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「何を見ているの、シャルロット。」
天空をその瞳に宿したような、青い目でじっとシャルロットが見つめているのは、透き通った丸い水晶の玉でした。
玉がチラチラと揺らめいていますから、きっとお父さまからの連絡が入ったんですね。すぐに水晶を起動します。
「じい、じい。」
シャルロットがお父さまの姿を見て、きゃっきゃと笑いながら話かけています。
「お~。シャルロット。いい子だね。もう一度じぃと呼んでおくれ。」
お父さまが、甘々の声で話しかけてきます。
「お父さま、今日はどうされたんですの?」私が声をかけると、
「ナナ、私の退位の日程が決まったんだ。」
「退位って、お父さまは、まだまだお若いですのに。」
「フン、長い間がまんして王様業をしていたんだ。フリップだってもう22だぞ。私が王位に就いたのは、21の時だ。いつまでも若いもんに楽させてたまるか!」
そう言うものでしょうか?あの世界和平会議から、すでに20年の歳月が経ちましたが、フリップ王太子が22歳だとすると、お父様は43歳ですよね。
引退にはかなり早い気がしますが……。
「レティ、この人が言い出したら聞かないのは知っているでしょう?元気なうちに砂漠の大迷宮の秘密を調べたいんですって。レイも迷宮には興味津々だったけど、なかなか国が落ち着かなかったでしょう。」
「まさか、お父さまとお母さま、それにレイも、こちらに住むんじゃないでしょうね。お母さま。」
「あらレティ。寂しいことを言うのね。もしかして迷惑なの。」
「そんな、そんな、迷惑なんてとんでもない。私もノリスもそれにシャルロットだって、大歓迎ですわ。早速ノリスに知らせなけりゃ。こちらにはいつ頃いらっしゃる予定ですの。お母さま。」
お母さまをみつけて、嬉し気にシャルロットが「ねぇねぇ。ねぇねぇ」としきりに呼びかけています。
お母さまはシャルロットに、ばぁばぁと呼ばれることをきっぱりと拒否して、強引にねぇねぇと教え込みました。
「いい子ね、シャルロット。ねぇねぇもすぐにそちらに行きますからね。」
お母さまは、シャルロットに微笑みかけると、私をみて
「退位とフィリップの即位の礼は、ちょうど1ヶ月後を予定しているの。ナナたちや、センたち家族も来てくれるでしょ。久しぶりにみんなが集まってくれるのを、楽しみにしているわ。」
「1ヶ月……」
私は絶句しましたが、すぐに気を取りなおしました。
「もちろんですわ、お母さま、一家そろってお父さまのご退位と、王太子さまの就任式には列席させていただきます。」
「良かったわ、レティ。式典が終わったら、レティたちと一緒に帰るつもりだからよろしくね。」
「お母さまたちも、御一緒に砂漠の国に帰るのですか?」
「当たり前でしょう、レティ。砂漠の大迷宮なんて、普通なら簡単に踏破できないんですもの。一緒に帰るに決まっているじゃない。
「そうですわよね、当然ですよね。お母さま。楽しみにしていますわ。」
通信を切るなり、シャルロットを侍女にあずけると、私はノリスのところに向かいます。
「ノリス、ノリス、大変よ。お父さまが退位なさるんですって。」
ノリスは手紙を握りしめて叫びました。
「今、正式な招待状と、父上からの忌々しい私信が届いた。畜生、あのクソおやじめ!」
忌々しいなんて、ノリスも本心がダダ漏れですね。
しかしノリスがそう思うのも無理はありません。
あの和平会議の夜、ノリスが竜の姿になって2人で夜空を飛行した件で、私が16歳の成人式の日まで、ノリスは、3年もの間、私との面会が許されませんでした。
私が16歳になった日、結婚の申し込みに意気揚々と現れたノリスの希望は、無残にも打ち砕かれました。
成人した私に、大人の女性として相応しい知性と教養を身に着けさせるためという名目で、さらに、2年間の修行期間を設けられたからです。
ようやく私が18歳になって、結婚の運びとなってからも、お父さまは、あれやこれやとノリスをいびりました。
結婚して15年、私も33歳の立派なレディとして、ノリスの横に立っています。きっと大丈夫のはずです。
けれどもノリスには、あの悪夢がよみがえるのでしょう。
「大丈夫よノリス。私たちは立派に夫婦なんだし、それにシャルロットもいるんですもの。もう、お父さまも昔のような無茶はしないわ。」
「それが信じられたら、どんなにいいだろうね、レティ。相手はあの遊び好きのクソおやじ殿だ。ああいう手合いが中年になったら、手が付けられないとオレは思うがね。
確かに正論です。振り回される未来しか見えません。まったくいつになったら平穏な人生が訪れるんでしょうね。
私はいきり立つノリスをなだめると、シャルロットを探しにいきました。
「シャルはどうしてるの?」
私が聞くと、侍女はいいづらそうに口ごもりました。またお邪魔虫がやってきたようです。
庭園のシャルが大好きなあずまやに行ってみると、緑色の髪にひと房だけ紫のメッシュが入った髪色をした、5歳くらいの少年がシャルと遊んでいます。
すぐ近くには元凶のムラサキが、微笑ましそうにその2人の様子を眺めています。
「ムラサキさま、いらっしゃるなら先ぶれぐらいはなさってくださいと、何度も申しあげたはずですが……」
「固い事言うなよ、カナリア。同じ霊獣同士じゃないか。それにルイがシャルと遊びたいと言うからさ。」
「ムラサキさまは、ルイに甘すぎます。どこの世界に子どもが遊びたいからって、いきなり大陸を横断する親がいますか!」
「いるみたいだわ、ホラ」
草原を稲妻のように駆け抜ける、黒い影がみえます。
「レイ。」
「ムラサキ、また来てたな。お前は邪魔なんだよ。そらダイキ、シャルと遊んでろ。」
ダイキは黒髪のセンに似た少年で、センは親友の名前を息子に付けたようです。
ダイキもルイも同い年で5歳なんですが、どういう訳か2人ともシャルと遊びたがり、過保護な親が、やすやすと大迷宮を、踏破して連れてきてしまうのです。
ダイキやルイが来ると、ノリスの機嫌が悪くなります。
娘は誰にもやらんなんて、いささか過剰反応だと思うのですが、ムラサキとセンの相手をして、このうえお父さまやレイ迄加わったら、ノリスの胃が持たないかもしれませんね。
「子どもたちは侍女に任せて、私たちはお茶にしませんか?」
私は2人をお茶に誘いました。
「それで、お2人の国元は、お変わりございませんの?」
「そう言えば、アイオロス王が退位するんだって?こっちにも招待状が届いてるぞ。」
「でも元気なうちに退位する方がいいぞ。何かあったら頼れるもんな。こっちなんて急に父上が亡くなって、兄上が即位したけど、そん時オレまだ18歳でさ、結婚したばかりで、苦労したからな。」
そうでした。プレスペル皇国の皇帝は、あの和平会議の1年後に急死しました。病気ならば私が治すことができますが、心臓発作での急死では、助けることができませんでした。
あの激動の時代を、兄王を支えてプレスペル皇国守護霊獣として国を守ったセンは、とても苦労したと思います。
「セーラもナナに会えるの楽しみにしてたぞ。ウィンディア王国の即位式には、オレもセーラも参加するからさ。久しぶりに異世界トリップ組が揃うな。」
「そうだね、こんな風にバラバラに会うことはあっても、3人揃うのは20年ぶりだね。私たちこの天球に来てよかったんだよね。セン。」
センは昔と同じように、私の頭を撫でると
「オレたちは、来るべくして天球に来たし、それにちゃんとそれだけの仕事をしてきたさ。これまでも、これからもさ。」
「うん、うん。」私が嬉し気に頷くと
「あんたたち、生真面目すぎなんだよ。のんびり、ゆったり、楽しくいこうよ。それで前より、ほんのちょこっとだけ成長すりゃあ御の字だわ。」
ムラサキさまが笑いました。
ですよねぇ~。
肩肘はらずに、のんびり、まったりいきますか。
まだまだこれからですよ。
ねっ、そうですよね。
きっと。
たぶん。
じゃないかなぁ。
「レティ、レティ」
あっ!ノリスが呼んでいます。
「じゃあ、オレ帰るわ、またなナナ。」
「ええ、また会いましょう、セン。」
「私も、ミドリが待ってるから帰るわ。じゃあねカナリア。」
「ええ、さようならミドリ、またね。」
またお会いしましょうね。皆さま。
いつかきっとね。
天空をその瞳に宿したような、青い目でじっとシャルロットが見つめているのは、透き通った丸い水晶の玉でした。
玉がチラチラと揺らめいていますから、きっとお父さまからの連絡が入ったんですね。すぐに水晶を起動します。
「じい、じい。」
シャルロットがお父さまの姿を見て、きゃっきゃと笑いながら話かけています。
「お~。シャルロット。いい子だね。もう一度じぃと呼んでおくれ。」
お父さまが、甘々の声で話しかけてきます。
「お父さま、今日はどうされたんですの?」私が声をかけると、
「ナナ、私の退位の日程が決まったんだ。」
「退位って、お父さまは、まだまだお若いですのに。」
「フン、長い間がまんして王様業をしていたんだ。フリップだってもう22だぞ。私が王位に就いたのは、21の時だ。いつまでも若いもんに楽させてたまるか!」
そう言うものでしょうか?あの世界和平会議から、すでに20年の歳月が経ちましたが、フリップ王太子が22歳だとすると、お父様は43歳ですよね。
引退にはかなり早い気がしますが……。
「レティ、この人が言い出したら聞かないのは知っているでしょう?元気なうちに砂漠の大迷宮の秘密を調べたいんですって。レイも迷宮には興味津々だったけど、なかなか国が落ち着かなかったでしょう。」
「まさか、お父さまとお母さま、それにレイも、こちらに住むんじゃないでしょうね。お母さま。」
「あらレティ。寂しいことを言うのね。もしかして迷惑なの。」
「そんな、そんな、迷惑なんてとんでもない。私もノリスもそれにシャルロットだって、大歓迎ですわ。早速ノリスに知らせなけりゃ。こちらにはいつ頃いらっしゃる予定ですの。お母さま。」
お母さまをみつけて、嬉し気にシャルロットが「ねぇねぇ。ねぇねぇ」としきりに呼びかけています。
お母さまはシャルロットに、ばぁばぁと呼ばれることをきっぱりと拒否して、強引にねぇねぇと教え込みました。
「いい子ね、シャルロット。ねぇねぇもすぐにそちらに行きますからね。」
お母さまは、シャルロットに微笑みかけると、私をみて
「退位とフィリップの即位の礼は、ちょうど1ヶ月後を予定しているの。ナナたちや、センたち家族も来てくれるでしょ。久しぶりにみんなが集まってくれるのを、楽しみにしているわ。」
「1ヶ月……」
私は絶句しましたが、すぐに気を取りなおしました。
「もちろんですわ、お母さま、一家そろってお父さまのご退位と、王太子さまの就任式には列席させていただきます。」
「良かったわ、レティ。式典が終わったら、レティたちと一緒に帰るつもりだからよろしくね。」
「お母さまたちも、御一緒に砂漠の国に帰るのですか?」
「当たり前でしょう、レティ。砂漠の大迷宮なんて、普通なら簡単に踏破できないんですもの。一緒に帰るに決まっているじゃない。
「そうですわよね、当然ですよね。お母さま。楽しみにしていますわ。」
通信を切るなり、シャルロットを侍女にあずけると、私はノリスのところに向かいます。
「ノリス、ノリス、大変よ。お父さまが退位なさるんですって。」
ノリスは手紙を握りしめて叫びました。
「今、正式な招待状と、父上からの忌々しい私信が届いた。畜生、あのクソおやじめ!」
忌々しいなんて、ノリスも本心がダダ漏れですね。
しかしノリスがそう思うのも無理はありません。
あの和平会議の夜、ノリスが竜の姿になって2人で夜空を飛行した件で、私が16歳の成人式の日まで、ノリスは、3年もの間、私との面会が許されませんでした。
私が16歳になった日、結婚の申し込みに意気揚々と現れたノリスの希望は、無残にも打ち砕かれました。
成人した私に、大人の女性として相応しい知性と教養を身に着けさせるためという名目で、さらに、2年間の修行期間を設けられたからです。
ようやく私が18歳になって、結婚の運びとなってからも、お父さまは、あれやこれやとノリスをいびりました。
結婚して15年、私も33歳の立派なレディとして、ノリスの横に立っています。きっと大丈夫のはずです。
けれどもノリスには、あの悪夢がよみがえるのでしょう。
「大丈夫よノリス。私たちは立派に夫婦なんだし、それにシャルロットもいるんですもの。もう、お父さまも昔のような無茶はしないわ。」
「それが信じられたら、どんなにいいだろうね、レティ。相手はあの遊び好きのクソおやじ殿だ。ああいう手合いが中年になったら、手が付けられないとオレは思うがね。
確かに正論です。振り回される未来しか見えません。まったくいつになったら平穏な人生が訪れるんでしょうね。
私はいきり立つノリスをなだめると、シャルロットを探しにいきました。
「シャルはどうしてるの?」
私が聞くと、侍女はいいづらそうに口ごもりました。またお邪魔虫がやってきたようです。
庭園のシャルが大好きなあずまやに行ってみると、緑色の髪にひと房だけ紫のメッシュが入った髪色をした、5歳くらいの少年がシャルと遊んでいます。
すぐ近くには元凶のムラサキが、微笑ましそうにその2人の様子を眺めています。
「ムラサキさま、いらっしゃるなら先ぶれぐらいはなさってくださいと、何度も申しあげたはずですが……」
「固い事言うなよ、カナリア。同じ霊獣同士じゃないか。それにルイがシャルと遊びたいと言うからさ。」
「ムラサキさまは、ルイに甘すぎます。どこの世界に子どもが遊びたいからって、いきなり大陸を横断する親がいますか!」
「いるみたいだわ、ホラ」
草原を稲妻のように駆け抜ける、黒い影がみえます。
「レイ。」
「ムラサキ、また来てたな。お前は邪魔なんだよ。そらダイキ、シャルと遊んでろ。」
ダイキは黒髪のセンに似た少年で、センは親友の名前を息子に付けたようです。
ダイキもルイも同い年で5歳なんですが、どういう訳か2人ともシャルと遊びたがり、過保護な親が、やすやすと大迷宮を、踏破して連れてきてしまうのです。
ダイキやルイが来ると、ノリスの機嫌が悪くなります。
娘は誰にもやらんなんて、いささか過剰反応だと思うのですが、ムラサキとセンの相手をして、このうえお父さまやレイ迄加わったら、ノリスの胃が持たないかもしれませんね。
「子どもたちは侍女に任せて、私たちはお茶にしませんか?」
私は2人をお茶に誘いました。
「それで、お2人の国元は、お変わりございませんの?」
「そう言えば、アイオロス王が退位するんだって?こっちにも招待状が届いてるぞ。」
「でも元気なうちに退位する方がいいぞ。何かあったら頼れるもんな。こっちなんて急に父上が亡くなって、兄上が即位したけど、そん時オレまだ18歳でさ、結婚したばかりで、苦労したからな。」
そうでした。プレスペル皇国の皇帝は、あの和平会議の1年後に急死しました。病気ならば私が治すことができますが、心臓発作での急死では、助けることができませんでした。
あの激動の時代を、兄王を支えてプレスペル皇国守護霊獣として国を守ったセンは、とても苦労したと思います。
「セーラもナナに会えるの楽しみにしてたぞ。ウィンディア王国の即位式には、オレもセーラも参加するからさ。久しぶりに異世界トリップ組が揃うな。」
「そうだね、こんな風にバラバラに会うことはあっても、3人揃うのは20年ぶりだね。私たちこの天球に来てよかったんだよね。セン。」
センは昔と同じように、私の頭を撫でると
「オレたちは、来るべくして天球に来たし、それにちゃんとそれだけの仕事をしてきたさ。これまでも、これからもさ。」
「うん、うん。」私が嬉し気に頷くと
「あんたたち、生真面目すぎなんだよ。のんびり、ゆったり、楽しくいこうよ。それで前より、ほんのちょこっとだけ成長すりゃあ御の字だわ。」
ムラサキさまが笑いました。
ですよねぇ~。
肩肘はらずに、のんびり、まったりいきますか。
まだまだこれからですよ。
ねっ、そうですよね。
きっと。
たぶん。
じゃないかなぁ。
「レティ、レティ」
あっ!ノリスが呼んでいます。
「じゃあ、オレ帰るわ、またなナナ。」
「ええ、また会いましょう、セン。」
「私も、ミドリが待ってるから帰るわ。じゃあねカナリア。」
「ええ、さようならミドリ、またね。」
またお会いしましょうね。皆さま。
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