2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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拡大する魔の手

ハイテクだな

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「行方…不明?」

 ほえ?と首を傾げる。

「はい。数週間前から…」
「それは国王様がいなくなった…や、捕まった時と同じ時期か?」
「…えぇ」
「ふむ…………考えられることは二つか。
 一つはもう既に魔人たちの手によって捕まってたり殺されているか。
 二つ目は何らかの事情によって姿を隠さざるを得なくなったか、だな」

 指を1本ずつ立てながら話す。

 うむむ……でも後者だとしたら何故だろう…

「…本当にあなたは状況を理解するのが早いですね……えぇ、私もその二つを真っ先に考えました。ですが一つ目、少なくとも殺されてはいません」
「なぜ分かる?」
「簡単です。我が国には代々受け継がれている国宝があります」
「それはなんだ?」

 そう聞くとエリサティカ様は眉を下げた。

「私には分かりません。代々王となる者と一部の者しか知らされないのです」

 なーるほど。そういったことは良くあるからな、この世界。
 たとえ王女でも知らないってことか。
 存在だけは知っているってことはある事自体は隠してないんだな…へー
 あれ?でも一部?

「一部?」
「えぇ。それが先の生存の件に繋がります。その物には聖魔法の結界によっていつも保護されてると聞きます。その結界は2人の聖魔道士が2重で作り上げられています」

 話が見えてきたぞー

「つまり1人死んだらその結界は一つ崩れる、って訳か?」
「話が早くて助かります」
「だがその結界がいきてるって事はなぜ分かるんだ?」
「結界が一つでも崩れた場合、すぐさま城内に知らせられるようにしてあるのです」

 めっちゃハイテクだな、おい。

「だがそれは無かった、と」
「えぇ、だから生きてると私は確信しております」

 ってことは捕まったor何らかの事情で姿を消した、かぁ~
 ん?あれ?ということはこの王女様がわざわざこんな外を鎧着て歩いてるってことはその行方不明の聖魔道士を探してるって訳か。

 ふむ。ふむ。納得。理解。
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