幽霊祓い

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第3章 ゴースト・キング編

第200話 力を注ぐ③

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まずは、優牙さんの術。いつも、隣で見ているから、イメージしやすい!!

「これは、青山  優牙の!?すごいッ、すごいぞッ、赤石  柊ッ!!イメージだけでこれをできたのなら、お前は恐らく、天才だッ!!感動したよ。でも、俺はまだまだ元気だぜ?」

「だから何だよ。俺は今、お前を倒すイメージを確立させた。ここからは反撃させてもらうぞ。次はこれだッ、赤水術・赤雷轟せきすいじゅつ  せきらいごうッ」

赤い雷はマッカに落ちかけたが、

晩刻術・晩守ばんこくじゅつ  ばんしゅ

マッカの頭上に白い魔法陣が現れ、防がれてしまった。雷翔さんの雷術だってよく見ているから、イメージしやすい。

「お前の良いところは最後まで諦めないことだ」

「急に何だよ」

「だがな、お前はそのせいで負けるんだ」

「何?」

晩刻術・晩社国獄ばんこくじゅつ  ばんしゃこくごく」 

マッカがその術を使った瞬間、俺は無数の切り傷を全身に負った。

「クッ!!」

「神はお前を見捨てた。認められたのはこの俺だッ!!」

何だ、マッカの霊気が上がっている気がする。何か大技を使うつもりか?

「させねぇぞ、赤水術・拳せきすいじゅつ  けんッ」

「ふっふっふ」

俺はマッカの腹に正拳突きを食らわせた・・・、はずだった。何だ、この手応えは。岩を殴った感じだ。

四神・玄武ししん  げんぶ

「は?」

「知らないかい、四神というものを。玄武、朱雀、青龍、白虎の4体の神のことだよ」

「知っているよ。だから、『は?』なんだよ。なんで、お前がそんな力を使える?かつて、封印された神の力を何故、お前が使える?」

「何故って言われてもね~。まぁ、眠りながら考えるといいよ」

そう言って、マッカは俺を殴り飛ばした。

「死ぬか生きるかの境目だ。ゴースト・キングにアイダホ州が取り込まれた後、また、ここに戻ってくる。それまで、お前が生きていれば、また、相手をしてやる。死んでいれば、術を奪う」

そう言い残して、マッカは去っていった。

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