまないね、突然、呼び出して。傷の方はどうだい?」
「何とか大丈夫です」
「そうか、ならよかった。では、柳君、今回、君が戦った吉良 反五のことについて教えてもらえるかな?」
「はい、まず、やつの正体は魍忌という幽霊です。幽霊階級は真レベルで」
「真レベルっ!?それが本当なら霊体化した凪澤と同レベルということになるぞ」
「真レベルという判定ではありましたが、真レベルにしては少し弱かったかと」
「なるほど。君が魍忌を私場賭場内に閉じ込めてから観客には何とか説明はつけたが、まさか幽霊だったとは。魍忌のことで他にわかることは?」
「やつは自身が神に据えている人物がいるそうです。それとやつは元々、妖善という名だったそうです」
「神に据える人物か・・・」
「鬼魅宮猛子か、凪澤か」
「となりますと、どうしますか?」
「うーん、現状でできることが特にないですからね。今回の我々の失態は、人間に化けた幽霊をGEA内に入れてしまったこと。仮に君が魍忌を倒せていなく、魍忌がGEAの機密情報を盗み出していれば、大変なことになるところでしたよ。しかし、神に据える人物が凪澤か鬼魅宮猛子だとしても、彼らがと今、どこにいるか分からないですし・・・。少し、昔の文献を漁ってみます」
「文献とかって残っているものなんですか?」
「GEAの書庫には様々な文献がありますからね。探せば、1冊ぐらいは妖善について書かれた物があると思いますよ」
「そうなんですか」
「柳君、他の4人をここに連れてきてもらえますか?説明をして、アメリカへ送るので」
斧戯田会長がそう言った時だった。焦った様子で岩山副会長が部屋に飛び込んできた。
「斧戯田会長ッ、大変ですッ!!たった今、モンタナ州が消失しましたッ!!」
「モンタナ州が消失!?」
「はい、今さっき、衛星写真が届いたのですが、モンタナ州のところを見てください」
そう言って、岩山副会長がタブレットに写した衛星写真を見せた。そこに写っているのはアメリカだ。しかし、モンタナ州のところだけが黒くなっていた。
「これは急いだ方が良さそうですね。柳君、至急、4人を招集してきてください」
「分かりました!!」
そう言って、俺は部屋を飛び出した。
「すまないね、突然、呼び出して。傷の方はどうだい?」
「何とか大丈夫です」
「そうか、ならよかった。では、柳君、今回、君が戦った吉良 反五のことについて教えてもらえるかな?」
「はい、まず、やつの正体は魍忌という幽霊です。幽霊階級は真レベルで」
「真レベルっ!?それが本当なら霊体化した凪澤と同レベルということになるぞ」
「真レベルという判定ではありましたが、真レベルにしては少し弱かったかと」
「なるほど。君が魍忌を私場賭場内に閉じ込めてから観客には何とか説明はつけたが、まさか幽霊だったとは。魍忌のことで他にわかることは?」
「やつは自身が神に据えている人物がいるそうです。それとやつは元々、妖善という名だったそうです」
「神に据える人物か・・・」
「鬼魅宮猛子か、凪澤か」
「となりますと、どうしますか?」
「うーん、現状でできることが特にないですからね。今回の我々の失態は、人間に化けた幽霊をGEA内に入れてしまったこと。仮に君が魍忌を倒せていなく、魍忌がGEAの機密情報を盗み出していれば、大変なことになるところでしたよ。しかし、神に据える人物が凪澤か鬼魅宮猛子だとしても、彼らがと今、どこにいるか分からないですし・・・。少し、昔の文献を漁ってみます」
「文献とかって残っているものなんですか?」
「GEAの書庫には様々な文献がありますからね。探せば、1冊ぐらいは妖善について書かれた物があると思いますよ」
「そうなんですか」
「柳君、他の4人をここに連れてきてもらえますか?説明をして、アメリカへ送るので」
斧戯田会長がそう言った時だった。焦った様子で岩山副会長が部屋に飛び込んできた。
「斧戯田会長ッ、大変ですッ!!たった今、モンタナ州が消失しましたッ!!」
「モンタナ州が消失!?」
「はい、今さっき、衛星写真が届いたのですが、モンタナ州のところを見てください」
そう言って、岩山副会長がタブレットに写した衛星写真を見せた。そこに写っているのはアメリカだ。しかし、モンタナ州のところだけが黒くなっていた。
「これは急いだ方が良さそうですね。柳君、至急、4人を招集してきてください」
「分かりました!!」
そう言って、俺は部屋を飛び出した。
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