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癒し人の光と影
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セーラ様と目を合わせるだけで、クスクスと笑ってしまいます。
皇宮を出る時は、すっぽり覆っていたスカーフも、顔は出して頭だけを覆う形にしています。
だって、屋台ですよ!
よい匂いがしてきますし、センもそこは同じらしく別に文句も言いません。
「セーラ、セーラ、猿がいるわ!」
「可愛いですわね。ちゃんと芸もしてますわよ。」
「セン、セン、おひねりあげて頂戴ね」
「あんま、はしゃぐんじゃねえぞ!」
そんなことを言っても、周りもお祭り騒ぎで、はしゃぐ子どもたちも一杯なので、すっかり街に溶け込んでます。
「レティ、私たち2時間しか遊べないんですから、早くアクセサリーを探した方がいいですわよ。」
「けちんぼですよね。2時間なんてあっと言う間なのにね。」
「しかたありませんわ、お互い過保護な保護者を持つ身ですもの。」
2人して思わずため息をつくと、「その保護者殿は、今頃胃痛を抱えているだろうよ。」というつぶやきが聞こえてきましたが、センだって十分楽しんでるのを知ってますからね。
私たちの探しているのは、友情のアミュレット。
友情を深める加護が付与されているアクセサリーです。
「ずっと付けていたいから、アンクレットにしませんこと、レティ」
「いいアイデアだわ、それなら隠れるから、いつも身に付けていられるわよね。」
アクセサリーを売る屋台も、随分沢山でてますね。
セーラが1軒の店の前で立ち止まりました。
気に入ったのを見つけた様子です。
「やぁ、お嬢さん方、お目が高いですね。それはピンクゴールドといって最近若いレディに流行しているんですよ。」
店主らしき男は商人らしく、愛想笑いをしながらセーラにアンクレットを見せています。
でも、男が喋るたびに嫌な匂いがしますし、男の舌はまるで蛇のようにチロチロと動いています。
悪魔が取り付いた人は、硫黄の匂いがし、その舌は蛇のように2つに割けてチロチロと動く、という文献を読んだ覚えがあります。
セーラは楽しそうに、アクセサリーを選んでいますし、センにも変わった様子はありません。
どうして?こんなにもいたたまれないような腐臭を放っているというのに、誰も気が付かないの?
気分が悪いし、倒れそうです。
「セン……。」
助けを求めようと、声を絞りだしたとき、男の腕が私を捉えました。
「お嬢さん、大丈夫ですか、お顔が真っ青だ。少し店の奧で休むといい」
センが「おい、ナナどうした、大丈夫か?」と飛んでくると
「人酔いでもなさったんでしょう。繊細な方は人込みが苦手で、こんなことはよくあるんですよ、そちらのお嬢さんが、品物を選んでいる間、奥でお茶でも飲みながら休んでていただきますよ。」
「じゃあレティ、私が2人分のアクセサリーを探すわね。買い物を済ませたら、もう帰ることにしましょう。」
と、セーラが言えば、帰るという言葉にほっとしたのか
「そうだな。」
とセンも納得する。
「それじゃぁ、そちらのお嬢さんには、お兄さんがついていてあげておくんなさい、こちらのお嬢さんは、店のものが介抱いたします。」
と、店の女の子を呼ぶ。
女性がきたことで、すっかり安堵したセンは、そのままセーラのもとに残ってしまった。私が人の気に敏感なことを知っているセンは、この出来事に疑問を抱かなかったのだ。
店の奥に私を連れ込んだ男は、それまでの態度を一変させた。
「可愛らしいお嬢さん、癒しの姫君。いい気なものだな。聖女さま気取りか?施しをするのは、さぞ気分がいいものだろうよ。高みから下々を救ってやるってか?」
「どうした、声もだせねぇのか。かわいいお嬢さん。泣いているのかい。その涙でとりこにした男も多いんだろうなぁ。おい、なんとか言えよ!」
カナリアは害意に敏感。
でも害意を受けるだけで、身体がここまで弱ってしまうなんて知らなかった。
「なんで……。」
かすれた声で、そう問いかけると、男は先ほどの娘を呼んだ
「イレーネ、こっちへこい。」
呼ばれた娘の瞳には、理性も感情も宿してはいなかった。
娘の瞳は、まるで骸、死者の目だった。
「反魂の術を使ったというの?」
「悪いか?悪いというのか?妻が死んでオレにはこの娘しか残っていなかった。娘の病は、今の医学では治せないと言われた。オレは毎日神殿に通ったよ。女神さまに必死に祈ったさ。けど、救いはなかった!娘は死んだんだ!」
「聖女さまよ、治せるんじゃないか!救えるんじゃないか!ならなぜオレの娘を救ってくれなかった。えっ?何とかいえよ、このくそアマ!」
「オレは悪魔と取引した。娘を助ける代わりに、俺の魂を悪魔にくれてやった。オレには、永劫の闇が訪れた。もう二度と喜びも安穏も感じることはない。その見返りが、その娘だ。言われたままに動く人形!」
「イレーネ、笑え」
娘の笑顔は、なにも写さぬ虚ろな笑みだった。
恐ろしさで魂の一部が凍りついてしまいそうだった。
「聖女さま、キレイだろ?おれの娘は。そうだ聖女さまも娘と同じにしてやろう。高慢な聖女さま。それがお前にはお似合いだ。」
男の手が私の首に伸びる、男にかかれば私の首などたやすく折られてしまうだろう。
どさりと男の倒れる音がして、ダンの顔を見た気がしたが、私の意識はそこで途絶えた。
私は熱を出して寝込んでしまった。
身体が回復しても、もう二度ど癒しの術は使えないと思う。
癒しの術は、救いと絶望を産む。
もう二度どあんな人を見たくない。
「お待ちください。レティシアさまはご病気なのです。」
そんな声が聞こえて、押し切るようにレイが入ってきた。
「大神殿での癒しは、3日間行う約束だ。」
「でも、私はもう……。」
「随分と高慢なんだな。自分は全ての人間に愛されると思ったか?人を好きになるのも、嫌いになるのも自由だ。違うか?」
「……。」
「ナナ、お前は全ての人間が好きか?嫌いな人間がいるのは間違いか?」
私はかぶりを振った。
私だって嫌いな人間ぐらいいる。
「そうだ。自分は人を嫌いになってもいいが、他人は全員お前に好意を持たないといけない。お前が思うのはそういうことだ。それは高慢ちきな人間じゃないのか?」
そんなつもりじゃない。そんな訳ない。
けれど、つまりはそういうことだ。
人に嫌われることを、恐れて誰からも好かれようとしていたんだ。
『お前には、困難な道を歩ませることになる。』
確かにレイは、そう言っていた。
知ってたんだ。
光が眩しいほど、闇が濃くなることを……。
「決めるのは、お前だナナ。自分を憐れんで布団の中に引きこもってもいい。お可哀そうな聖女さまと、みんな同情してくれるだろう。自分の人生だ、自分で選べ。」
そう言うと、レイは私を見ようともしないで部屋を出た。
「聖堂に行きます。準備してくださいメリーベル」
「しかし、お熱が高いのですよ姫さま。延期させることも出来ます」
熱ですって?レイへの怒りで下がっちゃたわよ。
見てなさいよレイ!
私こうみえて負けず嫌いなんですからね。
私は身の内に煮えたぎるようなマグマが沸き立つのを感じていた。
こんのぉー!レイのくそったれ!馬鹿にするなぁー。
見てろよ~。
お役目、立派に果たして見せようじゃないか!
皇宮を出る時は、すっぽり覆っていたスカーフも、顔は出して頭だけを覆う形にしています。
だって、屋台ですよ!
よい匂いがしてきますし、センもそこは同じらしく別に文句も言いません。
「セーラ、セーラ、猿がいるわ!」
「可愛いですわね。ちゃんと芸もしてますわよ。」
「セン、セン、おひねりあげて頂戴ね」
「あんま、はしゃぐんじゃねえぞ!」
そんなことを言っても、周りもお祭り騒ぎで、はしゃぐ子どもたちも一杯なので、すっかり街に溶け込んでます。
「レティ、私たち2時間しか遊べないんですから、早くアクセサリーを探した方がいいですわよ。」
「けちんぼですよね。2時間なんてあっと言う間なのにね。」
「しかたありませんわ、お互い過保護な保護者を持つ身ですもの。」
2人して思わずため息をつくと、「その保護者殿は、今頃胃痛を抱えているだろうよ。」というつぶやきが聞こえてきましたが、センだって十分楽しんでるのを知ってますからね。
私たちの探しているのは、友情のアミュレット。
友情を深める加護が付与されているアクセサリーです。
「ずっと付けていたいから、アンクレットにしませんこと、レティ」
「いいアイデアだわ、それなら隠れるから、いつも身に付けていられるわよね。」
アクセサリーを売る屋台も、随分沢山でてますね。
セーラが1軒の店の前で立ち止まりました。
気に入ったのを見つけた様子です。
「やぁ、お嬢さん方、お目が高いですね。それはピンクゴールドといって最近若いレディに流行しているんですよ。」
店主らしき男は商人らしく、愛想笑いをしながらセーラにアンクレットを見せています。
でも、男が喋るたびに嫌な匂いがしますし、男の舌はまるで蛇のようにチロチロと動いています。
悪魔が取り付いた人は、硫黄の匂いがし、その舌は蛇のように2つに割けてチロチロと動く、という文献を読んだ覚えがあります。
セーラは楽しそうに、アクセサリーを選んでいますし、センにも変わった様子はありません。
どうして?こんなにもいたたまれないような腐臭を放っているというのに、誰も気が付かないの?
気分が悪いし、倒れそうです。
「セン……。」
助けを求めようと、声を絞りだしたとき、男の腕が私を捉えました。
「お嬢さん、大丈夫ですか、お顔が真っ青だ。少し店の奧で休むといい」
センが「おい、ナナどうした、大丈夫か?」と飛んでくると
「人酔いでもなさったんでしょう。繊細な方は人込みが苦手で、こんなことはよくあるんですよ、そちらのお嬢さんが、品物を選んでいる間、奥でお茶でも飲みながら休んでていただきますよ。」
「じゃあレティ、私が2人分のアクセサリーを探すわね。買い物を済ませたら、もう帰ることにしましょう。」
と、セーラが言えば、帰るという言葉にほっとしたのか
「そうだな。」
とセンも納得する。
「それじゃぁ、そちらのお嬢さんには、お兄さんがついていてあげておくんなさい、こちらのお嬢さんは、店のものが介抱いたします。」
と、店の女の子を呼ぶ。
女性がきたことで、すっかり安堵したセンは、そのままセーラのもとに残ってしまった。私が人の気に敏感なことを知っているセンは、この出来事に疑問を抱かなかったのだ。
店の奥に私を連れ込んだ男は、それまでの態度を一変させた。
「可愛らしいお嬢さん、癒しの姫君。いい気なものだな。聖女さま気取りか?施しをするのは、さぞ気分がいいものだろうよ。高みから下々を救ってやるってか?」
「どうした、声もだせねぇのか。かわいいお嬢さん。泣いているのかい。その涙でとりこにした男も多いんだろうなぁ。おい、なんとか言えよ!」
カナリアは害意に敏感。
でも害意を受けるだけで、身体がここまで弱ってしまうなんて知らなかった。
「なんで……。」
かすれた声で、そう問いかけると、男は先ほどの娘を呼んだ
「イレーネ、こっちへこい。」
呼ばれた娘の瞳には、理性も感情も宿してはいなかった。
娘の瞳は、まるで骸、死者の目だった。
「反魂の術を使ったというの?」
「悪いか?悪いというのか?妻が死んでオレにはこの娘しか残っていなかった。娘の病は、今の医学では治せないと言われた。オレは毎日神殿に通ったよ。女神さまに必死に祈ったさ。けど、救いはなかった!娘は死んだんだ!」
「聖女さまよ、治せるんじゃないか!救えるんじゃないか!ならなぜオレの娘を救ってくれなかった。えっ?何とかいえよ、このくそアマ!」
「オレは悪魔と取引した。娘を助ける代わりに、俺の魂を悪魔にくれてやった。オレには、永劫の闇が訪れた。もう二度と喜びも安穏も感じることはない。その見返りが、その娘だ。言われたままに動く人形!」
「イレーネ、笑え」
娘の笑顔は、なにも写さぬ虚ろな笑みだった。
恐ろしさで魂の一部が凍りついてしまいそうだった。
「聖女さま、キレイだろ?おれの娘は。そうだ聖女さまも娘と同じにしてやろう。高慢な聖女さま。それがお前にはお似合いだ。」
男の手が私の首に伸びる、男にかかれば私の首などたやすく折られてしまうだろう。
どさりと男の倒れる音がして、ダンの顔を見た気がしたが、私の意識はそこで途絶えた。
私は熱を出して寝込んでしまった。
身体が回復しても、もう二度ど癒しの術は使えないと思う。
癒しの術は、救いと絶望を産む。
もう二度どあんな人を見たくない。
「お待ちください。レティシアさまはご病気なのです。」
そんな声が聞こえて、押し切るようにレイが入ってきた。
「大神殿での癒しは、3日間行う約束だ。」
「でも、私はもう……。」
「随分と高慢なんだな。自分は全ての人間に愛されると思ったか?人を好きになるのも、嫌いになるのも自由だ。違うか?」
「……。」
「ナナ、お前は全ての人間が好きか?嫌いな人間がいるのは間違いか?」
私はかぶりを振った。
私だって嫌いな人間ぐらいいる。
「そうだ。自分は人を嫌いになってもいいが、他人は全員お前に好意を持たないといけない。お前が思うのはそういうことだ。それは高慢ちきな人間じゃないのか?」
そんなつもりじゃない。そんな訳ない。
けれど、つまりはそういうことだ。
人に嫌われることを、恐れて誰からも好かれようとしていたんだ。
『お前には、困難な道を歩ませることになる。』
確かにレイは、そう言っていた。
知ってたんだ。
光が眩しいほど、闇が濃くなることを……。
「決めるのは、お前だナナ。自分を憐れんで布団の中に引きこもってもいい。お可哀そうな聖女さまと、みんな同情してくれるだろう。自分の人生だ、自分で選べ。」
そう言うと、レイは私を見ようともしないで部屋を出た。
「聖堂に行きます。準備してくださいメリーベル」
「しかし、お熱が高いのですよ姫さま。延期させることも出来ます」
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