12 / 32
聖女伝説の幕開け
しおりを挟む
お遊びの前にお仕事をしなければなりません。
今朝はいよいよ大神殿で、初めての癒しを行う日なのです。
皇国側としても、せっかくの機会なので一大イベントにする気満々なんですよ。
御触れはもう出ていて、大神殿の前は昨夜から長蛇の列が出来ているって、覗きにいったセンが、教えてくれました。
もう国中お祭り騒ぎなので、屋台も出てるし、この際だからとイベントも目白押し。
夜には、花火を打ち上げるってセンが張り切ってました。
お仕事さえしっかりしたら、夕方の2時間、セーラとお祭りを楽しめるので気合を入れてがんばりますかね。
神殿の出入りはサクラの転移を使います。
人込みの中、馬車での移動は人目につきますし、その方がインパクトがあるんですって。
荘厳なパイプオルガンの演奏のあと、教皇さまが皇国と王国の同盟を寿ぐと、突如
先ほどまで、だれもいない空間に、真っ白なローブを纏った少女が登場しました。
少女は頭から身体全体、薄いベールで覆われていて、そのベールの縁取りには金糸で刺繍が施されています。
少女は民衆に、ゆっくりと礼をすると、どこからともなく取り出した金のフルートを奏でだしました。
柔らかなフルートの音色にあわせて、金色の光が神殿中を包みこみます。
人々は、暖かくまどろむような満ち足りた光が自分を包んでいるのを感じ、安堵のと息をもらしました。
ふっとフルートの音色がとまり、少女をみると柔らかな笑みを浮かべて、手を空に差し出ます。
その手を掴んだのは、皇国の霊獣ピンクのうさぎさまで、うさぎさまは少女を誘うと、そのまま空中に溶けていきました。
オォー!神殿全体が、揺らぐような歓声に包まれています。
「目が、目が見える」
「足が、私のあしが……」
「神様、母の病が治りました。」
もうほとんど阿鼻叫喚のようで、あらかじめ配置していた兵でも抑えることができないほどでしたが、それをとどめたのは教皇さまでした。
「この神威は、王国の聖なる姫君の御業である。姫君は霊獣さまの加護を受けたお方。皇国は王国と永久に同盟国として歩むこととなった。聖なる姫君の加護は、これからも皇国と共にある」
それを聞くと、さらなる歓喜の声が大聖堂にこだましました。
「聖なる姫君」
「癒しの姫さま」
「レティシア姫」
「聖女さま」
聞こえない、聞こえない、他人事、絶対他人事。
クッションを抱え込んで、羞恥に震えていると、
「こんな、後先も考えられねぇバカ娘が、聖なる姫君ねぇ。実態を知ったらどーすんだろうねぇ」
「セン、アイドルなんてそんなもんですよ。皇国のプロデュースが成功して良かったじゃないですか。おかげで街にだしても、この娘が聖女だと気づくことはありませんよ。神格化されちゃいましたからね」
うぅー。そうなんです。「聖なる姫君」という存在を神格化することで、実際の私から目を逸らさせることが、狙いだったんです。
「聖なる姫君」はきっとこれから益々神格化されて伝説になります。
そしたらここにいるナナである私と姫君を、同一人物だと看過できる人はいなくなる筈ですからね。
そーでもなかったら、あんな恥ずかしい真似できません。
精神がゴリゴリ削られて、100年ぐらい引きこもりたい心境です。
しかも、しかも、それが皇国巡礼中だけでなく、王様が
「だったら内もやればいいじゃん。王国と仲良くしたら洩れなく癒しの姫がついてきます。なんて講和条件としては安いものでしょ。戦費も節約できるし」
との賜ったので、王城に帰るまで、この晒し者状態が続くんですよ。
鬼畜です。鬼です。悪魔です。
「 レイ~。」
って甘えてみたら、頭をよしよしと撫でながら
「大人は自分の後始末は自分でするんですよ。ナナちゃんは大人ですね。」
だって!
忘れてた!一番の腹黒冷血人間はレイでした。
もう癒しはセーラさまだけです。
レイが急に真面目な顔になって
「街では、絶対セーラさまから離れてはいけませんよ。サクラはセーラさまに追尾機能をかけて、映像を映し出します。追尾機能は1度にひとりしか使えませんから、ナナがセーラさまから離れたら、ナナを見失ってしまいますからね」
センまで
「お前は、毎回やらかしてるんだ。今度は大丈夫だろうなぁ。セーラと手でも繋いどけ!ぜってい離すなよ。何かあればサクラがすぐにこちらに転移させる。そのためにも見えなきゃ話にならないんだからな」
少しは信頼して欲しいものです。
今回の警護は、ダンたち街に溶け込んでいるグループが行います。
きっとセーラさまにも、隠れた警護がつくはずです。
その上でサクラが監視して、異常があれば、即座にデートは中止。
強制送還されます。
お祭りめあてにセーラの家に親戚の子どもが遊びに来たという設定なので、私やセンが皇都にうとくても大丈夫。
お祭り目当てに遊びに来ているんだから、ぞんぶんに楽しめますしね。
「大丈夫、大丈夫、いくら私だってそうそう何度もやらかしませんよ」
誰も聞いちゃいませんね。
そんなに信用ないんですかね。
ないんですね。
わかりました。
セーラさまと私はこの国の女の子が着る身体全体を覆う服を着て、しっかりベールをかぶったので、見えているのは目だけですね。
センはシャツとズボン、そして目一杯お洒落して、腰に飾り布を巻いてます。
サクラが追尾をかけると、部屋に私たちの姿が映し出されました。
なんか立体的に自分の姿を見ると、へんな感じがしますね。
ダンが借りてくれた宿の部屋にサクラが転移させてくれました。
いよいよ親友デートのスタートです。
行きますよ~。
レッツゴー!
今朝はいよいよ大神殿で、初めての癒しを行う日なのです。
皇国側としても、せっかくの機会なので一大イベントにする気満々なんですよ。
御触れはもう出ていて、大神殿の前は昨夜から長蛇の列が出来ているって、覗きにいったセンが、教えてくれました。
もう国中お祭り騒ぎなので、屋台も出てるし、この際だからとイベントも目白押し。
夜には、花火を打ち上げるってセンが張り切ってました。
お仕事さえしっかりしたら、夕方の2時間、セーラとお祭りを楽しめるので気合を入れてがんばりますかね。
神殿の出入りはサクラの転移を使います。
人込みの中、馬車での移動は人目につきますし、その方がインパクトがあるんですって。
荘厳なパイプオルガンの演奏のあと、教皇さまが皇国と王国の同盟を寿ぐと、突如
先ほどまで、だれもいない空間に、真っ白なローブを纏った少女が登場しました。
少女は頭から身体全体、薄いベールで覆われていて、そのベールの縁取りには金糸で刺繍が施されています。
少女は民衆に、ゆっくりと礼をすると、どこからともなく取り出した金のフルートを奏でだしました。
柔らかなフルートの音色にあわせて、金色の光が神殿中を包みこみます。
人々は、暖かくまどろむような満ち足りた光が自分を包んでいるのを感じ、安堵のと息をもらしました。
ふっとフルートの音色がとまり、少女をみると柔らかな笑みを浮かべて、手を空に差し出ます。
その手を掴んだのは、皇国の霊獣ピンクのうさぎさまで、うさぎさまは少女を誘うと、そのまま空中に溶けていきました。
オォー!神殿全体が、揺らぐような歓声に包まれています。
「目が、目が見える」
「足が、私のあしが……」
「神様、母の病が治りました。」
もうほとんど阿鼻叫喚のようで、あらかじめ配置していた兵でも抑えることができないほどでしたが、それをとどめたのは教皇さまでした。
「この神威は、王国の聖なる姫君の御業である。姫君は霊獣さまの加護を受けたお方。皇国は王国と永久に同盟国として歩むこととなった。聖なる姫君の加護は、これからも皇国と共にある」
それを聞くと、さらなる歓喜の声が大聖堂にこだましました。
「聖なる姫君」
「癒しの姫さま」
「レティシア姫」
「聖女さま」
聞こえない、聞こえない、他人事、絶対他人事。
クッションを抱え込んで、羞恥に震えていると、
「こんな、後先も考えられねぇバカ娘が、聖なる姫君ねぇ。実態を知ったらどーすんだろうねぇ」
「セン、アイドルなんてそんなもんですよ。皇国のプロデュースが成功して良かったじゃないですか。おかげで街にだしても、この娘が聖女だと気づくことはありませんよ。神格化されちゃいましたからね」
うぅー。そうなんです。「聖なる姫君」という存在を神格化することで、実際の私から目を逸らさせることが、狙いだったんです。
「聖なる姫君」はきっとこれから益々神格化されて伝説になります。
そしたらここにいるナナである私と姫君を、同一人物だと看過できる人はいなくなる筈ですからね。
そーでもなかったら、あんな恥ずかしい真似できません。
精神がゴリゴリ削られて、100年ぐらい引きこもりたい心境です。
しかも、しかも、それが皇国巡礼中だけでなく、王様が
「だったら内もやればいいじゃん。王国と仲良くしたら洩れなく癒しの姫がついてきます。なんて講和条件としては安いものでしょ。戦費も節約できるし」
との賜ったので、王城に帰るまで、この晒し者状態が続くんですよ。
鬼畜です。鬼です。悪魔です。
「 レイ~。」
って甘えてみたら、頭をよしよしと撫でながら
「大人は自分の後始末は自分でするんですよ。ナナちゃんは大人ですね。」
だって!
忘れてた!一番の腹黒冷血人間はレイでした。
もう癒しはセーラさまだけです。
レイが急に真面目な顔になって
「街では、絶対セーラさまから離れてはいけませんよ。サクラはセーラさまに追尾機能をかけて、映像を映し出します。追尾機能は1度にひとりしか使えませんから、ナナがセーラさまから離れたら、ナナを見失ってしまいますからね」
センまで
「お前は、毎回やらかしてるんだ。今度は大丈夫だろうなぁ。セーラと手でも繋いどけ!ぜってい離すなよ。何かあればサクラがすぐにこちらに転移させる。そのためにも見えなきゃ話にならないんだからな」
少しは信頼して欲しいものです。
今回の警護は、ダンたち街に溶け込んでいるグループが行います。
きっとセーラさまにも、隠れた警護がつくはずです。
その上でサクラが監視して、異常があれば、即座にデートは中止。
強制送還されます。
お祭りめあてにセーラの家に親戚の子どもが遊びに来たという設定なので、私やセンが皇都にうとくても大丈夫。
お祭り目当てに遊びに来ているんだから、ぞんぶんに楽しめますしね。
「大丈夫、大丈夫、いくら私だってそうそう何度もやらかしませんよ」
誰も聞いちゃいませんね。
そんなに信用ないんですかね。
ないんですね。
わかりました。
セーラさまと私はこの国の女の子が着る身体全体を覆う服を着て、しっかりベールをかぶったので、見えているのは目だけですね。
センはシャツとズボン、そして目一杯お洒落して、腰に飾り布を巻いてます。
サクラが追尾をかけると、部屋に私たちの姿が映し出されました。
なんか立体的に自分の姿を見ると、へんな感じがしますね。
ダンが借りてくれた宿の部屋にサクラが転移させてくれました。
いよいよ親友デートのスタートです。
行きますよ~。
レッツゴー!
0
あなたにおすすめの小説
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
追放後に拾った猫が実は竜王で、溺愛プロポーズが止まらない
タマ マコト
ファンタジー
追放された元聖女候補リラは、雨の森で血まみれの白銀の猫を拾い、辺境の村で慎ましく生き始める。
猫と過ごす穏やかな日々の中で、彼女の治癒魔法が“弱いはずなのに妙に強い”という違和感が生まれる。
満月の夜、その猫が蒼い瞳を持つ青年へと変化し、自らを竜王アゼルと名乗る。
彼はリラの魔力が“人間では測れない”ほど竜と相性が良いこと、追放は誤解と嫉妬の産物だったことを告げる。
アゼルの優しさと村の温かさに触れ、リラは初めて「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる